◆人が怖い、緊張する、他人の顔色をついうかがってしまうー対人恐怖の症状を一度で楽に改善する方法②

いつもご覧いただきありがとうございます。
心の花嫁学校マリアージュスクールの斎藤芳乃です。

今回は、先日お伝えさせていただきました「人が怖い、緊張する、他人の顔色をついうかがってしまうー対人恐怖の症状を一度で楽に改善する方法①」の続きとしまして、具体的な対処方法についてお伝えしていきたいと思います。

■人が怖い、緊張する、他人の顔色をついうかがってしまうー対人恐怖の症状を一度で楽に改善する方法②

まずはじめに、前回の記事のまとめになりますが、人が怖かったり、つい緊張してしまう…、他者の顔色を伺ってしまうという場合、心の中では「自分が充分に守られていない」という状態になっている、ということをお伝えさせていただきました。

私たちはこの現実の世界を、「自分の心の中の思いや、頭で考えていること」を通して見ています。

例えば、幸せな人にとっては世界はバラ色に見えますし、不幸な人にとっては世界は信じがたい酷いものに見える…といった具合です。

つまり、私たちの心の状態が「守られていない危機を感じていた」としたら、私たちは最初から、この世界を恐怖の視点で見てしまい、相手に怯え、顔色を伺ってしまう…ということです。

それでは、いったいどのようにしたらこうした「守られていない」心の状態を変えることができるのでしょうか。

それはまず、私たちの心の中で「自分を守る」ということを実行することです。

具体的には、

◎自分のテリトリーを作り、そこを守る（自分の国の領土を守る）

◎自分がされて嫌なこと、苦しいことは何かのルールを作る（法律を制定する）

◎ルールを守ってくれない人からは、距離を置いたり、はっきりと相手を拒絶する（国から出て行ってもらう）

という3つです。

まず、「自分のテリトリーを作る」ということは、自分の安全な場所を確保するということです。

それは自室でもかまいませんし、宿泊先のホテルでも大丈夫です。

あるいは、カフェやホテルのロビーなどでもかまいません。

誰からも攻撃されない、自分が安心安全を感じられる場所を自分自身で確保してあげること、これが大切です。

そしてそのうえで、「あなたのルール」を作ってみてください。

例えば、人によっては、「ぶしつけな態度をされることが嫌」というルールかもしれませんし、「怒鳴ったり大声を出されると怯えてしまうから、それは嫌」というルールでもかまいません。

あなたが嫌だと感じること、そのルールを作り、それを破る人からは距離を置いたり拒絶するということを選択しましょう。

比喩で表現するならば、あなたは「あなた」というたった一人の人間であり、あなたという国の王様のようなものなんですね。

だからこそ、あなたが自分の国のルールを制定し、「ここまでは侵入してきていいよ」という領土を決め、そのルールを守らない人は自由にあなたの国から立ち退いてもらってかまいませんし、同時に、あなたのルールを破る人からは自分を守る義務があります。

このように、あなたの国の領土を侵す人、そこに侵入してくる人に対してきちんと「防衛手段をとる」ということ、これが重要なんですね。

多くの人は、自分が嫌だということが分かっていても、「どういったことが嫌なのか」をルール化することまではしていません。

だからこそ、無制限に傷つけられてしまったり、いざという時に自分を守れないということが起きてしまいます。

けれども、あなたが制定した「こういうことは嫌」「こういう人は迷惑だから関わりたくない」というルールにのっとって行動するならば、あなたというかけがえのない人を適切に守ることができるんですね。

自分で自分を守れるという感覚を得ること、そして、自分で自分を守ってもいいんだという許可を出すことによって、他者に対しての怯えがなくなります。

恐怖とは、「自分を守れないかもしれない」「自分が守られていない」という不安や不信感の上に成り立つものですから、あなたがはっきりと「自分を守れるようになる」ことで、こうした恐怖はなくなり、対等に人と関われるようになっていきます。

先日のセッションでも、クライアント様が「自分を王様だと仮定し、ルール＝法律を作り、自由に不適切な人を追い出していい」ということをした結果、すぐに自分を守るという感覚を得て、他者への恐怖と怯えが消えました。

このように、私たちはちょっとしたことで自分を守ることができるようになりますし、自分の生き方を変えることは可能なのです。

あなたはあなたというかけがえのない人間の領土に、他者を侵入させていませんか？

あなたがあなたを守らなければ、いつまでも他者に自分という領域を荒らされるだけの人生になってしまいます。

そうではなく、本来、あなたにはあなたを守る力もありますし、あなたを守るための知性も備わっています。

どうかあなた自身のためにその力を使い、あなたが心地よくいられる環境を作ってあげて欲しいと思います。

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