「置かれた場所で咲きなさい」というタイトルの本もありましたが

植物は生きる場所が水も少ない過酷な所で

日照りが続いたり 天災にあったり 動物や虫に襲われたりしても

自分では逃げられません

 

ファイトケミカル(phytochemical)とは、

植物が動けない自らを有害なものから守るために作りだした

色素や香り、辛味、ネバネバなどの物質です

 

ファイトケミカルは人間の体内では作り出すことができません

野菜や果物の皮や種、根などに ファイトケミカルは多く含まれています

効率よく摂取するには野菜を丸ごと食べることが重要ですが

ファイトケミカルは植物の細胞の中や、細胞壁に存在していて

人間の消化酵素では分解することができません

生野菜サラダでも ファイトケミカルを体内に十分吸収できず、

排泄してしまいます。

 

野菜を 加熱(蒸す)・発酵 することで有効に摂取することができます。

 

 

フィトケミカルは数万種存在しているとも言われていますが

色によっておおよその効能が判断できます

 

一部紹介すると

 

緑 

クロロフィル
抗酸化作用、コレステロール値上昇抑制、抗がん作用

 

赤・紫

*アントシアニン(ブルーベリーなど)

眼精疲労回復、血圧の安定

*リコピン(トマトなど)

抗酸化作用、血流改善

*カプサンチン(とうがらし など)

風邪予防、殺菌作用

 

オレンジ ・黄

*β-カロテン(かぼちゃ、にんじん)

 抗酸化作用、抗がん作用、皮膚や粘膜の保護

 

*イソフラボン(大豆など)

 乳がん予防、更年期障害の緩和、骨粗鬆症予防

*硫化アリル(玉ねぎ、にんにくなど)

 抗がん作用、免疫力向上、殺菌作用

 

黒、茶

*クロロゲン酸(じゃがいも、コーヒーなど)

 抗酸化作用、糖尿病予防、コレステロール値上昇抑制

*β-グルカン(きのこ など)

 抗がん作用、コレステロール値上昇抑制、免疫力向上

 

 

英語でも Eat the rainbow! 「虹を食べる!」 色のあるものを食べよう 

とうい健康法があり

薬膳の食養生でも「五色」を大事にしていて

「赤」「白」「黄」「緑」「黒」の5色の食材をバランスよく食べると

人間の体を動かす根源エネルギー「気」が巡るといわれています

 

5色の野菜を意識した食事をとるとファイトケミカルもビタミンも食物繊維も

多く摂れて腸内細菌も大喜びです