境界性パーソナリティ障害の特徴②+見抜き方 | 共依存克服・夫婦問題カウンセラー大村祐輔 takeheartのブログ

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境界性パーソナリティ障害の人(以下BPD)は、

「あなたがいないと私はダメになる」
「あなたしかわかってくれる人はいない」


と思わせることに非常に長けています。

そのため、共依存関係になりやすく、なかなか離れられない原因にもなります。

共依存傾向の人(頼まれたら喜んで何でもやってあげてしまうような人)がターゲットにされやすいです。
(ターゲットと書きましたが、そのように意図していることはほとんどなく、無自覚でおこなわれます)


そんなBPDの人ですが、少しでもあなたが望み通りに動かない場合、前回お伝えした「こき下ろし(脱価値化)」をしてきます。

あなたが自分自身になろうとすることを「裏切り」ととることもあります。
(自分自身になろうとする、というのは、“自分の気持ちに忠実になろうとする”という意味です)

いかにBPDの人が”自分に合わせてもらえているか”で愛情をはかっているかがわかると思います。
 

見捨てられ不安が異常な程大きいので、

パートナーの一挙手一投足のすべてを自分と関連付けてしまいます

BPDの人の心のうちは、
自分に合わせてもらえている=自分のことが好き

自分に合わせてもらえていない=自分のことが嫌い

のようなイメージです。


そしてさらにBPDの人は、

少しでも自分が欲しい言葉や行動と異なるだけで不安で激怒する、

ということがあります。


自分が欲しい言葉と一言一句違わずに言われないとすべて不正解、というレベルの人もいます。
 

正解がないのとほぼ同義なので、パートナーのすべての発言は不正解となり、「わかってくれていない!」となります。

BPDの人はそのあたりを自覚していないため、パートナーに質問したりアドバイスを求めて自滅するのです(本人は自滅とは思っていません)。

 

 

要するに、

自分の勝手な過度の理想や期待のせいでパートナーの発言がすべて不正解になってしまうのに、その自覚がないため、質問したりアドバイスを求めることでパートナーから不正解の発言を結果的に自らが引き出すかたちとなり、勝手に激怒する、

ということになります。

最終的にはどのパートナーも敵になってしまいます。

 


パートナーとしても、嫌いでもなく、雑に扱っているわけでもなく、むしろ愛情深く、慎重に丁寧に接しているのに、「じゃあいったいどうしたら良いんだ!」と困ることが多いと思います。

 

こうしてパートナーに過度の要求をしておきながら、理想に近いことをしてくれたとしても、それに対する感謝や良い評価をすることはほとんどありません。

自分が過度の要求をしている自覚がないからです。

 

理想に近いことをしているのに、少しでも異なると「違う!」になるため、パートナーは報われません。

本当に報われません。

 

 

冒頭で述べた通り、

 

「あなたがいないと私はダメになる」
「あなたしかわかってくれる人はいない」

 

と思わせることが上手なので、割とすぐにパートナーが見つかります。

 
悲劇のヒロインかのように「(パートナーが)わかってくれないの!」と言って泣きつき、優しくしてくれた人が新しいパートナーとなり、深い関係になっていくにつれ上記のような理由でまた「わかってくれない!」となり、また優しくしてくれそうな人に泣きつき…
 
のループが続きます。
(そのため不倫も多いですね)
 

こうして「わかってくれなければ次の人に優しくしてもらえば良い」となるので、自分と向き合うことがなくなり、同じことを繰り返してしまいます。

 

自分が過度な要求をしていることを自覚するチャンスがなくなり、同じことを繰り返してしまうのです。

 

ある意味これは本当の意味で悲劇なことで、新しいパートナーがすぐに見つかることが決して喜ばしいことではないのです。

 


特に共依存傾向にある人(人に頼られることで存在意義を感じる人)は、なかなか判断が難しいですが気を付けないといけません。

 

「自分は他の人からわかってくれないなんて言われたことがないし、なんならむしろわかってくれると言われる方だけどな」という人は、自分がおかしいわけではない可能性がありますので、これを判断基準の一つとしましょう。

 

付き合って(または結婚して)、自分が被害を受けた後でしか「パートナーがBPD傾向だったんだ」と気付けないくらいの難しさがあるので、気付けなかった自分を責めないでいただきたいですね。

 



最後に注意点です。

 

いつもパートナーに「わかってくれない!」と言われてしまう、という人が、この記事を読んで、「パートナーはBPDなのかも」と早合点しないように、と思います。

 

本当にあなたがわかっていないだけかもしれないからです。

パートナーに「わかってくれない!」と頻繁に言われたり、「パートナーからモラハラを受けています」とご相談に来た方からよくよくお話を聞いていくと、パートナーがカサンドラ症候群だった、というケースがあるからです。
 

 

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<参考ページ(HP)>

 

共依存・アダルトチルドレンチェックリスト

アスペルガー症候群とカサンドラ症候群

なぜモラハラから抜け出せないのか

自己愛性パーソナリティ障害と共依存

「見捨てられ不安」が招く悲劇(不倫について記載あり)

共依存は連鎖する

親子間の共依存(毒親の支配言葉含む)

母娘問題(毒親チェックリスト含む)

離婚するべきか修復するべきか

夫婦円満豆知識

大村祐輔プロフィール

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