【新種牡馬を知ろう】アドマイヤマーズ編 | バッタの一口馬主データ分析室

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  新種牡馬を知ろう

 新種牡馬について、①競争成績、②父系ライン、③牝系ラインの3つの視点から分析してみようという企画記事です。

 この記事が納得感をもって出資できる一助になれば幸いですし、私自身も記事を書きながら勉強したいと思います。

 あくまでまだ産駒も走っていない段階での考察なので、妄想に近い内容であることをご了承ください。

 

  アドマイヤマーズを知ろう

 

 

  競争成績

日本芝13戦6勝

主な勝鞍

1    2019    NHKマイルC GI    東京    芝    1600
1    2018    朝日杯フューチュリティS GI    阪神    芝    1600
1    2019    香港マイル GI    HKG    芝    1600
1    2018    デイリー杯2歳S GII    京都    芝    1600

 

 4連勝で2歳マイル王者に輝くと、共同通信杯、皐月賞と挑戦するも、マイル以上の距離では力が足りず、2着、4着。

 ここで中距離はあきらめてNHKマイルに切り替えるとあっさり勝利。

 秋は富士Sから始動するも、不可思議な負け方で9着。

 誰もが予定していた香港遠征は取り止めだろうと思う中、遠征を強行。

 え、この状態で遠征ですか??と全員の頭にはてなマークが浮かぶ中、それをモノともせず見事な復活勝利。

 しかし、この時代のマイルは、マイル女王グランアレグリア、最強牝馬アーモンドアイ、まだまだ元気なインディチャンプとめちゃくちゃレベルが高かったこともあり、その後は勝ちきれず4歳で余力を残して引退しました。

 勝ったGⅠで価値が高いのは香港マイルのみで、他2勝は決してレベルの高いGⅠではないので、競争成績としては高い評価は与えられません。

 

 

  血統分析

父:ダイワメジャー サンデーサイレンス系

① 競争成績

日本芝28戦9勝

1    2007/06/03    安田記念 GI    東京    芝    1600
1    2007/11/18    マイルChS GI    京都    芝    1600
1    2006/11/19    マイルChS GI    京都    芝    1600
1    2004/04/18    皐月賞 GI    中山    芝    2000
1    2006/10/29    天皇賞(秋) GI    東京    芝    2000

② 産駒成績:重賞ウィナー22頭

芝重賞ウィナー 19頭

ダート重賞ウィナー 3頭

 

母父:Medicean ミスタープロスペクター系

① 競争成績

米国ダート12戦6勝

1    2001    エクリプスS GI    GB    芝    10.0F     
1    2001    ロッキンジS GI    GB    芝    8.0F     

② 産駒成績:重賞ウィナー20頭

芝重賞ウィナー 20頭

ダート重賞ウィナー 0頭

 

母母父:シングスピール サドラーズウェルズ系

① 競争成績
欧州芝22戦10勝
1    1996    ジャパンC GI    東京    芝    2400
1    1997    ヨークインターナショナルS GI    GB    芝    10.5F     
1    1997    コロネイションC GI    GB    芝    12.0F     
1    1996    カナディアンインターナショナルS GI    N.A    芝    12.0F     
② 産駒成績:重賞ウィナー38頭
芝重賞ウィナー 38頭
ダート重賞ウィナー 0頭

 

父系分析

 マイラー父にマイラー父を掛け合わせたマイル専用機という印象の父系構成で、競争成績もそのとおりの成績。

 父系に失敗種牡馬はいないので、その点は安定感あり。

 母母父のシングスピールはさすがに遠すぎてどこまで影響するかは微妙ですが、ヘイローが入っている影響なのかサドラーズウェルズ系にしてはそこまでスタミナに寄らない印象ですね。シングスピールが母系に入ってスタミナ強化されたなーと思う馬って、シャケトラぐらいですかね?でも、あれはシングスピールよりかはマンハッタンカフェな気がしますしね。

 いずれにせよメインの主戦場はマイル以下でしょう。

 

牝系分析

※赤GⅠ、青GⅡ、緑GⅢ、灰リステッドを表し、長さが1着、2着、3着を表す(ソース

 母と母母はどちらも仏マイル重賞勝ち馬。ここもマイル。競争成績、父系、牝系、どこ見てもマイルですね笑

 母からは、本馬以外にもリステッド勝馬2頭(画像には表示なし)で、母は優秀な繁殖成績。

 母母からも重賞馬が母含めて2頭出ており、牝系の活力は種牡馬同士で比較しても平均以上はあるでしょう。

 3代母から伸びている牝系はこの牝系のみですが、母母、母ともに優秀なので牝系の評価は上々です。

 

  総合評価

 とにかくマイルに特化した血統で、基本的に仔もマイルでしょう。

 長い距離に対応できる血を内包していないので、母からスタミナを受け継げないとマイルの壁は超えられなさそうです。

 ダイワメジャーは母の良さを引き出すというよりは、どんな母でも自分色に染めるという感じの種牡馬でしたが、本馬はどうなるでしょう。こればっかりは仔を見てみないとわかりません。

 ダイワメジャーはどんなに活躍馬を出しても価格が上がらず、今でも積極的に狙う種牡馬の1頭ですが、本馬がその代わりを務めることが出来るのかは微妙なところです。

 競争成績は明らかに父に劣ります。

 父系もSS×ノーザンテーストほど強力とは言えません。

 牝系は上々ですが、ダイワメジャーが属するスカーレット一族ほどではありません。

 とはいえ、このタイプはスピードが足りないということはなさそうなので、レベル低めな芝ダートの短距離戦で未勝利戦を突破して、勝上率はほどほどになりそうなイメージはあります。

 

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