~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど -20ページ目

~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:マーラー

曲名:交響曲第6番イ短調 (76:37)

演奏:ショルティ指揮 シカゴ交響楽団

録音:1970年4月 シカゴ Medinah Temple

CD:POCL-5124(レーベル:LONDON、原盤:DECCA、発売:ポリドール)

 

【曲に関して】

私の家にある、「新時代の名曲名盤」のこの曲に関する記事には、1970年代には吉井亜彦氏をして、「曲の真価を発揮させた演奏がないと嘆かしめた」と書いてあります。ということは、このCDは1970年の演奏ですから、曲の真価を発揮させていないということですね。しかし、曲の真価って、誰がどう決めるんでしょうか…。

 

【演奏についての感想】

音楽が始まったとたん、これは面白い!というのがこのCDのインパクト。早めのテンポで、サクサク進んでいきます。とても快適で楽しいのでした。そして、打楽器がよく目立ちます。ドンドコ、チンチン、カラカラと…。大変わかりやすくて、楽しい演奏です。そして、音楽が骨太に引き締まって、明るい!いや、ショルティは、かつてのマーラーブームを牽引した立役者の一人でしょうから、マーラーブームってこれだったのか?と今さら思って見るのでした。これぞ、スペクタクルなのです(笑)。

 

このわかりやすさは、第二楽章になっても第三楽章の緩徐楽章になっても変わることはありません。緩みなく進み、緩徐楽章も心地よさを感じます。主題や動機のメロディもはっきりしていて、改めてそういう事だったのかと思ったり、実際、ねっとりと歌われる訳でもないメロディですが、これでムード満点であったりします。何やら軽音楽的なノリで聴いている感じもしますが、ある意味そういう要素もマーラーにはあると思ったりします。

 

第四楽章は、ゆっくりと始まって、盛り上がっていきますが、これも大変わかりやすくて、いろんな音が聞こえて面白く感じます。ショルティのマーラーは今までも何曲か聴いていますが、これが一番面白い?あるいは第6番の性格が、そう聴こえさせるのでしょうか?全体的にとても明るく感じます。第四楽章は、以前聴いたクルレンツィスは、標題的で、「出る杭は打たれる」という言葉を思い出しましたが、こちらは「打たれても頑張るぞ」という感じで、能天気なまでの明るさを感じて、とても楽しいのでした。

 

いや~、面白かった…。

 

【録音に関して】

1970年の録音ですが、音がとても明晰で、これ以上ないくらいの最高の録音に思いました。

 

【まとめ】

大変楽しめました。この曲の演奏は今やいろんな趣向の演奏もあり、思い入れたっぷりのものもあると思いますが、これは振り切れていてハイになれます。好きですね…。

 

購入:2024/01/26、鑑賞:2024/01/30

 

このブログの過去記事からのリンクです

 

 

 

ガブリエル・フォーレ没後100年②

フォーレ没後100年のアニバーサリーに聴く音楽の2つめです。フォーレと言えば、代表作としてレクイエムが有名ですが、それ以外にもたくさんの宗教曲や歌曲、合唱曲があります。このCDにはそんな作品がいろいろと収められています。

【CDについて】

作曲:フォーレ

曲名:①ラシーヌの雅歌 op11 (5:10)

   ②小ミサ曲 (9:49)

   ③恵み深き御母マリア op47-2 (2:36)

   ④サルヴェ・レジナ op67-1 (2:45)

   ⑤見よ、忠実な僕を op54 (2:49)

   ⑥マドリガル op35 (4:05)

   ⑦金の涙 op72 (2:42)

   ⑧小川 op22 (3:39)

   ⑨タントゥム・エルゴ op55 (2:50)

   ⑩タントゥム・エルゴ op65-2 (2:25)

   ⑪タントゥム・エルゴ (1:40)

   ⑫アヴェ・ヴェルム・コルプス op65-1 (3:49)

演奏:オールディス指揮 グループ・ヴォーカル・ド・フランス

   ウバール(org)①-⑤⑨-⑫、トランシャン(p)⑥-⑧、ピエール(harp)⑨

録音:1983年5月9-11日 パリ Temple St. Jean

CD:TOCE-7241 (レーベル:EMI、販売:東芝EMI)

 

【曲について】

このCDの標題となっている「ラシーヌの雅歌」は、ラシーヌ賛歌とも訳されていますが、1865年フォーレ20歳の時の作品で、ニーデルメイエール音楽学校の卒業作品として製作され、作曲部門で一等賞となりました。フォーレ初の合唱作品で、歌詞はラシーヌの「宗教的賛歌」によるものです。明るく澄んだ響きをもった、敬虔な作品です。

 

【演奏について】

清く澄んだ素晴らしい合唱を聴くことができるCDでした。まず、冒頭にラシーヌの雅歌が入っていて、一気にフォーレの合唱の世界へと入っていきます。この曲のメロディなんとなくタンホイザーを思い出してしまいますが、師であるサン=サーンスによる教育の影響もあるのかな?と勘ぐってしまいました。そして、小ミサ曲は、このCDで唯一聴いたことのある曲でした。この、キリエ、サンクトゥス、ベネディクトゥス、アニュス・デイの4曲で構成された小曲はとても美しい合唱曲で、繰り返し聴いて楽しみました。

 

このCDには、宗教曲に挟まって3曲の世俗曲が入っています。この部分だけ、伴奏がピアノになっていて、ちょっと箸休めと言っては何ですが、少し雰囲気が変わります。ただし、曲調はフォーレのそのものではあります。そして、全体の12曲の中には合唱あり、独唱あり、重唱ありとバラエティに富んでいるのも面白いところです。

 

再び宗教曲に戻って、タントゥム・エルゴが3曲。フォーレの作曲したすべてのタントゥム・エルゴが収められています。作品55のタントゥム・エルゴは、ハープが伴奏に入っているのがとても印象的でした。そして、最後に配置されたアヴェ・ヴェルム・コルプスはこの上なく美しい音楽でした。最後まで聴き終わって、しばらくその余韻に浸ることとなりました。

 

【録音について】

全体的に美しい録音とは思いますが、少々高音がきつく感じるところもありました。

 

【まとめ】

フォーレの宗教作品を中心としたCDでした。清く澄んだ美しい響きを堪能することができるものでした。フォーレには、そのイメージからかけ離れた作品は無いと思うので、今年は1年かけて、こんな世界を漂ってみたいと思います。

 

購入:2024/1/19、鑑賞:2024/01/26

 

過去記事から関連するものと言えば、やはりこれになりますね…

 

最近リリースされた新譜から ㉚

今週の新譜は、フランス歌曲集を聴いてみました。ルミューさんのCD以来になります。といっても、それほど間はあいていないですね。定番の曲も入っていそうなので、フランス歌曲の美しい調べと歌声に期待です。

【CDについて】

①ベルリオーズ:薔薇の精(夏の夜op7より第2曲)

②デュパルク:悲しき歌 op2-4

③デュパルク:旅へのいざない

④ケクラン:一杯の水(エドモン・アロクールの4つの詩 op7より第2曲)

⑤ケクラン:妖精の時代(エドモン・アロクールの4つの詩 op7より第4曲)

⑥ケクラン:エピファニー(3つのメロディ op17より第3曲)

⑦ドビュッシー:月の光(ベルガマスク組曲第3曲、カプレ編曲)

⑧~⑩ラヴェル:ステファヌ・マラルメの3つの詩

⑪ドビュッシー:朝の雨に感謝するために(6つの古代碑銘より第6曲、アンセルメ編曲)

⑫~⑮ブリテン:4つのフランスの歌

演奏:ピオー(s)、ヴェルディエ指揮、ヴィクトル・ユーゴー管弦楽団

録音:2022年11月 ブサンソン Auditorium de la Cite des arts 

CD:ALPHA 1019 (レーベル:Alpha Classics)

 

【曲と演奏について】

フランス歌曲のCDが出ていたので、買ってしまいました。初めて聴く演奏者の皆さまですが、雰囲気の良さげなジャケットだったので…。サンドリーヌ・ピオーさんは、アルファレーベルから、幅広くたくさんCDを出していらっしゃるようですね。さて歌曲の世界を楽しみましょう。

 

ベルリオーズ:夏の夜より、ばらの精

この曲は、ルミューさんのCDにも入っていました。少女の夢で語られる、儚くも美しい薔薇の精のお話です。ある日胸に飾られて舞踏会に連れていかれた薔薇の精は、その胸を墓所に眠りにつくのでした。仄かな香りを漂わせながら…。

 

デュパルク:悲しき歌

若き日のデュパルクの澄んだ叙情的な歌曲。相手を愛する純粋な気持ちが瑞々しく歌われています。のちにオーケストレーションされた伴奏が打ち寄せる穏やかな波のようで素敵です。ピオーさんの澄んだ声がとても合っていると思います。

 

デュパルク:旅へのいざない

ボードレールの詩に作曲された、デュパルクの代表作の一つ。研ぎ澄まされた叙情と、不安定に揺れ動く伴奏が見事な曲でした。オーケストレーションによって詩の中の霞んだ太陽や、光や燃えるような太陽が印象的に描き出されています。この情感は素晴らしいと思いました。

 

ケクラン:一杯の水、妖精の時代、エピファニー

ケクランは、年齢的にはドビュッシーとラヴェルの中間になり、多様な多くの作品を残した作曲家です。ここで聴かれる3曲の歌曲は、幻想的な歌詞に繊細につけられた音楽で、非常に色彩的かつ叙情的な音楽だと思います。オーケストラの奏でる、明るい陽光や月を思わせる光の中で、歌詞に描かれた印象的な映像が結ばれていくような気がします。当時の印象派の絵画を想起するような雰囲気もありました。

 

ドビュッシー:月の光

カプレによる管弦楽編曲の月の光です。ちょうど中休みの音楽ですね。美しい管弦楽曲編曲です。ヴィクトル・ユーゴー管弦楽団の演奏はとても雰囲気がいいと思います。

 

ラヴェル:ステファヌ・マラルメの3つの詩

後半に入って、ラヴェルの歌曲集である「ステファヌ・マラルメの3つの詩」が登場します。象徴派のマラルメの詩は非常に難しいので、よく解らないですが、曲の雰囲気もガラリと変わりました。編成も弦楽四重奏と木管楽器にピアノという室内楽的な編成で、非常に現代的な響きを持つ楽曲の上に、観念的なマラルメの詩が流れます。ピオーの透明感のある歌唱もよくあっています。

 

ドビュッシー:朝の雨に感謝するために

散文詩集、ビリティスの歌に基づく、ドビュッシーの付随音楽から、6曲をピアノ連弾に改作した「6つの古代碑銘」。そのアンセルメによる管弦楽編曲版です。頻繁には聴かれない曲だと思います。管弦楽のみの音楽なので、ラヴェルの難曲を聴いたあとで、最後のブリテンへの間奏曲という形ですね。

 

ブリテン:4つのフランスの歌

再び雰囲気が変わってというところですが、それよりも何よりも、これはブリテンの14歳の時の作品ですね。天才ぶりが伺えます。モーツァルトやメンデルスゾーンなみです。そして、ユーゴーやヴェルレーヌの詩につけられた音楽は、フランスも感じつつも躍動的な音楽でした。ちょっと衝撃的でした。

 

デュパルクの「悲しき歌」の動画をリンクしておきます。ピオーの映像も収められています。

 

【録音について】

大変美しい録音です。ピオーはハリのある声で捉えられ、オーケストラは印象派的な音が見事です。

 

【まとめ】

ロマン派以降のフランス歌曲が堪能できました。曲順や選曲も工夫が凝らされた素晴らしい作品でした。特に前半のベルリオーズ~デュパルク~ケクランはとてもいいです。もっといろいろ聴きたいと思いました。このあたりの作品、フランスの詩がどれもとても素晴らしくて、音楽がそれと不可分の関係で寄り添っているところなど、とても面白いと思います。そして詩を読みながら聴いていくと、その情景が浮かび、選曲の意図も何とは無しに伝わってくるような気がしました。とてもいいCDだと思います。

 

購入:2024/01/14、鑑賞:2024/02/05

 

過去記事から類似の作品をリンクします。

 

ベドルジハ・スメタナ生誕200年 ②

スメタナのアニバーサリー鑑賞の2回目は、弦楽四重奏曲を聴きましょう。スメタナの曲の中でも演奏機会の多い曲で、私もCDで聴いたことがあります。ただし、もうネタが尽きつつあります(笑)。

【CDについて】

作曲:スメタナ

曲名:弦楽四重奏曲第1番ホ短調「わが生涯より」 (27:43)

   弦楽四重奏曲第2番ニ短調 (18:12)

演奏:スメタナ四重奏団

録音:1976年2月12-16日 プラハ スプラフォン・ジンコフ・スタジオ

CD:COCO-73096(レーベル:DENON、販売:日本コロムビア)

 

【曲について】

50歳頃から急速に聴力を失っていったスメタナは、「わが祖国」の作曲を急ぎますが、その合間に自分の人生を振り返るように作曲されたのがこの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」でした。そしてその6年後、スメタナの病状は脳にまで及び、精神異常の兆候まで表れるようになりました。頻繁に起こる記憶喪失や幻覚のため、作曲は1日に数分しかできなかったと言われていますが、そんな中で、スメタナは最後の作品である、弦楽四重奏曲第2番を完成させました。

 

【演奏について】

スメタナの2つの弦楽四重奏曲。私は第1番の方しか聴いたことがないのですが、生誕200年のこの機会に2曲を聴いてみたいと思います。演奏は定評のあるスメタナ四重奏団です。

弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調 「我が生涯より」は、難聴の中で自らの生涯を振り返った作品。その表現内容も友人への手紙という形で説明されています。第1楽章は、「青春時代の芸術への強い情熱と愛情。言葉 では表し難い憧れ。そして不幸の知らせ。」ということです。冒頭の慟哭のような主題は「不幸の知らせ」であり、続く優美な主題は「芸術への情熱」で、二つの主題が交錯し葛藤を表現していきます。不幸の知らせは、この曲全曲を通して現れ、基調となる雰囲気を形作っています。第二楽章は、「楽しかった青春時代」舞曲の作曲に熱中していた青春時代の回想です。特に中間部の舞曲風のメロディが楽しい楽章です。

第三楽章は、「忠実な妻となった少女との初恋」。死別した先妻との思い出が語られます。哀しみがチェロによって語られた後、先妻との優しい時間がとても美しい音楽で描かれます。死別の悲しみから美しい回想に至る音楽です。そして、第四楽章は、「国民音楽を発展させ、軌道に軌道に乗った矢先の失聴による挫折」。前半はチェコの舞曲を基調とした音楽が自信に満ちて演奏され、いよいよ終結部という時に音楽は突然の休止。失聴の始まりを告げる耳鳴りのような音が奏でられます。そして、「不幸の知らせ」が回想され、無念さの中で静かに幕を閉じます。

 

非常に標題的な音楽でメロディも面白く、交響詩のような雰囲気です。生誕100年にあたり、この音楽でスメタナの生涯を振り返るのもいいのではないでしょうか。第2番の方は、さらに病状が悪化した時期の壮絶な音楽です。第二楽章の舞曲風の音楽の仄かな暗さやもどかしさ、第三楽章の激情の噴出など、当時の音楽にはない激しさを持っているのではないでしょうか。スメタナ四重奏団の演奏は、自らの曲のように手中に収めた曲を熱演していると思います。そして、その中に、一人の作曲家の壮絶な人生を聴くことができると思います。

 

【録音について】

DENONによるスプラフォンとの提携のPCM録音です。スメタナ四重奏団の音が詳細に捉えられ、迫力のある録音になっています。

 

【まとめ】

生誕200年にあたり、スメタナの生涯を振り返ることができました。チェコの国民音楽の開祖であり、激しい抵抗勢力との葛藤や家庭の不幸を乗り越えてきた作曲家に対する晩年の失聴という大きな不幸が重くのしかかった状況での音楽になっています。この二つの曲を聴くことによって、スメタナの人生をうかがい知ることができました。

 

購入:2024/01/19、鑑賞:2024/01/25

 

スメタナ生誕200年シリーズから

 

2月はベートーヴェンの弦楽四重奏曲 ②

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲。2回目は第13番と大フーガ。家にある未聴のCDから聴いています。脈絡なく、節操のない買い方をしていたようです。

買ったCDはちゃんと聴こうシリーズ ㉑

【CDについて】

作曲:ベートーヴェン

曲名:弦楽四重奏曲第13番変ロ長調 op130 (45:07)

   大フーガ変ロ長調 op130 (16:13)

演奏:クリーヴランド弦楽四重奏団

録音:1995年9月1-8日 ウースター Mechanics Hall

CD:CD-80422(レーベル:TELARC)

 

【曲に関して】

ベートーヴェンの最晩年の第12番から第16番までの弦楽四重奏曲の中で、第12番、第13番、第15番は、ニコライ・ガリツィンの委嘱によるものでした。作曲順ではこの第13番がその最後の物となります。当初は最終楽章に大フーガが置かれていましたが、大変難解であることから現在の最終楽章の形に変更され、大フーガは独立して演奏されるようになりました。

 

【演奏についての感想】

まずは、クリーヴランド弦楽四重奏団ですが、1969年に結成され、1995年に解散するまで26年にわたって活躍した四重奏団です。RCAに多くの録音が残されており、晩年はTELARCにもたくさんの録音を残しています。その中で、RCAにはベートーヴェンの弦楽四重奏曲の第1回目の全集、TELARCにも同じく第2回目の全集を録音し、主要なレパートリーとしてベートーヴェンの全曲演奏会を約30回も実現したとのこと。この録音は活動の最晩年にあたる1995年に録音されたもので、円熟の充実した録音が聴かれると思います。

 

TELARCの優秀録音で聴くベートーヴェンの後期四重奏曲。素晴らしい音で聴くことができます。弦楽四重奏は、パワーが強い演奏だとある種激しさに圧倒されることもありますが、この演奏は音は固めだけれど尖らず、穏やかに聴き通せるという感じでしょうか。第四楽章の舞曲から第五楽章のカヴァティーナに入っていくところあたりは、音がとても膨らんだ感じで、心地よい感じがしました。この第五楽章の雰囲気から明るい第六楽章に移っていきますが、大フーガが来ても雰囲気があう感じがしました。

 

そして、大フーガは元々強烈な曲だという印象ですが、ここでは強すぎず、曲や音の面白さを楽しむことができたと思います。録音もいいので、間近で弦楽四重奏の醍醐味を味わった気がします。

 

【録音に関して】

TELARCの録音は大変クリアなのは当然としても、全くストレスを感じない自然な雰囲気がとてもいいと思います。

 

【まとめ】

ベートーヴェンの弦楽四重奏に向き合って2回目ですが、この分野は経験値が無いので、感想の深さはまだまだで、うわべだけ聴いている感じですね。巨匠たちの全集もたくさんあるので、とにかくいろいろ聴いてみることだと思いました。

 

購入:不明、鑑賞:2024/01/27

 

前回の記事へのリンクです

 

【CDについて】

作曲:リスト

曲名:ピアノ協奏曲第1番変ホ長調 (21:00)

   ピアノ協奏曲第2番イ長調 (22:23)

   3つの演奏会用練習曲 (22:21)

演奏:アラウ(p) C.デイヴィス指揮、ロンドン交響楽団

録音:1979年12月12-15日 ロンドン(協奏曲)

   1974年3月21-22日,5月2-4日,11月1-4日,1975年6月20-23日,1976年11月3-7日

   アムステルダム コンセルトヘボウ/ロッテルダム デ・ドゥーレン

CD:UCCP-3214(レーベル:PHILIPS、発売:ユニバーサル・ミュージック)

 

【曲に関して】

リストのピアノ協奏曲第1番は、単一楽章の曲ですが、4つの部分で構成されています。その第三楽章の部分にはトライアングルが用いられており、当時はこれが非常に珍しかったことや、単一楽章という珍しい構成もあって、ハンスリックから批評の対象にされ、「トライアングル協奏曲」と揶揄されました。

 

【演奏についての感想】

リストのピアノ協奏曲を最初に聴いたのは高校生のころでしょうか。たしかリヒテルの演奏するLPだったと思います。面白い曲でとても親しみがわいたのですが、その後は意外と印象に残っている演奏がありませんでした。ピアノ協奏曲を聴こうと思っても、なかなかファーストチョイスにならなかったのですね。第1番の方は何か別の曲とカプリングされて、何点か聴いたのですが、第2番の方は文字通り「リストのCD」にしか出てこない傾向があって、聴くのもしばらくぶりです。

 

「リスト弾き」という言葉がどういう事情で生まれたのかはっきりは判らないのですが、技巧的な曲が多いというのも一因なのでしょうか?そんなリスト弾きという言葉から連想するピアニストとしては、アラウ、シフラ、ブレンデル、ボレット、ベルマンあたりが思い浮かびますし、彼らの演奏でリストの曲を楽しんできたのは事実です。これはそんなアラウの演奏です。さて、第1番の冒頭のオーケストラがゆったりと渋いスタート。ここで、アラウを聴く以前に、コリン・ディヴィスらしいなぁ…と思ってしまいました。良くも悪くもです。

 

アラウのピアノは、大変美しくて、輝かしくて、力強いものでした。懐かしい感じです。リストのこの曲も、いろいろな仕掛けがとても面白いし、ピアノの部分はピアノ独奏曲と同じようなリストらしさをあちこちで感じました。そして、意外とオーケストラの演奏がこの曲の印象を左右する度合いが強いのではないか?と思いました。何となくですが…。第2番の方も雰囲気は同じような曲です。よりリストらしいかもしれません。出だしが地味な分、損をしている感じがします。低弦とピアノの掛け合いとかなかなか面白いです。何かのついでに聴くのではなく、リストの作品を聴くつもりでこの2曲を久しぶりに聴いて、リストのピアノ協奏曲の豪華さを実感しました。

 

そして、余白に埋め込まれた「3つの演奏会用練習曲」。これは素晴らしい名演だと思います。というか、このLPは今でも座右においてあります。元々は超絶技巧練習曲との2枚組のセットで発売されたもので、このCDの演奏の日付が長いスパンに渡っているのも、そのセットの録音の日付だと思います。この練習曲は4面のうちの1面に収められていました。きっとLP3面がCD1枚に編集されたのでしょうね。とても迫力のある雄弁な演奏で、ピアノの音も輝かしいものです。きっと、このLPが私のリストのイメージを形作っていると思います。久しぶりに聴いて、改めて圧倒されました。

 

【録音に関して】

ピアノの音が素晴らしいです。オーケストラの音は柔らかい感じがします。録音の雰囲気はとてもいいと思います。

 

【まとめ】

買ってからなんとなく積んであったCDを聴いてみたのですが、とてもいいCDでした。やっぱりアラウさんの演奏素晴らしいです。LP時代にいろいろとお世話になったのを思い出しました。

 

購入:2023/11/25、鑑賞:2024/01/31

 

リストの過去記事をリンクをしてみました。

 

 

 

アウローラ管弦楽団の定期演奏会です。大好きなアマチュアオーケストラで、いつの頃からか時間が合えば聴きに行っています。といっても、こちらも日本にいなかった期間がけっこう長かったりするので、数回といった程度ではあるのですが…。いつも、メールリストに入れてもらっていただいていて、定期演奏会の度に、ありがたくご招待をいただいておりました。かつて、いろいろなアマチュアオーケストラを聴きに行っていた時期があったのですが、最も楽しくて感動的なオーケストラでした。今回は第30回ということで、プロコフィエフとショスタコーヴィチです。ロシア音楽を演奏する団体なのですが、その中でも、かなりガチなプログラムなのですね。楽しみに行ってきました。

 

◆前半
①リムスキー=コルサコフ 歌劇「皇帝の花嫁」序曲

②プロコフィエフ 交響曲第7番嬰ハ短調 op131
◆後半

③ショスタコーヴィチ 交響曲第5番二短調 op47

 

演奏:アウローラ管弦楽団 指揮:鈴木衛

2024年2月12日 すみだトリフォニーホール

 

いつもアウローラ管弦楽団の演奏を聴いていると、とても演奏する喜びがストレートに湧き出てくるようなオーケストラだと思います。一期一会の演奏会ながら、そこから出てくる音楽は、演奏する側にとっても、聴く側にとっても音楽の喜びに溢れているようで、とても共感できるのです。かつては、もう少しはっちゃけたところもあったと思うのですが、創立15年が経過し、随分大人のオーケストラになったなぁという気がします。最初に聴いたのは、2013年の第6回定期ですから、もう11年が経過しています。

 

まずは、このプログラムが凄いのです。ショスタコーヴィチの第5番の曲目解説になんと、びっしり9ページ(笑)。関連コラムまで入れれば11頁です。今時、こんなプログラムを作るなんて、論文を一つ仕上げるみたいなものですね。永久保存版の読み物といった体になっています。凄い気合の入りようです。

 

さて、演奏会です。「皇帝の花嫁」は聴いたら思い出しました。プロコフィエフは、聴くのは相当久しぶりです。ただ、しっかり覚えていますので、安心して聴いていました。少し音がおとなしい感じがしましたが、とても、素晴らしい演奏だと思いました。

 

そして、お待ちかねは休憩後のショスタコーヴィチです。熱演で、ニュアンスもちょっとつけられていると思いますが、自然な感じです。何度も聴いた曲ですが、つくづくうまく作られた作品だなぁと思います。演奏の力と曲の力で推進力を持って進んでいくので、息つく暇もないという感じでしょうか。こういう風に聴かされると、プラウダ批判云々は関係ないですね。そこには音楽があるのみです。フルートの首席の方が大活躍で、とても目立っていると思いました。最後も迫力で締めくくられます。待機していた大太鼓の奏者の方は細身の方ですが、コーダで立ち上がると巨人のような音が響きましたね…。素晴らしいです。

 

今回は、自分で席は選べなかったのですが、割り当てられたのは最前列の指揮者の後ろだったので、ヴィオラとチェロの方を正面に見ながら、居住まいを正して聴いておりました。また、知人が奏者として参加しているという友人も聴きに来ていたので、終演後お茶しながら談笑することもできました。プロコフィエフとショスタコーヴィチと、なによりいつも楽しませていただいているアウローラの皆様の音楽に囲まれての、素晴らしい一日でした。爆  笑

 

以下、アウローラ管弦楽団のホームページをリンクしておきます。

 

ショスタコーヴィチの時代 ㉙

最近リリースされた新譜から ㉙

交響曲第8番作曲のあと、1944にピアノ三重奏曲第2番と、弦楽四重奏曲第2番が作曲されました。それぞれ作曲動機は異なるものと思いますが、いずれも戦時末期に作曲された、ショスタコーヴィチの音楽の神髄の詰まった作品となっています。今回は、リリースは少し前(2023/10)にはなりますが、最新録音でのピアノ三重奏曲第2番を鑑賞してみたいと思います。

【CDについて】

作曲:ラヴェル

曲名:ピアノ三重奏曲イ短調 (27:10)

作曲:ショスタコーヴィチ

曲名:ピアノ三重奏曲第2番ホ短調 op67 (24:36)

演奏:ブッシュ・トリオ

録音:2022年10月11-14日 ベルリン Teldex Studio

CD:ALPHA1002(レーベル:ALPHA)

 

【曲と演奏について】

ラヴェル:ピアノ三重奏曲

このCDは、ラヴェルとショスタコーヴィチのカプリングですが、いずれも第三楽章がパッサカリアであること、それぞれ第一次大戦と第二次大戦にかかわるという共通点があるとのことです。大戦へのかかわりはそれぞれで、ラヴェルの方はフランスの参戦が決まった時に、いてもたってもいられずこの曲を書き上げ、フランス軍に従軍したとのことで、ショスタコーヴィチは大戦の影響は勿論大きいのですが、親友であったソレルチンスキーへの哀悼の曲でもあります。

 

さて、ラヴェルのピアノ三重奏曲は、ラヴェルらしいとても色彩豊かな曲です。華やかな管弦楽で聴くラヴェルの音楽が、この編成でも湧き出しているのは驚くべき事かもしれません。ラヴェルはこの編成で、湖の響きを出すのに相当苦労したと言われますが、音の魔術師とも言われるラヴェルの面目躍如というところでしょうか。ブッシュ・トリオの演奏も、その響きを存分に引き出した演奏で、素晴らしいと思います。残響も多めで淡い感じで仕上がっている感じがします。

 

ショスタコーヴィチ:ピアノ三重奏曲第2番

ショスタコーヴィチは、親友で苦楽を共にしたソレルチンスキーの死にあたって、哀悼の曲としてピアノ三重奏曲を作曲しました。故人の哀悼のためにピアノ三重奏曲を作曲するというのは、チャイコフスキーやアレンスキー、ラフマニノフの作品でも有名な、ロシアの伝統ですね。そのソレルチンスキーという人物は想像するに超人的な天才で、32ヶ国語を話し、本はページ単位で読んでいたと言われます。専門は言語学ですが博学者で、音楽分野では批評家、音楽学者として活躍しました。レニングラード音楽院の教授、レニングラード・フィルハーモニーの芸術監督も務めています。著名な雄弁家として各地を講演して回りました。

 

ソレルチンスキーは、「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を高く評価し、誌上でも「ソ連の音楽文化への多大な貢献」であると評していました。そして、ショスタコーヴィチに対する1936年のプラウダ批判の際に、ソレルチンスキーは、西洋の作曲家の作品を紹介することでショスタコーヴィチの「形式主義的」な音楽に影響を与えたとして非難され、以前の発言を撤回するよう圧力をかけられます。ソレルチンスキーは安全を懸念して、ショスタコーヴィチから指示があるまで「マクベス夫人」を批判しませんでした。この批判によって両者の固い友情が損なわれることはなかったと言われています。

 

献呈されたこの楽曲について、ソレルチンスキーの妹であるエカテリーナは、活気のある第二楽章はソレルチンスキーの音楽的肖像画のようであり、第三楽章は厳粛な哀歌、あの弦楽四重奏曲第8番に転用されたユダヤの旋律で有名な第四楽章は、ホロコーストヘの言及であるとも考えられると語っています。ソレルチンスキーの出身地であるヴィーツェプスクは、戦前は多くのユダヤ人が住んでいた町でしたが、独ソ戦によって占領されたのち、ゲットーが建設され、残留していたユダヤ人は虐殺されたということも関連があるとも言われています。

 

さて、前置きが長くなりましたが、この作品はショスタコーヴィチの当時の心情が色濃く出た音楽だと思います。静かな開始、明るいスケルツォ、切々とした哀歌、ユダヤの旋律から消え入るように終わるラストへとと見事に構成された作品で、非常に明快かつ雄弁な音楽だと思います。ショスタコーヴィチの音楽や心情が最もストレートに表出した作品の一つともいえるのではないでしょうか。そんなこの曲を若きブッシュ・トリオが、迷いなく見事に演奏しきったという感じのCDでした。

 

この曲の名演の一つにアルゲリッチ・クレーメル・マイスキーによる録音がありますが、以下のリンクは、後年にメンバーを変えて演奏されたライヴの模様です。より切迫感がある演奏になっていると思います。

 

購入:2023/11/10、鑑賞:2024/02/02

【CDについて】

作曲:バルトーク

曲名:①管弦楽のための協奏曲 Sz116 (35:06)

   ②弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽 Sz106 (27:17)

演奏:ショルティ指揮 シカゴ交響楽団

録音:①1981年1月、②1989年11月 シカゴ Orchestra Hall

CD:POCL-5075(レーベル:LONDON、原盤:DECCA、発売:ポリドール)

 

【曲に関して】

1940年に戦禍を逃れてアメリカに移住したバルトークですが、環境に馴染めず生活は困窮し、体調を崩してしまいます。友人であったシゲティやライナーたちは、クーセヴィツキーにバルトークの作品を演奏するよう助けを求めましたが、それを理解したクーセヴィツキーはバルトークにオーケストラ曲を委嘱。その結果作曲されたのが、バルトークの代表作となった、管弦楽のための協奏曲でした。

 

【演奏についての感想】

バルトークの代表的な管弦楽曲のこの2曲は、よくセットで録音されています。このCDもご多聞に漏れずだと思っていたのですが、けっこう録音時期が離れているのに気づきました。元々は、「管弦楽のための協奏曲」は、「舞踏組曲」と、「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」は、「中国の不思議な役人」、「ディベルティメント」との組み合わせで出されたものなのですね。全く記憶にありませんでした。そうなると、オリジナルが欲しくなります…(笑)。

 

私はこの曲、特に「管弦楽のための協奏曲」の方は、長らくライナー=シカゴ響を愛聴していました。「弦楽器…」はそれ以前にストコフスキーのLPを聴いていましたが、それは高校生のころの話です。基本、ライナー盤で満足していましたので、あまり他の演奏は聴いていませんでした。今回、クリアな音で、絢爛であり迫力のあるショルティの演奏を聴いて、随分派手で、とてもわかりやすいのだな…と思いました。ライナーの方は少々ソリッドな印象があります。作曲後まだ12年経過の段階の録音なので、当時としてまだ「現代の曲」の録音なのでしょう。

 

ショルティ=シカゴ響の演奏は、オーケストラの実力全開と言った形の、美しくて迫力のある録音でした。「管弦楽のための協奏曲」の第四楽章のショスタコーヴィチのフレーズも、くっきりと目立っています。そして何より、「弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽」の第四楽章はものすごい迫力!と思いました。ショルティの初めての録音も作曲間もない50年代でしたが、作曲から40年近く経過したこの頃にあっては、すっかり定番となり、演奏も多様化していた時期と思います。ショルティの名録音の一つですね。

 

【録音に関して】

オーケストラの機能を捉え切った、素晴らしい録音です。

 

【まとめ】

さすがの迫力と思いつつ、やはりオリジナルのCDが気になるのでした(笑)。このCDは31円で落札したので惜しくはないのですが、せっかくなのでこれも大切にしておきましょう…。

 

購入:2024/01/09、鑑賞:2024/01/23

 

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【CDについて】
作曲:ブルックナー

曲名:交響曲第8番ハ短調 (76:54)

   ※ハース版を基にしたフルトヴェングラーによる改訂版

演奏:フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1949年3月14-15日 ベルリン Germeindehaus Dahlem(ライヴ)

CD:TOCE-14045(レーベル:EMI、発売:東芝EMI)

 

【曲について】

ブルックナーの完成した最後の交響曲である第8番は、1887年に完成後、尊敬していた指揮者レヴィに渡されました。しかし、レヴィは演奏できないと拒否。失意のブルックナーは第3番などの校訂作業を始めるとともに、第8番の改訂も進めます。これは1890年に完成、皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に献呈されました。リヒターによって初演され大好評を収めました。

 

【演奏について】

先日、フルトヴェングラーのCDを2枚GETしたと書いたことがありますが、もう1枚がこのCDでした。私は、フルトヴェングラーをあまり聴いていないので、そのブルックナーの演奏を聴くのは実は初めてです。初めてのフルトヴェングラーのブルックナー体験で、この曲を聴くのは少々敷居が高そうな気がしますが、頑張って?聴いてみます。

 

第一楽章は、ずしりと重い荘重な雰囲気で開始されました。連綿と続く沸き上がる様な音楽。ブルックナーの音楽特有の休止のニュアンスをあまり感じず、濃厚な音楽が脈々と続いていく印象を持ちました。大変緊張感が高い演奏で、時を忘れたような感覚で、いつの間にか第二楽章に入っていました。テンポはかなり動かされていて、意外な所で大きな変化があったりします。ニュアンスとして大変強い印象を残します。そして盛り上がるところは激しく高揚するような演奏でした。

 

第三楽章は、じっくりとメロディが濃厚に歌われます。大変ロマンティックな演奏になっています。じっくりとブルックナーの世界に浸ることができます。そして、フィナーレの第四楽章は緩急のアクセントも大きく、最後は怒涛の追い込みで締められました。全曲を通してて、極めて濃厚な演奏で、まさにフルトヴェングラーという内容の物でした。こういうの好きですね。いまや録音が古いという事もあって感じ取れない部分はあるとは思いますが、ライヴで聴くとすごいことになっているのではないかと思いました。

 

【録音について】

それほどいい状態とは言えないかもしれませんが、雰囲気は伝わる録音だと思います。生ではどんな音がしていたんだろうと、すごく興味が惹かれるのでした。

 

【まとめ】

ブルックナーを聴いたという事もあるのですが、同時にフルトヴェングラーの演奏を聴いたという印象が強く残りました。フルトヴェングラーは唯一無二のものかもしれませんが、後世へ残る演奏の伝統とはどうなんだろうと考えて見たりするのでした。

 

購入:2024/01/19、鑑賞:2024/01/20

 

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