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そして3年経ってしまった。

やばくないですか?なんと、パンデミックが始まって以来、一度も記事を書かずに来てしまいました。


前回の記事で言及したSDEとしての初プロジェクトは無事完了し、その後実装したい機能は一人でほぼほぼ実装して、プロトコルチームのディレクター直下で便利屋として働きながらはや3年。その間他社も受けてないし、ほんとにやばい気が。。


キャリアパス的アップデートとしては、あの面倒なプロセスを経てせっかくなったCTOクラブ会員みたいなものに興味を持てずに早々に離脱宣言をし、このまま首を切られるかな?と思いきや、プロトコル部門のアーキテクト(デザインとバグとレビューの全ての総責任者らしい。何だそれは。)に非公式ながら任命されて今に至る。でもまあ、やっぱり長く居すぎたな。このリセッションもどきの中で重い腰を上げるのも面倒なのだが、そろそろ何とかしないと。。

2019年振り返り

2018年に始まったスペシャルプロジェクトも無事終わり、こうこれ以上のメンバーで仕事をすることはこの会社では今後ないだろう(何せFS側の10傑を集めたようなプロジェクトだったので)、ということで会社を移るか、いよいよ職種を変えるか、となりました。

で、実は声をかけてくれた某社のインタビューを受けたりしたのですが、自分の実力を出した上でお断りされたので、この会社は物語を語れないと無理そうだな、ということで今後受けることはないでしょう。

と、いうことで、FA宣言をしたところ、(というか社内のどのチームに行ってもいいと言われた)、プロトコルチームから入札があり、めでたくSDEにジョブチェンジしました。C++頑張って書いてます。問題は、今のチームにSDETとしての自分がいないことですね。

あと、昇進ではないのだけど、もうひとつ偉そうな肩書を得ました。申請書をCTOに出すんだけどこういうの苦手すぎて申請することを同意したのを後悔した。。今も正直返上しようかと思ってるけどそれも軋轢があるみたいなので、返上するくるいなら転職かなー、と思う今日この頃。

というわけで、全体的には順調だけど今のプロジェクトが終わった後また練らないとなー、という2019年でした。

アメリカ移住する前に知っておくべき19の個人的感想

 

これはこの記事へのアンサーソングというか、IMOです。ソフトウェアエンジニア目線、シアトル基準です。

 

https://searchenginetheory.com/america-live/

 

 

  • 1 移住するためのビザ取得はまあまあ難しい
H-1Bを学士で取るのはまったく不可能ではありません。なにせタタ対策のあともざっくり4万人の学士がH1-Bに当選して、少なく見積もって2万人、おそらく3万人以上は普通にH1-Bもらっているので。ソフトウェアエンジニアでまともな大学のCSとっていれば、H1-Bの本来の基準はL1Bよりも甘い。
 
難しいのはH1Bそのものではなくて、「もしH1Bの抽選に受かったら来年の10月から雇ってください」とお願いして採用してもらうのはとても難易度が高い、というところですね。もう一度2011年のような「不景気からの回復期」を待つというのも、気が長い話ですしね。。
 
じゃあ、その数万人のH1Bの人たちはどうやって職を得ているの?というと、相変わらず奴隷商経由か、OPTやL1の人たちがビザ切り替えを狙っているか、が多いと思います。審査で却下される(というか却下したい)のは主に前者。
 
  • 2 グリーンカードをとっても日本国籍は失わない
グリーンカードをとったら日本の国籍失っちゃうって心配している人がもしいたら、大丈夫。あなたは日本人です。その分参政権とか投票権とかはないし、日米戦争になったら強制収容所にいれられるかもしれないけれど、青い州にいれば概ね大丈夫。
 
  • 3 学費高すぎる?おや、学生さんですか。
うーん、昔は渡米してコミュニティカレッジから4大に編入して、なんて話も聞きましたが、最近は難しそうです。学校から見て日中韓からの留学生はあくまで財布なので、親が金持ちでないとつらいですね。
 
  • 4 就活は最近きびしいのかも?
数年前はまともな大学のCSの生徒はインターンでパーティーしまくっていっぱいお金をもらった上に内定をゲット、なんて感じでしたが、最近つらくなってる?それでも他職種よりは楽でしょうねー。
  • 5 クレジットヒストリーがないと何もできない?
日本からいくなら日系の会社でカード作っていけますが、あっちの大学出た人はどうするんだろう。まあ、みんななんとかしてるのでなんとかなるんでしょう。辛いのは渡米1年程度です。
 
  • 6 アメリカは車社会?
はい。最近はUberがあるし、シアトルの若者は車持たない人も増えてるけど、車もってたほうがたのしいかもね。シアトルのバスはAmazonの人とかみんなのってるし、そんなに悪くありません。
 
  • 7 生活費が高い?
その分給料が高いです。
 
  • 8 医療費が高い?
会社につとめているうちは大丈夫。いきなり交通事故で下半身不随になったりすると詰みます。
 
  • 9 アメリカの文化に馴染めない?
しらんがな。帰ったほうがいい。
 
耳寄り情報としては、日本で友達少ない人はアメリカに来ても友達少ないので寂しさは同じです。(僕調べ)
 
  • 10 アメリカは州によって全て異なるので
青い州がおすすめ。
 
  • 11 英語が難しい?
はい。英語は難しいですね。僕はいまだにオフィスの500人位の中で一番英語が下手なのではなかろうか。そのわりに出世できて運が良かった。
  • 12 アメリカは犯罪が多い?
気をつけましょう。お金持ちの地域に住んで、路上駐車をせずに、銃乱射はあきらめるしかありません。
 
  • 13 騙しの被害に遭う可能性が高い?
いやーな思いはそれなりにしますが、アメリカ人もちゃんと騙されてるから安心してください。
 
  • 14 孤独感は
耳寄り情報としては、日本で友達少ない人はアメリカに来ても友達少ないので寂しさは同じです。(2回目)
  • 15 サービスの質は金次第
お金を払いましょう。それか、なれましょう。
 
  • 16 うちのお風呂は日本式お風呂
(どやっ)
 
  • 17 公共トイレは公園にしかない。
まちなかには200mにひとつくらいコーヒーショップがあるのでそこでコーヒー買いましょう。フリーWiFiにユーザー登録は必要ありません。
  • 18 美味しい食べ物を食べましょう
食べ物、美味しいです。健康的なものを美味しく調理して(or いいレストランで)食べましょう。
  • 19 ガンダーラはインドにある
夢の国ならカルフォルニアかフロリダか舞浜にあります。

Tax Filing 覚え書き

はじめに

 

このエントリは何かを保証するものではありません。詳しいことは税理士に相談してください。

 

ワシントン州には州税所得税がないのでそのへんがわかりません。

 

 

1.turbotaxを買う

 

Costcoでも買えるし、ネットでもしょっちゅうセールをしている。他のソフトを一度試したが、日本関係のForm(後述)にバグが有ってそれ以来Turbotaxに落ち着いている。

 

2.書類を揃える

 

W-2が会社から来るのと、各銀行、証券会社から1099という書類が1月終わりから2月終わりまでの間にくる。

これが揃わないと何も進まない。ちなみに、1099はturbotaxがオンラインで読み込んでくれたりする。

ちなみに、利子の発生してない口座は1099も発生しない。

 

3.turbotaxにポチポチ入れて、提出する。

 

と、ここまでは大した話ではないので以下メモ。

 

在米日本人が関係しそうなのは、

a. FBAR

b. Form 8938

c. Form 3520

d. 日米租税条約関連(主にStock Optionとか)

 

a. FBAR

1万ドルとか日本の口座にあると提出。オンライン。その年の「もっとも残高が高かった瞬間」を申告する必要があって面倒。

 

b. Form 8938

Tax Filingと一緒に(TurboTaxの中で)行う。10万ドル日本の口座にあると必要。

 

c. Form 3520

日本でたくさん贈与を受けた場合に提出。確か郵送。普通は関係ない。

 

d. 税の2重取りになった際に、日本で確定申告した額を控除する。税理士に相談が無難。

 

去年は車の登録料とかせこせこ集めてたけど、今年は標準控除が高いので、W-2入れて1099読み込んで日本の口座系のをやればすぐ終わるかな?

 

 

近況などアップデート

いろいろアップデート。

 

 

9月で40歳になった。

 

30代でやったこと

 

日本で家を買った

次男生まれた

職種が変わった

アメリカに来た

日本で家を売った

三男生まれた

アメリカで家を買った

 

30代でやり残したこと

転職

 

10月1日は入籍記念日なので、これで12年。干支一回り。すごい。長男も中学生になった。

 

もし結婚していないでアメリカに来ていたら、自分は多分オフィス近くのアパートにすんで、家に引きこもって漫画を読んでいただろう。金は貯まっただろうが、特に使いみちは思いつかない。なので、結婚できてよかった。

 

さて、H1-Bの都合で、アメリカ勤務も7年たった。正確には7年前の10月2日に到着だけれど。

 

仕事の方は、英語がダメダメでプログラミングはpythonでスクリプトを書く程度の腕前の割に、

なぜか3回プロモーションして今に至る。当初夢に描いていたのは、「バリバリの開発者になって」の

プロモーションだったわけだが、そこを抜かしたままここまで来てしまい、正直びっくりだ。

真面目にバグを登録して、「仕事ができそうな顔」をしていただけなのだが。特に後者は日本にいる頃からそうだが、

評価に直結する。「仕事ができなさそうな顔」の人には心底申し訳ないと思うが、40年も生きてると、それも人生、と思う。

上司からは「(ICとして)さらに上を目指せ」的なことを言われているが、一体何をどうすればいいのかさっぱりわからん。修士号でも取るか?

 

さて、シアトルはこれから雨季なので、将来設計よりは「この冬を鬱にならずにどう乗り切るか」を考える必要がある。

 

平均勤続年数と会社の良し悪しはあんまり関係ない

今日こんなのがTwitterでまわってきたのさ。

 

 
んで、Uber低いww やっぱあの会社だめだわww みたいなのが多いのね。
まあ、個人的にはシアトルオフィスのエンジニアリングの立ち上げを知り合いがやってその後クローズしたりして、
別に印象も良くもないのだけれど、それはちょっとナイーブな反応でしょう。
 
Uberの社員数、2017年時点で16000人とか、Wikipediaだと12000人とか。

https://www.uber.com/newsroom/company-info/

 

2013年で170人、2014年で1500人だったらしい。

https://www.quora.com/What-is-the-current-employee-size-of-Uber

 

では、優良企業の雄、Facebookも見てみましょう。

https://www.statista.com/statistics/273563/number-of-facebook-employees/

 

ふむふむ。じゃあ、くっそ適当な計算式を作ってみよう。

 

 
社員が一人もやめなかったと仮定して勤続年数の平均をだしてみると、FBが3.3と出ました。
実際にはもちろん退職者もいるので、補正が必要だ。
最初の画像が2.02だったので、0.61をかけるといいらしい。
 
じゃあ、Uberの適当に予想した社員数から同じように数字を出して、0.61をかけてみると、平均1.24年。お、ぴったりじゃんww
 
携帯会社を買収して大リストラしたりとか、ローパフォーマーを解雇したりとか、セクハラしたりとか、政治的に偏ったりとか、各社いろいろあるけれど、会社の良し悪しをはかるのに、離職率はつかえるかもしれないけど平均勤続年数はつかえないよ、という話でした。

死ぬまでにやりたいこと39個途中経過

https://ameblo.jp/takkainseattle/entry-11743219665.html

 

この記事を書いたのは2014年だが、実際にリストを作ったのは2010年か2011年で、それから7年。国も変わった。ちょっと見直してみる。

 

1. フリークライミングをする    やった
2. オーロラを見る         
3. 息子がMITに入る        後最低8年はかかる。UWでもいいや。。
4. 宇宙に行く
5. 英語がペラペラになる      まだまだ。子供がペラペラになったので若干意欲がなくなった。
6. トッププログラマになる     全然。エンジニアとしては今の会社のTop 5%くらいにはなった。
7. 中華の達人になる        麻婆豆腐なら。。
8. 家にダーツボード        これ、できそうでできてない。日本で一人暮らししてるときはつけてたんだけど。
9. ビリヤードがうまくなる     まったくといっていいほどやってない
10. 家に麻雀台           
11. 息子とサッカー        やった
12. 息子と将棋          やった。が、あまり興味ないみたい。
13. 高級将棋盤
14. 体脂肪率15%         
15. オーダーシューズを揃える   革靴をはかなくなった。
16. 会社の立ち上げをする   
17. 芝生の庭           実現した。
18. マンガを好きなだけ揃える   Kindleで好きなだけ買ってるからOK
19. 年収2000万                            内緒
20. ワカサギ釣りをする      釣りは一回したが。。これ、日本のほうが盛んかも?
21. かまくらをつくる       やった。
22. 九蓮を上がる         麻雀してない。。
23. タヒチに行く         カンクンには行った。
24. ダートカーをする
25. 孫の顔を見る         あと最低10年はかかる
26. ホクロを減らす        もう年取りすぎたのでどうでもよくなった。
27. 歯並びをよくする       矯正しました!
28. キッチンツール一新
29. 3星レストランでたらふく食べる
30. 北京ダック一匹食べる     一回やったな、そういえば。
31. グランドハイアットに泊まる
32. 友達を増やす         増えてない
33. 左利き用道具を揃える
34. プラモをつくる        ミレニアム・ファルコン作った。
35. ナイアガラ
36. JT崩壊
37. キューサイコー
38. 四川パンダ
39. 趣味の部屋をつくる      新しい家には自分の部屋がある。

 

 

キューサイコー、四川パンダ、ナイアガラ、オーロラあたりはまだ可能性がある。今度アリゾナにも行く。

 

というわけで、アップデート版。子供頼みのものはなくした。

 

1.  オーロラを見る

6.  トッププログラマになる

7.  中華の達人になる

8.  家にダーツボード

13. 高級将棋盤

14. 体脂肪率15%

16. 会社の立ち上げをする

24. ダートカーをする

31. グランドハイアットに泊まる

35. ナイアガラ

37. キューサイコー
38. 四川パンダ

40. フーズボールうまくなる

41. 囲碁を学び直す

42. 将棋を学び直す

43. チェスを強くなる

44. 5ボールカスケード

45. ギリシャに行く

46. ろくろで陶芸

 

意外と増えない。

 

迷走中?

前回 Devになるぜ!っていったばかりですが、ひとまずその話は中断中です。

 

と、いうのも、うちの会社でベストのエンジニアを10人ほど集めて一番きついプロジェクトやるんだけど、

テストやってくれない?と言われて、1年おままごとをしてすごすより楽しいかも、とおもって引き受けちゃったんですね。

 

で、いってみたら何故かテストリードとプロジェクトリードを両方やれ、的な話になって「あれ?」となりましたが、まあいいとしましょう。

 

 

とりあえず、できるといってみよう!(何回目か)

ひー。前回更新から一年経ってしまった。

 

仕事はバリバリこなしつつ、転職も考えて少しやってみたけどうまくいかず、なら今の会社でやりたいことをやるか、ということで、前々回登場の偉い人J1に「やっぱりDevになりたい。したっぱでいいから。」といったところ(今の仕事は、SDET)、2−3割の時間を使って、Devになるべく修行をして、うまくいったら完全移行しましょ、というとてもラッキーな(でもプレッシャーの大きい)結果となりました。

 

とはいえほっておくと山ほど仕事がやってきてDev修行も進まないので、Dev側のマネージャーからは、「2:8といわず、5:5にしようよ。」なんていわれたりしています。

 

Dev修行→日本に帰る→SEに戻りそうになる→USに渡ってSDETになる→またDev修業をすると、

成長してるんだか堂々巡りなんだかよくわかりませんが、恵まれた環境にいるうちに楽しく働きたいと思ってます。

 

 

年齢別、Post Truth時代のプログラマ渡米ガイド

大きなタイトルにしましたが、いつもどおり尻すぼみです。はい。

 

不定期にUSのソフトウェアエンジニアの待遇や、日本人が渡米することのメリットなどがTwitterの(私の狭い観測範囲で)沸き起こります。自分はこれまで、「渡米すると良いよ」という立場でこのブログにもちょこちょことそんなことを書いてきましたが、なにせ時代はPost Truthです。一歩引いて状況を見渡したほうが良いのかな、と思うこともあります。で、この記事です。

 

全年齢向け:

他人の情報は、あくまでも他人の情報です。それがあなたの未来を保証することはありません。参考になる場合もあれば、マイナスにしかならないこともあります。このブログもその一つです。

 

人は、2つの人生を同時に選択はできません。日本の子育てよりアメリカの子育てのほうが大変だった(もしくは子育てしやすい)と言っている人が、日本からアメリカに、もしくはアメリカから日本に、子供が何歳のときに引っ越したのか、追加の子供がいつ生まれたのか、その人の収入がどう変わったのか、加齢による体力の低下や感じ方の変化は、などなど。同じ条件で2点を比較することは不可能です。たとえ日米を2週間おきに行き来しながら子育てしている人が居て、その人の日米比較はあなたの役に立つでしょうか?だれかが語る一般論なり「個人の感想」は、あなたにとっての事実とはなりません。(私も日米比較何度か書いてるけどね。)

 

数字は嘘はつかないので、給料の比較とビックマックの価格の比較くらいはできるでしょうが、「生活の豊かさ」をそれで測るのはどうかと思います。それでも、給料の絶対額を比較することは意味が無いとは思いません。自分の仕事に、誰かが値段をつけるとして、より多い額をもらうことで満足感を得られればそれにこしたことはありません。

 

(一つ言えることは、「シリコンバレーでは年収200Kドルもらっても日本の年収1千万と同じレベルの生活」というのは、大きな嘘を含んでいます。シリコンバレーで働いていても、毎日片道1時間満員電車に揺られて、3件隣のアパートには誰が住んでいるのかもわからない家に住み、アメリカ的な食生活を送っているのであれば、たとえ100Kでも余裕で暮らせます。)

 

 

さてさて、ようやく本題

 

 

高校生:

 

アメリカの大学にいくべきか?という疑問を持つ高校生がどれだけいるのかはわかりませんが、自発的にそういう疑問を持ったのであれば、渡米は面白いかな、とは思います。よほどの場合を除き、コミュニティカレッジに行って英語を学びながら総合大学への編入を目指す、というのがこれまでのお決まりでした。Goさんのインタビューとか。( http://www.junglecity.com/jcommunity/community-projects/ileap-interview-go-hori ) でも、さすがに今これをやるのはウルトラEだな、と思います。

親に2000万ほど出してもらえる前提がないと今時はかなり厳しい。

 

そもそもブログタイトルはプログラマ渡米ガイドなんで、高校生であれば、そもそも自分がプログラマ *1 になりたいのか、というほうが大きい気がします。

 

もしプログラマに興味があって、将来アメリカもありかも?と漠然と考えている場合、CS(コンピュータサイエンス)か、それに類する大学に行って、最低限学位をとっておくことは将来の選択肢を大きくひろげます。「大学なんて行く必要がない」と上がりのポジションの人が言っていてもそれは単なる雑音です。学位のあるなし、学位の種類で将来働ける国が決まるかもしれません。

 

今の高校生が職を探すのは4~7年後。日本からの職探しはつぎの項に書くとして、President elect次第では、H1Bの道が閉ざされている可能性すらあります。なので、あまり道を決めすぎずに、やりたいことをやっておけば良いのかな、という気もします。

 

 

大学生:

選択肢は、日本の大学院に行く、海外の大学院に行く、日本で就職する、アメリカで就職するの4通り?

 

1.日本の大学院に行く

アカデミアに興味がある場合は、私はよくわかりません。アカデミアに興味はないけど日本の院に行く場合、格安でMasterを手に入れられる、に尽きるのでしょうね。リスクはないし、Masterは最終的にグリーンカードの申請までたどり着いたら効いてきます。

 

2.海外の大学院に行く

アカデミアに興味がある場合は、私はよくわかりません。アカデミアに興味はないけど海外の大学院に行く場合、(このブログの趣旨的には)職探しにいくことになります。日本の大学の成績が影響するので大学の成績をしっかり取ることが必要です。留学のネックはお金ですね。親が2000万ほど出してくれるか貸してくれれば。奨学金に望みをつなぐこともできますが、それでもある程度金がなければはじまりません。今3年生でアメリカの大学に行ったとして、President Elect次第で就活すらできずにすごすごと帰ってくる、なんてことも考えられますが。。

 

3.日本で就職する

 

今でいう、TD社やPFN社のようなところか、Google様に就職してL1ビザの渡米→グリーンカードを目指す。それはごくごく上澄みのエンジニアのみに与えられた特権。自分の観測範囲でAmazonやMSを見ても、日本で渡米前提の採用をしているようには見えません。(結果として社内転籍の人は多そう) 

一昔前のように、最初の海外ブランチとして東京オフィスを作って、ということは減っており、二昔前のように、東京にローカライズ部隊を、なんてことはまずなく。もはや実力を磨きつつ運任せでいくしかないんじゃないか、という現状です。

 

4.アメリカで就職する

 

よほど実力が認められれば、直接本社にレジュメを送って、Skype面接をくぐり抜け、(開発部門がなくても)日本オフィスに籍をおいて一年後L1を目指す、という道があります。かなり金と時間がかかる話なので、よほど金が余っていて、人が足りてない、その時時流に乗っている会社じゃないとなかなか難しい。実力的には、他の経験者採用と比べても魅力的じゃないと厳しいと思う。実際これをやったひとはまわりにはいるのですが、状況は刻一刻と変わってきているので。

 

新卒〜29歳

 

お金をためて海外修士に行くか、外資(やそれに似た会社)に転職して数年単位でチャンスを伺うか。すでに日本で就職している以上、ある程度時間と金をかけてすすめる必要があるし、それができるという優位点もあります。おすすめは、配偶者を見つけておくことですね!

 

30歳以上

 

今30歳以上の人は、かなり渡米しやすい10+年間を過ごしたと思います。その結果として今日本で楽しく働いているのであれば、わざわざ苦労しなくてよいのでは。今後は、日本でポジションを確立した上で、それを引っさげて海を渡る、というのが求められる気がします。景気と政治如何でどうとでもかわりますが。

 

 

総括:

 

うーん、もう少し前向きな情報を並べようと思ったのですが。。大統領選が未だに自分の中に影を落としているのを感じます。最悪の場合、10年後は、(親が超金持ち以外は)国内に数社だけ存在する「L1を通じて人材をアメリカに送り出す会社」 *2 に引っかかるよう頑張るのみ、なんてことになりかねなくて、このブログエントリ書かないほうが良かったか、と思ったりもしています。。それとも、「海外に転籍しようと思えばできるけど日本のほうが好きだから日本オフィスに居る」というひとで埋まってしまってヘッドカウントが空かないなんてことになるのかしら。

 

最後に:

 

みんなが米国に来ると、美味しい日本食料理屋が増えるのでみんな来てください!ラーメン、うどん、蕎麦はあるので、天ぷら専門店とかあったら嬉しい。

 

 

*1 ソフトウェアエンジニアと書きたいところですが、ブログタイトルの都合でプログラマで通しています。できればソフトウェアエンジニアと脳内変換してください。

 

*2 L1で社員を渡米させる会社には2種類あり、「帰国前提で長期出張させ、GCサポートは当然しない会社」と、「USへの人材供給として利用する会社」です。日本の会社は多くが前者です。後者は、H1Bが厳しくなれば、インドの人材輸出会社が主にL1を使い出すでしょう。もしかしたら彼らは日本でも人材輸出を始めるかもしれません。

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