私、富山市で美容室を経営しております。
独立して11年ほど経つのですが
まあ、然程発展するわけでもなく細々とやっている限りであります。
この仕事に就いてもう25年ほど経つのですが、ずっと思っていたことがあります。
「仕事で使うヘアドライヤーがすぐ壊れる」
先日、店で使用しているヘアドライヤー2台のうちの1台が動かなくなりました。
ついさっきまで動いていたのに(悲)
まあ仕事で使用している分、家庭での使用量と比べるととんでもない負荷をかけてしまっているので、壊れやすいものではありますが。
中には比較的新しいものもあります。
機械モノは当たりハズレがあるので「ハズレ」にあたると、とても損した気分になりますね。
だって、外見は綺麗なのに動かない・・・
すぐ捨てるのは勿体ないと思い、置いておくといつの間にか3台・・4台・・・
その内まとめて不燃物回収日に出すのですが
「やっぱり・・・・もったいない!」
どうにかならないものか。
そこで今回は「ヘアドライヤーの修理」について調べてみました。
昨今のネット情報は凄まじいもので、どこの誰ともわからない方がご丁寧に画像と手順まで書いて投稿してくれています。
そういう僕もその中の一員でありますが
「ヘアドライヤーを修理してみよう!」と奮起された方のちょっとした足しになればと思い投稿させていただきます。
ただし!修理に関しては自己責任でお願いします。
特に美容室の仕事で使用する場合、お客様に万が一の事があると考えたときには大人しく新品に買い替えた方が良いかもしれません。
くれぐれも熟考にて。
さて、さっそく取り掛かりますが。
色々調べた結果、ドライヤーが動かなくなる大きな原因として2つ挙げられます。
電源コードの断線。
温度ヒューズの断線。
一番多いのはじゃないかな?
ドライヤー本体の根元付近と差し込みプラグの根元付近。
よく動く箇所であるこの部分は他の電機機器でもよく破損する。
でも挙げているように案外簡単に直せるものだ。
ウチの店のストレートアイロンはすべて修理済み
一台は本体根元付近で断線したのだが、どうやっても本体が解体できないので結構ややこしい修理の仕方になった。
とりあえず電源を入れたままコードを色々動かしてみて、時々動くようならなので100均に走ってください(笑)
さて、今回の本題はでありますが
これも知っていれば分かりやすい部分です。
まずは本体を分解して
最初は「温度ヒューズ」の存在を知らなかったので導通チェッカーを使って内部コードの断線を調べたりして大変でした。
最初からネットで調べておけばよかった。
熱コイルのカバーを外します。
溶接してるのかと思いましたが案外簡単に外れます。
そして温度ヒューズはここにあります。
温度ヒューズといってもただの「棒状のはんだ」です。
最初見たときは本当に根元付近が外れているだけに見えたので試しに「はんだごて」を使ってくっつけてみようと試みましたが。
見事に溶けて、短くなってしまっただけでした(笑)
温度が上がりすぎると、はんだが溶けて断線する仕組み。
温度ヒューズはAmazonで買えます。
5個入りで¥113(送料無料)
国産モノだと3倍ぐらいの値段で1個買えますが、そんなに急いでいなかったので中国産で2週間ほどかけて送ってもらいました。
購入前の注意点としては「耐久温度」を調べておくこと。
見ずらいですがここに記載してあります。
どうやら「183℃」と書いてあります。
購入したのは「185℃」のモノ
耐久性はちょっと増した・・・のかな?
あとはお馴染みの「はんだごて君」を使って
レッツはんだ!
ヒューズの線が長すぎるのでちょっと調節してからはんだ付けしていきます。
見落としがちですが「使用するはんだの融点」にも気を付けましょう。
これが低いと温度ヒューズの前に接合部のはんだが溶けますよ。
イイ感じで温度ヒューズが設置されました。
あとはついでにドライヤー内部の清掃を施して。
組み立てて、ドキドキの電源ON。
爽やかな温風が出てきました。
ここまでやって動かなければ他に原因が。
モーターとか、最近の複雑なドライヤーだと基盤が入っているモノもあるそうなので、そういった部分の原因なら大人しく新品を買いましょう。
温度ヒューズ部分に電気を通すものをはめて動作確認してから作業に入る方がいいかもね。
さて、無事修理完了したわけですが・・・
実は壊れてすぐに新しいドライヤー買っちゃったんだよね~
2週間もの間、1台のドライヤーだけで美容室の営業はできませんので。
これ、軽量タイプでめっちゃ軽い!
もう一台のもこれに変えたいぐらい
まあ、修理したヤツは緊急用として予備に置いておきましょう。
それに、修理したといっても「ヒューズが切れた原因」は解決できていないので注意
ヒューズの経年劣化が原因なら良いが、他に問題があるならば根本的解決になっていないので、そういった面からしても自己責任でお願いします。
最近、やたらと「はんだごて」の出番があるのよね。
オーディオケーブルのプラグ修理とか。
ヘッドホンアンプのプラグ修理とか。
最近始めた趣味のエレキギター関連ばかりですけどね
まあ、モノを大事にする気持ちは大切ですよ。
皆さんも捨てる前にちょっとチャレンジしてみてはいかが?
あと、全然関係ないけどちょっと前にYouTubeにアップロードした新作動画。
暇なら見ていってください
マキシマム ザ ホルモンの「ルイジアナボブ」という曲です。
演奏はいまいちですが、歌詞字幕がだんだん凝り始めているのが感じられます。