劣等感を感じたら
それを「できない言い訳」に
使うことより、
「現在地」として使う。

ここからどこに
行きたいのか、の。



一般的な乗用車は
スポーツカーより
最高速度が遅いです。

この「遅い」のは
客観的な事実です。

アルフレッド・アドラーは
これを「劣等性」と言いました。

善悪ではなく
ただ違うだけ、ですね。



サーキットで競争するなら
最高速度が高い方が有利です。

競争に勝つ、という目的なら
スポーツカーの方が優秀で、
一般的な乗用車は劣悪となります。



お金をなるべくかけずに
普段移動するための車を
手に入れる、という目的なら
スポーツカーは高額なので
劣悪です。
一般的な乗用車の方が優秀、となります。



一方で、
「劣等感」は主観的な評価です。

自分が劣っていると感じる。
ただ、それだけ。

何の役にも立ちません。

役に立つとしたら
「本当は私だって」と
他者へ示すことくらいです。



高額な車が善。
安価な車が悪。

そう思っている人が
安価な車に乗っていると
劣等感を感じます。

安価な車を手に入れる
という目的は達成しているので
そこは優秀です。

しかし本人が
劣等感を感じていると
今の状況は「悪」となり、
その優秀はかき消されてしまいます。



本当に高額な車が欲しいなら
劣等感を感じるよりも
先にできることがあります。

それは
今の状況を現在地として
使うことです。

高額な車を持つ、
という目的に向けて
出発する地点です。

そうして出発すれば
「やっぱり要らないとわかった」とか
「高額といっても○○円くらいだな」とか
「高額な車にもいろいろあるんだ」とか
いろいろと得るものがあります。

劣等感をこねくりまわすヒマは
なくなります。



劣等感は、
周囲への
「なりたい自分になれない言い訳」
くらいにしか用途がありません。

でも、
いくら見栄えよくしても
本体はそのままなので
何も変わりません。

見栄えを良くすることに
注ぐ努力は
本体を育てる方へ注いだ方が
感じるしあわせは増えます。

「自分にこんなことが
できるとは思わなかった、すごい」

コーチングしていて
よく聞く感想です。

まだまだ
眠ってる力が
ありますよ。



劣等感を感じたら
「できない言い訳」ではなく
「現在地」として使う。

そう決心したときを
「私は覚醒した」と
言うのかもしれません。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。



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