私のお客様は家族の中で少数派であることが多いです。
(「家族の中で少数派」とは、例えば4人家族でいうと、3:1の1の側の人のことです)
同じように、もしあなたが少数派なら、自分が少数派だからといって「自分がおかしい」と結論づけないでいただきたいです。
なぜなら、
多数派におかしいと思わされている可能性がある
からです。
今回はそんな話です。
本題に入る前に、前提の話をしたいと思います。
以前、X(旧Twitter)でこんな投稿をしました。
一方の人(見えてしまう側)にはわかるが、もう一方の人(見えない側)にはわからない類の話というものがある。
見えてしまう側が見えない側に合わせていくことは可能だが、見えない側が見えてしまう側に合わせることは難しい。
私のお客様のほとんどは見えてしまう側で、それで苦労している。
という投稿です(抽象的ですみません)。
この"見えない側"の人たちを他の言葉で言い換えると、
物事の表面しか見ることができない人、
物事の本質を理解することが難しい人、
多角的に総合的に考えることができない人、
抽象的なものの理解が難しい人、
無知の知がない人(自分の見えているものだけが世界の人)、
知らないことを否定する人、
自分の考えと異なる考えを間違いとしてしまう人、
自分が以上のことに当てはまることに気付けない人、
etc…
のようになります(ちなみにこれらの能力、つまり見える見えないの能力は、勉強ができるできないとはあまり関係ないと思ってください)。
(本当は、言い換えてしまうとなんとなくニュアンスが変わってしまうところがあるので言い換えたくはなかったのですが、それだとあまりにも抽象的過ぎてわかってもらえないのでは困るので一応言い換えてみました)
以上を踏まえて、本題です。
引き続き4人家族を例にしていきます。
他の3人が見えない側の人たちであり、あなた一人だけが見えてしまう側の場合、家族間でのコミュニケーションにおいて、あなたはいつも「間違っている側」と認定されてしまうことと思います。
実際にそうされてきた方は多いと思います。
非常に苦労してきたと思います。
例えば、見えない側の多数派の人たちに、
「おまえは何を言っているんだ?バカか?」
「もっとわかりやすく説明しろ!」
「何をごちゃごちゃどうでも良いことを考えているんだ!」
等と言われたりすることはなかったでしょうか。
(実際は、多数派の人たち側の理解力がないだけ、あるいは考える必要のあることが見えていないだけ、なのですが、「理解できないもの=間違い」とするような人等は以上のようなことを言いがちです)
こういった環境では、
少数派であるあなたが原因でコミュニケーションが上手くいかないのだと責められてしまう、
ということが日常的に起こってしまうのです。
家族という狭い世界の中で、自分が見えてしまう側の少数派であって、見えない側の多数派の人たちに日々責められ続けてしまえば、誰しも自分がおかしいと思うようになってしまうことでしょう。
まして、見えない側の人たちほど言葉が強い(断定口調)ので、より一層自分がおかしいと思い込まされてしまうことでしょう。
(このあたりは、断定的な言い方について思うこと、に書きました)
お客様からは主に夫婦問題でご相談いただくことが多いですが、育った家族のお話を聞かせていただくと、上記のような家族で育ち、少数派側だった、ということが多いです。
つまり、家族間でのコミュニケーションにおいて、「あなたが原因でコミュニケーションがうまくいかないのだ」というように、主に責められる側であった方が多いということです。
そのような環境で育ってきたため、「自分は間違っている、自分はダメな人間なんだ」と思わされてきていますし、実際本当にそう思ってしまっているお客様は多いです。
(育った家族内においてカサンドラ症候群のようになってしまっているというわけです)。
こうして、
自己肯定感が低いまま大人になってしまうということ、
自分の育った家族が一般的な家族なのだと思ってしまうこと、
いくら見えない側の多数派の家族のことを嫌いとか苦手とか思っていても、人は無意識で家族と同じような人を恋人や結婚相手として選んでしまいがちということ、
等が重なって、パートナーについても見えない側の多数派の家族と同じような人を選んでしまいがちとなります。
結果、恋愛や結婚においても苦しい思いをすることになるのです。
(実際、配偶者とその両親3:お客様1という構図で苦しんでいる方も多くいます)
ちなみに私もそのような環境で育ちましたが、私は幸い家族以外の人たち(学校や職場等での友人や仲間)の中で"見えてしまう側”の人をたくさん見つけることができたので、特に高校生以降自分がおかしいと思うことは格段に減りました。
親に通じなかった話がいとも簡単に通じることがわかったからです。
このように、家族以外の人とのコミュニケーションで「自分はおかしくない」と知る機会を作って欲しいと思います。
いろいろ書きましたが、私がこの記事で言いたいのは、
あなたの家族やパートナーといった、一番身近にいた人たちだけが話の通じない人(見えない側)である可能性があるよ、
ということと、
あなたは家族の中では少数派でも、世の中全体で見たら多数派かもしれませんよ、
ということです。
身近な人にこだわらず、少し外に目を向けて見ましょう、
ということです。
(このあたりは、なぜ毒親への期待をやめられないのか-身内と他人について-、に書きました)
もちろん、身近な人だからこそ同じように"見えてしまう側"であって欲しかった、と残念な気持ちになることもあるでしょうけどね。
もし「自分がおかしい」と思うようになってしまったら、
本当に自分がおかしいのか、
もしかしたら自分がおかしいと思わされているのではないか、
等カウンセリングで確認していただけたらと思います。
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