【研究】一口馬主の収支徹底分析 | バッタの一口馬主データ分析室

バッタの一口馬主データ分析室

私を楽しむ。それが競馬。

 

  一口馬主の収支事情

 一口馬主は出るお金として出資金と維持費が、入ってくるお金としては賞金、保険金、見舞金があり、厳密に収支を計算しようとすると非常に計算が面倒です。

 実際、厳密に計算して公開している人は少なくて、正直、多くの人がよくわかっていないというのが正直なところだったかと思います。

 私も、体感、出資金に対して4割か5割ぐらいの期待値かなという感覚でしたが、計算したことはありませんでした。

 しかし、シルクが1頭ごとの収支を細かく公開したことで、一口馬主の収支の全体像がかなり明確になりました。

 今回は、ほぼ全ての馬が引退しているシルクの14年産〜16年産の収支を整理して、一口馬主事情のリアルを分析しようと思います。

 

 表の見方を説明します。

一口・・・一口の価格

維持費・・・一口当たりかかった維持費

合計投資・・・一口価格+一口当たりの維持費。

回収金・・・一口当たりの獲得賞金、保険金、見舞金等の配当合計額

収支・・・回収金-合計投資。要するに儲けたか、損したか

回収率・・・回収金/合計投資

出資回収率・・・(回収金-維持費)/一口

 出資回収率の意味合いが分かりにくいので補足して説明します。

 要するに、5万円の馬に出資したとき、5万円を基準にいくら返ってくるかを表します。

 5万円を出資して、回収金-維持費が3万円なら60%

 5万円を出資して、回収金-維持費が-3万円なら-60%

となります。

 出資回収率100%を超えると儲けが出た、出資回収率が0%を下回ると飯代も稼げなかったという意味合いになります。


追記:一部、数値が入れ替わってしまっている馬がいますが、元の表を削除してしまって修正が面倒なのでこのまま掲載します。トータルの数字はは変わりません。

 

  シルク14年産

 世代回収率・・・67%

 世代出資回収率・・・37%

 一口当たりの収支平均 -3.0万円

 プラス率・・・10/72 13.9%

 飯代稼げない率・・・31/72 43.1%

 

  シルク15年産

 世代回収率・・・132%

 世代出資回収率・・・157%

 一口当たりの収支平均 +3.6万円

 プラス率・・・11/74 14.9%

 飯代稼げない率・・・31/74 41.9%

 

 

  シルク16年産

 世代回収率・・・61%

 世代出資回収率・・・31%

 一口当たりの収支平均 -3.5万円

 プラス率・・・11/74 14.9%

 飯代稼げない率・・・39/74 52.7%

 

  雑感

 15世代は全頭買っておけばプラスになったという凄過ぎる結果に。まあ、この年は異常でした。流石に15世代のような世代は二度とないと思います笑

 この頃よりも馬代は明らかに上がっているので、14世代、16世代ぐらいかもう少し悪いぐらいが現実となりそうです。

 そう考えると、出資金に対する回収率は30%〜40%ぐらいが現実的な収支になりそうです。


 2000万円→3勝か、2勝➕入着多数

 5000万円→4勝か、重賞勝。

 1億→重賞複数勝利

が収支プラスになるかどうかのラインの目安です。


 出資金以上にお金を払わなければいけない馬、つまり、賞金等よりも維持費の方が高い馬は40%〜50%

 収支プラスの馬は、15%弱

 

 一口買うごとに、その6割〜7割ぐらいのお金が出ていくつもりでやるのが良さそうです。