new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~ -100ページ目

おしゃれのこだわり

 今日の朝、毎日会社へ行く前に聞いている、
「おはようパーソナリティー道上陽三です」で、
「おしゃれのこだわり」の話題について話していた。
 上野リンクから、直接ラジオの音声を聞く事ができますよ。

 わしは、おしゃれには全然こだわらない。
 休みの日に着る私服も、いつも同じような服ばかりである。
 家族の皆は、わしは何を着てもどこか似合わないと言う。
 
 この番組の司会者でもある道上(ドウジョウ)さんも、洗いざらしの服を着る以外は特にこだわりはないと言う。
 けれど、一つだけ、下着のシャツを必ずパンツの中に入れていると言う。
「そりゃないじゃろう。」
 わしは、下着のシャツはパンツの中には入れない。
 けんど、Tシャツやポロシャツは必ずGパンの中に入れている。
 最近の若いもんは??ダラダラと上に着ているシャツを外に出している。
 更に、重ね着なんかも流行っているらしい。
 Gパンなんかも、わざわざ穴の空いているのが「ナウイ」そうである。
 よー、わからんです。
 
 そうそう、わしは、夏にTシャツを着る時でも、必ずその下に半そでのシャツを着ているなぁ。
 直接、Tシャツを着ると、何かムズムズして気持ち悪いのである。
 これっておかしいのかなぁ?
 
 やっぱし、ズボンは、スリムのエドウィンのGパン。
 上は、BVDのTシャツをGパンの中にキチンと入れて着る。
 髪型は、短くヨコを刈り上げて、もみ上げは斜めに短くアイビーで。
 これで、決まりじゃね。

新スクリーンリーダーの体験版

 今日、あるMLにて、今年になって、新しく販売された、「フォーカストーク」という、スクリーンリーダーの体験版がHPにアップされたことを知った。
 そこで、早速、
体験版ダウンロードのトップページ
から自分のパソコンにダウンロードして使用してみた。
 
 うーーん。今、一つかな?
 音声合成エンジンは、現在販売されているどのスクリーンリーダーとも違うが、やや滑らかさに欠ける。
 一部、変な読みをする文字がある。
 文字を入力した時のキーエコーがタイピングの早さについてこず、音声がとぎれる。
 
 やっぱし、なれた「95Reader」が一番ええなぁ。
 音声が途切れる事無く滑らかに読み上げてくれるし、エクセルやワードの操作も、スムーズに音声化されている。
 
 この新発売のスクリーンリーダーは、正直いってガッカリです。
 しょせん、今販売されているソフトの真似しいでしかないような気がしましたです。 今後の改善に期待しませう。

焼肉の肉は何?

 今日の夕食は焼肉だった。
 その材料として、夕方スーパーへ買物へ行った。
 
 野菜は迷う事もない。
 キャベツ、ピーマン、ナス、生椎茸。
 問題は肉である。
 いつもなら、焼肉用の牛肉なのだが、今日は違っていた。

 まず目にとまったのはステーキ用の牛肉だった。
「ステーキ。えーねー。食いたいねぇ。」
 買い物篭へ投入。
 そして、いつもの、牛肉カルビ焼肉用をカゴへ投入。
 そこで、妻が言った。
「お父さん。牛のホルモンがあるよ。買うかね?」
「そうじゃ、そうじゃ、4年前にここ関西の姫路に引っ越してきたのだが、やっぱし関西といえば、ホルモンじゃ。」
と迷わず、カゴへ投入。
 
 次に目にとまったのが、鍋でいつも入れている若鶏腿肉。
「これも焼肉にしてええんかいの?」
と思ったが、お腹がすいていた、我が家族にとっては、ここらへんから判断基準が狂ってきていた。
「もー、何の肉でもえーから入れちゃえ。」
とこれもカゴへ投入した。
 
 夜七時になり、いざ焼肉の始まりじゃぁ。
 まずは、ステーキ肉。こりゃうまい。
 けんど、何かいつもの焼肉と違う。ホルモンを投入したが、不気味な焼き汁が出た。
 それにちょっと独特なにおいもする。
 わしは、ゲテモノ食いが好きなので、ホルモンを中心に食う。

「やっぱし、焼肉は、牛カルビじゃよね。」
と牛肉カルビ焼肉用を投入。
 やっぱし、うまい。
 
 最初から入れていた、鶏肉はなかなか焼けない。
 それに、鶏肉には、やっぱしポン酢があうんじゃないかと、皆鶏肉には手を出そうとしない。

 野菜も入れなきゃいけんのじゃが、肉から出た油で、ここに水気のある野菜を入れたら、大変なことになりそうじゃと、ひたすら肉を食う。
 無理やり野菜を投入して、飛び散る油も何のそのと、ひたすら食う。
 おかげで、油が飛び散り、食卓周りは大変なことになってしまった。
 
 満腹気分で思ったのだが、結局、焼肉に最適な肉は何じゃったんじゃろうか?
 やっぱし、牛カルビ焼肉用かなぁ?
 あまり焼き過ぎず、ちょっと血がしたたるくらいの肉をほおばり、焼酎のオンザロックでキューと!!
 これが一番じゃの。
と思ったのでした。

盲聾ってどんなんだろう?

 > きたる3月10日(金)、フジテレビ系列「金曜エンタテイメント」で、
『指先でつむぐ愛』
というドラマが放映されるそうである。
> このドラマは、東京大学先端科学技術研究センター助教授 福島 智先生の
> 奥様原作のエッセイをドラマ化したものだそうな。
 このお話は、以前「ないーぶねっと」にて聞いたことがある。
 
 わしは視覚障害で目がほとんど見えない。
 しかし、さらに耳も聞こえないとしたらどうだろう。
 うーーん、想像がつかないですね。
まさに、この物語の中で、主人公が感じていたように、宇宙人って感じなのかもしれない。
 真っ暗闇の中、お供聞こえない。
 感じるのは、手で感じる触覚と、匂いの嗅覚、あとは、第六感で周りの状況を把握しなければならないんだよね?
 白杖使っても、絶対一人では歩行できないな。
 他の人とのコミュニケーションも、通訳なしではとれないだろうなぁ。

 そういえば、ヘレンケラーも盲聾者だったよな。
 今、目をつぶって、耳をふさいでみたが、これって、夢の中の世界って感じなのかなぁ?
 とにかく、想像がつかない世界です。
 ぜひともこのテレビでの放送を聞いてみたいと思ったのでした。

職場復帰に思う事

 昨日、とある銀行の人事部の部長さんが、視覚障害者として働いている、わしの会社に見学に来た。
 その銀行の社員が、交通事故で全盲となり、職場復帰後に、どのような部署でどのような仕事をさせたらよいかを模索しているとのことである。
 
 わしの上司でもある、人事部のマネージャーと応接室でしばらく話した後、わしもそこに加わって、いろいろなことを聞かれた。

「視覚障害者と接するのにはどのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?」
「通勤はどのようにしているのですか?誰かのサポートを受けているのでしょうか?」
「どのような仕事をしているのでしょうか?」
「その仕事をするためには、どのような機器を備えていらっしゃるのでしょうか?」
「リハビリは受けたのでしょうか?」
「そのリハビリから職場復帰に踏み切る時のきっかけは?どこまで訓練を受けたらよいのでしょうか?」

 まあ、次から次へと質問された。
 その銀行の視覚障害者は、突然の交通事故で失明したことにショックを受けており、通勤時の歩行や会社内でのサポートの受け方など、不安をもたれているとのこと。
 海外での就労の経験もあり、英会話に長けており、インターネットにて、英文の情報を入手して、日本文に変換し、グループウェアにて情報提供をするような職種を考えているとのことである。
 人事部長自ら、実際に視覚障害者が就労している会社を訪問し、いろいろな意見を聞いているとのことである。

 そういえば、5年前のわしもそうだったなぁ?
「 復職してわしは今の会社で何ができるのか?」
「 通勤は大丈夫か?」
「 コミュニュケーションはうまくとれるであろうか?」
などなど、リハビリを受けていた時の指導員と、会社の人事担当者といろいろ考え、実際に会社まで乗り込んで、パソコンに音声変換ソフトをインストールさせてもらい、どのような機器やソフトを揃えればよいかを模索した。

 けんど、今だから言えるのだが、他の障害者がどのような職種についているのか、どのようにして通勤しているかなどを聞いてもあまり意味がないと思う。
 それぞれの視覚障害者で、見え方も違うし、会社の中で今までどのような仕事をしていたかも違うし、そりゃこうしたらええなんて答えはないんじゃよね。
結局は、視覚障害者が実際にその会社に勤務して、上司といろいろやってみて、
「このようなことはできるんじゃ。」
「それなら、次はこれをやってみよう。」
など、じっくり時間をかけて、その人なりの職種を見つけていくしかないと思うのである。
 もちろん、それには、白杖を使っての歩行や、援助以来を受けながらの身の回りの行動の仕方や、日常生活をするうえでの行動の仕方、視覚障害者のための補助機器の使い方の基本をマスターし、会社側も、障害者が就労する上での補助機器や環境を揃えることが前提ではある。

 まあ、いろいろやってみて、できなければできないなりに、。どのような工夫をすればできるようになるのか?どうしてもできなければどのような周りの人のサポートを受ければよいのか?を、自分なりにひとつひとつ解決していくしかないんじゃよね。
 目が見えないということは、不自由ではあっても、決して不幸なことではないんじゃよね。
 たまたま、他の社員と比べて、目が見えなかっただけなんじゃよね。
 どうにかなりまっせ。
 あんまり、視覚障害者だからといって、腫れ物に触るような気持ちで接して欲しくないんじゃよね。

 当然、今のわしの会社では、仕事の指示をされた後は、ほったらかしですよ。
 皆自分の仕事で忙しいんですよ。
 目が見えないということに甘えていてはだめなんですよ。
 自分で、いろいろ工夫して、
「どのようにしたら今の仕事駕もっと速く性格にできるようになるのか?」
「そのためには、どのような情報を得て、データを備蓄、メンテしておかなければいけないのか?」
 毎日が戦いなんですよ。
 目が見えないことにこだわっていては、どんどんおいていかれるんですよ。
 それは、目が見える人も見えない人も同じ条件なんですよ。

 なーーんて、いろいろ書いてはみたものの、視覚障害者が継続就労していくのは難しいです。
 時には落ち込む事もありますです。
 傷害年金もらって、のんびり自宅で好きなことさへやっていればどんなに幸せか?なんて考える時もあるんです。
 けんど、子供達が大学を卒業して成人するまでは、そんなことは言っておれんのですよ。
 わしが儲けなければおまんまが食えんのですよ。
 おとうちゃんは苦しみながらも、必死こいて、働かなければいけないんですよ。
 結構、楽しみながらってとこもあるんじゃけどね。

 まあ、あと、10年はがんばんべぇ!!!

ラジオ大好き

 わしはラジオを聞くのが好きである。
 視覚障害うえに、テレビの画像を見ることができないことも理由の一つである。
 朝起きた時にラジオを聞き、夜練るときもラジオを聞きながら、寝るのを常としている。

 たまたまであるが、こんなサイトを見つけた。

NHKラジオ放送

 このHPでは、その日のニュースを、パソコンにて聞く事ができるのである。
 それも速度を、「普通」「速い」「ゆっくり」と3段階に調節できるのである。
 
 まあ、NHKは1時間に一度、10分程度のニュースを聞く事はできるのだから、そこまでする必要はないと言えばないのだが。
 何の雑音もなく、速度を速くして聞けるのはよいのかな?
 実際に、テレビを見ずに、ラジオを聞いている人はどれくらいの割合でいるのであろうか?
 結構、マニアはいるのかもね。

スパイウェア

 今日、あるMLで「スパイウェア」のことが話題になっていた。
 この「スパイウェア」とは、インターネットに接続しているだけで、自分のパソコン内の重要な情報が漏洩してしまうものであるという。

 まさかとは思ったが、このMLにて紹介されていた、
「無料スパイウェア駆除ソフト」
にてスキャンしてみた。
 すると、なんと3つものスパイウェアに観戦していたのである。
 そういえば、つい先日、HPを閲覧していると、何もしていないのに、自動的に他のページが開いてしまうことがあったばかりであった。
 通常のウィルスについては、プロバイダのサーバにて機能している、「メールウィルスチェック」と「ホームページウィルスチェック」のサービスを利用してはいたのだが、まさかスパイウェアに感染してしまっているとは思わなかった。
 やばいやばい。
 どうにか、この無料駆除ソフトにて無事駆除できたのだが、このままほっといたらどうなっていたことか。

 視覚障害者にとっては、インターネットを活用すれば、非常に便利ではあるが、このようなことがあると・・・。
 身の危険を感じて、背中がブルルとしたのであった。

フィギアスケート

 今日の早朝、オリンピックのフィギアスケートを見た。いんや、聞いた。
 最初はテレビの画面をボンヤリ見ながら、音声を聞いていたのだが、いかんせん、テレビの開設は、選手がどんな動きをしているのかは詳細には教えてくれない。
 そのことを妻に聞くと、
「画面が見える人は、動きをいちいち説明していては、画面に集中できないよ。」
とのことである。
「なるほどね。」

 そこで、わしは、ラジオを持ってきて、イヤホンでラジオの開設を聞きながら、白い氷の上を、滑っている選手の姿を、テレビの画面から30センチのところまで近づいて覗き込み、観戦した。
 そうすると、なんとなく、選手の姿が頭の中に浮かんでくるから不思議である。
「 こりゃ、視覚障害者の、バーチャル体験かいのぉ。」
と思ったのでした。

今、わしが一番見たいもの。

 今日、ある視覚障害者の方で書かれたブログで、
「私の見え方と不便さ」
を聞いていて、以前にわしがこのブログで書いた記事、
「わしの見え方」
を思い出した。
 
 視覚障害者の方は、それぞれ見え方も違うし、不便さも違う。
 わしが一番困るのは、ちょうど商店の合う部分の網膜の細胞の色素が変成しているため、文字が読めない、人の顔が見えないことである。
 周辺部に若干の視野が残っているので、白杖片手に歩行していても、両側に何があるかは、かろうじてわかる。

 けんど、文字が見えないのは、パソコンで音声で情報を得ればいいのだが、やっぱし、人の顔が見えないのは非常に残念であり悲しい。
 特に家族の顔が見えないのは非常に悲しい。
 かろうじて確認できていた、10年前の子供の顔のまま、記憶が飛んでいるのである。
 子供達はこの10年間で、随分多きくなり、上のお兄ちゃんは、壱著前に男性の顔になったんじゃろうなぁ?
 下の娘も随分女の子らしい顔になったんじゃろうなぁ?

 これ以上、見えるようになることはないんじゃろうか?
 一生、成人になった子供達の顔を見ることはないんじゃろうか?
 
 時々、目の調子がよく、明るい場所で、部分的にではあるが、どうにかぼんやりと顔の大枠が見える??ような気がすることもあるんじゃが、今一である。
 
 後、一回でもいいから、
 瞬間的でもいいから、
 見えるようにならんかいなぁ・・・と思うのでした。

人事異動

 わしの勤めている会社では、年に2回、2月と8月に大きな人事異動がある。
 大小それぞれ一三〇店舗のスーパーがあり、姫路・広島・山口のそれぞれに事業所があるので、1回の人事異動で1300名の社印の内、250名近くが異動する。
 
 わしも、店舗で勤務していた時は、何度転勤・転居したことか。
 山口県の下関市に始まり、広島県の呉市、広島市、岡山県の笠岡市、そして今の姫路市と、家族を連れて引越しをした。

 今回の人事異動でも、半数近くの社員が転居をを伴う転勤をするんじゃろうなぁ?
 異動の内示を受けて、新しい勤務地には、2週間後くらいには着任していなければならない。
 学校の転校、引越し、電気・ガス・水道・電話の停止と新たな手続きなど、ほんまいやになっちゃうのである。
 今回の人事異動によって、それぞれの社印の家族で、新たな生活が始まるのである。
 それは、ウキウキするものであり、不安でもあり、独特な気分でもある。
 
 幸いなことに、障害者であるわしは、転居を伴う転勤はできない人事コースを洗濯しているのではあるが、昔の転勤をしていた時のことを思い出し、何か複雑な気持ちになるのでした。