【71-83】シルク2024年度募集馬全頭評価⑧ | バッタの一口馬主データ分析室

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私を楽しむ。それが競馬。

 シルクツアーレポート(全71頭、本文2万字以上、1000円公開中)

 

  はじめに

 シルクホースクラブの2024年募集馬の全頭分析【71~83】です。


 期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 

 「期待値」という観点からの評価であり、馬の絶対能力を評価するものではありません。

 そのため、価格の高い馬は必然的に辛口になります。

 辛口評価であっても、その馬が能力の低い馬だと言っているわけではないのでその点は誤解なきようお願いします。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 

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 ツイッターでは、シルクツアーの写真、動画などをアップ予定!

 
【全頭分析リンク集】
 

  評価の見方

【馬 体】 カタログ写真

【牝 系】 母母を起点にした牝系ツリー

【価 格】 募集価格と一口価格
【血 統】 父と母父の組み合わせ
【厩 舎】 厩舎名 前年度厩舎リーディング
【馬 格】 誕生日

      募集時馬体重

      誕生日と募集時馬体重から推測されるデビュー時の馬体重

      管囲(標準管囲との差)
【母能力】 母の最終クラス

      獲得賞金

      主に走っていた距離
【繁殖力】 牝系活力ポイント

      母の出産時の年齢

      第〇仔

      仔の勝利数(左端が第1仔、Xは未出走引退、-は競争登録なしを意味する)

【人 気】 7/14時点での予測実績額、抽選確率
【総 評】 個人的な評価

 

 

  評価一覧(71~83)

シ71 レーヴドリーブ 牡 父クリソベリル 期待値S
シ72 スーブレット 牡 父ルヴァンスレーヴ 期待値C
シ73 プロミストリープ 牝 父ルヴァンスレーヴ 期待値C+
シ74 ルナステラ 牡 父リオンディーズ 期待値A+
シ75 ディーコンセンテス 牝 父リオンディーズ 期待値E
シ76 カイルアコナ 牡 父シルバーステート 期待値C
シ77 コロナシオン 牝 父シルバーステート 期待値C
シ78 キューティゴールド 牝 父シルバーステート 期待値E
シ79 ヴェルザンディ 牡 父ポエティックフレア 期待値C+
シ80 インヘリットデール 牝 父ポエティックフレア 期待値A
シ81 シュペトレーゼ 牝 父ミスターメロディ 期待値E
シ82 ジャムアンドマム 牝 父St Mark's Basilica 期待値E
シ83 ルーレナン 牡 父Cracksman 期待値E

 

 
 

  個別評価(71~83)

シ71 レーヴドリーブ 牡 父クリソベリル 期待値S

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3200万円(一口6.4万円)
【血 統】父クリソベリル×母父オルフェーヴル
【厩 舎】西村真幸厩舎 66位 11年目
【馬 格】2月1日生 433kg 予想馬体重470kg 管囲20.9cm(+1.06)
【母能力】2勝C 賞金2390万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力113pt 出産時8歳 第3仔 1未
【人 気】第22位 実績予測178万円 抽優55% 一般0%

~総 評~

 母は、父オルフェーヴルの芝中距離馬で、未勝利、1勝Cを連勝し、2勝Cでも良い走りをしていたのですが、屈腱炎で引退となりました。このパターンは判定が難しいですが、競争能力はぼちぼちといったところでしょうか。

 

 牝系は、レーヴドスカーを祖とする日本の名牝系で、母母レーヴドスカーは、重賞入着馬を6頭出す凄まじい繁殖成績を収めました。今回募集されているレーヴドゥラメールもこの牝系ですね。

 牝系活力は極めて高いです。

 

 母は、第1仔のドレフォン牝馬(2800万円)は、ダート中距離を走っており、未勝利脱出、1勝C脱出も時間の問題といった状況で、初仔の牝馬という条件にしては結構走っています。

 第2仔サトノダイヤモンド牡馬は3200万円でオーナーズに回されています。

 この母の仔は、いつも私の感覚よりも安く価格が設定されるのですが、今年もそうですね。

 この牝系、この競争成績の第3仔として3200万円はとても安いと思います。

 

 馬格は470kgとダート馬ならもう少しほしいところですが、十分ストライクゾーンで、管囲が太いのもダート馬としては心強い。良い数値だと思います。

 

 価格も3200万円なら文句なしでしょう。

 非常に条件の揃った良い馬だと思います。

 

 一点だけひっかかっているとすれば、母は、その父がオルフェーヴルということで、ここまで2回ダート種牡馬とつけられているのですが、母自身は芝で走っているので、本当に適性の方向性はダートで良いのかなという点です。

 実際、馬体派の人の多くはダート馬に見えないという評です。

 個人的には、ダート種牡馬をつけているのに「ダート馬に見えない」「芝でも走れる」というのは褒めているようで褒めていないと思っていて、芝なら芝、ダートならダートと適性の方向性がはっきりした馬の方が結果が出ると思っています(特にダートは)。

 その点がどうも引っかかっていて、条件的にはめちゃくちゃマッチする馬なんですが、本当に出資でよいのか悩みはあります。

 あと、この仔買うとまたダート馬ばっかりになっちゃうし…

 ツアーで考えます。

 

シ72 スーブレット 牡 父ルヴァンスレーヴ 期待値C

【馬 体】

 

【牝 系】

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父ルヴァンスレーヴ×母父ゴールドアリュール
【厩 舎】杉山晴紀厩舎 1位 9年目
【馬 格】3月12日生 463kg 予想馬体重510kg 管囲20.6cm(-0.27)
【母能力】未勝利 賞金685万円 ダートマイル
【繁殖力】牝系活力30pt 出産時8歳 第4仔 00未
【人 気】第9位 実績予測451万円 抽優29% 一般0%

~総 評~

 母は、ダートマイル前後を走りましたが未勝利引退。能力は評価できません。

 一族からは、母母の初仔から南部杯(JpnⅠ)2勝のベストウォーリアが出ており牝系活力はそれなりに高そうです。ただ、母母は典型的な大振りホームランバッターで、だめな仔はとことんだめという繁殖成績で、母はだめだった方の馬なので、さて牝系活力は引き継がれてますかね。

 

 母の繁殖成績は、今のところ2頭走って0勝。

 ダート種牡馬をつけられて、馬格に問題がないのに0勝が2頭続いているというのは、それなりに減点材料です。

 

 父ルヴァンスレーヴは、まだダート新馬、ダート未勝利が少ないとはいえかなり苦戦中で、その点も気掛かりです。前年度のツアーで、芝でもいけるんじゃないかという仔を出すという評判を聞きましたが、ダートが見込まれている種牡馬でその評価は、「パワータイプが思ったよりもでなかった」とも意訳でき、危険信号だと思っています。

 ここからダート新馬・未勝利が始まってどうなるかですね。

 

 馬格はダート馬としても理想に近い数値で、管囲もそれなりに太いですが、500kgオーバーならもう少しだけ管囲がほしいところです。

 

 馬体派の人の評価を見てみると、芝でも走れそうとの評価を受けているところ、上述のとおり、私としてはあまり嬉しい評価ではありません。

 

 厩舎は文句なし一流の杉山厩舎ということは、見どころのある馬なのでしょうが、データ的には馬格以外推せる要素は少ないです。

 

シ73 プロミストリープ 牝 父ルヴァンスレーヴ 期待値C+

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父ルヴァンスレーヴ×母父ヘニーヒューズ
【厩 舎】藤野健太厩舎 初年度 
【馬 格】2月1日生 414kg 予想馬体重430kg 管囲20.2cm(+1.24)
【母能力】2勝C 賞金1420万円 ダート短距離
【繁殖力】牝系活力15pt 出産時8歳 第3仔 0未
【人 気】第68位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~

 母はダート短距離馬として2勝を上げて南関移籍し、南関重賞を勝利。

 しかし、その後骨折してしまい引退となりました。

 無事ならもっと活躍できたはずで、少なくとも2勝C上位レベルの力はあったと思われます。

 競争能力は高めと見てよさそうです。

 

 母母は、フジキセキ産駒でダート中距離で準OPまで出世した馬で、仔も基本的にはダートで活躍し、ダート重賞2勝馬プロミストウォーリアを出しています。牝系活力はそこそこ高いと見て良いでしょう。

 

 母はここまで、オルフェーヴル、ナダル、ルヴァンスレーヴ(本馬)とつけられており、ダート志向の馬です。昨年度のナダル産駒は1歳としては非常に馬格が大きくて(ただし、その後の成長はイマイチだった模様)、出資するか迷いましたが、ダート牝馬ということで出資を回避しました。

 

 母の能力が高い割には目立たない成績なので、条件的には良いのですが、今年も牝馬ですか。。。やはりダート牝馬は出資には大きな足かせです。

 また、馬格にも問題を抱えており、ダート馬として予測430kgというのは明らかに足りません。

 管囲はそれなりにあるので、成長待ちということになりそうです。

 価格もこの馬格ならもっと下げてほしいですね。

 

 ツアーで大きく成長していれば、一般無風で拾う枠としては悪くないと思いますが、現状では厳しいです。

 

シ74 ルナステラ 牡 父リオンディーズ 期待値A+

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】4000万円(一口8万円)
【血 統】父リオンディーズ×母父ディープインパクト
【厩 舎】武英智厩舎 19位 8年目
【馬 格】2月6日生 451kg 予想馬体重480kg 管囲20.4cm(+0.14)
【母能力】3勝C 賞金4910万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力53pt 出産時8歳 第2仔 0
【人 気】第15位 実績予測315万円 抽優50% 一般0%

~総 評~

 母は芝中距離で準OPまで出世した馬で能力は高いです。

 

 牝系は優秀です。なんといっても母母ピラミマが優秀で、繁殖成績は

 4424633003と流石に化物。

 そして、今を時めくスワーヴリチャードを出しているのも大きな評価ポイントです。

 

 スワーヴリチャードは種牡馬としては早熟傾向に出ていますが、ルナステラはデビューが3歳1月で、完成したのも4歳になってからだったので、もしかしたら成長速度は比較的遅めなと思っていましたが、小柄な第1仔が早期デビューを果たしており、早熟性は水準以上ありそうです。

 

 第1仔は、父ルーラーシップとの組み合わせで芝1200mで先日デビューを果たして3着と、勝ち上がりに向けて順調な滑り出しを見せました。

 第1仔セレネアステールは、馬体の小さな馬で、デビュー時406kgしかなく、初仔の牝馬ということもあり、かなり条件的には厳しい仔だなと思って見ていましたが、それでも7月デビューで3着に入ってくるあたり、母の繁殖能力の高さがうかがわれます。

 

 そして、本馬は、予測480kg、管囲20.4cm。

 芝馬としては理想に近いですね。

 小さな初仔牝馬が早期デビュー×新馬3着までがんばれたんですから、本馬にかかる期待は当然大きなものがあります。

 

 父リオンディーズだけは気掛かりですが、CPIの割にはボチボチがんばっていると見ることもでき、減点材料になるような馬ではないと思います。

 もっとマイル寄りの馬を出すのかなと思っていましたが、テーオーロイヤルをはじめとして、母からスタミナ因子をもらえば、長距離でもかなりやれていますね。

 この母なら、芝中長距離の王道路線でしょう。ライバルは多いですが、当たった時は大きい路線です。

 

 良質な牝系、目立ち過ぎないが確実な母の競争成績、第1仔から大きく好転した馬格と条件は非常に良いです。

 私は、父リオンディーズなら、アグレア―ブルよりもルナステラ推しですね。

 

シ75 ディーコンセンテス 牝 父リオンディーズ 期待値E

【馬 体】

 

【牝 系】

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父リオンディーズ×母父ディープインパクト
【厩 舎】平田修厩舎 82位 20年目
【馬 格】1月24日生 382kg 予想馬体重400kg 管囲18.5cm(+0.29)
【母能力】未勝利 賞金0万円
【繁殖力】牝系活力68pt 出産時5歳 第1仔 
【人 気】第81位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~

 母は、未勝利馬で能力は低いです。芝長距離でもスピードが足りませんでした。

 母母は、米国牝馬三冠レースの初戦エイコーンS勝馬で、第1仔で5勝馬を出しています。

 母は、そんな血統を買われてノーザンに残れたのだと思われます。

 三代母からは母母以外にも重賞馬が出ていますので、牝系活力は高めと見て良いでしょう。

 この牝系活力に頼る形になります。

 

 父リオンディーズで長距離を走った母なら狙いは芝中長距離でしょうが、牝馬にとって芝長距離は非常に厳しい舞台で、噛み合っていません。

 

 母は、とても馬格が小さく、400を少し超えるぐらいで競馬に出ていましたが、そうなると初仔はとても小さくなってしまう傾向が強いです。

 その傾向どおり、本馬は非常に小さく、いかにも初仔の牝馬といった感じで、データ的にはおすすめできません。

 

シ76 カイルアコナ 牡 父シルバーステート 期待値C

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】4000万円(一口8万円)
【血 統】父シルバーステート×母父キンシャサノキセキ
【厩 舎】茶木太樹厩舎 116位 5年目
【馬 格】2月5日生 419kg 予想馬体重460kg 管囲20.1cm(+0.49)
【母能力】2勝C 賞金3777万円 芝短距離
【繁殖力】牝系活力25pt 出産時6歳 第1仔 
【人 気】第52位 実績予測68万円 抽優100% 一般22%

~総 評~

 母は、芝ダート不問の短距離馬で、先行力が高いダッシュ力にすぐれたタイプで、キンシャサ産駒の典型ともいえるような馬でした。

 三代母は函館S勝馬で、スピードに秀でた牝系ですが、キタサンブラックをつければマイルまでこなせるようで、桜花賞2着馬コナコーストを出しています。

 牝系活力はそこそこ高いです。

 

 父シルバーステイトなら、芝短距離見込みですね。

 

 馬格は、460kg予測と悪くありません。初仔としては及第点でしょう。

 

 ただ、価格は気になりますね…

 この条件なら4000万円は少し高いように思います。

 スピードはありそうなので、確実性は高いように思いますが、4000万円ならもう一押しほしいところです。

 

シ77 コロナシオン 牝 父シルバーステート 期待値C

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父シルバーステート×母父キングカメハメハ
【厩 舎】高柳大輔厩舎 37位 8年目
【馬 格】2月24日生 400kg 予想馬体重430kg 管囲19.3cm(+0.39)
【母能力】1勝C 賞金1290万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力85pt 出産時9歳 第3仔 0未
【人 気】第64位 実績予測37万円 抽優100% 一般64%

~総 評~

 母コロナシオンは、芝中距離の1勝馬でデビュー勝を決めるもその後は成績が右肩下がりで、

結局1勝Cを突破することはできませんでした。

 母母は名牝ブエナビスタ。三代母はビワハイジと牝系は超一流で、牝系サポートは期待できそうですが、母の競争能力が振るわなかっただけに、牝系活力が引き継がれているかはきわどいところです。

 

 父シルバーステイトならマイルぐらいがイメージしやすいですね。

 

 初仔はシルクで募集され、なぜサンデーじゃないんだとざわつきましたが、結果は鳴かず飛ばず。勝ち上がりは厳しそうです。

 まあ、これは父アルアインなので仕方ない部分はあるでしょうが。

 

 第3仔と走り頃で、父もアルアインから大分格があがってシルバーステイトと条件はかなり告聴しています。

 

 馬格は、、、小さいですね。さすがにもう少し増えてほしいです。管囲も細く、あまり大きくはならなそうなのは大きな減点材料です。

 

 価格は3000万円とこの牝系にしては抑え気味なのですが、馬格の問題はそれなりに重たいように思います。

 ツアーで馬体重が大きく増えているようなら。

 

シ78 キューティゴールド 牝 父シルバーステート 期待値E

【馬 体】

 

【牝 系】(母のみリンク

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父シルバーステート×母父フレンチデピュティ
【厩 舎】高野友和厩舎 12位 15年目
【馬 格】4月5日生 382kg 予想馬体重430kg 管囲18.9cm(-0.01)
【母能力】未勝利 賞金330万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力90pt 出産時19歳 第13仔 1-5121203-002未
【人 気】第76位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~

 母は中央未勝利馬で能力は低いです。

 しかし、ゴールデンサッシュ牝系で、母母ゴールデンサッシュからステイゴールド、レクレドールが出ており、その他にも複数勝利馬多数で、牝系も広がりを見せており、活力のある牝系です。

 

 母は、第2仔でJC勝馬ショウナンパンドラを出しており、その後もクズを出さない繁殖だったのですが、直近は002と下降線をたどっています。

 大きな理由は、高齢出産の影響か、馬格が小さい仔が出てしまうからだと思われます。

 

 本馬も予測430kgと小さく、管囲も19cmを切っているので、上振れしてもそれほど大きくなることは期待できません。

 19歳時の第13仔という高齢出産の影響がうかがわれます。

 

 ショウナンパンドラの下に一般でも100%出資できるというのはすごいですが、これまで述べたとおり、条件は結構厳しいと思います。

 

シ79 ヴェルザンディ 牡 父ポエティックフレア 期待値C+

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父ポエティックフレア×母父アグネスタキオン
【厩 舎】長谷川浩大厩舎 33位 6年目
【馬 格】3月26日生 435kg 予想馬体重490kg 管囲21.4cm(+1)
【母能力】2勝C 賞金1632万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力108pt 出産時18歳 第12仔 0003320001未
【人 気】第43位 実績予測93万円 抽優100% 一般3%

~総 評~

 母は、父アグネスタキオンの芝中距離馬で、1勝Cを勝ちあがるも、降級して、2回目の勝ち上がりはならず。能力としてはボチボチといったところ。

 

 母母はウインドインハーヘア。ディープインパクト、ブラックタイドのお母さんで、現在の日本の種牡馬の多くにその血が受け継がれています。

 ただし、ディープインパクトのスピードの源泉は父SSにあるので、スピード血統が十分に入っていないと、スピード不足に陥る牝系ということは注意が必要です。

 

 母は、ここまで休まず出産し、その仔はすべて競走馬として走っているという中々タフなお母さんです。種牡馬成績は複数勝利馬が3頭と悪くはないのですが、たくさん産んだ割にはという感じで可もなく不可もなくといったところ。

 

 ディープの牝系に欧州の快速馬ポエティックフレアは面白い組み合わせです。

 母の適性も踏まえると芝マイルぐらいでしょうか。

 

 馬格は予測490kgで管囲も太く、Goodですね。

 牝系や父からはあまり想像できませんが、母父アグネスタキオンで骨量が豊富という点をとらえれば、ダートも視野に入るかもしれません。

 

 価格は3500万円と牡馬としては安い方です。

 父ポエティックフレアは、これまでも述べてきたとおり、私自身は評価は高くありません。

 ただ、本馬は、高齢出産という要素以外は買い要素が多いので、ポエティックフレアは期待できる種牡馬だと考えるのであれば、出資候補になると思います。

 

シ80 インヘリットデール 牝 父ポエティックフレア 期待値A

【馬 体】

【牝 系】(母のみ)リンク

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父ポエティックフレア×母父ルーラーシップ
【厩 舎】高野友和厩舎 12位 15年目
【馬 格】4月7日生 446kg 予想馬体重480kg 管囲19.8cm(-0.46)
【母能力】2勝C 賞金7550万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力76pt 出産時9歳 第3仔 1未
【人 気】第33位 実績予測112万円 抽優75% 一般0%

~総 評~

 ポエティックフレアでは一番手評価ですね。

 母は、芝中距離で準OPまで出世した上、準OPでも3着があり、競争能力は高いです。

 母母は、フサイチエアデール。競走馬としても重賞4勝、桜花賞2着と結果を出しましたが、母としても結果を残し、2頭の重賞馬を出しています。ライラプスが父フレンチデピュティでも芝で走ったように、牝系の傾向はかなり芝のスピードに寄っていそうですね。

 

 母の初仔は、父エピファネイアで6000万円募集でしたが、芝中距離で勝ち上がりを決め、すでに1勝Cにも目途を立てているので、初仔の成績としては十分でしょう。

 

 父ポエティックフレア×母父ルーラーシップだと、スピード足りるのか心配になりますが、牝系がかなり芝のスピードに秀でた血統なので、この母との組み合わせはうまくいくような気がします。

 ポエティックフレアの主張が強くないのであれば、芝中距離での活躍もありそうです。

 

 馬格も予測480kgは良いですね。管囲はもう少し欲しいですが、芝なら許容範囲でしょう。

 

 牝系活力が高く、母の競争能力も高く、第3仔と走り頃、第1仔(父エピファ牡馬)の半額近くの3500万円でお買い得感ありと条件はそろっています。

 ポエティックフレアの評価が低めな私ですが、この仔には惹かれます。

 ツアーでよく見てこようと思います。

 

シ81 シュペトレーゼ 牝 父ミスターメロディ 期待値E

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】2000万円(一口4万円)
【血 統】父ミスターメロディ×母父ディープインパクト
【厩 舎】新規開業厩舎 初年度 
【馬 格】2月14日生 422kg 予想馬体重440kg 管囲19.9cm(+0.62)
【母能力】未勝利 賞金0万円 中距離
【繁殖力】牝系活力10pt 出産時13歳 第7仔 1100X--未
【人 気】第59位 実績予測47万円 抽優100% 一般25%

~総 評~

 母は、未勝利でも鳴かず飛ばず。能力は低いです。

 一族からはイモータルぐらいしか活躍馬がでていません。三代母まで遡れば重賞馬が多数いますが、さすがに遠すぎますね。牝系活力のサポートもそこまで期待できなそうです。

 

 母の繁殖成績はここまで1100と微妙ですね。

 

 父ミスターメロディーは、日本では貴重なScat Daddyの後継種牡馬で、スピード不足という心配はなさそうです。

 

 馬格は予測440kgで、もう少しほしいですがギリギリ許容範囲内か。管囲はそれなりなのでもう少し大きくなるかもしれませんが。

 

 あまり買い要素が見当たりません。ミスターメロディーをどうしても買いたいのであれば。

 

シ82 ジャムアンドマム 牝 父St Mark's Basilica 期待値E

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父St Mark's Basilica×母父Invincible Spirit
【厩 舎】高橋一哉厩舎 初年度 
【馬 格】2月12日生 420kg 予想馬体重440kg 管囲19.8cm(+0.61)
【母能力】仏1勝
【繁殖力】牝系活力40pt 出産時6歳 第2仔 未
【人 気】第54位 実績予測57万円 抽優100% 一般19%

~総 評~

 母は仏1勝で、母母の仔に仏オークス馬が出ていますが、それほど派手な牝系というわけではなく、なぜノーザンが導入したのかはよく分かりません。

 

 St Mark's Basilicaは2021年の年度代表馬で、仏ダービー、エクリプスS、愛チャンピオンSなど欧州の一線級のGⅠを勝利しています。

 本馬は、そんな父の初年度産駒ということになります。

 

 サドラーズウェルズやデインヒルといった欧州のおもたーーーい血統のクロスが入っており、相当欧州色の強い馬で、この血統で日本に合うとは思えません。

 

 馬格は440kgともう少しほしいですが、まあギリギリ許容範囲内か。

 

 導入したはいいものの、欧州で種付けして出た仔は牝馬でセールには出せない。だからクラブに出しておくか。

 という感じでしょうか。

 輸入繁殖の海外種付の日本輸入後の牝馬で、活躍馬って誰かいましたっけ?

 牡馬ならワンチャンスあるんですけどね。

 

シ83 ルーレナン 牡 父Cracksman 期待値E

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父Cracksman×母父Lope de Vega
【厩 舎】上村洋行厩舎 7位 7年目
【馬 格】3月18日生 496kg 予想馬体重540kg 管囲21.4cm(-0.21)
【母能力】仏未勝利
【繁殖力】牝系活力0pt 出産時11歳 第不明仔 不明
【人 気】第5位 実績予測650万円 抽優25% 一般0%

~総 評~

 今年のダークホース。

 募集開始前の一口馬主DBの順位は、中位人気ぐらいでしたが、検討リストでは一時期2位に躍り出るなど大躍進しました。

 

 おそらく、人気の理由は馬格、価格、父Cracksmanでしょう。

 父Cracksmanは、初年度産駒から2023年欧州年度代表馬エースインパクトを出し、注目を浴びているFrankelの後継種牡馬です。

 母父はLope de Vegaは、欧州で大成功を収めているジャイアンツコーズウェイ系の種牡馬です。

 父も母父も欧州の一流種牡馬で、血統構成自体はかなり豪華なものといえます。

 Frankelが日本で結果を出していることや、エースインパクトが欧州の中では高速馬場だった凱旋門賞に適応していた(セブンスルーシーズが4着)というのも推せるポイントではあります。

 

 母は仏未勝利と能力は低く、牝系活力に頼る形となります。

 母母は米国芝GⅢ勝馬ですが、米国芝重賞をあまり過信はできず、牝系活力には疑問が残ります。

 

 馬格はとても立派で、予測540kgと巨漢ですが、血統構成は欧州血統で固められており、いくら日本に相性がよさそうな血で構成されているとはいえ、本当にスピードが足りるのかは疑問です。

 

 牡馬で3500万円なので価格は安く、たしかに父の初年度の成績からすれば、欧州で走るなら期待はできそうです。

 しかし、走るのは日本なので、データ的には厳しいという結論です。

 

 

 

【全頭分析リンク集】
 

 

シルク01~10

シルク11~20

シルク21~30

シルク31~40

シルク41~50

シルク51~60

シルク61~70

シルク71~83←いまここ

 


 今年も無事完走出来ました。

 今年もたくさんの人に読んでいただけて嬉しかったです。

 ここまで読んでくれたすべての人に感謝です。

 ツアーレポートは気力があれば、昨年度と同じ形式でやりたいと思います。