都会の朝早く公園のベンチに一匹の子猫が寝ていました。
鳥のさえずりで猫は目を覚ましました。
猫は手足を踏ん張り背伸びをしました
「ふにゃああ。」
するとそこには少女が一人
「朝だにゃあ。」
少女の名前はミー、実は猫なのです。いえ猫又と言った方が良いでしょう。
でも化け猫ではありません。
RRRRR
「あっ法師ちゃんからだにゃあ。」
ミーはスマホを取り出しました。
『おはようございます、ちゃんと寝られましたか?朝ごはんにドブネズミはだめですよ。人間の生活も心掛けてくださいね。』
「うわーいやさしいだにゃあ。」
ミーは隠れ里の猫又です。以前高校生ユキのお供をして、あやかしなどと戦ったのです。その時知合った一寸法師や臼と、うぐいす姫が力を持っている隠れ里で暮らすことになったのです。
*詳しくは「いつか行った隠れ里 特別篇 まとめ」
ミーは立ち上がると、
「さあ今日も人助けしなくちゃにゃあ。」
そうです、ミーは人を助けるために人の住む町都会にやってきたのです。ミーはまだ猫又としては未熟なのです。まだまだ失敗だらけなのです。そこでうぐいす姫から一匹前の猫又になるために人間の世界で暮らしながら、人助けをしてはと提案されたのです。そうすれば9つの命や七変化の術がさずかり隠れ里に再び災いが襲ってきたとき役立てられるだろうというのです。
うぐいす姫「ミーさん、猫は元々人間に育てられた動物なのです。人を助けるとおのずから力が備わっていくのですよ。」
法師「スマホには打ち出の小槌アプリをインストールしておきました。」
ゆき「私たちは人間界には長くいられないの、でも困ったら呼んでね。時間は限られるけど飛んで行くわ。」
臼「いつでも行くでウッス。」
女子高生のユキには時々会ってアドバイスをもらっています。でもユキの家には住めないので、住民票だけユキの家にして登録しておいたのです。
ミーは繁華街の方に歩いていきました。
「にぎやかだニャア、おなかすいたわにゃ。でも人間界らしくしなくちゃにゃあ。」
ミーはバッグの中を見ました、ユキの両親からもらったお小遣いが少しとキャットフードがあるのです。
「でもこれは非常食だものにゃあ。良いことすると”お礼”がもらえることもあるしにゃあ、がまんじゃにゃ。」
繁華街のとあるビルとビルの隙間、そこに座り込んでいる男の子がいました。
「ん?困っている人かにゃ?」
ミーは猫又① ミーは猫又② ミーは猫又③ ミーは猫又④ ミーは猫又⑤ ミーは猫又⑥ ミーは猫又⑦ ミーは猫又⑧ ミーは猫又⑨
ミーは猫又⑩ ミーは猫又⑪ ミーは猫又⑫ ミーは猫又⑬ ミーは猫又⑭ ミーは猫又⑮ ミーは猫又⑯ ミーは猫又⑰ ミーは猫又⑱ ミーは猫又⑲ ミーは猫又⑳ ミーは猫又㉑ ミーは猫又㉒ ミーは猫又㉓ ミーは猫又㉔ ミーは猫又㉕ ミーは猫又㉖ ミーは猫又㉗ ミーは猫又㉘ ミーは猫又㉙ ミーは猫又㉚ ミーは猫又㉛ ミーは猫又㉜ ミーは猫又㉝ ミーは猫又㉞ ミーは猫又㉟ ミーは猫又㊱ ミーは猫又㊲
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