(再録)クソゲーの条件・⑧(加筆修正) | せいぜいひまつぶしの小話

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5年目から創作系ブログとして新装開店しました。
色々と思うところ書いてます。講談社への抗議不買は一生続けます。
2022年12月からは小学館もリストに加わりました。
「人を選ぶ」とはつまり「自分は選ばれた」ということです。

クソゲーの条件

①、 ②、 ③、 ④、 ⑤、 ⑥、 ⑦、 ⑨、 ⑩、 ⑪、 

 

あるところに、チョコレートを半分コで持っている2人の子供がいました。
だけど「どっちもほしいんだい!」といって、お互いにケンカを始めてしまいました。


さてこうした場合、あなたは一体どうやって事態の収拾を図るでしょうか?
ちなみに半分にして分け合えるのであれば、チョコレート以外に置き換えても構いません。
人数以外いくら増やしても構いません。というかこの前提としての説明の中で
独り占めにしようとしてる時点で数を増やせば解決する問題ではないのですが、
それが分からない残念な人にリアルで遭遇したので、さらに要点を絞って書くことにします。

2人してそれぞれ同じだけ持ってるんです。
お互い独り占めにしようとしてケンカしてるんです。

 

少なくとも一般的な常識と良識と、ついでに真っ当な人間性の持ち主であれば、
“片一方に肩入れする”なんてやり方で解決しようとは思わないでしょう。

勘違い系クソゲー量産工場スティングと、
『ユグドラユニオン』みたいなクソゲーを
面白いと思えるような人たちを除けばね。

 

DQN領主1号(女)同じく2号(男)

いくら強力だからって得体の知れないモノを何の用心もせずホイホイ使って喜んでるとか
どこのチーマードポエマーだお前ら?
しかもその得体の知れない出処不明のモノがお隣さんのウチにもあるという、
何か裏があるとしか思えない怪しさ満点の状況をまるで疑いもしません。
ドライブとウィザードのすき間でも見てるような気分ですネ。

出処も分からんようなモノを調子に乗って振り回し、あからさまに怪しい状況を疑いもせず、
仲が悪いわけでもないのに独り占めしようとして戦争を始めるという、
作者の都合でバカやらされてる作為と不自然丸出しの展開だけでも、
まぁそれだけなら敵としてブッ殺してやれば済む話ですが、そこに加えて主人公サイドの
解決策がバカ丸出しなのは始末が悪く、余計にイラつかせてくれます。

 

はい、バカ丸出しでございます。

一般的な常識と良識と、ついでに真っ当な人間性の持ち主であれば、
“両方ブチのめす”“原因を取り除く”方向で考えるはずですが、
このクソゲーの信者と作者どもは違うようです。

このクソゲーを評価し、無批判に受け入れるということはつまり、一般的な常識や良識は
もちろん真っ当な人間性さえ持ち合わせていない、人格と認知機能に致命的な

破綻をきたした異常な人間であるということを、自ら宣言するのと同義です。

“2人のうち片方しか味方に出来ない”ネタにでもしたかったんでしょうが、
片方死なせる必要が果たして本当にあったンでしょうかね?
というかこんなDQNどっちもいりません。

片方だけが仲間になって、もう片方を殺すハメになる展開で自分が真っ先に思い浮かぶのは
『FE 聖戦の系譜』の斧兄弟ですが、アレは“恋愛感情”“三角関係”という、
誰がどう考えても合理的に処理出来ないネタだから成立していることです。
それに説得のキーパーソンとなる女性は、巧みな手練手管で男を手玉に取るような魔性の女では

ありませんので、上手いコト両方引き入れるなんて器用なマネは、やっぱり出来ません。

しかも向こうは“敵同士”であるのに対しコチラは“巻き込まれた第三者”で、
お互いの関係や抱える事情もまったく異なりますので、同じ展開をやるのは無理があります。

“ライフを既定の数値以下まで削れば撤退”とか設定しておけば殺さなくて済むでしょう。
どうせライフをゼロにしたって話の都合で死んだり死ななかったりなンだから、
こういう場面で物語的ご都合の1つくらい適用したってバチは当たらないでしょう。
証拠(ライフはゼロよ)
 

あるいはケンカの原因になってるブツを“敵として攻撃出来る”ようにでもしてやれば、
何をすればいいのかすぐに分かるし、八方丸く収まる第三の選択肢につながるヒントにも
つながりますし、ゲーム性はより向上したことでしょう。

半ば『地形』扱いのオブジェクトには攻撃出来ないって?
その“攻撃出来ない”オブジェクトを破壊するイベントが終盤にあるんですわ。
序盤の方で“特別なイベント”として用意するのと、何か違うコトがありますか?

生存ルートをやるにはこれ以上のテコ入れも、キャラの増員も必要ありません。

 

“両方ブチのめす”か“原因を取り除いて”
DQN2匹を生かしたままケンカを止める。
 ↓
思惑の外れた黒幕が姿を現し、襲い掛かる。
ここでようやく“仕組まれていた”ことに気付く(遅ェよ)。
 ↓
撃退後、DQN2匹は反省して仲直り、主人公に協力を申し出る。
「領地を留守に出来ないから」ということで連れて行けるのは片方だけ。


どうでしょう?これでも話が十分成立していると思いませんか?
ありきたりだって?そうですね、いかにもありきたりでお約束って感じのベタ展開ですね。
それの何が悪い。

その“ありきたり”のお約束から外れただけの逆張りがDQNのケンカですか?
わざわざ片方ブッ殺す必要なんかありませんよね?
わざわざ苦渋の選択なんかやらせる必要ありましたか?

ありきたりでお約束なハッピーエンドの定石から外れるだけで斬新で面白くなると思ったら
大間違いです。カッコつけたがりの創作素人や中2・高2病がよくやる失敗ですが、
それがちゃんと筋道立てた考えに基づく“理由”や“必然性”に支えられていなければ、
ただ人と違うことをやるだけでは意味がありません。

特にゲームのように『ルールで出来ているもの』に関しては尚更です。
何のためにあるのか分からない校則で行動をがんじがらめにされるのはムカつきますよね?
それと同じです。ここにきて四次元殺法の言葉が、改めて身に染みます。

さて次回は、スティングのムカつくクソゲーについて、
あまりにも頭の悪過ぎる『負けイベント』の進行と管理について書きます。

〈続く〉

↓改めてコレを遊んで勉強し直しましょうね