共依存克服・夫婦問題カウンセラー大村祐輔 takeheartのブログ

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夫婦問題の裏には「共依存」が隠れている!?
カウンセラーとして当たり前の「丁寧」「誠実」を大切に
診断・分析で終わらせない、その先を見据えて

今回は、ASDやADHD、あるいはその両方の傾向をもつ親が子供と2人きりになった場合のリスクやあるあるについて、カウンセリングの中で頻繁に出てくる例を紹介したいと思います。

 

こういった事例を知っておくことで、

 

カサンドラ側の人が、

 

どうしても子供の面倒をみることができず、特性のある配偶者(あるいは元配偶者)に任せざるを得ない時、

 

面会交流の時、

 

のようなどうしても2人きりにせざるを得ない時に、

 

事前にASDやADHDの傾向にある配偶者(あるいは元配偶者)に注意点を伝えておく、

というような対策もできるかと思います。

(年齢にもよりますが、子供に伝えておいた方が良いことも多いです)

 

また、これからお子さんをもちたいと考えている方は、ASDやADHDの傾向にある配偶者と子育てをするとこういったことが起こり得るということを知っておくと良いかと思います。

 

 

ではさっそく2人きりになることのリスク&あるあるの具体例です。

 

 

①子供とはぐれる

 

特にASDとADHDの両方の傾向にある人は、旅行や遊びや買い物等で出かけたりした際に、同行者(家族や友人等)のことを気にせず好きなように歩いていってしまうことがあります。

 

どんどん先に進んでいき、自分に着いてきているか振り向いて確認すらしない人が多いです。

そもそも並んで喋りながら歩く、という考えすらない人もいます。

 

ASDの、空気の読めなさや同行者の立場に立てないという特性

と、

ADHDの、興味関心のあるものへの衝動が抑えられず、それ以外見えなくなってしまうという特性

のコンボが原因の1つかなと思います。

 

そのため、いつの間にかいなくなり、見失ってしまいます。

 

同行者が大人であれば連絡をとり合うなどすれば良いので問題ないですが、連絡手段のない小さな子供の場合は危険です。

 

単純に迷子になりますし、誰か悪い人に連れ去られてしまったり、危険な場所に行ってしまう等のいろいろなリスクが上がります。

 

それによって、精神的な面では不安症になったりトラウマをかかえたり、身体的な面では大きなケガをしてしまったり、さらには最悪死を招いてしまうこともあるかもしれません。

 

こうしてはぐれてしまうわけですが、大抵の場合ASDとADHDの傾向にある人の責任です。

もしはぐれないでいられたなら、それは同行者の側が気にしてくれているからです。

なんなら、子供の方が大人である親のことを気にかけていることもあります(私も小さい頃父に対してそうでした)。

 

このようなケースの場合、ASDとADHDの傾向にある人は、

「自分がはぐれないでいられたのは同行者側の人が気にしてくれていたからだ」

という考えには至りません。

 

はぐれないように気にかけてくれることを余計なお世話とすら思う人もいます。

(大人どうしであって、なじみの場所であったり、かつ特に急ぎの用事が後に控えている等がない場合は、確かに余計なお世話になるかもしれませんが、定型の人は今の状況が余計なお世話になるかならないかわかってやっているものです)

 

このように見失いはぐれてしまった際、ASDとADHDの傾向が重めの親の場合は、子供に対して「なんでちゃんとついて来ないんだ!」と怒ることすらあります(自分が迷子になったのに)

自分がスタスタ行ってしまったことが原因だということをわからずに本気で言っているのです。

 

本当にひどい話です。

 

子供に合わせる(この場合は歩くスピード)ことが苦手であったり、そもそも子供に合わせるという考えがない人もいます。

 

 

②子供のアレルギーを忘れる

 

これも結構多い話ですが、子供のアレルギーのことが頭から抜けてうっかりアレルギーのものを食べさせてしまうということがあります。

 

大変なことになりますが、そうなった時の対処もできないことが多く、かなりリスキーです。

 

アレルギーの話に限ったことではないですが、自分と子供の両方に注意を払うということは彼らにとってマルチタスクで難しいのです。

 

自覚がある人なら前もって大変な事態が起こらないように準備できますが、自覚がない人は準備すらしません(準備の必要性がわからない)。

 

「もしこうなったらこうしよう」という想定も甘い上、複数のパターンを想定できません。

準備しても準備したこと自体を忘れたり、咄嗟に対処できないことも多いです。

 

命の危険もあることなのでカサンドラ側の人は心配で仕方ないですよね。

 

 

③子供の体調や体力を考えない

 

これもあるあるですが、親が子供の体調や体力に合わせるのではなく、逆に子供を自分に合わせさせます。

 

また、自分が健康なら子供も健康であり、自分が疲れていないなら子供も疲れていない、というように判断しがちです。

「自分=子供」というように、自他の区別がつきにくいという特性も原因です。

 

「風邪の治りかけ=完全な健康体」という意識で、そんな時でも容赦なく自分の都合に付き合わせる人もいます。

 

単純に相手のことがわかりづらいということも原因です。

子供の体調や体力にまで気が回らない(気を回す余裕がない)ことが原因ということもあります。

 

とにかく子供にとって過酷なスケジュールであることが多いです。

 

行き当たりばったりでどうにかならないような人に限って行き当たりばったりで行動します。

 

 

④子供が行きたいところではなく自分が行きたいところに行く

 

これは、危険という話ではないですが、子供にとってかわいそうなケースです。

 

子供が行きたいところではなく、自分が行きたいところに連れて行きます。

ただ単に自分の用事に付き添わせる人もいます。

 

連れて行く、というより、連れまわす、という表現の方が近いです。

 

自分が行きたいところ=子供が行きたいところ」というように、自他の区別がつきにくいという特性が原因です。

 

子供のことを見ていないので、子供がつまらなそうにしていたり、無理に楽しそうにしていること等になかなか気付けません。

(仮に見ていたとしても、「自分が見たいように見ている」ことが多く、見ているとは言えないことが多いです)

 

 

⑤子供にケガをさせてしまう

 

これは、必ずしも2人きりではない場合にも起こるケースですが、2人きりの場合には、他に注意する人がいないのでリスクが上がります。

 

「高い高い」をして子供を壁や天井にぶつけてしまったり、勢いで子供を落としてしまったり、

公園の遊具等で一緒に遊んだりする際に、(親の)不注意や力加減をしないことで子供にケガをさせてしまったりします。

 

自分が夢中になって子供のことをおろそかになってしまったり、文字どおり「見てるだけ」となることもあるあるです。

 

そばにいた他の大人に助けてもらって難を逃れることもしばしばです。

 

また、ケガではないですが、子供を熱中症にさせてしまうことも多いです。

今のこの時期には特に注意が必要です。

 

感覚鈍麻の特性が強い方は、暑さや喉の渇きに気が付きにくいということがあります。

 

自身(親側)が熱中症になることで、子供の世話ができなくなったり、

「自分は大丈夫=子供も大丈夫」としてしまい、子供を熱中症にさせてしまったり、

注意しましょう。

 

 

 

以上いろいろと書きましたが、

 

2人きりにさせる場合の、カサンドラ側の準備や注意が大変な上、2人きりにしている間は心配で落ち着いていられません。

 

何かあった場合に納得もできません。

最善を尽くしてのミスなら仕方ないですが、そうでないことが多いからです。

 

これがカサンドラ側のつらいところです。

 

 

いつものように、最後に一つ注意点をお伝えします。

 

発達障害と診断を受けていないパートナーに対して、発達障害だと決めつけることによって夫婦問題が悪化するというケースもあります。

決めつけた側がパートナーに対して非現実的な要求をしてしまい、それがどんどん過度になっていっていることに気付けなくなる、

ということが起きます。

「それって定型の人でも察するのは無理だよ」ということも「相手が発達障害だからわからないのだ」と判断してしまう、ということです。

こういう視点がないとモラハラの加害者になってしまう危険が出てきます。

こうならないためにも、第三者の目は必要に思います。

 

また、すべてのASD傾向の人に本記事のようなことが起こるわけではもちろんありません。

傾向といっても、程度や出方は当然それぞれ人によって違います。

予めご承知おきください。

 

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〈参考ページ(HP)〉

共依存・アダルトチルドレンチェックリスト

アスペルガー症候群とカサンドラ症候群

なぜモラハラから抜け出せないのか

自己愛性パーソナリティ障害と共依存

「見捨てられ不安」が招く悲劇(不倫について記載あり)

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親子間の共依存(毒親の支配言葉含む)

母娘問題(毒親チェックリスト含む)

離婚するべきか修復するべきか

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カサンドラという言葉が広まってきたせいか、「自分がカサンドラだ」と言っている側が発達障害で、発達障害と言われた側がカサンドラだった、というケースも増えています。

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