大晦日は格闘技のDYNAMITE!! 桜庭和志×田村潔司対決に期待
今年最後となるブログです。1年間お付き合い下さいまして有難うございます。貴方にとってこの1年は如何でしたか。私にとっては、家族3人無事健康で過ごせたことが何よりも幸せな事でした。
米国発の金融パニックは瞬く間に全世界を襲い、暗い影を落としています。企業のリストラ、派遣社員の雇用打ち切りなど不況の波は、日を追うごとに深刻さを増しているようです。
最強企業と言われるトヨタまでが、一転赤字に転落することなど誰が予想できたでしょう。変化の速さには驚くばかりです。
暗澹たる状況に、全世界が一様に委縮してしまっているようです。しかし、泣いても、ただ嘆いても事態は好転する訳でありませんから、せめて気持ちだけはしおれずに前向きで生きようと―念じている次第ですが…。我が年賀状には「春のない冬はない」と、気休めの一語を添えましたが、いずれにせよ健康が第一。猪木調でいうなれば「元気があれば、なんでもできる」は一面真理だろうし、皆さん健康で、明るい新年を迎えて下さい。
大晦日には「DYNAMITE!!~勇気のチカラ~」が2008格闘技の最後を飾ります。私自身、やっぱり桜庭和志×田村潔司のUWF対決を見たい。なにかと因縁がらみにの試合だし、欲をいえば桜庭がもっと張のある時に実現して欲しかった。UWF時代には確かに3度対戦して田村の全勝だが、凡そ11年余経て二人の歩んだ道は違った。
UWFを離れてリングスに戦場を求めた田村、残った桜庭…その歩んだ道の違いを確かめるため、二人は闘うのだ、と私はかってに思いこんで、テレビを見るのです。
ゴングは誰がために鳴る!正々堂々、男らしい好試合を期待して止まない。戦い終わると、除夜の鐘が鳴り渡り、そして2009年の新年。
新しい年が皆様にとって明るい、希望に満ちた年でありますように…。
狭き門UFCを叩いた石井慧 その心意気はよし!
石井慧(国士舘大=柔道100㌔超級北京五輪金メダル)が米国総合格闘技UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップの略)に第二の戦場を決めたようだ。
北京五輪から約4カ月、その去就は何かと注目されたが本人が前から希望だったという。先ずは祝着至極。デビューは来年秋頃、場所は勿論、米国のリング。その心意気よし!
UFCは世界最高峰のプロの総合格闘技組織、石井が敢えて狭き門を選んだ。UFCには日本で馴染みの選手も多い。PRIDEのリングに上がった有名選手はほぼ参戦している。この29日には、ラスベガスのリングにあのノゲイラが登場する。
8角形の金網で囲まれたリング(オクタゴン)で繰り広げられる物々しい雰囲気は、さながら現代のコロッセオ。石井にとって不足はあるまい。かれの持つパフォーマンス&キャラは米国人の好みに合うだろう。デビューまで時間がある。それまでみっちり修業して欲しい。「柔道は捨てました」(本人)とUFC参戦に並々ならぬ決意を表明している。生まれ変わった、石井の本場での活躍を楽しみに待ちたい。
そうえいば、野球の田沢純一投手(新日本石油)は日本のプロ野球を選ばず、メジャー(レッドソックス)へ行く。ゴルフの宮里美香も米国でデビューする。頼もしい。だから応援したい。
世界の舞台で躍動する日本人のシーンが次々に見られることは、嬉しいことだ。2009年、スポーツ界に祝福あれ!
見直した女子プロボクシング 富樫×菊池は見応えあった
あなたは、女子ボクシングの試合を見たことがありますか。プロのですよ。しかもタイトルマッチです。
WBC女子世界Wタイトルマッチが12月8日後楽園ホールで行われ、具志堅ジム主催なので見に行った。この女子ボクシングは去年から日本ボクシング・コミッションが正式に認定したもので、まだ産まれたばかり。だから、失礼ながら期待してはいなかったのだが、どうしてレベルが高いのには正直驚いた。タイトルマッチは2分10ラウンドで行われる。(因みに男は3分12R) ライト・フライ級は暫定チャンピオン富樫直美(ワタナベ=48・7㌔)が、挑戦者元WBCミニフライ級チャンピオン菊池奈々子(白井・具志堅=48・9㌔)を10回TKOで下し初防衛。アトム級は小関桃(青木)が金(韓国)を判定下し初防衛した。圧巻だったのは富樫VS菊池で、菊池が1回、カウンターでダウンを取り、具志堅ジムにタイトルをもたらす勢いだった。だが富樫は3回から長いリーチを生かして、アッパーや、ボディーブローなどの多彩な攻撃ジワジワと反撃。最終回にTKOに結びつけた。
両者共、終始打ち合い見応えがあり、しかも技術的に見るべきものがあった。敗れはしたが挑戦者菊池は、基本に忠実にジャブを繰り出した。富樫はダウンにも慌てず、冷静に試合を組み立て逆転した。いずれにせよ、両者はよほどトレーニングを積んでるとみられスタミナもあった。揉み合いがないのも気持ち良かった。
正直私は、女子ボクシングを見直した。
会場には女性の黄色い声援が賑やかで、これまた違った雰囲気。将来「おんな魔裟斗」のような女子プロボクサーが出てくれば、一気にブレークするかも知れない。
なんたって、世界のカンムリワシ具志堅が情熱を傾けているのだから間違いない。とにかく1度、見に行ってください。
K-1ワールドGP大会で不祥事 バダ・ハリに厳罰を望む
K-1ワールドGP決勝大会は、K-1の16年の歴史に汚点を残した。
バダ・ハリとんでもない。倒れたボンヤスキーにレェフリーの静止も無視、倒れた相手に殴る、蹴る、踏みつける…まさに狼藉。これがK-1GP2008を締めくくる最高の舞台で行われたのだ。さぞ、テレビを見た沢山の視聴者も、驚いたことだろう。もっとも知らない人は、K-1ってこんなことも許されるのか思った方も、いるかも知れない。それが怖い。私も前代未聞のシーンに、その後の成り行きに目を凝らした。
本来なら即、反則負けを宣告すべきであった。イエロー・カードからレッド・カードと、角田レフェリはー的確に手順を踏んだ。惜しむらくは果断に、反則失格のコールをして欲しかった。
バダ・ハリは24歳と将来性豊かな選手であるが、ここは当人のためにも厳正な処罰を、FEGに求めたい。
優勝したボンヤスキーは冷静沈着な試合運びで、危なげなかった。2連覇した当時より強くなったように思う。返す返すも、優勝にケチを付けられる結果となったのは残念だ。
ピーター・アーツは御苦労さんといいたい。バタ・ハリにTKOで敗れたが…38歳、K-1を盛りたて来た最大の功労者だ。もういいではないのか、引退しても。
花々しく散って、リングを去るのも格闘家に相応し…。
ボクシングのスーパー対決は、バッキャオがデラ・ホーヤを8回KOした。驚きだ。身長、体重どれをとっても劣っているに、ワンサイドに粉砕したとは。
デラ・ホーヤも年齢には勝てないようだ。元8階級王者のカリスマも引退の時期が来たということだろう。世代交代は世の常だ。
バッキッオ、比国の誇りであり同じ東洋人としても嬉しい。
K-1グランプリ2008が目前に。優勝はアーツかボンヤスキーか
”K-1グランプリ2008”決勝戦が目前に迫ってきた。12月6日横浜アリーナで開催される。今年で16回、大したもんだ。テレビ的にいえば長寿番組だ。フジテレビは1回目から放映している。あのキックでさえTBSの定期放映は10年だったのだから。
第1回は”93年に始まり記念すべき優勝者は、フランコ・シカティック(クロアチア)。決勝戦ホーストとの激突はまさに巨大な巌(いわお)の砕けるような、迫力を感じた。
機関車ならD1、あの推進力、あの力強さだ。振り返れば衝撃の第1回大会だった。
キックボクシングがテレビから見放され、低迷の一途を辿るときキックの産みの親である野口修社長は「これからはヘビー級の時代だ。キックでヘビー級のファイトを見せるんだ。」と模索していた。
野口社長の夢は叶わなかったが、正道会館の石井和義館長がK-1という看板でスタート。たちまちファンのハートに食い込んだ。
巨体の男たちが次々に登場しては、蹴ったり、殴ったりの極限のバトルを展開する。その時確実に格闘技の歴史が動いたと感じた。「野口社長のやりたいことは、これだったんだな」とリングサイドに座り、私は実感したものだ。
そのK-1、今年の覇者は一体誰なのか…安定感、実績からいえば、ピータ-・アーツとレミー・ボンヤスキーの二人。いずれも格闘王国オランダの選手。アーツは過去3度優勝、ここ2年は、シュルトとの決勝戦でいずれも負けている。第2、3回の優勝者であるからして16年も第一線で活躍しているのだから、若い選手は見習え!といいたい。立派だ。ボンヤスキーも”03年、”04年と連覇して、もっと伸びるかと期待したが、そうでもなかった。彼の蹴り技は高さがあり、切れ味鋭い。順当ならこの二人のどちらかが栄冠を掴むだろう。
強烈なライバル、新星もいない。極真のテシェイラもまだ線が細い。それでも、やはり超番狂わせでヒーローが出現することを心の隅で密かに願っているのだ。
テレビ放送はフジテレビで当日6日、21:04~23:10。
やや精彩を欠くK-1GP、16年の歴史結晶、変遷を辿りながらテレビ観戦しようと思う。皆さんも重量級の迫力をどうぞ。
伊原代表から今年も南瓜が送られて来た 代々木公園の紅葉はガッカリ…
今年も伊原プロモーション伊原信一代表から美味しいカボチャが送られて来た。北海道の工藤農園で育てられたものだ。この世にこんなに旨いカボチャあろうとは。実は私自身よりご近所の方が楽しみしている。沢山頂くので、宅配されると自転車ですぐに配って回る。お世話になっている居酒屋さん、喫茶店のマスター、ゴルフ練習場の社長、趣味仲間等々…お裾分けというやつだ。美味しいものは皆で分けあうのがいい。他人が喜ぶ姿に触れると何故か幸せな気分になる。白雪という銘柄だと思うが…。
伊原代表、そして工藤農園で働く方々心より感謝申し上げます。
先般お知らせしました代々木公園の紅葉は、今年は無残なありさまでガッカリ。何でだろう?立ち枯れの状態だ。紅葉しないまま、葉っぱが枯れてしまっている。桜紅葉(もみじ)は趣があったのに。妻と残念がることしきり。これも温暖化現象だろうか?楓、欅…魔法のように変化して行く色彩の妙を今年は見られない。
去年の目を見張らせた、あの錦絵の如き紅葉は一体何だったのだろう。自然も一期一会、人も一期一会か。もののあわれを実感して帰宅の途中街路樹の銀杏が、黄金色に染まり息を飲むほどに鮮やかだった。
深まりゆく秋、もうすぐ1年の終わりです。
日米のシリーズを制した渡辺&マニエル両監督に共通点★新格闘術連盟の大会が楽しみ
★日米のシリーズを制した渡辺&マニエル両監督に共通点
日本シリーズでは、埼玉西武ライオンズが巨人を破って優勝した。実力が拮抗していて、近来まれにみる名勝負だった。私の予想は西武の4勝2敗だった。パ・リーグの激戦を潜り抜けた実力を先ず評価した。しかし、実力はまさに紙一重だった。敢えて決め手というならば、投手起用の差。岸の落差のあるカーブ(昔はドロップと称したが)は、バットに当てるのは難しいと思う。いずれにしても、投手出身の渡辺監督が思い切った投手起用法で優勝に導いた。監督1年目の栄光だ。
海の向こうのワールド・シリーズは、フィリーズが28年ぶりで世界一になった。監督は日本のヤクルトや近鉄でも活躍したチャーリー・マニエルさん。”赤鬼”の愛称で親しまれた人だ。同監督は日本でプレーしたことが役に立っているというのだ。日本式野球、早出特訓も採り入れているという。捨てたもんじゃないよ日本式。
規範はなんでも大リーグじゃない。自信を持ってよいのだ。最もほんの一部だが。大リーグに学ぶことは山ほどあるから。
マニエル、渡辺両監督に共通しているのは、共に異国でプレー(渡辺監督は西武→ヤクルト→台湾プロ野球)して、環境、言葉、野球の違いなど諸々の壁に突き当たりながら苦労したことだ。異文化との遭遇は何かしら新しい発見がある。必ず参考になること、ためになることがある。それらを第二の人生で役立てる…同じような軌跡を辿ったお二人が、大輪の花を咲かせたことは、我ことのように嬉しい。
★新格闘術連盟の大会が楽しみ
秋になると私が楽しみにしている行事がある。新格闘術連盟全国大会である。11月29日(土)10時から東京・綾瀬の東京武道館で行われる。
尊敬する黒崎健時先生がアマチュアのために興した武道で、当日は幼年児から青年まで、全国から集まってくる。
こじんまりとした大会だが、1R2分で引き分け無しという(高校生から上は3分だが)ルールが、思い切り選手たちを燃焼させる。見ていて気分がスッキリする。
で、例年準決勝/決勝で激突する顔合わせは、佐賀の吉田道場と会津の五十嵐道場が多い。「葉隠」対「会津士魂」のサムライ対決。これは技の勝負というより、心意気の勝負でいつも心揺さぶられる。
アマチュアの少年少女にこそ、武道の精神は生き続けている。
一度、貴方もご観戦ください。お勧めです。
会場/東京武道館(第一武道場) 電話03-5697-2111
日時/11月29日 午前9時半開場
交通/東京メトロ千代田線綾瀬駅 東口下車5分
石井慧のタレント稼業に異議あり 一刻も早く総合格闘技の修行研鑽を
私の5時半からの早朝散歩とラジオ体操は三日坊主に終わらないで続いている。体操の良さを、老いて、いま実感した。お年寄りでも無理なくできる。ここでも圧倒的におばさんが多い。カラオケの会でもそうだが、男性は高齢になるほど外に出たがらないようだ。健康のため、精神のため積極的に参加することをお勧めしたい。女性が男性よりも長生きする秘訣は、案外なんでもやろうの、この積極性にあるのかもしれない。
先般お知らせした、代々木公園の紅葉の見頃ですが、23日~12月初旬が見頃かと…今年は去年のような鮮やかな紅葉になるかどうか。
さて、プロの総合格闘家に転向宣言した柔道の石井慧。その前途を私は甚だ危惧している。タレント格闘家、そういう呼称があるかどうか、ともかくテレビ各局を渡り歩いている。どこでもモテ囃す。当人にとっては居心地悪いはずがない。しかもギャラももらえる。大学生の身でありながら、これほどハッピーな日々はあるまい。総合格闘家になる前に、華やかな世界の味を覚えてしまった。これから先、命を賭けて戦いに挑もうとする者がだ。そう、石井は”禁断の果実”を闘う前に喰らってしまった。
物怖じしない八方破れの性格、北京五輪の柔道金メダリスト…マスコミは時代の寵児として持ち上げる。これも一時のことだと、冷静に理解するこだ。鳴り物入りで転向した総合格闘技で惨敗でもすれば、それ見たことかと、世間は冷たく、相手にしてくれなくなる。
どこぞのテレビの密着取材で石井は「いま誰とやっても負けない」ようなと発言をタクシーの中でしていたが、本心そう思っているとしたらとんでもない。ヒョードル、ミルコなど、山のように聳え立つ格闘家が前途には数多待ち受けるのだ。タレント活動もほどほどにして、一刻も早く格闘技の修行、研鑽に励むべきなのです。鉄は熱いうちに打ての譬えあり。
鑑はヒクソン・グレーシーです。人類最強を目指すなら、ヒクソンのように己を厳しく律して、格闘技の修練に没頭すべきです。総合格闘技と柔道は似て、似ざるものなのです。殴り合い、蹴り合い、極め合い…あなたが身に付けなければならない技は、無数なのです。
石井慧、彼こそ総合格闘界の救世主であろうことは論をまたない。だからこそ、甘美な世界にいつまでも身を置いてはならない、と老婆心ながら忠告するのです。
石井よ、凍てつく曠野を突っ走れ!
寺内大吉さんの告別式に参列 オバマ氏の勝利演説に感銘
9月6日、心不全で逝去した寺内大吉さん(増上寺法主)の告別式が11月4日、増上寺で執り行われた。友人の元TBSスポーツ・プロデューサー関口修平氏と最後のお別れに参列した。長い長い焼香の列が続いた。本堂の階段を一歩、一歩と上がり遺影に近づくにつれ、何故か胸が熱くなった。フラッシュのように、ありし日々の思い出が交差した。
振り返れば大変な人、偉大な人と一緒に仕事させて頂いた。私ごとき若輩ものがと、いまになって恐れ多いことだったと懺悔する。私自身、定年退職、更には会社設立と慌ただしいことにかまけ、ここ10年位先生にお会えしていない。それが悔やまれる。お世話になったのに、何一つ恩返しもできなかった。焼香しながら泣きたくなった。暮れになったら、世田谷の大吉寺へお墓参りに行こう。先生…安らかにお眠りください。
オバマ氏が次期アメリカ大統領に選ばれた。当選が決まったシカゴでの勝利演説は素晴らしく、まさに歴史に残るスピーチであった。10万人ともいわれる大観衆に向かって「この勝利はあなたたちのものだ。人民の人民による人民のための政治」とリンカーンの言葉を引用したり、106歳の女性の投票逸話を披露するなど、簡明で格調高いもの。群衆はオバマ氏の演説に感涙する人々、抱き合って祝福し合う者、同調して叫ぶ者などの光景は印象深かった。
政治家はスピーチが武器、言葉によって民衆の心を掴めない者はその資格がない。官僚の原稿を読むだけの、どこぞのリーダーは話のほか。
敗北宣言したマケイン氏の演説も潔くて、さわやかであった。
黒人初の大統領、バラク・オバマ氏は米国の大統領のみならず、世界のリーダーとして、先ず未曽有の金融危機にどう対峙するのか。ともかくも私も歴史の瞬間にテレビを通して、共有できたことは幸せである。
「CHANGE」「YES WE CAN」―47歳、若く、力強く、柔軟性に富んだこの指導者の前途に、神のご加護あれ!
「ゴング格闘技」12月号は秀逸!石井慧特集で感服のインタビュー記事
「ゴング格闘技」12月号は、とびぬけて秀逸。北京五輪金メダリストの石井慧を特集。立体的でどのページも読ませる。石井の実力・資質・可能性から総合格闘技転向騒動、更には日本柔道界の抱える問題点等々、同誌を読めば明解この上なし。
そのなかでも松原隆一郎氏(東大教授)の「教えて、教授!」石井の総合転向が”信じがたい”理由、と全日本柔道連盟女子強化委員の山口香氏「柔道がランキング制になっても”卓球の愛ちゃん”ではなにも変わりません」の両インタビュー記事には、納得、納得でした。インタビュアーはどちらも藁谷浩一氏(ゴン格編集部)。格闘技の実践と知識に裏打ちされた的確な質問で、松原&山口お二方の答えを簡潔に、鋭く導き出している。インタビュー記事の出来映えは聞き手の腕にある。
松原氏は「金メダルの栄光や柔道への復帰なんて頭にあって短時間でやっつけられるほど打撃は甘いもんじゃない。いまの総合のレベルはとんでもなく高い…」と総合格闘技への転向を警告する。一連の石井発言騒動については「そもそも8月からずっと頭の中がドーピング状態なんでしょうね。そんな発言をマスコミが面白がって取り上げるから、さらにおかしさに拍車がかかっている。ただ、そこまでおかしくならないとオリンピックには勝てないんだと思いますよ」と、なるほど。日本男子柔道の凋落ぶりについては「横文字のJUDOは駄目だだとか、日本以外の戦略を取るなとか本気で言うのなら、オープン化したこと自体が間違い。スポーツが国際化したら、それぞれ別の戦略を取るのは当たり前。」と、さも金の取れないことを、国際化のためと言い逃れする全柔連をバッサリ。
注目すべきは、今や存在感が薄く、歴史と精神を担うべき講道館。その館長には、山口香氏が適任であると。私も同感!以下は山口氏のコーナーについて。
「日本は一本を取る柔道、世界はポイントを取るJUDO」との議論についての問に「それはまやかし」であると断言。北京で負けた試合は「ほとんど一本負けだった」と一刀両断。福見友子が谷亮子に勝ったにもかかわらず世界選手権代表に選出されなかったことで、山口氏は提訴することも考えたという。谷は五輪直前の山岸にも負け。だが代表に選出された経緯についても、無念さが窺えるのだ。
組織の中にいる人がこれほど堂々と告発する―その気骨、気概に感服する。しかも女性。見習え男ども!
ランキング制の本当の狙いは何か?興味深々の話題も。最後に「私は、日本は外国の柔道に文句を言う前に、まずは日本の柔道を良くしようと言いたいです。」の言葉に、この人の人格と見識をみる。立派。
このように高い見識をもった指導者を、我々国民は後押ししていかねばならない。がんばれ山口香さん!
だからこそ、将来講道館館長に、最もふさわしい人なのである。と、私も松原教授に賛同するのだ。
