らーめんの千草【4月7日まで】@新横浜ラーメン博物館 | Ramen Story Of L.I

らーめんの千草【4月7日まで】@新横浜ラーメン博物館

世界初のラーメンフードテーマパーク「新横浜ラーメン博物館」が30周年を迎える2024年へ向けた取り組みとして過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ、3週間のリレー形式で出店するプロジェクト、2年で味わい尽くす、ラー博30年史~ラー博史上最大のプロジェクト「あの銘店をもう一度」を2022年7月1日から始動。

 

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過去に出店した約40店舗の銘店が2年間かけ3週間のリレー形式で出店するプロジェクトになり、並行して2022年11月7日より1994年新横浜ラーメン博物館の創業店が3カ月間のリレー形式で出店する「あの銘店をもう一度"94年組"」もスタート。

 

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あの銘店をもう一度ここまで出店した店。

 

第1弾 2022年7月1日~7月21日「井出商店」

 

第2弾 2022年7月22日~8月11日「牛乳屋食堂」

 

第3弾 2022年8月12日~9月1日「頑者」

 

第4弾 2022年9月2日~9月22日「中華そば 一力」

 

第5弾 2022年9月23日~10月13日「伊豆あまからや」

 

第6弾 2022年10月14日~11月3日「中華そば 坂本」

 

第7弾 2022年11月4日~11月24日「名人の味 らーめん爐」

 

第8弾 2022年11月25日~12月15日「大砲ラーメン」

 

第9弾 2022年11月26日~2023年1月9日「八戸麺道 大陸」

 

第10弾 2023年1月10日~1月30日「谷口食堂」

 

第11弾 2023年1月31日~2月20日「麺の坊 砦」

 

第12弾 2023年2月21日~3月13日「やよいそば」

 

第13弾 2023年3月14日~4月3日「元祖 名島亭」

 

第14弾 2023年4月4日~4月24日「新・函館ラーメン マメさん」

 

第15弾 2023年4月25日~5月15日「支那そばや」

 

第16弾 2023年5月16日~6月5日「IKEMEN HOLLYWOOD」

 

第17弾 2023年6月6日~6月26日「カーザ ルカ -CASA LUCA-」

 

第18弾 2023年6月27日~7月17日「らぁ麺 むらまさ」

 

第19弾 2023年7月18日~8月7日「新福菜館」

 

第20弾 2023年8月8日~8月28日「YUJI RAMEN」

 

第21弾 2023年8月29日~9月18日「ふくちゃんラーメン」

 

第22弾 2023年9月19日~10月2日「魁龍 博多本店」

 

第23弾 2023年10月3日~10月30日「かもめ食堂」

 

第24弾 2023年10月31日~11月20日「蜂屋」

 

第25弾 2023年11月21日~12月11日「けやき」

 

第26弾 2023年12月12日~2024年1月10日「無垢ツヴァイテ」

 

第27弾 2024年1月11日~2024年1月31日「春木屋 郡山分店」

 

第28弾 2024年2月1日~2024年3月3日「RYUS NOODLE BAR」

 

現在第29弾として出店中なのが「らーめんの千草」

 

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らーめんの千草は岩手県久慈市にある岩手はもちろん東北を代表する名店。

 

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昭和23年創業のレジェンドらーめんの千草は今年創業76年を迎える老舗有名店となり、戦前は酪農家を営んでいた初代店主遠藤正夫氏とレイさん夫妻が隣町で流行っていた支那そばを見て、これなら私たちにもできるのではと「千草食堂」として開業したのが始まり。

 

 

創業当時は交通の便が悪かったらしく自家用車もあまり無かった時代で隣村の山形村から木炭を久慈駅まで運ぶトラックがあり、用事のある人たちはこれに乗せてもらい久慈へ来て用事を済ませた後に千草食堂で食事をしてトラックの帰る時間まで待つという習慣があったそう。

 

 


私が千草を知った時は二代目店主の遠藤勝氏で昭和41年から千草で働き始め、服部料理専門学校卒業後に都内のレストランで修業した後、岩手で1番になりたいという想いでラーメン作りに没頭したとか。

 

 

千草は地元では知らない方がいないほどの繁盛店となり、久慈ではラーメンと言えば千草というくらいまでの有名店になり、毎日スープ切れが続くようになってしまい昭和61年に千草食堂から現在の屋号らーめんの千草に変更し、営業時間も15時までになりました。

 

 

約10年前に大型東北遠征で「岩手県」を訪れた時に千草も行こうと考えていたのですが久慈は遠く営業時間も15時までということもあり断念した。

 

 

昨年創業75周年を迎えたらーめんの千草の味は、現在三代目店主遠藤圭介氏へと引き継がれ、平成10年頃から店に入るようになり2004年のラー博出店時の責任者として腕を振るっていたとか。

 

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ラー博には2004年12月11日~2009年3月31日まで出店し、私はラー博特別企画がんばれ東北!がんばろうラーメン!プロジェクト第2弾として1月18日~22日まで出店した時の「らーめんの千草」に2度訪れ念願の千草を食べることができた。

 

 

千草のラーメンは創業当時から鶏100%で作られルーツはレイさんの実家である岩手県葛巻町で振舞われていたキジ汁とのことで、お客さんが来た時のおもてなしとしてニワトリをつぶして蕎麦を打つという昔からの風習があり、これをラーメンにして出ししたらどうかという発想から始まったそう。

 


創業当時の麺は毎朝一番列車で八戸まで買出しに行っていたようですが数年後のある日、製麺風景を見てこれならば自分にもできるのではないかと思い東京から製麺機を取り寄せて自己流で作るようになったとか。

 

 

三代目は今回の出店において75周年を迎え原点回帰として初代の頃の味を再現するとのことで、今の味が優しい味なのに対して昔の味は今よりも輪郭のあるラーメンで、ほとんどの人がライスを頼むほどライスが欲しくなる味わいだったことが分かり具体的にはスープの火加減や鶏油の量だったりと微妙な差のようですが完成したラーメンは今のものとは印象は変わる模様。

 

 

2023年6月2日分店として仙台に「らーめんの千草 分店」がオープン。

 

 

らーめんの千草が、あの銘店をもう一度ラストの店になります。

 

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20日前のアイドルタイム16時20分頃に到着すると待ち時間0分でした。

 

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「無垢ツヴァイテ」が出店した時と同じくラーメン店の待ち時間ボードの横通路に縦看板が置かれ、昭和23年創業鶏と水だけの純鶏ラーメンここから33歩と書かれてます。

 

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出店してるスペースは「RYUS NOODLE BAR」の跡地。

 

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創業昭和23年 岩手 久慈 千草 らーめんと書かれた本店と同じ緑の暖簾が掛けられてます。

 

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券売機。

 

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全メニューは、らーめん レギュラー950円、ミニ680円・煮玉子入りらーめん レギュラー1150円、ミニ880円・ごろっと鶏チャーシューめん(数量限定) レギュラー1400円・鶏皮(数量限定)200円・ごはん(銀河のしずく)150円・ビール500円・煮玉子200円・30周年記念メモリアルトレーディングカード1枚50円。

 

 

純鶏ベースの醤油ラーメンとトッピングによるバリエーションのみで、ごろっと鶏チャーシューめんと千草名物鶏皮が数量限定で販売してます。

 

 

3月21日より追加レギュラーメニューとして本店でも人気の三陸ワカメらーめん レギュラー1200円を販売中。

 

 

あの銘店をもう一度の店舗に行くと30周年記念メモリアルトレーディングカードを5枚買ってます。

 

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卓上調味料はGABANホワイトペッパーシルバーパウダー。

 

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注文したのは「らーめん レギュラー」¥950+「ごはん」¥150

 

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デフォルトらーめん レギュラーと、ごはんを。

 

 

ルックスはラー博で短期間出店時に食べたのと比べるとスープの全てが異なり、油分が多めに浮き醤油ダレもしっかり効いてそうで分厚そうな純鶏スープに縮れ麺が見え部位が違う2種の鶏チャーシューがのせられてます。

 

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スープは熱々鶏清湯醤油味。

 

 

これが初代の味なのか…これは相当美味いっ☆

 

 

出汁は魚介や野菜類に生姜・ニンニクなども一切加えてない丸鶏・鶏ガラのみを使用した正真正銘の鶏100%スープになり、丼一杯で0.5羽分の鶏が使われ一度に150羽分の鶏を使用して300杯分のスープを取るらしい。

 

 

丸鶏の肉の部分を使ったスープとガラを使ったスープを濁らないよう別々に出汁を取り最後にブレンドする鶏肉と鶏ガラのWスープという珍しい手法。

 

 

この鶏も一般的にラーメンに使用される鶏は生後45~55日で出荷されるブロイラーが一般的になるそうですが、千草で使用してる鶏は生後550~700日で出荷される生産量の少ない青森県産大型鶏になるとか。

 

 

濃密とまではいきませんが鶏出汁がしっかりしているため旨味は立ち、鶏油の量も多く浮いてるのでコクが相当な厚みを増し、熱々温度で提供する役目も果たしてましたね。

 

 

醤油ダレは前日使用した醤油ダレと新しい醤油をブレンドし、スープに使用した丸鶏の肉を漬け込み尖りなく深みのあるコクとピタリとハマってる塩味が純鶏出汁に超絶マッチ!

 

 

初代の頃のようにハッキリとした味を表現するため、いつもより火加減を変え、スープの濃度を上げ、タレの旨味も増し、鶏油の量も今よりも増やしたことにより輪郭のあるラーメンに仕上がってるのは本当そうだと思う。

 

 

しかし、現代では定番中の定番となった「鶏と水」のみで作られた清湯醤油とはまた異なるけど75年以上前の創業当時から純粋に鶏だけを使ったスープを提供してるなんて凄すぎ!

 

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麺は自家製の中細縮れ。

 

 

かん水少なめの中細ちぢれ麺を使用し、白っぽい麺です。

 

 

縮れ具合と柔らかめのモッチリ食感が純鶏スープとの相性は抜群に良く、啜り心地も良いですね。

 

 

そういえば以前ラー博で食べた時は相当長い麺でしたが、今回の出店時に使用してる麺は普通ではないかと。

 

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具は鶏モモチャーシュー・鶏ムネチャーシュー・メンマ・刻み青ネギ。

 

 

チャーシューも鶏肉を使用し、モモとムネ2種入り創業時から継ぎ足しの醤油ダレで煮込まれ味も十分染みモモは柔らかくムネは少し歯ごたえが残りどちらも美味。

 

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ごはんは岩手県産銀河のしずくを使用し、艶やかで適度な粘りと甘みがありウマい!

 

 

非常にらーめんとも合うしライスが欲しくなる方も多くいるでしょうし、鶏チャーシューをのせて食べても絶対ウマいはず。

 

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特に純鶏スープの出来栄えがハイレベルで大満足!美味い☆

 

 

ラーメン好きの方は是非食べてみてほしいですね。

 

 

なお、私が訪れた日はラー博開館30周年が過ぎた時期で出入口に祝花が沢山置かれていました。

 

 

もう1度食べておきたいと再訪してきたので近いうちにアップします。

 

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