他人の目を気にしないと
自分で選べば
他人の目は気にならなくなります。



でも選べない...
そんなときは
「相手より自分優先」に
なっている状況。

「自分より相手優先」に
なったときには
選べてます。

「相手より自分優先」から
「自分より相手優先」へと
自分を変えるときに使うものが
勇気です。



電車で座ってたら
お年寄りが乗ってきた。

杖ついて足が不自由そう。
席をゆずったら助かるかも。

「でも」
声かけて断られたら、ヤダな...
年寄り扱いするな!と
怒られたら、ヤダな...
恥ずかしい自分を見て
他の乗客に嘲笑されるのも、ヤダな...

「それでも」
声かけてみないと
その人に役立つかどうかは
わからない。

断られても、
怒られても、
嘲笑されても、かまわない。

役に立つかどうか
確認したい。
よし、声かけてみよう。

こんな感じ。



自分が約束を忘れてることに
気付いた。

相手は約束すら
憶えていないようで
何も言ってこない。

確認した方が、いいよね...

「でも」
このまま何もしなくても
何も問題なさそうだ。

今から約束を果たそうとしたら
ちょっと大変だから、
何もしない方が楽だ。

というか、何もしないと
丸儲けできるじゃん。

「それでも」
約束は、約束だ。

相手が忘れてるのは
それだけ相手は
自分を信頼してくれてるってこと。

その信頼に応えない自分で
いる方が恥ずかしい。

今からやったら自分は損だけど、
損してでも約束を果たそう。

こんな感じ。



さらには、こんな感じ。

このアイデアは
人を幸せにできるもの。
そう確信した。

でも実際に
世に出してみないと
本当に幸せにできるかは
わからない。

早く世に出した方が
早くわかるから、
すぐ発表した方がいいよね...

「でも」
心無い人に傷つけられたらヤダ。

このアイデアを
うまく伝えられるか自信がない。

もっと
近くの人に聞いたりして
練り込んだ方が良いに
決まってる。

だから発表はまだしたくない。

「それでも」
役立つかどうか、
幸せになるかどうかは
本人でないとわからない。

だから適度に練りこめたら
早々に発表しよう。

本当に欲しいのは
自分の努力を
認めてもらうことより、
相手に喜んでもらえることだ。

誰に何言われたって
このアイデアで幸せに
してみせるから。



私が高校生の頃。
文化祭の実行委員となり
喫茶店をやることになりました。

うまいコーヒーを淹れて
お客さんに喜んでもらう。
それがお店の目的となり、
皆賛成しました。



来場者へ配布する
文化祭の案内の紙に
我々の喫茶店も案内を
載せるそうで、
どんな広告にするかを
話し合いました。

「キャッチコピーなら、お前だ」と
私が指名されたので
私がキャッチコピーを考えることに。

あれこれ悩んでいるうちに
時間はどんどん経ちました。

「まだいいのが出てこなくてね」と、
催促される度に、
受け流していました。



過去に、
良いフレーズが思い浮かび、
私が友人に伝えると
それが友人の間で
流行ったりしてたので、
実績はありました。

だから皆も期待してました。

その期待に応えないと...



決まらないまま
とうとう締め切りの日を
迎えてしまいました。

「もう決めないと」と
焦っていると
担任教師が来て
「あの案内に載せるヤツ、
今日シメキリって聞いたから
やっといたよ~」と
軽やかに知らせてくれました。

「え?」
自分の優秀を示せる機会を
奪われた?

そう感じて
許可なく決めたことに
抗議しようとしたときに
突然、気づきました。

相手より
自分を優先していた自分に。



自分は
「いかに自分が優秀か」を
見せつけることしか
頭になかった。

実際に
案内の紙を見る人の気持ちなど
何も考慮していなかった。

期待して待っててくれた仲間に
甘えていた。

「例えばこんなのどう?」
なんて案を試すことさえ
嘲笑されそうで怖くて
してなかった。

悩んでいるのは
「一生懸命やってる」という
自分の努力を認めさせるためだった。

こんな状況で
勝手に決めた教師に抗議したら
それこそ恥ずかしいことになる。

もらったチャンスを
私物化した自分が恥ずかしい。



自分優先なら
その教師に抗議したでしょう。

でも
案内の紙を見る人や
それを作る人などの
「相手」を優先することに
変えたため、
抗議はしませんでした。

教師が勝手に決めた、となれば
決められなかった私の責任を
追求する人もいませんでした。

勇気を使えて
よかったです。

なんだか
丸くおさめられてしまって
思い出す度に
恥ずかしい気持ちです...



自分を後回しにすると
苦しくなったりします。

でも、
自分がしようとする貢献が
本当にすてきなものであれば
その苦しい感じは、ありません。

むしろ
「させていただける喜び」すら
感じます。

自分に無理させて
自分を後回しにするのではなく、
自分が無理したいから
自分を後回しにしたい、
そんな貢献を見つけることが
大切ですね。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


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