ご無沙汰しておりました!
久しく更新が滞っておりましたね。
ツブゾウは元気です。ツブゾウは。
今年に入ってから、義父が入退院を繰り返しています。意思疎通が難しいことで、切ない思いをし続けています。
病院から「(義父が)病室で夜中に暴れた」と、連絡が入りました。
義母と駆け付けて、看護師長に詳しく話を聞いた。
義父と同室の患者から『大きな音を立てられて眠れない』と訴えがあった。
看護師が見に行くと、スリッパでテレビ、ベッド、棚を叩いていた(大きな音)。
ベッド上から降りられず、トイレに行けず、困って慌てていた。
(混乱した様子で)看護師に向かって何度も大きな声を出した。
何回も、自分の頭を指差して『クルクルパー』の仕草をした。
何回も、首を吊る仕草をした。
看護師になんとかなだめられて、ガックリと落ち込んだ表情をした。
眠剤を飲んで、朝まで眠った。
クルクルパーと、首を吊る仕草は、手話を知らない人も、なんとなく意味を理解しますよね。看護師長も心配していました。
義母さんが、義父本人の話を確認しました。
「吐き気がして、咄嗟にゴミ箱を抱えて下を向いたら咳き込んだ。そうしたら酷い目眩がした。」
「トイレに行きたいのに、目眩もしたから、自分の力で行けなかった。」
「ナースコールを押したけど、待っても看護師が来なかった、不安になって、声を出して、音をたてて、誰かを呼びたかった(大声、スリッパで叩いた)」
「自分はボケてしまった。もうダメだ、死にたいと思った。」
義父は暴れてなんかいませんでした。
慌てたけれども、必死に看護師を呼んで、話し掛けて訴えていただけでした。
この事は看護師長に伝えました。
ベッドテーブルには看護師が書いた紙がありました。
「着替えをして身体を拭きましょう」
「身体を横にして下さい」
「息は苦しくありませんか?」
「痛い場所はないですか?」
「体重を計らせて下さい」
病院側も「平等」な医療を行おうとしている。でも、どうしようもなく、すれ違っている。
本人が見て分かる為に、私はそこにイラストを描き加えておきました。
医療側の戸惑いも感じます。
本人の強いストレスも感じます。
大声を出した。大きな音をたてた・・・結果、暴れたと解釈されてしまった。
聴者として、他人として、その解釈も理解出来てしまう。
あまりにも大きな隔たりが横たわっています。
身内として一緒に怒るのも、泣く事も出来る。
でも私はしません。
聴覚障がい者を間近にしている者として、今、解決出来る事、出来ない事・・・
問題点は何か?何が必要か?今後の展開を予想して何を準備するべきか。
「自分自身や家族の問題」だけじゃなく、視野を広くして、記憶、記録しておこう。
・・・でも胃が痛いわー(;´Д`)