【ライヴ鑑賞】アウローラ管弦楽団 第30回定期演奏会 | ~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

アウローラ管弦楽団の定期演奏会です。大好きなアマチュアオーケストラで、いつの頃からか時間が合えば聴きに行っています。といっても、こちらも日本にいなかった期間がけっこう長かったりするので、数回といった程度ではあるのですが…。いつも、メールリストに入れてもらっていただいていて、定期演奏会の度に、ありがたくご招待をいただいておりました。かつて、いろいろなアマチュアオーケストラを聴きに行っていた時期があったのですが、最も楽しくて感動的なオーケストラでした。今回は第30回ということで、プロコフィエフとショスタコーヴィチです。ロシア音楽を演奏する団体なのですが、その中でも、かなりガチなプログラムなのですね。楽しみに行ってきました。

 

◆前半
①リムスキー=コルサコフ 歌劇「皇帝の花嫁」序曲

②プロコフィエフ 交響曲第7番嬰ハ短調 op131
◆後半

③ショスタコーヴィチ 交響曲第5番二短調 op47

 

演奏:アウローラ管弦楽団 指揮:鈴木衛

2024年2月12日 すみだトリフォニーホール

 

いつもアウローラ管弦楽団の演奏を聴いていると、とても演奏する喜びがストレートに湧き出てくるようなオーケストラだと思います。一期一会の演奏会ながら、そこから出てくる音楽は、演奏する側にとっても、聴く側にとっても音楽の喜びに溢れているようで、とても共感できるのです。かつては、もう少しはっちゃけたところもあったと思うのですが、創立15年が経過し、随分大人のオーケストラになったなぁという気がします。最初に聴いたのは、2013年の第6回定期ですから、もう11年が経過しています。

 

まずは、このプログラムが凄いのです。ショスタコーヴィチの第5番の曲目解説になんと、びっしり9ページ(笑)。関連コラムまで入れれば11頁です。今時、こんなプログラムを作るなんて、論文を一つ仕上げるみたいなものですね。永久保存版の読み物といった体になっています。凄い気合の入りようです。

 

さて、演奏会です。「皇帝の花嫁」は聴いたら思い出しました。プロコフィエフは、聴くのは相当久しぶりです。ただ、しっかり覚えていますので、安心して聴いていました。少し音がおとなしい感じがしましたが、とても、素晴らしい演奏だと思いました。

 

そして、お待ちかねは休憩後のショスタコーヴィチです。熱演で、ニュアンスもちょっとつけられていると思いますが、自然な感じです。何度も聴いた曲ですが、つくづくうまく作られた作品だなぁと思います。演奏の力と曲の力で推進力を持って進んでいくので、息つく暇もないという感じでしょうか。こういう風に聴かされると、プラウダ批判云々は関係ないですね。そこには音楽があるのみです。フルートの首席の方が大活躍で、とても目立っていると思いました。最後も迫力で締めくくられます。待機していた大太鼓の奏者の方は細身の方ですが、コーダで立ち上がると巨人のような音が響きましたね…。素晴らしいです。

 

今回は、自分で席は選べなかったのですが、割り当てられたのは最前列の指揮者の後ろだったので、ヴィオラとチェロの方を正面に見ながら、居住まいを正して聴いておりました。また、知人が奏者として参加しているという友人も聴きに来ていたので、終演後お茶しながら談笑することもできました。プロコフィエフとショスタコーヴィチと、なによりいつも楽しませていただいているアウローラの皆様の音楽に囲まれての、素晴らしい一日でした。爆  笑

 

以下、アウローラ管弦楽団のホームページをリンクしておきます。