今、わしが一番見たいもの。 | new暴れん坊商人~視覚障害者の呟き~

今、わしが一番見たいもの。

 今日、ある視覚障害者の方で書かれたブログで、
「私の見え方と不便さ」
を聞いていて、以前にわしがこのブログで書いた記事、
「わしの見え方」
を思い出した。
 
 視覚障害者の方は、それぞれ見え方も違うし、不便さも違う。
 わしが一番困るのは、ちょうど商店の合う部分の網膜の細胞の色素が変成しているため、文字が読めない、人の顔が見えないことである。
 周辺部に若干の視野が残っているので、白杖片手に歩行していても、両側に何があるかは、かろうじてわかる。

 けんど、文字が見えないのは、パソコンで音声で情報を得ればいいのだが、やっぱし、人の顔が見えないのは非常に残念であり悲しい。
 特に家族の顔が見えないのは非常に悲しい。
 かろうじて確認できていた、10年前の子供の顔のまま、記憶が飛んでいるのである。
 子供達はこの10年間で、随分多きくなり、上のお兄ちゃんは、壱著前に男性の顔になったんじゃろうなぁ?
 下の娘も随分女の子らしい顔になったんじゃろうなぁ?

 これ以上、見えるようになることはないんじゃろうか?
 一生、成人になった子供達の顔を見ることはないんじゃろうか?
 
 時々、目の調子がよく、明るい場所で、部分的にではあるが、どうにかぼんやりと顔の大枠が見える??ような気がすることもあるんじゃが、今一である。
 
 後、一回でもいいから、
 瞬間的でもいいから、
 見えるようにならんかいなぁ・・・と思うのでした。