新種牡馬を知ろう
新種牡馬について、①競争成績、②父系ライン、③牝系ラインの3つの視点から分析してみようという企画記事です。
この記事が納得感をもって出資できる一助になれば幸いですし、私自身も記事を書きながら勉強したいと思います。
あくまでまだ産駒も走っていない段階での考察なので、妄想に近い内容であることをご了承ください。
今年は、シルクで募集予定のコントレイル、クリソベリル、インディチャンプ、ポエティックフレア、シスキンを予定しています。(シスキンは新種牡馬ではありませんが)
インディチャンプを知ろう
競争成績
日本芝23戦8勝
主な勝鞍
1 2019/06/02 安田記念 GI 東京芝1600 (アエロリット)
1 2019/11/17 マイルCS GI 京都芝1600 (ダノンプレミアム)
ステイゴールドの実質的なラストクロップ。
3500万円でシルクで募集された本馬は、デビューから2連勝で毎日杯、アーリントンCに挑むも惜敗し、その後、自己条件で2着、1着、1着でOP入りすると、4歳2月に東京新聞杯に挑んで勝利。
その後、マイラーズCでダノンプレミアムに完敗。しかし、アーモンドアイ、ダノンプレミアム、アエロリット、モズアスコットなどメンバーが揃った安田記念では、スタートでアーモンドアイ、ダノンプレミアムが大きな不利を受けたことにも助けられ、アエロリットを抑えて勝利。
4歳秋は毎日王冠から始動し、アエロリット、ダノンキングリーに敗北するも、本番のマイルCSでは、池添騎手の完璧なエスコートもありダノンプレミアム、ダノンキングリーを抑えてマイル2冠を達成します。
5歳時は安田記念、マイルCSともにグランアレグリアに敗北するも3着、2着と強さを見せます。
6歳になると流石に衰えを見せ始めますが、それでもGⅠ4連戦で3着、4着、4着、5着としっかりと成績をまとめて引退となりました。
種牡馬の中に入ると上位とは言えない成績ですが、マイルで長らく強豪として君臨したステイゴールド産駒らしい息の長い名馬でした。
血統分析
父:ステイゴールド サンデーサイレンス系
① 競争成績
日本芝19戦13勝
1 1997 阿寒湖特別 900万下 札幌芝2000
1 2001 ドバイシーマ GI ドバイ芝2400
1 2001 安田記念 GI 香港芝2400
② 産駒成績:重賞ウィナー41頭
芝重賞ウィナー 41頭
母父:キングカメハメハ キングカメハメハ系
① 競争成績
日本芝8戦7勝
1 2004 NHKマイルC GI 東京芝1600
1 2004 日本ダービー GI 東京芝2400
② 産駒成績:重賞ウィナー54頭
芝重賞ウィナー 37頭
ダート重賞ウィナー 17頭
母母父:Meadowlake プリンスローズ系
① 競争成績
米国ダ11戦6勝
1 1985 アーリントンワシントンフューチュリティ GI 米ダ1300
② 産駒成績:重賞ウィナー18頭
芝重賞ウィナー 2頭
ダート重賞ウィナー 16頭
父系分析
父、母父共に大種牡馬であり、そういう意味では血統的な信頼が置けます。
ただ、日本ド主流の血統が2本入っているため、交配相手はかなり選ぶ印象で、SSが遠めになっている馬でインブリードを許容するか、輸入繁殖をつけるかといった選択になろうかと思います。
牝系分析
母母はフローラS2着馬で、リアルインパクト、ネオリアリズムと2頭のGⅠ馬を送り出した名繁殖。母は、本馬以外にも重賞馬を送り出しており、種牡馬の中でも牝系の活力はかなり上位に位置します。
総合評価
日本の主流血統を集めた血統で、血統的な信頼はおけますが、その分かなりインブリードに気をつけなくてはならない血統構成です。
初年度から種付料120万円を維持しており、毎年100頭以上交配相手を集めています。
父ステイゴールドですが、どちらかといえば母父キングカメハメハの産駒っぽいパワーのある芝馬という感じでした。父ステイゴールドが出ればある程度距離に融通が利きそうですが、こればっかりは仔が走り始めないとよくわかりません。
母父キングカメハメハ、母母父米国血統で、本馬もパワータイプだったので、ダートでのつぶしは利きそうです。
競争成績は種牡馬の中で上位とまではいえませんが、牝系は上等なので、全く走らないということはなさそうです。
2024年度