共依存克服・夫婦問題カウンセラー大村祐輔 takeheartのブログ

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夫婦問題の裏には「共依存」が隠れている!?
カウンセラーとして当たり前の「丁寧」「誠実」を大切に
診断・分析で終わらせない、その先を見据えて

カサンドラの方からお話を聞かせていただくと必ず出てくると言っても良い話の一つが、旅行の話です。

 

「旅行をするたびにケンカになる」

「せっかくの旅行なのにいつも台無しにされる」

「ケンカするために旅行している感じでバカみたい」

という声は本当に多いです。

 

楽しいはずの旅行がいつも地獄のようになってしまうのは、ASDやADHDの特性によることが多いです。

 

旅行というのは、パートナーの「本性」が表れやすい場でもあります。

普段の短いデートや慣れた日常とは異なります。

 

疲労やストレスで心の余裕がなくなった時にどう振る舞うか。

乗り遅れや忘れ物といったハプニングの際、問題解決に協力的か、それとも責任を他人に転嫁するか。

といった「いざという時の振る舞いや対応力」が露呈します。

 

そのため、結婚前にある程度の長期的な旅行を何度かしておくことで、普段隠せている金銭感覚、生活習慣、協調性などを、事前に確認するのは良いかもしれません(もちろんお互い様ですけどね)。

 

これらの「本性」が、ASDやADHDといった特性を持つ人にとって特に強烈なかたちで現れてしまうのが旅行という場なのです。

 

 

ASD傾向にある人は、感覚過敏を持つことが多く、「いつもと違う環境」がストレスになりやすいという特徴があります。

 

旅行先は慣れた環境と異なり、普段は意識していない刺激に満ちています。

その感覚的・精神的負荷に耐えられないことが多いのです。

 

そのため、例えば、

慣れないホテルの部屋の照明や寝具に過剰に反応して夜眠れず、朝から機嫌が悪い。

観光地や駅の人混みの音、強い光、匂いといった感覚的な刺激を敏感にキャッチし、脳がひどく疲れきってしまう。

などが起こり得ます。

 

結果、情報量の多さに耐えられず、急に黙り込んだり、理由もなくピリピリとした雰囲気をぶつけてくることがあります。

 

 

また、ASDの強い「予測可能性への欲求」により、旅行は「計画通りこなすタスク」になりがちです。

 

具体的な衝突の例として、子どもの体調不良など、誰のせいでもないやむを得ない事情で予定をスキップせざるを得なくなると、「なぜ計画通りにできないんだ」「おまえの管理が悪い」などと、苛立ちをぶつけてくることがあります。

 

あるいは、「〇時に△△に行く」と決めたのに、渋滞で遅れたりすると、「もう計画は崩壊した」「すべてが台無しだ」と不機嫌になり、次の予定までイライラを引きずり続けたりするのです。

 

 

さらにADHDの特性もある人の場合、それが加わることで衝突のパターンはさらに複雑化します。

 

誰よりも計画にこだわりを持ち、それを遂行していきたいにもかかわらず、ADHD特性によって計画を破綻させる原因を自分自身が作ってしまう、ということが起こるのです。

 

衝動的な行動で、予定時間になっても急に立ち寄ったお土産屋に夢中になり時間を大幅に超過してしまう。

さらに、チケットやホテルの鍵などの重要なものを頻繁に忘れる・なくす。

などが原因です。

 

にもかかわらず、本人はその責任を認めず、時間を管理しない・探し物を見つけられない周りを責めるなど、してくるのです。

周りのカサンドラ側の精神的負担は増大するばかりです。

 

 

このような旅行が繰り返されれば、カサンドラ側の人がうんざりするのは仕方ないです。

 

「どうせまた喧嘩になる」「また台無しにされる」という思いから、旅行はもちろん、外食やイベントなど、非日常的な活動すべてを避けるようになるのは仕方ないことです。

 

ただでさえ気を遣って先回りしたりしてやってきた努力が、すべて否定されてしまいますしね。

 

これだけのことを繰り返しながら、普通に旅行に誘ってくることにもうんざりというかモヤモヤしている方は多いと思います。

 

 

このように、旅行中の衝突は、ASDやADHDといった特性が原因として起きることが多いです。

ですので、カサンドラ側の人は、「自分がもっとうまく立ち回ればよかったのか」などと自分を責めてしまわないようにしてください。

 

ここに書いたような構造的な原因を知ることが、心を保つための第一歩となります。

 

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いつものように、最後に一つ注意点をお伝えします。

 

発達障害と診断を受けていないパートナーに対して、発達障害だと決めつけることによって夫婦問題が悪化するというケースもあります。

 

決めつけた側がパートナーに対して非現実的な要求をしてしまい、それがどんどん過度になっていっていることに気付けなくなる、ということが起きます。

 

「それって定型の人でも察するのは無理だよ」ということも「相手が発達障害だからわからないのだ」と判断してしまう、ということです。

 

こういう視点がないとモラハラの加害者になってしまう危険が出てきます。

こうならないためにも、第三者の目は必要に思います。

 

また、すべてのASD傾向の人に本記事のようなことが起こるわけではもちろんありません。

傾向といっても、程度や出方は当然それぞれ人によって違います。

 

予めご承知おきください。

 

 

ここまで読んでくださりありがとうございます。

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