前回記事の続き。




「少ない知識だけど、無いより有った方がいい、私の知っている手話の語彙数なんか全然足りない どうやって毎日会話したらいいんだろう
結婚(同居)を控えている頃、私は義父母となる人たちとの会話に備えて、手話単語の復習をしました。「言葉の数」を増やそうと必死でした





でも、それは見当違いでした

義父母に伝わる日本語は(手話単語含む)私が覚えてきた言葉よりも、とても少なかったのです。今まで覚える為の環境も無かった、そして覚える必要に迫られたことも無かったからです。(義父母以外の聴覚障害者との交流も、殆どない。近所付き合いの殆どは義祖母が取り仕切っていた)




例えば。
色は知っている。赤、白、黒・・・これらの手話も知ってる。でも黄色、青、緑、紫・・・これらの手話は伝わりませんでした。

指文字も、全て伝わりませんでした。

(最近は語彙もかなり増えたと思います )


私が張り切って手話で話しかけても「分かったふり」か、「嫌な顔」をされるようになった。お互いに分からないこと、伝えられないことがストレスになった。
世間話どころか、必要な情報さえ伝え方が分からない。さあ、さあ、どうするツブゾウ
どうやって伝える


色に関してはスグに解決しました。「その色」を持ってきて、見てもらえばよいのです。「この色の〇〇を持って来ればいいですか?」という感じで確認する、見てもらうことは書く(筆談)よりも確実。でも身近に「その色」が無いと困った。
(その失敗談はまた後で)



「今日の夜、赤 鍋 作ります



最初は分からなかったけど、キムチ鍋のことだって分かった。
「キムチ」という言葉は増えないけれど・・・日常は意外に少ない語彙の使いまわしでなんとかなるものです
我が家は名称よりも、色で伝え合うことも多いですね。


「猫餌、青、味5つ、5袋入ってる1つ、赤は名前、猫元気です。あと、台所掃除の紙、(オレンジ色の物を私に見せながら)。頼みます


そんな感じに買い物を頼まれたりします。出来るだけ明確にするように心がけていますが、まだ間違える事も多いですね




と、言うわけで、私は気が付きました。
手話って、必要なのは語彙の多さではなく、応用力と表現力
あの手この手で、「確認」できる力が必要
言葉は後付けで覚えて増やせばOK




音、耳のコミュニケーションとは全く違う世界なのだと、同居早々に実感・・・よりも失敗から痛感したのでしたがーん



で、その失敗談はまた後で。