なぜ共依存から抜け出せないのかはサンクコスト効果と呼ばれるものが原因になることがあります。
なぜモラハラから抜け出せないのか、
なぜギャンブル依存症から抜け出せないのか、
等と言い換えてもOKです。
サンクコストとは、
既に投入した回収不可能になった投資費用(コスト)
を意味します。
(Sunkは「沈んでしまった」という意味で、Sunk Costで「埋没費用」という意味になります。)
共依存の人はパートナーに対してよく尽くします。
それはお金であったり、時間であったり、労力であったり、
ということになりますが、
それらがサンクコストということになります。
今まで投資したサンクコスト(お金・時間・労力)を考えると、
今更やめられない、後に引けない、
という感じがしますが、
その感覚が共依存から抜け出せない原因となるということです。
これが恐るべしサンクコスト効果です。
今までどれほどパートナーに費やしたサンクコストがあるのか、
を考えてしまうと、
ここでバッサリ関係を断ち切ることはできない、
と感じてしまうようになります。
サンクコストが多ければ多いほど、パートナーが変わってくれるだろうという期待を捨てきれなくなります。
サンクコストが増えれば増えるほど、パートナーを見捨てることができなくなります。
本心では、「もうパートナーは変わらないだろう」と思っていても、サンクコストが正しい判断の邪魔をするのです。
何も成果を上げられずに(パートナーを変えられずに)別れてしまうと、今まで費やしたサンクコストが無駄になった気がしてしまうのです。
「元を取りたい」という心理ですね。
サンクコストによって、現実を歪んだかたちで見てしまう恐れがあるということです。
判断力に悪影響を及ぼしてしまいます。
こういう心理を知っておかないと現実を正しく見ることができなくなります。
小さな損で済んだことを大きな損にしてしまいます。
サンクコストを無視する勇気(損切りする勇気)をいかに持てるかが重要です。
お客様のご相談においても、
「あの時別れていれば良かった」
という言葉がとても多いです。
株やFX等の投資で失敗して損を取り戻そうとした結果大損になったり、
が良い例です。
ギャンブルやゲームの課金だったり、
キャバクラやホストクラブへの投資だったり、
もわかりやすい例ですね。
「これだけ時間・お金・労力をかけたんだから利益を得るまで終われない」
という心理ですね。
やめられないとまらない
です。
共依存から抜け出す上で、
「何か問題が起きた時にどこまでが自分の問題でどこからが相手の問題なのか」の区別をつけることが大事ですが、
それとあわせて、
サンクコスト効果についても頭に入れておきましょう。
冷静な判断を!
ご相談すること自体に悩まないでくださいね。
お気軽にご相談ください↓
ブログにしたいことがたくさんあるのですが、なかなか書く時間が取れません…。
がんばります!
Twitterの方が更新頻度が高めです。
お気軽にフォローしてください。
https://twitter.com/takeheart_d
noteも始めました。
カウンセリングの日々で思うこと(抽象的な話が多いです)やアメブロに入らなかったものを載せています。