【21-30】シルク2024年度募集馬全頭評価③ | バッタの一口馬主データ分析室

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 シルクツアーレポート(全71頭、本文2万字以上、1000円公開中)

 

  はじめに

 シルクホースクラブの2024年募集馬の全頭分析【21~30】です。


 期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 

 「期待値」という観点からの評価であり、馬の絶対能力を評価するものではありません。

 そのため、価格の高い馬は必然的に辛口になります。

 辛口評価であっても、その馬が能力の低い馬だと言っているわけではないのでその点は誤解なきようお願いします。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 

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 ツイッターでは、シルクツアーの写真、動画などをアップ予定!

 
【全頭分析リンク集】
 

  評価の見方

【馬 体】 カタログ写真

【牝 系】 母母を起点にした牝系ツリー

【価 格】 募集価格と一口価格
【血 統】 父と母父の組み合わせ
【厩 舎】 厩舎名 前年度厩舎リーディング
【馬 格】 誕生日

      募集時馬体重

      誕生日と募集時馬体重から推測されるデビュー時の馬体重

      管囲(標準管囲との差)
【母能力】 母の最終クラス

      獲得賞金

      主に走っていた距離
【繁殖力】 牝系活力ポイント

      母の出産時の年齢

      第〇仔

      仔の勝利数(左端が第1仔、Xは未出走引退、-は競争登録なしを意味する)

【人 気】 7/14時点での予測実績額、抽選確率
【総 評】 個人的な評価

 

 

  評価一覧(21~30)

シ21 スイートセント 牡 父リアルスティール 期待値B
シ22 セルキス 牡 父リアルスティール 期待値B
シ23 シングルゲイズ 牝 父リアルスティール 期待値D
シ24 ローエキスキーズ 牡 父アドマイヤマーズ 期待値C+
シ25 シャクンタラー 牝 父シスキン 期待値C
シ26 レディホークフィールド 牝 父サトノダイヤモンド 期待値E
シ27 ソーディヴァイン 牡 父インディチャンプ 期待値B
シ28 ムーンライトナイト 牝 父ブリックスアンドモルタル 期待値E
シ29 マルーンエンブレム 牝 父マインドユアビスケッツ 期待値E
シ30 ユキチャン 牝 父ルヴァンスレーヴ 期待値C

 

【全頭分析リンク集】
 

  個別評価(21~30)

シ21 スイートセント 牡 父リアルスティール 期待値B

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父リアルスティール×母父ワークフォース
【厩 舎】古賀慎明厩舎 82位 20年目
【馬 格】3月1日生 437kg 予想馬体重480kg 管囲20cm(-0.21)
【母能力】2勝C 賞金2530万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力35pt 出産時7歳 第1仔 
【人 気】第45位 実績予測86万円 抽優100% 一般7%

~総 評~
 

 母母は、京都牝馬S勝馬で、その他の重賞で何度も好走した競争能力の高い馬でした。

 牝系も、叔父にアーリントンC勝馬がいます。また、若干遠いですが、3代母からはカレンミロティックなど重賞活躍馬が多く出ています。活力は十分でしょう。

 

 母は、父ワークフォースの芝マイル2勝馬で能力はそこそこ。2勝クラスでも2着が1回あります。

 

 父リアルスティールは、これまで派手な活躍は見せていませんが、母父Stormcatのおかげか、思いのほかダートでも走れる産駒を出し、勝上率は上々。

 ダートで大物を出しましたが、芝でもどこかで大物を出しそうな気配はあります。

 価格も控えめでそこまで人気にもならなそうなので、今年は狙い目だと思っています。

 

 血統的には、ワークフォースがネック。欧州中長距離馬の典型で、日本ではスピードが足りません。

 ワークフォースは、BMSとしてはダート馬を出したりもするので、もしかしたらダートもあるかもしれません。

 カタログに芝・ダート問わずと書いてあるのは少し心配な要素です。中途半端な馬になっていないのかツアーで見極める必要があります。

 

 馬格、管囲いずれも十分で、数字上は特に問題ありません。

 

 あまり人気になっていませんが、活力のある牝系の牡馬で3500万円は、今のシルクならお買い得に感じます。中実績で一般で拾う枠としては良い馬ではないでしょうか。

 

シ22 セルキス 牡 父リアルスティール 期待値B

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】4500万円(一口9万円)
【血 統】父リアルスティール×母父Monsun
【厩 舎】田村康仁厩舎 61位 28年目
【馬 格】5月10日生 422kg 予想馬体重500kg 管囲20.1cm(-0.49)
【母能力】独GⅡ勝 芝中距離
【繁殖力】牝系活力70pt 出産時15歳 第11仔 1013031X1未
【人 気】第39位 実績予測103万円 抽優94% 一般0%

~総 評~
 

 母はMonsun産駒で独GⅡを勝利した馬で、競争能力は上々。

 牝系に母以外の活躍馬はいませんが、後述のとおり、母がヴェロックスを出しています。

 牝系活力は上位と言ってよさそうです。

 

 母として皐月賞2着、ダービー3着のヴェロックス(父ジャスタウェイ)を出しており、結果を出しています。ただ、高齢の域に差し掛かっているのは懸念材料ですね。


 母父Monsunといえばソウルスターリング、ヴェロックス(母セルキス)で、いかにも重そうな血統構成ながら意外と日本との相性は悪くありません。

 ジャスタウェイという日本血統の中でもスピードが豊富とは言い難いタイプとの組み合わせで結果を残しているのが意外ですね。

 しかも、母からの3勝馬はいまのところ父ジャスタウェイの2頭だけですから、相性が良いのでしょうか。ジャスタウェイは、こういう特定の母と訳の分からないかみ合いを見せることがありますね。

 

 母父Monsunで検索してみると、上位にFrankel、モンジュー、Galileoといった重い父との組み合わせで結果を出しているのはかなり意外です。血統とは奥が深いです。

 父リアルスティールはスピード血統なので、普通に考えれば良い組み合わせですが、母父Monsunの過去の結果を見ると、どうなんでしょう。

 

 皐月賞2着馬の下で、牡馬、4500万円というのをお買い得とするかは非常に難しいです。

 セルキスは基本的にセレクトセールの血統で、21年産が父キズナの牡馬で4億1000万円で落札されていることも記憶に新しいところ、なぜ今シルクに?というのは気になるところです。

 5月生まれで馬格を気にしてということなんでしょうか。

 

 血統の割には安く収まったようにも思います。父リアルスティールの序列の低さが価格に表れていますが、私は父リアルスティールにそこまでマイナス評価はつけていないので、価格的にはおいしいということになるでしょうか。

 マイナス要素もそれなりにあるので、人によってかなり評価が分かれそうな馬です。

 私は、評価高めで、ツアーで見極めたい。

 

シ23 シングルゲイズ 牝 父リアルスティール 期待値D

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】4000万円(一口8万円)
【血 統】父リアルスティール×母父Not A Single Doubt
【厩 舎】高橋文雅厩舎 155位 13年目
【馬 格】1月30日生 405kg 予想馬体重420kg 管囲19.8cm(+1.03)
【母能力】豪GⅠ勝 芝中距離
【繁殖力】牝系活力80pt 出産時11歳 第4仔 00未
【人 気】第80位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~
 

 母シングルゲイズは、オーストラリアの芝中距離GⅠ勝馬です。

 オーストラリアの芝中距離は短距離と違ってレベルが低いので、GⅠ勝をそのまま評価はできないですね。それを踏まえて牝系はそこそこといったところでしょうか。

 母父Not A Single Doubtは、オーストラリアらしいデインヒル系の種牡馬であり、香港のチャンピオンズマイル勝馬を輩出しています。

 

 この母に父リアルスティールなら芝マイル~中距離がイメージしやすいです。ダートという感じはしませんね。

 

 ここまで繁殖としては中央0勝。それも、端にも棒にもといった成績で、繁殖能力に疑問が残ります。

 期待されて輸入した繁殖牝馬だけに、ここまで

 ロードカナロア牡馬8000万円、ハーツクライ牝馬5000万円、ドゥラメンテ牝馬5000万円

と高額募集が続いており、本馬もリアルスティールの牝馬で4000万円。

 繁殖成績が振るわない割には募集額は下がっていない感じですね。

 

 第1仔も第2仔も馬格に問題をかかえており、本馬も420kg前後しかなく、これではちょっと厳しいですね。

 それでいて牝馬で4000万円というのは割高に感じます。厳しい評価にならざるをえません。

 

シ24 ローエキスキーズ 牡 父アドマイヤマーズ 期待値C+

【馬 体】

 

【牝 系】

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父アドマイヤマーズ×母父Oasis Dream
【厩 舎】新規開業厩舎 初年度 
【馬 格】2月4日生 476kg 予想馬体重510kg 管囲21.6cm(+0.83)
【母能力】未勝利 賞金200万円 芝短距離
【繁殖力】牝系活力53pt 出産時10歳 第6仔 0001未
【人 気】第37位 実績予測108万円 抽優74% 一般0%

~総 評~
 

 母母はヴェルメイユ賞勝馬で、その仔も欧州で重賞で好走するなど欧州ではそこそこ活力のある牝系です。

 母は、その第5仔で、ノーザンが購入して日本を走りましたが、未勝利で終わっています。能力は低い、あるいは日本の馬場に合っていないと見て良いでしょう。

 母父はOasisDreamで、シルクではお馴染みトレジャーステイトのお父さんです。

 

 母の仔は、ここまで4頭走って、中央1勝と中々厳しい繁殖成績となっています。

 

 母の能力的な裏付けはなく、繁殖能力も疑問となれば、母に対しては厳しい評価にならざるをえません。

 

 父アドマイヤマーズは、今のところ、新種牡馬の中では一番と言っても良い好調な滑り出しで、す。

 3-3-1-0-2-2はすごいです。

 今の段階で断定的なことはいえませんが、勝利した距離も1200m、1800m、1800mと幅広く、ダイワメジャーよりも距離の幅は広いのかもしれません。

 今年のシルクは、本馬1頭のみなのがとても残念。

 

 馬格はとても恵まれています。芝を走るにしてもダートを走るにしても注文のつかないサイズです。

 管囲も十二分で測尺の値は素晴らしいですね。

 

 本馬は母の低評価と父の高評価をどう消化するのかが難しい馬です。

 私は、牡馬で2500万円とシルクの中ではかなり安価なことを踏まえれば、父アドマイヤマーズを信じて買える馬かなと思います。

 いずれにせよツアーで見極めたいです。

 

シ25 シャクンタラー 牝 父シスキン 期待値C

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父シスキン×母父ゼンノロブロイ
【厩 舎】矢嶋大樹厩舎 初年度 
【馬 格】4月16日生 416kg 予想馬体重460kg 管囲18.8cm(-0.9)
【母能力】1勝C 賞金2950万円 芝長距離
【繁殖力】牝系活力4pt 出産時10歳 第5仔 000未
【人 気】第62位 実績予測45万円 抽優100% 一般43%

~総 評~
 

 母はゼンノロブロイ産駒の2勝馬で近親に活躍馬は皆無です。牝系活力に期待はできず、母の能力だよりになりますが、母の能力もそこそこ程度です。

 繁殖も今のところ中央0勝で、厳しい評価にならざるをえません。

 

 父シスキンの分析はこちら

 そこまで評価はしていませんが、Unblidled’s Songの分、ポエティックフレアよりは期待できると思っています。

 しかし、父シスキン×母父ゼンノロブロイで、スピード足りますかね…

 母父ゼンノロブロイはAEIが低く厳しいんですよね。

 

 馬格はもう少しほしいですが適正の範囲。

 問題は管囲で、18.8は明確に細く、足下が心配です。シャクンタラーはいつも管囲が細く出ちゃうんですよね。

 

 シスキンの評価が高い方は出資候補になりえるとは思いますが、私は高くないので、出資候補にはしません。

 

シ26 レディホークフィールド 牝 父サトノダイヤモンド 期待値E

【馬 体】

 

【牝 系】

【価 格】2000万円(一口4万円)
【血 統】父サトノダイヤモンド×母父Hawk Wing
【厩 舎】田中剛厩舎 152位 15年目
【馬 格】2月24日生 417kg 予想馬体重440kg 管囲19.2cm(-0.04)
【母能力】愛未勝利
【繁殖力】牝系活力30pt 出産時17歳 第7仔 2600---1-1-
【人 気】第75位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~

 

 母は欧州で未勝利。母母からは3頭のブラックタイプと活力はありますが、その活力が母に伝わっているかは微妙なところです。

 

 初仔で重賞馬を出してノーザンに導入されましたが、仔出しが悪く、2020年、2022年は産駒の登録なしとなっています。

 

 母は、欧州系種牡馬で固められていますが、母父はWoodman系でスピードはある程度担保されているタイプです。Woodmanは、母父として、エイシンデピュティ、カノヤザクラを、母父父としてコパノリッキー、ラストインパクト、コンゴウリキシオーなどを出しています。日本との相性は悪くはないです。

 この血統なら、父にスピード豊富な馬を導入したいですが、サトノダイヤモンドではスピード不足が心配です。

 

 馬格は、もう少しほしいですが、それだけでもう買えないとなるほどの数値ではありません。

 管囲は、この馬格ならという限定はつきますがギリギリ及第点。

 

 牝馬2000万円ですか。

 これまで走った馬は中央勝利を上げていますし、値段が安い中では見どころのある馬ではあります。 

 データ的にはEと出ていますが、実績0円、一般で取れる馬のようなので、拾う枠としては悪くないように思います。

 

シ27 ソーディヴァイン 牡 父インディチャンプ 期待値B

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父インディチャンプ×母父キンシャサノキセキ
【厩 舎】林徹厩舎 29位 8年目
【馬 格】4月2日生 464kg 予想馬体重520kg 管囲19.5cm(-1.6)
【母能力】2勝C 賞金6020万円 ダート短距離
【繁殖力】牝系活力8pt 出産時10歳 第4仔 0X未
【人 気】第14位 実績予測318万円 抽優41% 一般0%

~総 評~
 

 母はダート1400mの3勝馬で、3勝クラスでも複数回3着があるなど能力の高い馬でした。

 近親に目立った活躍馬はおらず、基本的には母の競争能力頼みとなります。

 

 初仔はドレフォン牡馬で2戦未勝利で引退、第2仔は募集取り下げで競走馬になれず、第3仔はアジアエクスプレス産駒の2歳で未デビューです。少し体質が心配な繁殖成績です。

 

 父インディチャンプは、どんな仔が出るか想像が難しいです。

 父父ステイゴールドが出るなら距離の融通は効きそうですが、インディチャンプ自身(というより母ウィルパワー)の主張が強いならマイラー中心でしょう。これは走ってみないと分かりません。

 とはいえ、母父キンシャサと母の成績を考えれば、マイル以下でしょう。

 

 馬格は、520kgと使いこなせるのであれば、とても良いサイズです。

 しかし、管囲が19.5cmというのは、このサイズの馬としては明確に細いです。

 管囲は、当然馬体のサイズと相関があり、その相関から外れた場合は注意が必要です。

 例えば、一つ上の番号の募集馬は、管囲19.2ですが、予想馬体重が440kgなので、足下に大きな心配はありません。

 しかし、本馬は520kg予想と、80kg重いにもかかわらず、管囲が0.3cmしか増えていません。

 520kgなら、管囲は21cm前後が適正です。

 今年の募集馬の中で一番足下が心配な馬です。

 

 母の能力は高いですし、牡馬で3500万円なら今年のシルクの中なら安いと思うのですが、これまで、母の仔が体質に問題を抱えており十分にその能力を発揮できないまま引退となっていることを踏まえると、それと悪い意味で噛み合ってしまう管囲の細さというのは大きな懸念材料です。

 

シ28 ムーンライトナイト 牝 父ブリックスアンドモルタル 期待値E

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父ブリックスアンドモルタル×母父ステイゴールド
【厩 舎】和田正一郎厩舎 116位 16年目
【馬 格】3月24日生 373kg 予想馬体重410kg 管囲18.3cm(-0.33)
【母能力】3勝C 賞金3790万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力25pt 出産時8歳 第2仔 未
【人 気】第79位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~
 

 母母は愛国GⅢ勝馬、母母の兄弟に愛国GⅠ2着馬がおりとぼちぼち活躍馬がいる牝系で、母の姉にフェアリーS3着がいるそこそこ活力のある牝系です。

 母は芝中距離を中心に活躍した3勝馬で、競争能力の裏付けは十分です。

 

 仔はまだ1頭のみで出走歴はありませんが、3勝馬の第2仔はかなり期待できる条件です。

 

 母父ステイゴールドは、ステイゴールド直仔の成績と比較するとあまり結果が出ておらずマイナスです。

 その原因は、ステイゴールドが極端なコルトサイヤーだったので、そもそも能力が高い母が少なく、全体的に馬格が小さく出てしまうので牝馬だとその傾向が加速するというのがその理由です。母ムーンライトダンスも440kg前後と大きいとは言えない馬格の馬だったので、そのサイズが仔に遺伝しないかは注意して見ておく必要があります。

 

 さて、本馬も馬格に問題があります。

 予想馬体重410kg、管囲18.3cmは相当厳しいです。それだけで出資候補からは外れるレベルの測尺だと思います。

 

 父ブリックスアンドモルタルも正直、これまで期待されていたほどの成績は出せていませんね。

 社台牧場を中心にかなりの有力繁殖とつけられたのですが、初年度の成績は可もなく不可もなく止まりであり、種牡馬としての力に疑問が残ります。

 

 厳しい条件が多いです。

 

シ29 マルーンエンブレム 牝 父マインドユアビスケッツ 期待値E

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】2000万円(一口4万円)
【血 統】父マインドユアビスケッツ×母父オルフェーヴル
【厩 舎】武市康男厩舎 116位 19年目
【馬 格】1月27日生 400kg 予想馬体重410kg 管囲18.8cm(+0.17)
【母能力】2勝C 賞金2440万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力70pt 出産時8歳 第2仔 未
【人 気】第70位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~
 

 母母は、秋華賞馬ブラックエンブレムで、重賞馬を複数輩出した優秀なお母さん。

 一族はシルクで募集されることが多く、シルクの代表的な牝系の一つです。

 母はそんな母母の第5仔で、父オルフェーヴルで2勝を上げました。

 期待されていたほどの活躍はできませんでしたが、能力的には悪くはなく、牝系活力の力にも大きな期待が持てます

 本馬はそんな母の第2仔で、父マインドユアビスケッツ。
 父マインドユアビスケッツは、初速こそよかったですが、その後右肩下がりです。価格も右肩下がりなので、期待値的にそこまで悪い種牡馬ではありませんが、決して歓迎できる要素ではないでしょう。

 産駒はダート寄りですが、芝もダートも両方勝率7%ぐらいで、一応両刀の種牡馬という扱いになるでしょうか。
 父マインド、母父オルフェ、母母父ウォーエンなら、血統構成的には完全にダートです。
 それだけに牝馬に出てしまったのは痛いところ。

 

 しかも馬格が大きな問題です。

 予想馬体重410kg、管囲18.8は厳しいです。

 血統がダート寄りなことも相まってかなり厳しい評価にならざるをえません。

 2000万円でも手は出にくいです。

 

シ30 ユキチャン 牝 父ルヴァンスレーヴ 期待値C

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】4000万円(一口8万円)
【血 統】父ルヴァンスレーヴ×母父クロフネ
【厩 舎】萩原清厩舎 64位 29年目
【馬 格】1月23日生 478kg 予想馬体重480kg 管囲20.6cm(+0.39)
【母能力】OP 賞金1500万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力76pt 出産時18歳 第9仔 10-21X-3-2未
【人 気】第27位 実績予測133万円 抽優76% 一般0%

~総 評~
 

 白毛一族の主流ラインの一つ。

 母母からの派生に限定しても、ハヤヤッコ、ソダシ、ママコチャ、ユキチャン、メイケイエール、アマンテビアンコと、重賞活躍馬を多数輩出しており、日本の牝系の中でも間違いなく10指に入る牝系です。

 母は、牝馬限定のダート交流重賞を3勝したダート牝馬であり、その仔からダート三冠競争初年度の羽田杯を制したアマンテビアンコを出しました。その他の産駒も堅実に勝ちあがっており、繁殖牝馬としての能力は疑いようがありません。

 出産時18歳と高齢に差し掛かっているのはデータ的には厳しいところですが、16歳時の産駒からJpnⅠ馬を出しているわけですから、そこを極端に気にしなくてもいいように思います。

 

 父ルヴァンスレーヴがまだ出走が少ないとはいえ、パッとしない成績というのは気になるところで、ダートが強く求められる血統で牝馬というのも疑問です。

 

 とはいえ、この牝系に4000万円というのは、安い感じもします。

 

 一族はダートを中心に堅実に走る馬を出す非常に活力のある牝系で、それとかみ合う種牡馬、馬格。牝馬限定の交流重賞までたどり着けるという読みなら、面白いとおもいます。

 この牝系はいつも大人気ですが、注目されていない今回は出資するチャンスかもしれません。

 

 

【全頭分析リンク集】