◆必要なのは「許し」ではないーただ理解するだけで、愛と許しは自然に生まれ、現実や相手は変わる

いつもご覧いただきありがとうございます。
スピリチュアルマリアージュスクールの斎藤芳乃です。

先日、マリアージュコース3期をお受けいただいたY様から、すばらしい体験談が届きました。

今回は、そちらの体験談をもとに、家族との関係と愛と許しのメカニズムについてお伝えしていきたいと思います。

＊マリアージュコース3期生Y様からの体験談＊

こんばんは、Yです。

先週ご丁寧に回答頂いた、家族の問題に動きがありましたので、ご報告します。

今日、スペイン旅行に行く前に両方の祖父母に会いました。お互い家が近いので祖母2人と私の3人でゆっくり話しをしました。

その中で、芳乃さんがスクールやブログでおっしゃっているような事が2人の口から出てきました。

それぞれ抱えてる事、祖母2人が憎んだり悔やんでる事が夢に出て来て相手が謝って来たなど、私がスクールに参加した後、周りに色々な変化があったようです。

偶然かもしれませんが、凄く驚きました。

私も今まで苦しんで来た思いを生まれて初めて2人に打ち明けました。

母も同じく口下手で私にどのように接すれば良いか分からず悩んでいるそうです。

父の方の祖母が帰り際「糸口を掴んだらすぐ打ち解けられるから大丈夫」と言ってくれました。
自分の周りを見渡せば、心が真っ直ぐで優しさに溢れてる家族や友人、知人ばかりが近くに居ると気が付きこうしてメールを打ってる今も感動で涙が出そうです。

私は今、新しい一歩を着実に歩んでると言う手応えを感じられます。

本当に素晴らしい機会を与えて下さった芳乃さんとのご縁に感謝しています。ありがとうございます(*^^*)

それでは、週末から旅に出てきます☆

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Y様、素晴らしい体験談を本当にありがとうございました。

そして、ご家族との関わりが変わったとのこと…本当によかったですね。

大変苦しまれていた姿を拝見していたため、こうしてY様がご自身の本当の姿と、そしてご家族の本当の姿に気づき、深い真実の絆をつなげましたこと、私も心からうれしいです。

人はどうしても、家族というごく近い関係性だからこそ、「わかってほしい」という欲求や「自分と同じようにあってほしい」「理想の両親、家族でいてほしい」という強い願いがあり、

それぞれがその思いをぶつけてしまったときに、軋轢を生んでしまうこともあります。

人は誰しも、愛情を感じる人や、自分とごく近しい人＝家族に対しては、こうした強い願望や要求を持ってしまうため、時にはそれが「支配」に変わったり、「理解しあえない意見のぶつけあいである喧嘩」という形になって現れてしまうのですが…

反対に、互いに強く影響しあっているからこそ、自分自身が変われば、相手もその自分に引き上げられて自然に変わっていく、ということも起きるんですね。

特に、血縁関係のある家族同士は、血縁という強い肉体のつながりを持ち、その上で魂レベル・潜在意識レベルでつよくつながっているために、とても簡単に相手の態度が変わることがあります。

今回は、Y様がご自身の自己愛を見直し…

これまで自己否定していた自分自身を律し、「新しい自尊心を持った女性」としての生き方・あり方を選択されたため、そのY様のエネルギーや変化に影響され、

ご家族も自然に変化していく、ということが起こりました。

こうした素晴らしい結果がありましたが、実は、Y様がまず最初にされたことは、この世界で言う「許し」ではありませんでした。

よくスピリチュアル的にも許しが必要だということは言われています。

だからこそ、多くの方がその意味を誤解し、「どんなに苦しいことをされたとしても、相手の存在を肯定して許さなければならない」という罠にかかってしまっているのですが、

実は、許しというのは、このように「自分自身の我慢の上に成立するものではない」んですね。

最初の段階で必要なのは、無理矢理「許そう」と努力することでもなく、ただ相手がした酷い仕打ちを身内だからといって受け容れて我慢することでもありません。

必要なのは、「理解」です。

私が苦しかった。それは、大切にされなかったから。
どうして親は私のことを大切に出来なかったの？
それは親も、私と同じように、自分の親から苦しみを与えられていたから…。

このように、私たちのなかに連鎖している「苦しみの世代間連鎖」に気づくことによって、私たちの中には相手への理解が生まれます。

そう、許しではなく、ただ「理解するだけ」で、私たちの憎しみは同情という形になって和らいでいくんですね。

Y様がマリアージュコースでしたプロセスも、こうした「理解すること」から始まりました。

そして同時に、相手がした酷い仕打ちは、そのまま憎い、嫌だと思って良いんです。

あなたのことは愛している。とても好き。
でも、あなたが私にしたことは酷いよね！だからやめて！

このように、相手の「した行為」に対しては、断固として拒絶し、自分を守って良いんですね。

なぜかというと、私たちは自分を我慢させ、一方的に相手を許そうと相手を受け入れてしまっているとき･･･

相手を許しているように見えて、そこで「自分自身のことを見殺しにしている」という状態が起きています。

つまり、自分自身が思っていることや感じていることを犠牲にしてまで相手を許し、受け入れたとしても、そこでは「世界にたった一人しかいない自分」のことを殺しているために、自分が自分のことを守らなければ、ずっと不適切な行為や虐待は続いてしまうんですね。

大切なことは、自分だけが犠牲になって周囲の人が幸せになることではなく、自分も犠牲にならず、かつ、周囲の人も幸せになることです。

そのためには、まずは自分で自分の１００％の味方になってあげることが大切です。

親だからと言って、虐待を許すのではなく…

殴られたり自分の命が粗末にされることは否定する、でも、両親のことを愛しているし、好きだから優しくして欲しい。

このように、自分の感情をきちんと切り分け、相手がしてきた行動には適切に拒否し、自分を守りながら相手とかかわること。

人の心はさまざまな感情を同時に持っていて、だからこそ、「罪を憎んで人を憎まず」というように、自分の中にあるあらゆる気持ちに寄り添いながら、相手のやっていることも理解しながら、その上で自分を守る方法を適応してあげてほしいのです。

相手への愛があり、相手に対して嫌だと思う気持ちがあり、同時に犠牲になりたくないという気持ちがあっていい……

一人の人間としてこのような感情があることをしっかり自分自身で認めてあげることで、はじめて、相手に向けていた強い嫌だという感情や、自分自身は無力であるという認識が変わるため、

心の奥底でもつれあっていた糸はほどけ、それによって自分から相手へ向けるエネルギーが変わり、自分自身の中の在り方も変わり、その結果、相手から自分への態度も変わっていきます。

このように、すべての変化は、自分の内側から起きるものなのです。

Y様は、マリアージュコースの中で、自分を許すプロセスと、自分の尊厳をもう一度見つけるプロセスを行い、その上で「相手のことを理解する」ということを選択されました。

その結果、これまでからまっていた家族関係が変わり、自尊心を選択されたY様に引き上げられる形で、周囲の人がたちまち変わっていったのです。

相手を変えようとして必死になって相手を支配しよう、思い通りにしようとしていても、現実は決して変わることはありません。

けれども、自分自身を本当の意味で引き上げることができれば、自分に関わっている人との関係のすべては変えることができるのです。

私たちが生きるということは、それ自体が「誰か別の人間と関わりながら存在する」ということです。

人は決して一人きりで生きることはできません。

だからこそ、互いの思いや互いの命の尊厳を明確にし、そして、ひとりひとりが「自分という大切な存在」として自分を認められること…それが大切なのです。

自分という人間の命を、自分が放棄して相手に明け渡してしまえば、そこから支配は生まれ、さらには憎しみが生まれ、幸せな人生を生きることはできません。

自分という命を大切にし…その上で、自分を殺さず、自分を守り、自分を認め、そして同時に他者のことも一人の人間として認める、こうした互いに自立しあった関係性を大切にしていってほしいと思います。

Y様、本当に素敵な体験談をありがとうございました！

これからも、Y様、ご家族、お一人お一人が、本来の素晴らしい「自分」として歩まれますことを、心からお祈りしております。

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