【CDについて】
①作曲:チャイコフスキー
曲名:ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 op23 (34:58)
②作曲:リスト
曲名:ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 (19:44)
コンソレーション第3番 変ニ長調 (4:06)
演奏:アリス=紗良・オット(p) ヘンゲルブロック指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:2009年11月 ミュンヘン Philharmonic im Gasteig(協奏曲)
2009年8月 ベルリン(コンソレーション)
CD:UCCG-1488 (レーベル:DG、発売:ユニバーサル)
【曲に関して】
チャイコフスキーは、クラシック入門時は御多分に漏れず、いろいろな演奏を聴いて楽しんだ。冒頭のメロディが大変印象的な曲である。あとで再びこのメロディが出てくることを期待して聴き進むが、二度と出てこない…。
【演奏についての感想】
このCDは、私にとって鬼門である。最後まで集中して聴けないのだ。何故だろうと思って、じっくり聴いてもやはり同じである。素晴らしい音色のピアノだし、技術水準も相当高い演奏だと思う。確かに演奏時間は長く、テンポは遅めである。彼女の演奏は同じフレーズを繰り返す時、一回目よりも二回目、二回目よりも三回目を遅く演奏しているように感じる。オーケストラがテンポを盛り上げても、すぐに遅いテンポに戻ってしまう。そのあたりだろうか?
遅い演奏が良くないという事はないが、概して遅い演奏は、曲自体の密度が高いか、思い切り歌ったり、ニュアンスをつけたりしていると思うが、この曲はそのどちらでもないような気がする。そうこうしている間に、私はどうも注意力が散漫になって、いつの間にか曲が進んでいるようなのである。今回もついていけなかった…。修行が足らないのかな?リストの方はいいと思う。
【録音に関して】
ピアノの音を十分に表現しつつ、バランスの取れたいい録音だと思う。
【まとめ】
今回も気になって、何度もトライしたり、他の演奏を聴いたりしたが、やはりだめだった。流れるように美しくて、非常に高い技術がそこにはあるので、他の曲を聴いてみたい。
購入:不明、鑑賞:2023/05/01(再聴)