クソゲーの条件
①、 ②、 ③、 ④、 ⑤、 ⑥、 ⑧、 ⑨、 ⑩、 ⑪、 了
パッケージデザインだけでも、その素晴らしい仕事ぶりにため息が出ます。
月並みな表現ではありますがまさにセンスの塊、それ以外に言葉が見つかりません。
きゆづきさとこ(敬称略)以外には何の価値もありませンがね。
前回に引き続き、勘違い系クソゲー量産工場スティングの『ユグドラユニオン』を告発します。
不自由で不愉快なのはシステム周りだけでなく、シナリオの中身からイベント進行と管理に
到るまで、全方位一分のスキも無いまさに鉄壁の布陣で、プレイヤーをムカつかせてくれます。
シナリオの中身は、いわゆるファンタジーな戦記モノなんですが、なんといいますかこう、
頭の悪いヤツに限ってなんか頭のいいようなコトしたがるというか、
勧善懲悪やハッピーエンドのお約束をぶっ壊すだけの安易な
露悪趣味でカッコいいことやった気になってる勘違い丸出しというか、
ヤりたい話の展開優先でキャラを無理やり動かしてる創作素人に
ありがちな作為と不自然がミエミエで、結局どんなに頭のいいフリしてみても
身の丈に合わないことやってイキってる頭の悪さは隠せないから、
これならフツーにやった方が何億倍もマシだったでしょうね(笑)。
たとえばシナリオ序盤、人間にダマされて国宝を盗まれた人魚の一族が再び妙なデマに
引っ掛かって人間を襲うようになり、主人公は一応それを止めに入るわけですが、
バカ人魚の長は話を聞いてくれないから戦いになる(で死ぬ)という筋書きです。
真偽不明出所不明の情報に踊らされるバカ人魚(このあと死ぬ…“不老不死”じゃねーの?)
なんでもその“宝”が無いと次の世代が生まれなくなるだかなんだかで、とにかく種の存続に
必要な代用品として人間の血が必要だからっていきなり兵隊動かすか?
デマに引っ掛かってアホなことやらかす連中は現実にもいますが、大体そういうのは個人や
小規模集団どまりで、指導者層が兵隊動かしてヤることじゃないです。
得られる情報の質も量も、ついでに言えば精度も違うからです。
大体1週間かそこらで死ぬセミでもなけりゃすぐどーこーなるような問題でもないンだから、
まずは『犯人探して取り戻す』ことを第一に考えるでしょう?
兵隊動かしてドンパチ始めたら余計に数減らすだけでしょうに。
しかもこのシナリオ途中で仲間になる人魚(ダマされた人魚の妹)は
最後まで主人公の旅路に同行してくれるので、
“種の存続が危機の割に逼迫した状況ではない”ことが証明されます。
いわゆる“望まない戦い”みたいな展開は他のゲーム(例『FE 聖戦の系譜』)でも
よく見かけますが、大抵の場合そういうのは戦う相手を変えたりするとイベントが起きて
戦わずに済んだり味方になってくれたり、そういう気の利いたギミックの1つや2つくらい
仕込んでくれているものですが、このクソゲーにはありません。
同族の仲間の話すら聞いてくれません。
どうしても死なせたかったら「キサマはもう用済みだ」でお馴染みのセリフと共に
背後で操ってた黒幕(の仲間)を登場させるとか、他にやりようはあったはずです。
きっと人死にの鬱(笑)展開ドやることで頭がいっぱいだったのでしょう。
最初に大きな字で“ヤりたい話の展開優先でキャラを無理やり動かしてる”と書いた
ことの意味が、少しでも伝わってくれたのなら幸いです。
死なせるつもりなら
もうちょっと工夫しようね。
まぁそれでも敵の頭が悪い分にはブッ殺してやれば済む話なのでまだマシですが、
味方の頭が悪いのはホントに始末が悪いです。
その話は次回にて。一回3000文字は長過ぎました。
〈続く〉
↓まずは画集にて素晴らしい仕事ぶりを堪能しよう
↓何が違うかコレでちゃんと勉強しようね