【11-20】シルク2024年度募集馬全頭評価② | バッタの一口馬主データ分析室

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私を楽しむ。それが競馬。

 シルクツアーレポート(全71頭、本文2万字以上、1000円公開中)

 

  はじめに

 シルクホースクラブの2024年募集馬の全頭分析【11~20】です。


 期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 

 「期待値」という観点からの評価であり、馬の絶対能力を評価するものではありません。

 そのため、価格の高い馬は必然的に辛口になります。

 辛口評価であっても、その馬が能力の低い馬だと言っているわけではないのでその点は誤解なきようお願いします。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 

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 ツイッターでは、シルクツアーの写真、動画などをアップ予定!

 
 
【全頭分析リンク集】
 

  評価の見方

【馬 体】 カタログ写真

【牝 系】 母母を起点にした牝系ツリー

【価 格】 募集価格と一口価格
【血 統】 父と母父の組み合わせ
【厩 舎】 厩舎名 前年度厩舎リーディング
【馬 格】 誕生日

      募集時馬体重

      誕生日と募集時馬体重から推測されるデビュー時の馬体重

      管囲(標準管囲との差)
【母能力】 母の最終クラス

      獲得賞金

      主に走っていた距離
【繁殖力】 牝系活力ポイント

      母の出産時の年齢

      第〇仔

      仔の勝利数(左端が第1仔、Xは未出走引退、-は競争登録なしを意味する)

【人 気】 7/14時点での予測実績額、抽選確率
【総 評】 個人的な評価

 

 

  評価一覧(11~20)

シ11 ミスベジル 牡 父キズナ 期待値C+
シ12 ディアンドル 牝 父キズナ 期待値B
シ13 レスペランス 牡 父ドレフォン 期待値C
シ14 クロノロジスト 牝 父ドレフォン 期待値E
シ15 ウィクトーリア 牡 父サートゥルナーリア 期待値B
シ16 アーキテクチャー 牡 父サートゥルナーリア 期待値A
シ17 モーベット 牝 父サートゥルナーリア 期待値E
シ18 クレアドール 牝 父レイデオロ 期待値D+
シ19 スウィートリーズン 牝 父コントレイル 期待値C
シ20 アーデルワイゼ 牝 父コントレイル 期待値C+

 

【全頭分析リンク集】

 

 

  個別評価(11~20)

シ11 ミスベジル 牡 父キズナ 期待値C+

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】8000万円(一口16万円)
【血 統】父キズナ×母父Medaglia d'Oro
【厩 舎】木村哲也厩舎 4位 14年目
【馬 格】4月28日生 420kg 予想馬体重490kg 管囲20.8cm(+0.4)
【母能力】米GⅠ3着2回
【繁殖力】牝系活力132pt 出産時12歳 第7仔 5XX-31未
【人 気】第8位 実績予測474万円 抽優38% 一般0%

~総 評~

 

 母は、米国の牝馬三冠CCAオークス、アラバマSで3着と競争能力の高い競走馬です。

 母母も重賞2着馬と競争能力も高いのですが、何といってもその産駒がすさまじい。

 母母からなんと3頭の重賞馬が出ており、そのうち1頭はGⅠ4勝のBCクラシック勝馬Saint Liam。さらには、その仔からGⅠ6勝の名馬GunRunnerが出ています。祖母から何頭ブラックタイプ出てるんですか…

 凄まじい牝系。日本のダイナカール牝系並み、もしかしたらそれ以上かもしれません。

 母の良さを引き出す父キズナにトップクラスの牝系という組み合わせは非常に大きな魅力です。

 

 母は、第1仔で父Tapitの重賞2着馬を産みました。

 日本では第5仔が走っており、ルディック(父IntoMischief)はキャロットで7000万円で募集。未勝利戦6戦連続2着という記録を打ち立てた末に勝利を上げました。

 繁殖成績も十分です。

 

 少しだけ気になるのは、ダートに出ないかという点です。

 キズナは先ほど言ったとおり、母の良さを活かす種牡馬であり、キズナ×米国血統だと、トップライン以外ダート色が強くなってしまい、若干ダートがちらつきます。

 

 とはいえ、母父メダグリアドーロは、コッテコテのダート血統ではなく、その仔から香港の歴史的名馬GoldenSixtyを出したり、BCターフ馬タリスマニックを出すなど芝でも一流馬を輩出する大種牡馬です。

 母母父Quiet AmericanもBMSとして入れば欧州の芝馬を出しています。日本でなじみのあるところだと、種牡馬として輸入されたビーチパトロールの母父がQuiet Americanですね。

 

 そうすると、基本的にはダートではなく芝で考えてよさそうです。

 

 馬格は文句なし。管囲もばっちり。

 

 芝馬が出ているのか、見極める必要はありますが、総合的に見ると、非常に条件が整っている馬で、厩舎もシルクのエースキムテツ厩舎。

 

 人気になるのもよく分かります。とにかくすさまじい牝系です。

 

シ12 ディアンドル 牝 父キズナ 期待値B

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】5000万円(一口10万円)
【血 統】父キズナ×母父ルーラーシップ
【厩 舎】林徹厩舎 29位 8年目
【馬 格】3月11日生 433kg 予想馬体重460kg 管囲20cm(+0.25)
【母能力】OP 賞金17780万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力90pt 出産時7歳 第1仔 
【人 気】第19位 実績予測251万円 抽優65% 一般0%

~総 評~


 母はシルク馬ディアンドル。

2戦目で初勝利を果たすと、そこから芝1200mを5連勝。続く北九州記念で2着と、輝かしい将来は約束されたかに見えましたが、そこから長い長いスランプに陥ります。

 まさかこの馬が芝中距離で復活するとはだれも思わなかったでしょう。奥村豊調教師の再生工場が見事に機能した馬でした。

 母の能力は当然上位で、競争能力の裏付けは十二分です。

 

 母母は、母以外にも複数勝利馬を出しており繁殖能力は高く、牝系活力は比較的高めです。

 

 厩舎は母と同じく奥村豊厩舎を期待していましたが、林厩舎なら文句なしでしょう。

 

 父キズナで重賞2勝の母なら牝馬とはいえ5000万円という価格はやむなし。

 母が短距離馬なのか中距離馬なのかは最後までよく分からなかったので、父キズナでどうなるかは不透明ですが、ダートというイメージはあまり湧きません。

 カタログ映えのするとても良い馬で、すらっとした体型で芝中距離がイメージしやすいですね。

 

 初仔の牝馬ということで馬格が心配ですが、460kgの20cmなら耐えか。プラス評価はできませんが。

 

 あとは、骨折手術があったという点をどう評価するのかという問題もあります。この辺りはツアーでよく聞いてこようと思います。

 

 歩様も体を使えていていかにも芝馬という感じの良い馬ですね。

 私は、宗教上の理由で初仔の牝馬に出資できません。

 しかし、ツアーでの話によっては、改宗もやぶさかではありません。

 

シ13 レスペランス 牡 父ドレフォン 期待値C

【馬 体】

【牝 系】(母のみ)

【価 格】4000万円(一口8万円)
【血 統】父ドレフォン×母父キングカメハメハ
【厩 舎】中舘英二厩舎 73位 10年目
【馬 格】4月23日生 418kg 予想馬体重490kg 管囲20.9cm(+0.59)
【母能力】未勝利 賞金0万円
【繁殖力】牝系活力100pt 出産時11歳 第5仔 X2--1未
【人 気】第44位 実績予測91万円 抽優100% 一般10%

~総 評~

 

 母母はウインドインハーヘア。つまり、本馬はディープインパクトの甥にあたるということになります。ウインドインハーヘアからの派生は多すぎるので、画像では載せられませんでしたのでリンクからどうぞ。

 牝系の裏付けは十分です。

 ただ、本馬はウインドインハーヘア最後の仔で、馬格が小さく、未勝利引退。

 牝系活力が伝わっているかは正直微妙なところです。

 

 繁殖成績は、走れば1勝以上を上げる堅実な成績。

 初仔は腰フラで未出走引退するも、第2仔は2勝を上げ、現3歳の第3仔も勝ち上がりを決めています。

 第3仔はダイワメジャー牝馬で2500万円ということを考えると、ドレフォン牡馬で4000万円は、うーん、ちょっと高い。

 

 軽い芝を得意とする名牝系にドレフォンを配合して、芝馬を狙った配合だと思うので、ダート傾向が出てしまうと非常に中途半端な馬になってしまうと思います。

 ジオグリフ(母父キンカメ)のようにちゃんと芝馬として走れるのかという点が重要です。

 あと、心配なのは、ジオグリフは、きちんと母母父にSSが入っていたのですが、本馬はSSなしというのも心配です。日本の芝ではスピード不足にならないでしょうか。

 

 また、母の仔は、健康上の不安がついてまわるという点も留意する必要があります。

 ただ、本馬は馬格に関しては心配なしですね。予測490ならベストに近い馬格です。管囲も十分。

 

 色々と課題は多いですが、そのあたりが解消できるのであれば。

 

シ14 クロノロジスト 牝 父ドレフォン 期待値E

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】5000万円(一口10万円)
【血 統】父ドレフォン×母父クロフネ
【厩 舎】栗田徹厩舎 66位 14年目
【馬 格】3月9日生 424kg 予想馬体重450kg 管囲19.6cm(+0.09)
【母能力】1勝C 賞金690万円 ダート中距離
【繁殖力】牝系活力120pt 出産時20歳 第13仔 2151306800-20-
【人 気】第51位 実績予測71万円 抽優100% 一般25%

~総 評~
 

 母は主流とはいえない種牡馬から活躍馬を出す超優良繁殖。

 複数勝利を上げた産駒の父を列挙すると、ジャングルポケット、メイショウサムソン、タニノギムレット、ハービンジャ―、バゴ、モーリス。

 なんですかこれは??全部種牡馬が違うのがまずすごいですし、明確な失敗種牡馬からも複数勝利馬を出しているのがすごすぎます。

 こんな優秀なお母さんでも救えないレイデオロ

 

 直近の産駒はモーリス牝馬で5000万円、レイデオロ牝馬で6000万円と高騰しており、本馬もドレフォン牝馬で5000万円とドレフォン産駒の中では高額となっています。

 

 そもそも、母産駒の大成功パターンは父バゴ、父ハービンジャーと欧州色満点の芝種牡馬との組み合わせでしたし、他の複数勝利馬を見ても、ジャングルポケット、メイショウサムソンは、欧州色の強い種牡馬です。そのため、父ドレフォンの組み合わせがハマるのかなという心配はあります。

 

 また、母の産駒の中にはダート馬もいるので、ドレフォンとの組み合わせなら基本線はダートだと思うのですが、そうなると牝馬というのが非常に痛い。

 馬格的にもダートは厳しいと思うので、それならば芝でとなるわけですが、そうすると、血統構成とアンバランスな感じがします。この血統の馬が芝重賞というのはちょっとイメージがつきづらいです。まあ、それも母親の名前ですべて解決してしまうのかもしれませんが。

 

 直近の産駒の元気がなく、高齢の影響を感じさせるのもマイナスです。

 馬格は、まあこの牝系ならこんなものでしょう。

 

 字面からは、この手の馬は手が出ずらいです。

 馬体派の方に判断をお任せします。

 

シ15 ウィクトーリア 牡 父サートゥルナーリア 期待値B

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】6000万円(一口12万円)
【血 統】父サートゥルナーリア×母父ヴィクトワールピサ
【厩 舎】宮田敬介厩舎 37位 6年目
【馬 格】3月17日生 481kg 予想馬体重530kg 管囲21.1cm(-0.19)
【母能力】OP 賞金9720万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力100pt 出産時7歳 第3仔 0未
【人 気】第1位 実績予測1100万円 抽優20% 一般0%

~総 評~
 

 母母ブラックエンブレムは、シルクではお馴染みのお母さん。

 自身も秋華賞馬と高い競争能力を持ちながら、その子からも重賞活躍馬を連発した非常に優秀なお母さんです。

 母は、そんな優秀な母の第6仔。フローラSを勝ち、オークス4着、ローズS3着と、クラシック路線で堂々と渡り合っており、母母の競争能力をしっかり受け継ぎました。

 

 初仔は父ロードカナロアの牝馬で6000万円と高額募集。第2仔は父リアルスティールの牡馬で5000万円、そして本馬は父サートゥルナーリアの牡馬で6000万円。初仔は高すぎますが、第2仔、第3仔は適正価格に感じます。

 

 父サートゥルナーリアは割とゆるく出るので、母父ヴィクトワールピサの硬さを加えるのは悪い選択ではないように思います。

 

 馬格は立派ですね。

 芝を走るなら立派過ぎるのがやや難点ですが、管囲も太いので問題ないかと思います。

 とにかく見映えする馬体です。

 

 この牝系からはいつ大物が出てもおかしくない雰囲気で、牡馬6000万円でその夢が見れるのは、明確に安いです。

 昨年度募集の第2仔は、悩みに悩んで選びませんでしたが、この仔は、、、ほしい。

 でも一番人気ですか、、、そうですよね、、、

 

 この仔が走らなかったら自信なくしますね。

 確実性も高く、大物も見込める条件の揃った良い馬だと思います。

 抽優、20%かぁ…

 

シ16 アーキテクチャー 牡 父サートゥルナーリア 期待値A

【馬 体】

【牝 系】

 

【価 格】5000万円(一口10万円)
【血 統】父サートゥルナーリア×母父Zoffany
【厩 舎】手塚貴久厩舎 15位 27年目
【馬 格】3月21日生 452kg 予想馬体重500kg 管囲21.4cm(+0.67)
【母能力】欧オークス2着2回、3着1回 芝中長距離
【繁殖力】牝系活力80pt 出産時10歳 第4仔 00未
【人 気】第30位 実績予測120万円 抽優82% 一般0%

~総 評~
 

 母は、英国、愛国、独国のオークスを渡り歩き、2着、2着、3着と勝ち切れこそしなかったものの、ハードなスケジュールを見事に走り切りました。

 

 牝系に母以外の活躍馬はおらず、突然変異的に活躍した馬です。

 母父は欧州のスプリンターで、マイル以下を中心に重賞馬を出しましたが、決して成功した種牡馬ではありません。日本でも一応母父としてリカンカブール(中山金杯勝馬)を出していますが、それだけでは強調材料としては弱いでしょうか。

 母の血統構成、牝系活力は地味という評価になるでしょう。

 

 これまで第1仔~第3仔はすべてセレクトセールに出されて、第1仔(Lope de Vega牡馬)3100万円、第2仔(リアルスティール、牝馬)4200万円、第3仔(ドゥラメンテ、牝馬)6400万円とノーザンにしては落ち着いた価格で取引されています。

 第1仔、第2仔は現状中央未勝利なので、その点は不安が残るのですが、第1仔と第2仔はそれぞれ440kg台、410kg台と馬格が小さかったんですよね。

 その点、この仔は現時点で450kg台、想定500kgと雄大な馬格です。

 管囲も十分すぎるほどあります。

 

 これまで本馬の関連馬と縁がなかった手塚厩舎がこの馬を取ったというのは、何か意味があるように思います。そのあたりはツアーで聞いてみたいですね。

 

 サートゥルナーリアはただでさえ緩めの馬を出す種牡馬なので、欧州系の繁殖が合うのかというのは若干疑問が残りますが、こればっかりはまだ対して産駒が走っていないので分からない。

 母の競争能力は間違いないので、うまくかみ合ってほしいところ。

 その点もツアーでよく聞いておきたいです。

 

 上が走っていないから5000万円になっていますけど、手塚厩舎×サートゥルナーリアの牡馬で5000万円というのはお買い得な感じがしますね。

 

シ17 モーベット 牝 父サートゥルナーリア 期待値E

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父サートゥルナーリア×母父オルフェーヴル
【厩 舎】鈴木慎太郎厩舎 64位 5年目
【馬 格】1月27日生 413kg 予想馬体重430kg 管囲19.9cm(+0.99)
【母能力】2勝C 賞金2820万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力30pt 出産時6歳 第1仔 
【人 気】第48位 実績予測81万円 抽優100% 一般13%

~総 評~
 母は、芝マイルを中心に走り2勝。競争能力はそこそこといったところです。
 

 母母は、重賞4勝馬のアイムユアーズ。

 繁殖として相当高い期待を背負っていましたが、023001と、可もなく不可もなくという繁殖成績で、大きな期待には答えられていない現状です。

 

 牝系は一応ダイナカール一族に属するんですが、活力の源エアグルーヴからはかなり離れており、母母以外に近親に活躍馬らしい活躍馬がおらず、牝系活力という意味ではぼちぼちといったところです。

 

 母父オルフェーヴルですが、牝系はそれほどダートには寄っている感じはしないので、サートゥルナーリアをつければ芝馬でしょう。

 

 鈴木慎太郎厩舎は、開業3年目ながら昨年度21勝と躍進した新進気鋭の厩舎で、悪い厩舎ではなさそうです。

 

 2勝馬の母の父サートゥルナーリアの牝馬で3500万円なら、今年のシルクの募集馬の中で見れば適正価格っぽいですが、問題は馬格です。

 

 予測430kgは明確な減点ポイントですね。

 管囲はそこそこなので、もしかしたらもう少し大きくなるかもしれませんが、馬格が足りない馬が多いという母父オルフェーヴルの悪いところ出ちゃってるかもしれません。

 

 初仔の牝馬ということも相まって、私はちょっと手が出しにくいです。

 

シ18 クレアドール 牝 父レイデオロ 期待値D+

【馬 体】

【牝 系】(母のみ)

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父レイデオロ×母父ハーツクライ
【厩 舎】辻哲英厩舎 95位 5年目
【馬 格】2月20日生 437kg 予想馬体重460kg 管囲19.8cm(+0.15)
【母能力】2勝C 賞金4724万円 ダート短距離
【繁殖力】牝系活力40pt 出産時12歳 第5仔 01-2未
【人 気】第77位 実績予測0万円 抽優100% 一般100%

~総 評~
 

 ノーザンもまさかこんなことになるとは思っていなかったでしょう。

 レイデオロは、三代母にウインドインハーヘアを持つ名牝系出身のダービー馬で、古馬になってからも天皇賞秋を制しました。先細りの成績ながらGⅠ昇格前のホープフルSを制するなど早熟性もありそうないかにも活躍馬を出しそうな種牡馬でした。

 サンデーサイレンスが入っていないのも、SSが濃い繁殖牝馬とつけることができるとして、高い評価の一員となっていました。

 CPIも非常に高いことから、ノーザンも相当期待していたことは間違いなさそうです。

 しかし、ふたを開けてみれば、ノーザンの全力バックアップを受けていたにもかかわらず、産駒は走らず、特に牝馬の勝ち上がり率はかなり低く、相当買い要素がないと買えません。

 

 ルーラーシップにも若干その傾向がありますが、日本競馬ではSSか米国のスピード血統が入っていないとスピード不足に陥るのでしょうか。まあ、何を言っても後付け論理なので、あまり説得力はありませんが。

 

 母はダート短距離の2勝馬で、能力はそこそこ。

 産駒は、どちらかといえばダート寄りですが、芝も走っています。

 レイデオロは、ダートはさっぱりなので、芝で勝負するほかありません。

 

 馬格は標準サイズで、芝なら問題のないサイズでしょう。

 

 2500万円とシルクの中では安めの馬ですが、流石に特段強調材料のない母にレイデオロの牝馬では、データ的には手は出せません。

 

シ19 スウィートリーズン 牝 父コントレイル 期待値C

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】6000万円(一口12万円)
【血 統】父コントレイル×母父Street Sense
【厩 舎】鹿戸雄一厩舎 15位 18年目
【馬 格】3月19日生 420kg 予想馬体重450kg 管囲20cm(+0.49)
【母能力】米GⅠ3勝 ダートマイル
【繁殖力】牝系活力148pt 出産時12歳 第6仔 50-10未
【人 気】第17位 実績予測292万円 抽優72% 一般0%

~総 評~
 

 母母からは重賞馬3頭と活力あふれる牝系で、母は、米ダートGⅠで3勝と母母の最高傑作。

 母父ストリートセンスはダーレーによって輸入されて繋養されましたが、思うような成績は残せませんでした。母父の産駒傾向としてはかなりダートに寄っています。

 

 母の仔はこれまでサンデーに下ろされることが多く、一流種牡馬につけられていたこともあり、6000万円~1億5000万円で募集されています。初仔に5勝馬を出しましたが、その後はパッとしません。

 

 母はダート馬でしたが、兄弟は日本の一流種牡馬につけられて芝を走っているので、本馬も基本は芝馬だと思います。

 

 コントレイル産駒はここで買っておかないと高くなってしまいそうな気もするので、何とか今年出資したいのですが、サンデーやセールに良い馬を全部持っていかれてしまい、今のところピンとくる馬に出会えません。

 

 本馬も、母の能力からすれば爆発の可能性は秘めていますし、ディープインパクトとの組み合わせで結果を残しているのも後押しになります。

 

 ただ、牝馬の6000万円ってとても重たいんですよね。それをどう考えるのかだけで、間違いなく良い馬だとは思います。

 

シ20 アーデルワイゼ 牝 父コントレイル 期待値C+

【馬 体】

【牝 系】

【価 格】4000万円(一口8万円)
【血 統】父コントレイル×母父エイシンフラッシュ
【厩 舎】高柳瑞樹厩舎 141位 15年目
【馬 格】4月7日生 386kg 予想馬体重430kg 管囲19.3cm(+0.3)
【母能力】2勝C 賞金3460万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力40pt 出産時8歳 第2仔 未
【人 気】第28位 実績予測130万円 抽優81% 一般0%

~総 評~
 

 母はビワハイジ牝系の傍流で、芝1400~芝1800で2勝を上げました。

 牝系活力の源ビワハイジは三代母と遠いのですが、母母は、複数勝利馬を3頭出し、重賞で入着する馬も出しているので、牝系活力はギリギリ保たれていると見てよいか?

 第2仔と走り頃なのもGoodです。

 

 コントレイルは、これといった際立った特徴がない、総合力が極めて高い競走馬だったので、種牡馬としてどのようなタイプの仔を出すのかイメージしにくいです。ディープインパクト正統好形らしく、芝中長距離馬を出すのか、それとも母馬次第で色々な馬を出すのか。

 母父エイシンフラッシュはまだ日が浅いこともありますが、全くと言っていいほど走っていないので、その点は心配です。

 母父エイシンフラッシュではスピードが足りてないので、ディープの血を足すのはいいと思います。

 

 若干問題なのは馬格です。

 予測430kgは少し心配ですね。管囲も太いとはいえません。

 シルエットは結構好きなんですが、データ的には馬体重で割を食っています。

 

 母の能力、価格的に、コントレイルの中では一番食指が動きやすい一頭だと思っていたのですが、不満の残るサイズ。。。見送りかな。

 

 価格帯、母の能力は十分なので、これぐらいであれば馬格を気にしないという方や馬体に光るところを見付けられれば出資候補にはなると思います。

 

 

【全頭分析リンク集】