【21-30】シルク2023年度募集馬全頭評価③ | バッタの一口馬主データ分析室

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  はじめに

 シルクホースクラブの2023年募集馬の全頭分析【21~30】です。


 期待値評価はS以上、A+、A、B+、B、C+、C、D+、D、Eの10段階です。

 評価は、事前に基準を決め、機械的に出しています。(詳しくはこちら

 そのため、自分の評価と齟齬が生じる場合もあります。【総評】に書いてあるコメントが機械的に出した評価も踏まえた私の最終評です。

 

 あくまで私個人の評価です。 『私を楽しむ。(それが競馬)』という昔のJRAのキャッチコピーのとおり、皆さんそれぞれの一番があるはずなので、皆さんの一番を大切にしていただければと思います。

 

 Twitter:@drosshopper01

 ツイッターでは、シルクツアーの写真、動画などをアップ予定!

 
 

  評価の見方

【価 格】 募集価格と一口価格
【血 統】 父と母父の組み合わせ
【厩 舎】 厩舎名
【馬 格】 誕生日

      募集時馬体重

      誕生日と募集時馬体重から推測されるデビュー時の馬体重

      管囲(標準管囲との差)
【母能力】 母の最終クラス

      獲得賞金

      主に走っていた距離
【繁殖力】 牝系活力ポイント

      母の出産時の年齢

      第〇仔

      仔の勝利数(左端が第1仔、Xは未出走引退、-は競争登録なしを意味する)
【総 評】 個人的な評価

 

 

  評価一覧(21~30)

シ21 クインアマランサス 牡 期待値A+
シ22 プロミストリープ 牝 期待値B+
シ23 ヴィクトリアピース 牡 期待値D
シ24 ウィクトーリア 牡 期待値B+
シ25 スナッチマインド 牡 期待値B
シ26 アルジャンテ 牝 期待値A
シ27 ボニーゴールド 牡 期待値C
シ28 ロザリンド 牝 期待値D
シ29 エイシンシルダリア 牡 期待値C
シ30 ロッテンマイヤー 牝 期待値A+

 

 全体のまとめはこちら

 

 

  個別評価(21~30)

シ21 クインアマランサス 牡 期待値A+

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父ナダル×母父キングカメハメハ
【厩 舎】中舘英二厩舎
【馬 格】1月20日生 458kg 予想馬体重480kg 管囲21.1cm(+0.84)
【母能力】2勝C 賞金3570万円 ダート中距離
【繁殖力】牝系活力50pt 出産時8歳 第2仔 X-


~総 評~

 母はダート中距離路線で3勝(500万下を2勝)。2勝クラスでも4着3着があり、競争能力はそこそこです。

 母母は京都牝馬勝馬のヒカルアマランサスで、叔父にカレンミロティックがいる活力のある牝系です。

 

 父ナダルに関する分析は詳しくはこちら。基本的にはダートだと見ています。

 母はキンカメ、アグネスタキオン、エーピーインディと基本的にはダートに出そうな血統で、父ナダルなら文句なしでダートでしょう。

 

 馬格はダートに行くなら理想を言えばあとちょっとだけ欲しかったですが、管囲は大きいので、もしかしたら500kg超えてくるかもしれません。そうなったら本当に文句なしですね。

 

 母出産時8歳の第2仔と走る産駒が出やすい条件で、狙いの見えやすい配合、狙いどおりの牡馬、狙い通りの馬格、新種牡馬ということでお値段控えめな3500万円。

 良い条件が揃っており、文句なしの出資候補です。

 

シ22 プロミストリープ 牝 期待値B+

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父ナダル×母父ヘニーヒューズ
【厩 舎】上原佑紀厩舎
【馬 格】1月8日生 456kg 予想馬体重460kg 管囲21cm(+1.3)
【母能力】OP 賞金4120万円 ダート中距離
【繁殖力】牝系活力13pt 出産時7歳 第2仔 未

~総 評~

 母はダート1400mを2連勝すると、南関の牝馬三冠レースに参戦し、浦和桜花賞を勝利。

 その後、大井重賞を2戦するも勝ちきれず、故障で引退となりました。能力は上々です。

 近親に活躍馬は見当たらず、牝系のサポートは期待できません。

 

 初仔は父オルフェの牝馬でしたが、400kgを切る馬体重で、いかにも初仔の牝馬といった感じでした。

 本馬は管囲も太いですし、予測値よりは大きくなりそうで、480kgぐらいまでいくといいですね。

 

 ナダル×ヘニーヒューズなら牡馬がよかったなぁーというのが本音です。今年は牡馬ならなぁというダート血統の馬が多いですね~。

 

シ23 ヴィクトリアピース 牡 期待値D

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父バゴ×母父ヴィクトワールピサ
【厩 舎】稲垣幸雄厩舎
【馬 格】1月27日生 432kg 予想馬体重470kg 管囲20.2cm(+0.36)
【母能力】1勝C 賞金700万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力36pt 出産時6歳 第1仔 

~総 評~

 母は新馬勝ちの後、1戦して両足屈腱炎。それでもと1年半越しに復帰するも再度屈腱炎を発症し引退しました。1勝馬ではありますが、能力的な底は見せておらず、競争能力は未知数でした。

 

 1勝馬の母の初仔にバゴで2500万円なら高すぎるわけですが、ブラストワンピースを叔父に持つことからこの値段に。

 

 バゴはクロノジェネシスの成功によってごまかされている感ありますが、基本的には失敗種牡馬ですので、父に過度な期待は禁物です。

 牝系の活力を信じるなら買えますが、個人的に条件はあまりよくないかなと思います。

 

シ24 ウィクトーリア 牡 期待値B+

【価 格】5000万円(一口10万円)
【血 統】父リアルスティール×母父ヴィクトワールピサ
【厩 舎】宮田敬介厩舎
【馬 格】3月8日生 434kg 予想馬体重480kg 管囲21.5cm(+1.29)
【母能力】OP 賞金9720万円 芝中距離
【繁殖力】牝系活力100pt 出産時6歳 第2仔 未

~総 評~

 母母は秋華賞馬ブラックタイド、母はフローラS勝馬ウィクトーリアと牝系の活力は抜群で、ブラックタイドから母以外にも複数重賞勝ち馬が出ているのも頼もしいです。

 

 リアルスティールの初年度は大物こそ出ませんでしたが、勝上率は水準以上で、悪くない滑り出しとなりました。楽観視はできませんが、ひとまず軌道に乗ったと言っていいでしょう。

 

 OP馬の第2仔という絶好の条件で、牝系は抜群、父の評価も上々、牡馬と好条件が揃っており、馬格も芝馬としては理想の480kg前後に落ち着きそう。管囲も全く心配ありません。

 

 母父ヴィクトワールピサだけ気になりますが、その他は条件が揃いにそろって、5000万円はやむを得ないでしょう。何とか実績でと思っていましたが、どう見ても無理そうですね。抽優候補です。

 宮田厩舎ってまだ出資したことはないんですけど、ノーザンから激推しされてますがどうなんでしょう?宮田厩舎に出資経験のある方教えてほしいです。
 

シ25 スナッチマインド 牡 期待値B

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父ブリックスアンドモルタル×母父ディープインパクト
【厩 舎】武市康男厩舎
【馬 格】3月27日生 385kg 予想馬体重450kg 管囲19.7cm(+0.23)
【母能力】OP 賞金1億0500万円 芝短距離
【繁殖力】牝系活力36pt 出産時11歳 第4仔 1-2未

~総 評~

 母は2勝クラス、3勝クラスを息長ーく走り、ラストランは京都牝馬Sで3着でした。能力は上位です。

 叔母からNHKマイル覇者ラウダシオンが出たり、直近では母からフェアリーS2着となったメイクアスナッチが出るなど牝系の活力は上々です。

 

 父ブリモルは6月の新馬戦で2勝し、話題となりました。その後は低調ですが、すでに2勝なら十分で、日本芝への対応、早熟性という輸入種牡馬に求められるものは備えていそうです。

 競争能力の裏付けのある繁殖成績のいい母というヒット率の高い条件で、大外れはなさそうです。

 

 ブリックスアンドモルタルは、来年から高くなりそうな雰囲気を感じており、今年1頭は持っておきたいですね。

 シルクに回ってきたブリモルはどれも見どころがあって目移りしてしまいます。

 どれをチョイスするかはツアーで見て決めます。現状はアルジャンテかな。

 

シ26 アルジャンテ 牝 期待値A

【価 格】2400万円(一口4.8万円)
【血 統】父ブリックスアンドモルタル×母父ディープインパクト
【厩 舎】鈴木慎太郎厩舎
【馬 格】1月21日生 440kg 予想馬体重450kg 管囲20.1cm(+0.59)
【母能力】3勝C 賞金6020万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力5pt 出産時9歳 第3仔 0未

~総 評~

 近親には活躍馬がおらず、牝系の活力には期待できませんが、母自身は芝マイルを中心に4勝し、準OPでも3着があるなど能力的な裏付けは確かです。

 初仔のダルジェントは、勝ち上がりは厳しそうですが、初仔なのでやむなし。次からが本番でしょう。

 

 牝系のサポートが期待できないにしても4勝馬の第3仔で馬格もギリギリ許容範囲、父は期待のブリモルとなれば、平均点以上はありそうです。

 

 ついでにブリックスアンドモルタルにどんな牝馬が合いそうなのかという話もしておきましょう。

 ブリックスアンドモルタルは、ストームキャットの最高傑作ジャイアンツコーズウェイの仔で、米芝GⅠを5勝した名馬です。

 米国の血統はダート中心なだけにパワーに寄っており、その影響は芝馬であるブリックスアンドモルタルにも当然及んでおり、日本の芝でそのまま結果を出すにはSS血統やキンカメ血統のうち短い距離を走った快速馬で素軽さを足してやる必要があると思います。

 つまりは母父ディープのマイル以下で走った馬が理想で、ディープ×ストームキャットの黄金配合の逆をやればいいわけです。

 スナッチマインドの22、アルジャンテの22、両方条件満たしてますね。シルクに昨年回ってきたブリモル産駒は1頭だけだったので、今年はいい馬を回してくれていると思います。

 

 本馬は、母の競争能力は間違いないですし、血統的にもはまりそう。

 それで2400万円はかなりコスパ高いと思います。

 

シ27 ボニーゴールド 牡 期待値C

【価 格】3500万円(一口7万円)
【血 統】父リオンディーズ×母父ディープインパクト
【厩 舎】田村康仁厩舎
【馬 格】4月24日生 413kg 予想馬体重480kg 管囲20.1cm(+0.03)
【母能力】未勝利 賞金0万円
【繁殖力】牝系活力30pt 出産時6歳 第2仔 未

~総 評~

 3代母にステイゴールドを産んだ名繁殖ゴールデンサッシュがいる牝系で、母母からはショウナンパンドラが出るなど牝系の活力は上々です。

 しかし、母は中央では鳴かず飛ばずの2戦引退であり、能力的な裏付けがなく、牝系の良さのみに頼ることになります。

 ところが、シルク会員ならよくご存じの通り、母母ショウナンパンドラの仔はここまで鳴かず飛ばずで、最近、この牝系の流れはあまりよくありません。

 そんな若干頼りない母にリオンディーズで3500万円は高いですね。

 

シ28 ロザリンド 牝 期待値D

【価 格】4500万円(一口9万円)
【血 統】父サトノダイヤモンド×母父シンボリクリスエス
【厩 舎】田中博康厩舎
【馬 格】3月18日生 429kg 予想馬体重460kg 管囲20cm(+0.21)
【母能力】未勝利 賞金119万円 ダートマイル
【繁殖力】牝系活力203pt 出産時11歳 第6仔 35-01未

~総 評~

 母は未勝利馬で、競争能力的な裏付けはなし。

 しかし、牝系は皆さんご存じシーザリオ血統で、兄弟にエピファネイア、サートゥルナーリア、リオンディーズと、種牡馬祭りで、本馬はエピファネイアと同血です。日本最高クラスの牝系です。

 繁殖に回った後は、牝系の活力をそのまま受け継ぎ、第2仔で重賞4勝馬オーソリティを出しました。

 シルクの中でも上位クラスの繁殖といえるでしょう。

 

 父サトノダイヤモンドは可もなく不可もなくといった滑り出しで、意外とダートもやれてますね。

 ただ、この牝系との組み合わせなら芝でしょう。

 

 馬格もまあ許容範囲で、管囲も問題なし。

 

 牝馬で4500万円は高いなぁと思いつつ、この母の産駒ならやむなし。

 人気も納得の1頭です。

 

シ29 エイシンシルダリア 牡 期待値C

【価 格】2500万円(一口5万円)
【血 統】父アドマイヤマーズ×母父キングカメハメハ
【厩 舎】高橋文雅厩舎
【馬 格】4月9日生 391kg 予想馬体重460kg 管囲20.8cm(+1.1)
【母能力】未勝利 賞金60万円
【繁殖力】牝系活力15pt 出産時9歳 第4仔 0X0

~総 評~

 母は中央未勝利で地方移籍後もC1から上がれず。競争能力的には厳しいです。

 では、牝系はというと、3代母エイシンレマーズが阪神JF2着に入っていますが、3代母からの派生で、重賞馬どころか、OPですら3着以内に入った馬は出ていません。

 ではでは、母の産駒の成績はというと、いまだ中央未勝利です。

 ではではでは、種牡馬はというと、未知数のアドマイヤマーズで強調点にはしずらい。

 さすがに条件が悪く、字面からは推しづらいです。
 

シ30 ロッテンマイヤー 牝 期待値A+

【価 格】3000万円(一口6万円)
【血 統】父アドマイヤマーズ×母父クロフネ
【厩 舎】新規開業厩舎
【馬 格】2月1日生 460kg 予想馬体重470kg 管囲20.4cm(+0.42)
【母能力】3勝C 賞金6035万円 芝マイル
【繁殖力】牝系活力28pt 出産時9歳 第2仔 未

~総 評~

 母は3歳時芝のマイルから2000mを走り、クイーンCで3着に入るなど結果を出しました。

 しかし、クラシックに乗ることはできず条件戦へ。マイルから1800mを使うも結果が出ず、1400mで2勝クラスを突破しましたがそこでタイムリミット。能力は上々です。

 

 3代母は名牝ビワハイジで、ブエナビスタとジョワドヴィーヴルという2頭のGⅠ馬を輩出し、他にも重賞馬を3頭出した名繁殖です。

 本馬はその支流の一つ、アーデルハイトを母母に持ちます。母母アーデルハイトからは重賞馬こそ出ていませんが、複数勝利馬を多数輩出し、牝系の活力は途絶えておらず、牝系のサポートはかなり期待できます。

 

 父アドマイヤマーズについてはすでに別記事で触れたとおり、基本的にはダイワメジャーをそのままイメージすれ良く、基本的にはマイルを得意としそうです。

 そうなると、本馬も基本的にはマイルまでと見るのが自然で、胴の短い体型的にも短い距離が合いそうです。

 

 母3勝馬で牝系サポートが期待でき、走り頃の第2仔で馬格の問題もない牝馬で、価格は3000万円とシルクの中ではお手頃価格。

 字面の条件的には文句なし。

 

 

 

【全頭分析リンク集】

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