new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~ -98ページ目

パソコンCD講習会

 あるMLからの情報紹介で、視覚障害者のパソコンCD講習会があるのを知った。
 隔週、3日間、それぞれ3時間、計9時間の短期講習である。

 ビーズゴールドというCDライティングソフトを使って、自作CDが作成できるようにするのだという。
 わしは、パソコン操作の起訴は大阪のリハ施設で学び、4年間の会社の仕事でのパソコン使用によって、基本的なことはできるようになったと思う。
 けんど、音楽のCDへの書き込みなどは、よくわからないのである。

 自宅のデスクトップパソコンには、「イージーCDクリエーター」なるソフトが入っており、このたび購入したノートパソコンには、「ソニースタジオ」なるソフトが入っている。
 また、両方のパソコンには、「Windowsメディアプレイアー」なるソフトも入っている。
 これでCD編集なんかもできるのかしらん?よー、わかりましぇん。
 どっちにしろ、これらのソフトを操作しようにも、どうもキー操作だけではうまくいかないのである。
 この講習会で使用する「ビーズゴールド」なるソフトは、キー操作で音声のみで操作可能だとのこと。

 昔は、音楽を聴くのが好きだったが、最近は、昔使っていたステレオも押入れの肥やしとなってしまい、自分でCDを借りたりFMラジオから音楽を録音して聞くこともなくなった。
 新しくノートパソコンも買ったことだし、ここでいっちょパソコンを使っての音楽鑑賞(こりゃふるい言い回し?)でもしちゃろうともくろんでいるのである。

 この講習を受けるためには、神戸の灘まで行かなくてはいけない。
 まあ、それはどうにかなるじゃろう。
 たまには、遠出もせんとね。

 そこで習った操作で、インターネットで音楽をダウンロードして、楽しんじゃろうと思ってるのでした。
 これマスターすれば、少しは息子から尊敬されるかしらん

変な夢

 最近、厚くも無く寒くも無くちょうどよい気温でして、夜、寝床にもぐりこむと朝まで目が覚めないことが多い。
 けんど、変な夢を見る日が多くなったような気がする。
 
 朝、起きた時は、けっこう覚えていて、
「この夢のことをブログに書いてやろう。」
と思ってるのだが、いざ、会社から帰ってきて、夕飯食ってパソコンの前に座ると忘れてしまうんですよねぇ。

 えーと、昨日の夢は・・・??
 なぜかしら久々に学校に行かなければいけない。
 春休み明けって感じ。
 ノートを入れて、筆記用具を入れて、学生服を着て・・・。
「ありゃ、着ていく服がない。」
 取り合えず、パジャマのまま、かばんに適当なノートを突っ込んで、玄関を出て、バスに乗る。
 しかし、どこで降りたらいいのかがわからない。
 隣を見ると、息子と娘が乗っている。
 降りる場所を教えてもらい、財布からお札を出して、運転手さんに両替をしてもらい、運賃を払ってバスから降りる。
 そこからあとは覚えていないのです。

 こんな学校関連の夢は周期的に見るような気がする。
 テストを受ける夢もよく見る。
 不思議と文章は見えているのだが、文章の意味を理解できない。
 時間がない。やばい。このままでは単位が足りない。
 なーんて、感じかな。

 けんど、今こうやってブログを書いているのも、ほんまは夢だったりして??

テレビの副音声

 今日の朝いつもテレビで見ている「NHKの朝ドラ」を聴いていると、妻が、
「ありゃ、このドラマって、副音声でやってるんじゃね。」
と言った。
 今まで、この副音声にてテレビを聞いたことがあまりなかったので、試してみることにした。
 
 まず、最初のタイトル画面で音楽が流れながら、出演者のスーパーが表示されている画面で、順番にその名前を音声で知らせてくれている。
 いつもは、
「この俳優さんはだれかいね?」
と、その都度家族に聞いていたのだが、これで誰が演じているのかがわかった。
 ドラマが始まり、それぞれの場面で、どの場所で誰がどのような状態で演技しているのかを適切に知らせてくれていた。
 今までは、登場人物の発生した声と、その場での音を頼りに、頭の中で空想をしていたのだが、この副音声を聞くことで、より確実に立体的にその場面を想像することができたと思う。
 
この副音声。
 外を白杖を使って歩行している時でも、流れてくれたらなぁ?
「もう少しで交差点に入るでぇ。信号は青でっせ。前から自転車が来るでぇ。気を付けんとあきませんでぇ。」
なーーんて、想像しただけで楽しくなったのでした。
 誰か発明してくれんかいのぉ。

視覚障害者の継続就労は難しい

 わしが、大阪のリハ施設で生活訓練と情報処理の訓練を受け、今の会社に職場復帰して、早くも5年目に突入した。

 最初の2年間は、自分の仕事を確立するのと、周りの社員とのコミュニケーションを保っていくのに必死であったが、なかなか時は流れていなかったと思う。
 そして、3年目~4年目は、どうにか仕事にも慣れてきて、地道に積み上げてきた自分なりのデータと情報の蓄積にて、積極的に新たな分野への挑戦もすることができ、けっこう早く時は流れて行った。
 
 これから先、定年までは15年近くあるが、それまで息切れしないように働き続けるためには、まだまだ修行の日々が続くと思う。
 今年の7月には、また一つ上の資格を目指しての登用試験もある。
 前回の登用が限界のような気もするけんど、まあ、やるだけのことはやっちゃろうと思っている。
 
 視覚障害者が継続就労していくには、立ち止まることは決して許されないような気がする。
「まあ、ここら辺でええか。」
なんて言える日は、定年を迎えるまではないような気がする。
「けんど、無理せず、ボチボチの姿勢は保っていきたいのう。」
とも自分に言い聞かしているわしでした。

長浜ラーメン

 今日、、昼飯を食いに、近くのラーメン屋さんに家族で行ってきた。
 そこは、まさに九州福岡本場の豚骨ラーメンであった。
 
 昔、山口県の下関市に住んでいた時、やはり近くの豚骨ラーメン屋さんに通っていた。
 九州が関門橋を超えてすぐのところにあったこともあり、ギットギトの九州ラーメンを食べさせる店が多かった。
 
 運ばれてきた豚骨ラーメンに紅しょうがをどっさり入れて、レンゲでスープを一口飲んで、緬をズズーとすすりこむ。
「オーー!懐かしの味じゃぁ。」
 久しぶりの本場豚骨ラーメンを食ったのでした。

 それから、買物をして帰って来て、畳の部屋に寝っころがってFMラジオをつけると、山下達郎のトーク番組をやっていた。
 昔ナツカシの曲を聞いていると、こりゃまた、わしの中学から大学の学生時代を思い出した。
 中学校に入学した時に買ってもらったヤマハのステレオ。
 白いウーファーのNS-451のスピーカーで聞いた、ビートルズ、クィーン、バッドカンパニー、アルジャロウの曲を思い出した。

 あの頃のわしと、今の中学の娘、高校の息子を比べると、どこか違うのか?やっぱし同じような生活をしていたのか?
 まあ、時代が違うのだから、生活スタイルも違うのでしょうねぇ。

 けんど、わしの学生時代は、親の都合で転居・転校繰り返していて、これといった友達もおらず一人で行動することが多かったような気がする。
 今の会社に入社し、とある転勤後、最初に出社した店の事務所で
「今度、この店に転勤してきた暴れん坊商人です。」
とペコリと頭を下げて最初に挨拶をした、事務所の女の子に一目ぼれし、とあることがきっかけで付き合うようになり結婚した。
 その後、二人の子供達にめぐまれて、こうやって、今日のお昼も、楽しく飯を食うことができている。
 なんなんでしょうかねぇ?
 目が見えにくくなり、やばい時期もあったけど、こうしてどうにか家族で楽しくやっていられるのも、不思議なもんです。
 
 息子は、今、マクドのアルバイトに出かけて行った。
 娘と妻は、居間のコタツで昼寝をしている。
 わしはパソコンに向かってブログを書いている。
 こんな感じで、今後もゆるやかに時が流れて行くのですねぇ!

新入社員

 我が社にも、4月1日に32名の新入社員が入社した。
 昨年は、不況の世の流れで、新入社員はいなかった。

 彼らは、4月1日の入社式に続いて、1週間の集合研修をした後、早速各店に配属されて、OJTを受けながら、レジや生鮮の技術を身につけるのである。
 我が社には、技術検定制度があり、最初の1週間の研修で、レジの5級を取得し、、6月までには、生鮮の4級、8月までには、生鮮の3級を取得しなければ、腕に付けている「研修中」のワッペンをとることはできない。
 なかなか、厳しいですねぇ。

 わしの新入社員の時は、1週間の集合研修後、グループで経営している車販売店で、1ヶ月間、接客の基礎を学ぶと称して、車の販売セールスをやらされた。
 その語、それぞれの店に配属されて、半年間レジや売り場経験をした後、適正のある売り場へと配属された。
 けんど、それがけっこう厳しくて、同じ店に配属された5人の内、2人が3ヶ月の間に辞めていった。
 数年を経て、20名近くいたわしの同期の社員で残っているのは、わしも含めて4名しかいない。
 それも、同じグループ内で、南は沖縄から、北は千葉の本社まで、転々ばらばらに存在している。

 あー、わしもすでに入社して、23年目に入っている。
 今までわしは何をしてきたのか?
 店で販売を経験し、目がだんだんと見えにくくなり、どん底に落ちた後、どうにかそこから這い上がり、崖っぷちギリギリの所で立ち止まり、どうにか生き残っているって感じである。

 定年まであと16年もある。
 そこまで粘り越しが持つかなぁ?
 ここら辺で、新たな活路を見出さないと、今と同じことをしていては、息切れがしそうである。
 ふーーっと!
 もうちょい、けっぱらねばならんなぁと、思うのでした。

身体介護

 子供達がお風呂に入っている間、つい布団の上に寝っ転がってウトウトとしてしまった。
「ハイ、パジャマを着替えましょうね。」
と、何か聞こえた。
「ありゃ、夢でも見ているんかいの?」
と、正気に戻ると、妻がわしの着ている服を脱がそうとしていた。
 
 そう、わしの妻は、ヘルパーステーションのサービス提供責任者をしていて、今後、進退介護を必要とする利用者さんが増えるとのことで、グターと寝ていたわしをパジャマの着替えの練習代としようとしていたのである。
 
 力を抜いたまま、されるがままにされていたが、何か妙な気分であった。
「わしも年をとって、体の自由が聞かなくなったらこんな風にして身体介護を受けるようになるんかいの。」
と思ったのである。

 妻は真剣に練習をしているが、また眠くなり、ウトウトとした瞬間なのでした。

お花見

お城と桜 今日、お城前の公園にお花見に行ってきた。
 写真は、お城をバックに桜を、お兄ちゃんの携帯で撮ってもらったものである。
 きれいですねぇ。
 なーーんて、残念ながらわしには見えませんです。
 このお城が、世界遺産にも認定してあるお城です。
 実は、わしの「暴れん坊商人」の名前の由来もこのお城からきてますです。

 いやー、さすがに人が多かった。
 桜の咲き具合と天気の良さがマッチして、今週の土日に集中したみたいです。
足の踏み場もないほど、地面に敷物をひいて、ぺちゃくちゃしゃべりながらの人の群れ・群れ・群れでした。

 しかし、なんですねぇ。
 日本人くらいですかねぇ?
 桜が咲く季節になると。そこらやたらに茣蓙をひいて、弁当を広げて、お酒をひっかけながら、宴会をしているのは。
 外人もあちらこちらにいたそうだが、外人から見たこの風景はどのように写っていたのでしょうかねぇ?

 昼間から日本酒を飲んだわしは、ちょっとふらふら千鳥足で家路についたのでした。

リアルタイム解説

 今日、晴天の中、下の娘の中学校の入学式に妻と参加してきた。
 小学校と違い、
「生徒自身で次に何をすればよいかを考え、行動してください。」
と、先生がおらんでいた。

 娘は、担任の先生がいる所へ行き、わしと妻は入学式が行われる体育館へと移動した。

 まだ時間も早く、父兄席の一番前に座った。
 その後ろに座っていた、関西弁丸出しのおばちゃん二人の会話がおもしろかった。
「なあ、知っとる?上級生の悪がそろっている新3年生が1階にならんかったんか?なんと、窓から出入りできんようにするんじゃって。」
 わしは、耳を疑った。
 そういえば、上のお兄ちゃんが4年前にこの中学校に入学した頃から、随分風紀が乱れていて、授業はまともに受けなく、先生に逆らい、暴れる生徒がいると。

 それはそれとして、何となく噂を聞いてはいたのだが、この2人組のおばちゃんは、まあしゃべることしゃべること。
 「ありゃ、今度の担任の先生は年寄りじゃね。大丈夫かいね。」
「みんな、おとなしく入場してきたね。緊張した顔をしとるわ。」
などなど、目の見えないわしにとっては、その場の状況がまざまざと伝わり、これはこれで役にたつのだと思ってしまった。
 
 しかーーし、最近の生徒はどうなんかしらんが、学校の効果を歌おうとしないんですよね。
 それも、ちょっとどすをきかした声で、
「こりゃーー、ちゃんと座らんか。静かにせんか。きちっと並ばんか。」
と、まるで戦国時代みたいに命令口調で話す先生が多いせいなのかな。
 
 わしがこの場にいた生徒なら、
「いちいち命令するなよな。うんざりなんだよ。」
なーーんて、反抗精神を持ってしまうかと思ったのである。
 わしの、中学校・高校時代とは随分違ってきたなと思った一日でした。

花見の季節がやってきた

 今日は4月5日、もうすぐ春休みも終りである。
 今週の7日には娘の中学校の入学式もある。
 もちろん、また夫婦二人で参加する。
 前回の小学校の卒業式にも、夫婦で参加した。
 妻の手引きで、右肘につかまり小学校の正門をくぐった。
 すると、後者の向こうから、
「いよーー、アツアツだねぇ。」
と小学生に冷やかされた。
 わしとしては、もう慣れた手引きであるが、傍から見ると、40過ぎの夫婦がいまだに、腕を組んだような格行で歩いているのだから、そんな風に言われてもしゃあないのである。

 さて、わしの住んでいる周りは、今週の末が、お花見のピークである。
 毎年、お城のふもとの公園で花見をしている。
 近くのスーパーで、お寿司や焼き鳥、おつまみ、お酒、ジュースなどを買い込んで、携帯式のテーブルを持ってでかけるのである。

 けんど、難ですね。
 目の見え難いわしにとっては、お花見と言えるのでしょうかねぇ?
 桜の木や花びらを触ったり、匂いをかぐ事はできるのだから、
 「お花触」
 「お花嗅」
なのかもしれないですねぇ。
 どっちにしろ、食べたり飲んだりする方がいそがしいんじゃから、細かいことは気にしないのでした。