家で過ごすお子さんは、どんな様子ですか?
学校に行ってないけど、宿題や勉強はしてる。
塾には行ってる。
習い事は続けている。
買ってきた問題集はする。
お手伝いはしてくれる。
学校へ放課後などお手紙やプリントはとりに行っている。
学校意外の居場所に行ってる。
先生が家庭訪問してくれたら、子供が対応してる。
先生からの電話には応対できる。
心療内科には行っている。
ゲームの時間制限を守る。
朝は早起きしてる。
これらの事、もし出来ているなら、
それはお子さんが自主的にやっていることですか?
それが、お子さんの意思でやっているなら良いと思います。
でも、不登校になった子供は、初期だったら
本当は何もできないくらい、心も身体も疲れきっているはずです。
そして、学校に行けなくなった自分を情けないとか、ダメだとか、価値がないとか思っている子が多いので、
せめて何か出来そうなことはしないと…
頑張らないと…って思っています。
そうしないと、
お母さんに嫌われる。
お母さんに見放される。
だからせめて…
もしもお子さんが本当はやりたくなくて、お母さんに嫌われないように、
お母さんに見放されないように、頑張ってやっているとしたら、
それは、
“良い子“になろうとしています。
本当の自分、ありのままの自分、じゃない。
頑張って無理している状態なので、回復どころでは
ありません。
不登校になるまでに、さんざん頑張ってきたのに
不登校になっても、さんざん頑張っていては、心から休めないし、回復はできないと思います。
私が思う、
不登校になった子供の理想の姿(回復が進む姿)とは
言いたい放題言う、好きなように過ごす、
文句を言う、暴言を吐く、ゲーム三昧、
昼夜逆転、機嫌の良い悪いがある、
宿題も勉強も一切しない、
先生にも会わない、
別室登校も放課後登校もしない、
もうやりたい放題!
親からしたら、わがままに見える、
そんなだらしない、子供の姿です。
こんな姿になって将来終わった…
って思うかもしれませんが、私は一旦そうなれた方が、回復が早いと思っています。
いつまでも“良い子“を演じていては、本当の自分ではないからです。
無理して頑張っている状態では、学校に行ってる時と同じです。
不登校になる子供は、真面目で優等生で頑張る子が多いので、
“良い子“を演じている子供は多いと思います。
そんなお子さんだから、不登校になったのに、
不登校になってもまだそれをやっていると、
充電できないので、回復も遅れます。
お母さんの思い、
そんな意識を感じてそうしてる場合が多いです。
もしお子さんが
“良い子“を演じているかも…と思うなら、
どうかお子さんに、本当はどうしたいか気持ちを聞いてあげて、
子供のしたいようにさせてあげてほしいと思います。
お母さんの意識が、きっと大丈夫。
どんなあなたでも大好き。
何もできなくてもそのままで良い。
そのままのあなたを愛してるよ。
それさえ伝われば子供は大丈夫です。
良い子をやめて、こうであるべき姿から、
本当の自分の姿へ…
そうすると、癒されて回復していきます。
どうか“良い子“の子供ではなく、
“そのままの子供“を愛してあげて下さいね。