こんなふうになれたらいいな。
こんなことできたらいいな。

今の自分が感じる
今の理想。

理想が実現しない未来は
あります。

でも、
理想が実現する未来も
確実にあります。



アルフレッド・アドラーの言ってる
「優越性の追求」とは
誰かに比べて
自分が優秀になること
ではなくて、

今の自分を理想の自分へと
近づけたいと行動する
意欲のことです。

誰かとくらべて
自分が上になる、という意味では
ありません。



誰かを見て
今の自分とくらべる。

その人のように
できない自分、
すなわち劣等性をみつける。

その人=優秀
できない自分=劣悪
そう評価を下して
劣等感を感じる。

その人のように
できるためには
相応の努力が必要だが、
その努力が今の自分には
とても困難に感じ、
「やりたいけどできない状態」を
実現すべく
「どうせ自分には無理な話だ」と
劣等コンプレックスを利用する。

劣っている自分を
周囲に正当化しないと
自分の立場がないと感じると、
優越コンプレックスを利用する。
「〇〇さえなければ、私にだってできる」と。



誰かとくらべるのは
自らまわり道を選んで
いるようなものです。

自分のやりたいことを
やることに、
まわり道を使う必要はありません。

やりたいことができること、
なりたい自分になれること、に通じる道を
まっすぐ行けば済むことです。

誰かに「すごいね」と
言ってもらえることよりも、
自分で自分を見たときに
「すごい」と感動できる状況か
どうかの方が、とても大切です。



競技や選考会であれば
上下関係は出てきます。
勝ち負けも出てきます。

でも、
生きることは
競技や選考会ではありません。

生きることは
誰にでも平等に
生きることです。

上下関係も
勝ち負けも
ありません。

上下関係や
勝ち負けを決めたい人が
決めようとすることが
あるだけです。



私はあの人より不幸。
私はあの人より幸福。

これは事実ではなく、評価です。

そう評価することで
得られる利益があるから
評価しているだけです。

その利益は
本当に欲しいものでしょうか?

自分を疑っていたりはしませんか?



今の自分は
今の自分で、
何も問題ありません。

理想を見たときに
理想の自分と違う部分が
見えます。

その違う部分は
問題ではなくて、課題です。
ダメなことや、悪いものでは
ありません。

理想へは
その課題をひとつずつ
未完成を完成にしていくことで
たどりつけます。

山と同じで
山頂(理想の状況)から見る景色は
ふもとで思ってたものと
違うこともあるでしょう。

でもそれは
山頂まで行った人にしか
わからないことです。

今これから
踏み出す一歩から
始まりますね。



あなたは
今これから
どんな一歩を
踏み出しますか?





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


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