都会の夜の町をネズミが走る、走る走る。チュー吉率いるネズミ軍団です。

ゆき、ユキ、香菜梨、ミー、タケル、チュー吉は古墳で情報を待っていました。

チュー吉「ネズミたちは、それぞれの気門に着きました。」

ゆき「雪の結晶とうぐいす姫の羽もいつでも各気門に増幅させます。」

タケル「わしはここで我が霊力を最大限我が分身にそそぐとしよう。フォース!」

ユキ「何で知ってるの(^▽^;)」

香菜梨「私はあやかしを眠らす歌を歌います、ゆきさんの力で気門に届くでしょう。」

ミー「私はニャにするかな?」

チュー吉「ミーさんは招き猫ダンスでタケルさんの力を支えてください。」

ミー「ラニャー!」

ユキ「えっと、私はと、、、やることない、むなしい、。」

チュー吉「スマホで各気門の力を見張ってください。」

ユキ「まかせて!」

 ミーは踊り続け、ゆきは羽と雪の結晶を撒き続け、香菜梨は歌い続け、タケルは祈り続け、ユキはスマホ見つめ続け、チュー吉はネズミと交信中、、、いやはやすごい光景です。

ユキ「見て!あやしの気門が薄れてる!」

ミー「やったニャア。」

チュー吉「ネズミたちから連絡です、気門をふさげそうです。あやしに憑りつかれた人々も皆正気を取り戻しつつあります。」

香菜梨「やりましたね。」

 

その時ユキのスマホから煙が出てきました。

ユキ「なにこれ!」

ユキがスマホを手放すと、煙の中に男の姿が映し出されました。

マンションで見たあやしの会長がものすごい形相で睨んでいるのです。

 

会長「おのれここにいたのか!」

タケル「お前たちは我が分身を手にかけ我が民の子孫をたぶらかしよったな、覚悟するが良い!」

会長は悶えながらせせら笑いました。

「ふふふふ、強がりを言うのも今のうちだ、明日になれば目にもの見せてやる、覚悟するのはお前たちだ!陽が出たあとお前たちの最後だ!」

 そういうと会長の姿は消えました。

 

ユキ「負け惜しみかな。」

ミー「そうだニャあ」

チュー吉は浮かぬ顔をして

「いや、とても気になるのです。」

ゆき「夜明けまであと2時間ですね。」

 

日の出、みなは古墳から街に出て行きました。

ユキ「夏休みだから人もあまりいないけど、それにしても朝から暑いわね。」

ミー「陽は出ているのに何も変わらないわ。」

香菜梨「それにしても暑いですね。」

チュー吉「やばい暑さですね。」

ユキ「どこか喫茶店とか入りましょうよ。」

ゆき「わたし溶けそうです、、、。」

そういうとゆきは倒れこみました。

 

ユキ「まさか陽が出ればわかるってこういうことなの?」

道路ではバタバタと人が倒れ始めました、ものすごい暑さです。

「緊急放送です、ものすごい熱波が襲ってきています。直ちに命を守る行動をしてください。」

防災放送が流れました。

喫茶店はたちまちいっぱいになり、やむなくみんなは地下道に逃げ込みました。

そこも人々が次第に溢れ、むんむんしてきました。

ユキ「ゆきさんをもっと涼しいところへ!」

香菜梨「コールドスプレーを買ってきます!」

ゆきを大きな冷房機の前に横たえました。

その時

「ユキさんに、ミーさん、それにチュー吉さんじゃないですか。」

見るとそこには小学生の男の子。

ユキ「あっあなたは愁人さん。」

*参照 ミーは猫又② ミーは猫又③ ミーは猫又④ ミーは猫又⑤ ミーは猫又⑥ ミーは猫又⑦ ミーは猫又⑧ 

   以前お姉さんが騙されて行方不明になった時助けた小学校6年生の浜田愁人です。

愁人「この暑さ変です。」

ユキは昨晩のあやしの話をしました。

愁人「そのスマホを見せてください。」

愁人はスマホを見ると、

愁人「僕のノートパソコンで調べてみます。」

ミー「愁人さん、すごい小学生だニャア。」

愁人「いいえ、ぼく学校でパソコン部に入っているのです。」

ミー「何パソコン部?それは海に生えてる奴かニャ?」

ユキ「それは昆布だって(゚_゚i)」

 

愁人「このあやしのいたマンションの地図と、今防災本部から出されている熱波の方向、一致してます。」

ユキ「ということは、やはりこれがあやしの言っていた明日になれば分かるということなのね。」

愁人「しかもこの熱派の行き先大変なことになっていますよ。」

そういうと、愁人はパソコンの画面を拡大していきました。熱波の予測進路が交わったそこには

みんな「国会議事堂!」

タケル「議事堂とは何か?」

ユキ「この国を動かす人たちがいるところなの、みんな国民から選ばれた人たちなの。」

タケル「なんと今の世は、それがしが目指した国となっていたとは(涙)、それをあやしの者たちはほろぼそうとな(怒り)」

ユキ「この国を亡ぼす、そして世界を乗っ取る気だわ。でもなんで熱波が出ているの?」

愁人「あやしは窓を使ったのです。」

ミー「窓?」

愁人「あやしのいたマンション、みなコンピューターで制御されているのです。全ての部屋は自動的に向きが管理されているのです。それがみんな反射角度を変えられているのです。太陽光を一点に集中させているのです。それが議事堂なのです。」

ユキ「じゃあ、巨大な鏡の溶鉱炉と同じじゃないの!」

愁人「今までも小さな火災などは起きてたのですが、ニュースでも取り上げられなくて。そこにあやしが目をつけたのでしょう。この都市を丸焼きにだって出来てしまいますよ。」

ユキ「愁人さん、天才!」

愁人「いいえ、この間授業で調べ学習してて、都市の温暖化を僕たちの班は取り上げてたのです。」

ミー「ニャンか愁人さん、ユキさんより頭よさそう。」

 

ミーは猫又① ミーは猫又② ミーは猫又③ ミーは猫又④ ミーは猫又⑤ ミーは猫又⑥ ミーは猫又⑦ ミーは猫又⑧ ミーは猫又⑨

ミーは猫又⑩ ミーは猫又⑪ ミーは猫又⑫ ミーは猫又⑬ ミーは猫又⑭ ミーは猫又⑮ ミーは猫又⑯  ミーは猫又⑰ ミーは猫又⑱ ミーは猫又⑲ ミーは猫又⑳ ミーは猫又㉑ ミーは猫又㉒ ミーは猫又㉓ ミーは猫又㉔  ミーは猫又㉕ ミーは猫又㉖ ミーは猫又㉗ ミーは猫又㉘ ミーは猫又㉙ ミーは猫又㉚ ミーは猫又㉛ ミーは猫又㉜ ミーは猫又㉝ ミーは猫又㉞ ミーは猫又㉟ ミーは猫又㊱ ミーは猫又㊲ 

ミーは猫又㊳ミーは猫又㊴

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