シルクツアーレポート(全71頭、本文2万字以上、1000円公開中)
はじめに
シルクホースクラブの2024年募集馬の全頭分析【01~10】です。
期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。
評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら)
そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。
「期待値」という観点からの評価であり、馬の絶対能力を評価するものではありません。
そのため、価格の高い馬は必然的に辛口になります。
辛口評価であっても、その馬が能力の低い馬だと言っているわけではないのでその点は誤解なきようお願いします。
あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。
ツイッターでは、シルクツアーの写真、動画などをアップ予定!
評価の見方
【馬 体】 カタログ写真
【牝 系】 母母を起点にした牝系ツリー
【価 格】 募集価格と一口価格
【血 統】 父と母父の組み合わせ
【厩 舎】 厩舎名 前年度厩舎リーディング
【馬 格】 誕生日
募集時馬体重
誕生日と募集時馬体重から推測されるデビュー時の馬体重
管囲(標準管囲との差)
【母能力】 母の最終クラス
獲得賞金
主に走っていた距離
【繁殖力】 牝系活力ポイント
母の出産時の年齢
第〇仔
仔の勝利数(左端が第1仔、Xは未出走引退、-は競争登録なしを意味する)
【人 気】 7/14時点での予測実績額、抽選確率
【総 評】 個人的な評価
評価一覧(01~10)
シ02 サラキア 牡 父エピファネイア 期待値C+
シ03 リリーズキャンドル 牝 父エピファネイア 期待値C+
シ04 イストワールファム 牡 父キタサンブラック 期待値D+
シ05 サラーブ 牝 父キタサンブラック 期待値A
シ06 シャトーブランシュ 牝 父キタサンブラック 期待値D+
シ07 リミニ 牡 父ロードカナロア 期待値D
シ08 スイープセレリタス 牝 父ロードカナロア 期待値D+
シ09 アーモンドアイ 牡 父モーリス 期待値D
シ10 モシーン 牝 父モーリス 期待値C
個別評価(01~10)
シ01 ユナカイト 牡 父エピファネイア 期待値D
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】7000万円(一口14万円)
【血 統】父エピファネイア×母父ヨハネスブルグ
【厩 舎】黒岩陽一厩舎 61位 13年目
【馬 格】1月19日生 477kg 予想馬体重500kg 管囲21.4cm(+0.77)
【母能力】2勝C 賞金3190万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力70pt 出産時7歳 第1仔
【人 気】第26位 実績予測140万円 抽優100% 一般2%
~総 評~
エピファネイアは、一時期成績を落としましたが、ノーザン産が増えたことで成績が上昇。
エフフォーリア1頭の印象で早熟と揶揄されていましたが、ブローザホーンの活躍でそれも完全に払しょくしました。
ノーザンで序列が高くない中で結果を出した馬なので、ここからさらに活躍馬を出す種牡馬だとは思っています。
ただ、もうすでに値段は上がり切っているので期待値的にはプラス評価までは与えられません。
母は、1400m~マイルで2勝したシルク馬で、能力はそこそこ。
母母フサイチパンドラ、姉にアーモンドアイがいる上級牝系で、父エピファネイアでは当然価格もそれなりになるのはやむを得ない。
馬格はベストofベストで、管囲も全く心配のない数値です。
総合的に見ると、いくら牝系にアーモンドアイがいるとはいえ、2勝馬の初仔に7000万円は、若干割高に感じてしまいます。
しかも厩舎は決して印象のよくない黒岩厩舎。
データ的には推せませんが、歩様はゆったりとした可動域の広い歩様で良い馬だと思います。
シ02 サラキア 牡 父エピファネイア 期待値C+
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】10000万円(一口20万円)
【血 統】父エピファネイア×母父ディープインパクト
【厩 舎】田中博康厩舎 23位 8年目
【馬 格】2月16日生 471kg 予想馬体重510kg 管囲20.6cm(-0.17)
【母能力】OP 賞金34690万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力163pt 出産時8歳 第2仔 未
【人 気】第4位 実績予測720万円 抽優50% 一般0%
~総 評~
本馬の売りはなんといっても抜群の牝系にあります。
母母サロミナは独オークス馬で、その仔はシルクオンリーのシルク牝系ですが、そこからサラキア、サリオス、サリエラ、サフィラとなんと4頭もの重賞入着馬を出し、サリオスに至ってはGⅠを含む重賞4勝ととてつもない繁殖成績を出しています。
サラキアはそんな優秀過ぎる母の第2仔です。
母は、府中牝馬S勝馬で、有馬記念&エリザベス女王杯2着馬のサラキア。競走馬としての能力は抜群で、牝系活力は相当高まっていると見てよさそうです。
初年度は初仔の牝馬で小柄だったこともあり、個人的にはあまり評価できないと思っていましたが、本馬は、第2仔、かつ、牡馬、父は今を時めくエピファネイア。
これには1億円も納得です。人気も当然の1頭です。
期待値評価的には1億越えの馬はこれまでの回収率が散々なので低くでていますが、最近の価格変動でそのあたりは見直す必要があるかもしれませんね(データが十分集まる5年後とかになりそうですが)。
高くてもその価値がある馬だと思います。
シ03 リリーズキャンドル 牝 父エピファネイア 期待値C+
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】6000万円(一口12万円)
【血 統】父エピファネイア×母父Style Vendome
【厩 舎】栗田徹厩舎 66位 14年目
【馬 格】3月18日生 448kg 予想馬体重480kg 管囲19.5cm(-0.62)
【母能力】仏GⅠ勝 芝マイル
【繁殖力】牝系活力80pt 出産時7歳 第4仔 10未
【人 気】第60位 実績予測47万円 抽優100% 一般70%
~総 評~
母は、仏マイルGⅠ勝馬であり、能力的な裏付けは十分。
重賞馬は母を除けば三代母の派生からしか出ておらず、牝系はそこまで強調はできないか。
遠くにリスグラシューがいるんですが、流石に遠すぎます。
あくまで母の競争能力だよりになりそうです。
母父StyleVendomeは仏ギニー勝馬のダンジグ系らしい快速馬ですが、日本の馬場でスピードが足りるのかは疑問で、種牡馬としても成功したとは言い難く、母が代表産駒です。
一応母父父のAnabaaは、母父としてクインズリングを出しているのですが、それだけでは強調出来ません。
初年度はサクソンウォリア―産駒でサンデー募集(5000万円)、第2仔、第3仔はセレクトで8000万円、1億3000万円で購入されています。初年度基準なら、まあ値段相応といったところではないでしょうか。
ここまでの繁殖成績は、1勝、0勝と結果が出ているとは言い難い。
第2仔はそろそろ勝ち上がれそうではありますが。
エピファネイアに父が変わって変わり身を見せられるか。この価格だと求められるのは重賞勝利ですからね。求められるものも当然高くなります。
母の能力的には大物が出てもおかしくないと思うのですが、この繁殖成績、牝馬で6000万円は若干高い感じもします。まあ、今年は全体的に高いのですが…
これまでサンデー、セレクト、セレクトと来てシルクに回ってきたというのも引っかかります。
馬格はちょうどいいサイズで、管囲も減点材料にするほど細くはありません。
データ的には、母の仏マイルGⅠ勝をどこまで重く見るかですが、私は字面的には一押し足りないと思います。
とはいえ、低~中実績でも購入できそうな貴重なエピファネイア産駒で、価格が少し高いだけで、馬自体に問題はありませんし、期待値的に致命的な欠点があるわけでもない(C+)ので、そこに価値を見出すなら出資候補にはできます。
シ04 イストワールファム 牡 父キタサンブラック 期待値D+
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】6000万円(一口12万円)
【血 統】父キタサンブラック×母父ローエングリン
【厩 舎】奥村武厩舎 29位 11年目
【馬 格】3月18日生 370kg 予想馬体重430kg 管囲20.3cm(+1.34)
【母能力】3勝C 賞金7054万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力0pt 出産時9歳 第3仔 10
【人 気】第25位 実績予測152万円 抽優87% 一般0%
~総 評~
母は、芝中距離で活躍したシルクの3勝馬で、能力的には上位です。
繁殖としても、父サトノダイヤモンド×母父ローエングリンという絶対スピード足りないだろという組み合わせで1勝を上げていますし、そこそこの立ち上がりを見せたのではないでしょうか。
第2仔は昨年実績ボーダー上位でしたが、見せ場なく敗れました。もう少し時間が必要そうに見えましたね。
父がキタサンブラックに変わって、ここまでで一番良い組み合わせに見えます。
とはいえ、母父ローエングリンは、私は決して印象は良くありません。種牡馬としての成績は散々で、母父としての最高獲得賞金額が3400万円ですからね…これは明確に減点材量です。
ベガを祖とする牝系で、三代母からハープスターが出てはいるのですが、他に見るべきところはなく、ハープスターも遠すぎるので、牝系はそこまで評価はできません。
基本的には母の競争能力に頼った形になるでしょう。
と、ここまであまり良い要素を上げてきませんでしたが、キタサンブラックの牡馬で6000万円という条件なら悪くないでしょうか。
ただ、サイズには若干問題を抱えています。
3月生まれの370kgなら、急成長を見せない限り、440kgが関の山。
管囲はそこそこのサイズがあるので、体重が重くなっても大丈夫だとは思うので、ツアーで馬体重が大きく増えていれば考えるというところでしょうか。
シ05 サラーブ 牝 父キタサンブラック 期待値A
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】5000万円(一口10万円)
【血 統】父キタサンブラック×母父ルーラーシップ
【厩 舎】宮田敬介厩舎 37位 6年目
【馬 格】2月11日生 447kg 予想馬体重460kg 管囲20cm(+0.25)
【母能力】3勝C 賞金4570万円 ダート中距離
【繁殖力】牝系活力48pt 出産時8歳 第2仔 未
【人 気】第18位 実績予測262万円 抽優61% 一般0%
~総 評~
母母サマーハは、非常に優秀な繁殖牝馬で、初仔から中央勝利数が46333未0301と凄まじい繁殖成績で、第2仔でシャケトラを出しています。私の大好きなモルジアナもいますね。
母は、父ルーラーシップのダート馬でした。血統構成的にはややスピードが足りなそうな構成でしたが、ダート中距離で花開きました。地方転厩で重賞にこそ届きませんでしたが、堅実に賞金を積み上げました。
母母から受け継いだ牝系活力は失われていないと見ていいでしょう。
血統構成的には母父ルーラーシップ、母母父シングスピールで母ダート馬ですから、芝で走るなら父からスピードを取り込みたいところですが、キタサンブラックなら申し分ない。
キタサンブラック産駒は今のところ重賞での良績は牡馬に寄っていますが、勝ち上がり率にキングカメハメハほどの偏りは見られませんし、ドゥラメンテもハービンジャーも最初はコルトサイヤーと言われていましたが、結局、牝馬でも活躍馬を出しているので、私はあまり気にしなくて良いと思っています。
価格はキタサンブラックにしてはという限定が付きますがお手頃に感じます。
キタサンブラックはダート馬も出すので、母がダート馬というのは少し気になりますが、血統構成的には芝馬だと思います。この辺りはツアーで見極めたいと思います。
馬格は、決して大きいわけではありませんが、減点するほど小さくもないので、可もなく不可もなくといったサイズかと思います。管囲は問題ありませんね。
第2仔と走り頃で、母の能力は高く、牝系活力十分、価格も妥当。
条件が揃ったとても良い馬だと思います。
ただ、歩様はなんというかゴツゴツしててあまりピンとこないです。そのあたりがツアーで解消できるなら出資したいですね。
シ06 シャトーブランシュ 牝 父キタサンブラック 期待値D+
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】10000万円(一口20万円)
【血 統】父キタサンブラック×母父キングヘイロー
【厩 舎】木村哲也厩舎 4位 14年目
【馬 格】2月26日生 448kg 予想馬体重470kg 管囲20cm(+0.11)
【母能力】OP 賞金11850万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力125pt 出産時13歳 第6仔 347X1-
【人 気】第7位 実績予測500万円 抽優55% 一般0%
~総 評~
説明不要でしょう。イクイノックスの全妹です。
母はマーメイドS勝馬で、芝中距離で1億を稼いでおり、競争能力は非常に高い馬です。
第2仔、第3仔と連続で重賞勝馬を出しており、そのうち一頭はイクイノックスと文句のつけようのない繁殖成績です。
牝系活力は言うまでもなく満点に近い点数。
問題は、牝馬に1億円という価格でしょう。
牝馬は、クラブの規程上、引退時、ノーザンに戻る場合は10%で買い取りとなりますので、競争成績のみで1億円を回収する必要があります。
価格が1億円だと、大体2億円ぐらい稼がないと維持費込みでプラスになりません。
つまり、GⅠ勝か、重賞複数勝利が必要になるわけです。
また、データ的にはGⅠ勝馬が出た後の仔は、価格が高騰するので期待値は低くなります。
期待値という意味では牝馬の1億円は厳しい評価にならざるをえません。
データ的にはそうなんですが、感覚的には、イクイノックスの全妹に1億はやすくない?という感覚もあります。
データ派的には1億円以上という価格帯の回収率、兄弟GⅠ勝による価格高騰といった買えない要素が多い馬なのですが、私の心はほしいと言っています。
馬格、管囲共に心配はありません。標準的なサイズです。
間違いなく夢はあります。
この馬を買えば、間違いなくデビューまではワクワクできます。
POG本にも間違いなく掲載されるでしょう。
あー、楽しそうだなー。。。
一口馬主は、一口購入するとき、何を買うのか。
その答えが賞金の配当権だけなら、この馬はおすすめしません。
シ07 リミニ 牡 父ロードカナロア 期待値D
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】6000万円(一口12万円)
【血 統】父ロードカナロア×母父ディープインパクト
【厩 舎】尾関知人厩舎 66位 17年目
【馬 格】4月7日生 462kg 予想馬体重520kg 管囲20.7cm(-0.4)
【母能力】未出走
【繁殖力】牝系活力55pt 出産時9歳 第5仔 0X21-
【人 気】第34位 実績予測109万円 抽優100% 一般4%
~総 評~
母は、ポルトフィーノの第4仔で、三代母のエアグルーヴがいるダイナカール牝系です。
母は未出走であり、能力的な裏付けはなく、基本的には牝系の活力だよりとなりますが、牝系活力の源であるエアグルーヴが三代母と少し遠くなってしまった感があります。
父ロードカナロア×母父ディープの代表産駒はブレイディヴェーグ(エリザベス女王杯)ですが、産駒の全体的な傾向としては、スピードが勝ってマイル以下になる傾向があります。
繁殖成績はそこそこです。モーリスとの組み合わせで芝中距離馬(2勝、シルク2500万円)を、ドレフォンとの組み合わせでダート短距離馬(1勝、セレクト7000万円)を出しており、まあそれはそうやろなという感じです。
第3仔が、モーリスの牝馬で2500万円だったことを考えると、父ロードカナロアの牡馬で6000万円ならまあそんなものか、、、とは思わないですね…高いです…。まあ、ここ2年、露骨に価格上げてきてますからね。しょうがないんでしょう。高くても売れるもんね。
馬格は十分なサイズがあってパワフルな感じがします。
管囲はこのサイズならもうちょい欲しいですが、まあ問題ない範囲でしょう。
筋骨隆々といったシルエットで、いかにも1200~1600といった体型。狙い通りの配合といった感じです。個人的にはこのシルエット、とっても好みです。
ダイナカール牝系ということで、爆発の可能性はあるのですが、母は未出走引退馬で、牝系活力が続いているかは微妙なところ。
パワフルな歩様で、好みなのですが、後はお値段との相談ですね。
芝マイル以下が見込まれるロードカナロア牡馬に6000万円出せるかといった点が判断の分かれ目になりそうです。
私は、ロードカナロアの(期待値的な)評価の低さも相まって、手は出さないかなと思っています。
シ08 スイープセレリタス 牝 父ロードカナロア 期待値D+
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】6000万円(一口12万円)
【血 統】父ロードカナロア×母父ハーツクライ
【厩 舎】宮田敬介厩舎 37位 6年目
【馬 格】2月17日生 455kg 予想馬体重470kg 管囲20.6cm(+0.62)
【母能力】OP 賞金6300万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力60pt 出産時7歳 第1仔
【人 気】第40位 実績予測103万円 抽優100% 一般8%
~総 評~
母母スウィープトウショウはGⅠ3勝馬で、競走馬としても優秀でした。
母としては、序盤は苦戦しましたが、後半につれて繁殖成績が上昇する珍しいタイプで、重賞にこそ縁はなかったですが、複数勝馬を4頭出しています。
母は、そんなスウィープトウショウの7仔で、マイル前後の距離で活躍した4勝馬です。
重賞では通用しませんでしたが、準OP突破は評価でき、競争能力の裏付けは十分で、母母の牝系活力は受け継がれていると見ていいでしょう。
この母の競争成績に父ロードカナロアであれば、基本は芝短距離でしょう。
馬格、管囲も標準的なサイズで何ら問題ありません。
スウィープトウショウに連なる4勝馬の仔となれば、当然価格もそれなりになるのは理解できるのですが、初仔の牝馬に6000万円は躊躇してしまいます。
初仔の牝馬でも馬格があれば、気にしないという方ならばお買い得と感じるかもしれません。
私は、宗教上の理由で初仔の牝馬には出資できないので見送りです。
第2仔は注目しています。
シ09 アーモンドアイ 牡 父モーリス 期待値D
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】20000万円(一口40万円)
【血 統】父モーリス×母父ロードカナロア
【厩 舎】国枝栄厩舎 5位 36年目
【馬 格】1月15日生 491kg 予想馬体重510kg 管囲20.8cm(-0.07)
【母能力】OP 賞金14億4580万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力200pt 出産時8歳 第2仔 未
【人 気】第66位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%
~総 評~
母は芝GⅠ9勝馬、歴代最強牝馬アーモンドアイ。母母もGⅠ馬フサイチパンドラ。
昨年も書きましたが、これ以上のボトムラインは日本に現存しません。
問題は言うまでもなく価格。
2億円。
GⅠを1勝すれば、血統的に種牡馬として買われそうなので、回収できる可能性がありますが、GⅠを勝つって、難しいんですよ(当たり前)。
あと、気になるのは父モーリス、母父ロードカナロアという2000mはまあ無理でしょという血統構成。
頑張ってもマイルがメインになりそうな血統構成で2億円という価格は日本の競争体系を考えると疑問が残ります。
第1仔がエピファネイアで2億4000万円、第2仔がモーリスで2億円。
私は、第1仔というだけで評価をかなり下げるので、種牡馬の格がだいぶ落ちたとはいえ、第1仔よりも価格が4000万円ディスカウントされたとなれば、期待値的には第1仔よりも高…くはないな。
流石に芝中長距離が期待できる高額馬と、マイル限界の高額馬では当たった時のリターンが違いすぎる。
それで、この低人気ですよ。
アーモンドアイの仔なんだから、もっと妥当な価格にして、人気で買えない!!みたいなワクワク感ほしいですけどね…
シルクはちょっと反省してほしいですね。
シルク民、アーモンドアイならなんでも買うわけちゃうぞと。
悪い馬じゃないと思いますよ。馬格も十分で管囲も太い。
母はあのアーモンドアイなんですから、悪い馬なわけがありません。
悪いのは価格です。
シ10 モシーン 牝 父モーリス 期待値C
【馬 体】
【牝 系】
【価 格】8000万円(一口16万円)
【血 統】父モーリス×母父Fastnet Rock
【厩 舎】手塚貴久厩舎 15位 27年目
【馬 格】3月19日生 427kg 予想馬体重460kg 管囲19.5cm(-0.15)
【母能力】豪GⅠ4勝 芝マイル~中距離
【繁殖力】牝系活力150pt 出産時15歳 第9仔 040303-3未
【人 気】第67位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%
~総 評~
モシーンはオーストラリアGⅠ3勝の名牝で、その仔はシルクを中心に募集されており、シルクを代表するお母さんです。
オーストラリアは、決して競馬のレベルは高くはないのですが、短距離レースが発達しており、スピード血統が幅を利かせている関係で、スピードに特化した日本の馬場にも合う馬が多く、オーストラリアの繁殖牝馬の成功率はかなり高い印象です。
実際、母も第2仔でプリモシーンを出し、しっかりと結果を残しており、プリモシーン以外にもしっかり3勝馬を3頭出し、繁殖能力は極めて高いと言えます。
ただ、母が若いときに重賞馬を出してしまうと、それ以降価格が高騰してしまうので、期待値的にはマイナス評価となります。
この母に父モーリスならマイルが主戦場でしょうか。母は2500mでもGⅠ勝を上げているので、そこが刺激されれば中距離までやれそうで、全兄は中距離で走ってますね。これからマイルに移行するのではないかと思っていますが。
馬格、管囲共に若干寂しいですが、まあギリギリ及第点。
全兄にセレクトセールで4億5000万円で落札されたダノンエアズロックがいます。
なんとこの仔は、牝馬とはいえ、その20%未満のお値段で買うことができます!!
安い!安いぞ!!
とはなりません。
セレクトセールが高すぎるだけで、まあこれぐらいが適正、、、よりちょっと高めでしょう。
ただ、歩様動画を見る限り、馬の出来はかなりよさそうですね。
若いときに重賞馬を出した高齢になりつつある母の仔というのは高額になりやすく、感覚的にも牝馬の8000万円は高いとなれば、データ派的には手を出しづらいですね。
とはいえ、母は競争能力、繁殖能力いずれも抜群に優秀で、歩様はすごく好みではあり、良い馬だとは思います。