第五歌より 翻訳平野啓一郎
五年半かぁ...
リルケの『ドュイノの悲歌』は調べると "10年" の歳月をして書かれたとある、作中のその詩にふれ、若松英輔さんの著書に幾度となくリルケのことが取り上げられていていたことを思い出した
そして、
久しぶりに夢をみた、くっきりとした鮮明な夢だった、、面白かったので忘れないうちに書き留めておいた↓、本当に久しぶりだ、読んでいたこの小説のせいだとは容易に想像が出来た、しかし、しかし、、なんとも怖いなと、、
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*1:
今ならとくに気にはしないだろうから、ここらへんが夢だね、その中の年齢設定もそれと推し量られる
「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」
そういう考えは特に驚くほどでもない、彼らに仏教の素養が少しでもあれば (特に蒔野は宮本武蔵を引用してたしね→『我、神仏を尊びて、神仏を頼らず』) 、それを 諸行無常 というのだということはわかったかも (・ω・)?
そういう意味では、、
過去を変えながら、現在を変えないままでいることは可能なんだろう
その事象を どうとらえ、どうとらえ直すのか、悲しみ苦しみは必ずしもなくなるものではないけれど、悲しみ苦しみでなくなることは確かにある
ようは、
そういった 考え方 の問題でもあるんだなぁ...
と、
あたまではわかっているつもりだけれど、、??
ながむれば 衣手涼し 久方の
天の河原の 秋の夕ぐれ
新古今和歌集 巻第四秋歌上より / 式子内親王
と、、
古人の詠んだように、
「 (中略) 。近くにセントラル・パークもあるし、・・・・・・今日は良いお天気ですから、あとであの池の辺りでも散歩しようと思ってます。」
その 池の辺り を、天の河原 といえばよいのだろうか、、いやきっとそうだ... NYでのリサイタルは 五月 、たとえそれが 七夕 にはまだ早い若葉の季節のことだったとしても、、
そして更に、深読みしすぎを重々承知で書けば、、
リルケの『ドュイノの悲歌』の "10年" の歳月をして書かれたことと本作での "五年半" とを対比させうるならば、まだまだこの先を想像させる終わり方なのかもしれない... (゚-゚)?と
それはつまりは、
読んだ人それぞれがその後の物語をいかに熟成させてゆくのか?も問われているかのような、あるいはまた、たとえるなら「春琴抄」のラスト1ページにある一文、
「察する所二十一年も孤独で生きていた間に在りし日の春琴とは全く違った春琴を作り上げ・・・・・・」
にあるこの 感覚 を味わうことにも通じるものなのかなぁ、、
マチネの終わりに / 平野啓一郎
初読みの作家さんで
とくに面白いとは思わなかったけれど (*2) 、こういう 恋 もあるのかも?
*2:
文体が僕の好みではないという意味での合わないということで、登場人物の設定と物語の内容には違和感はなく、だからそれは、 "・・・・・・ for you" により直結してゆく (T_T) わけで、、
■関連ブログ■
読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか? 2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018のまとめ) ) 2019-01-08
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・** あなたにとって読書とはなんですか? **
死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
読み終えたかったという願いは叶わない。
二都物語 / C.ディケンズ
※2020年に読んだ文庫本など
・今昔百鬼拾遺 天狗 / 京極夏彦
・神はいつ問われるのか / 森博嗣
・ヴォイド・シェイパ / 森博嗣 再読
・ブラッド・スクーパ / 森博嗣 再読
・スカル・ブレーカ / 森博嗣 再読
・フォグ・ハイダ / 森博嗣 再読
・マインド・クァンチャ / 森博嗣 再読
・暗い越流 / 若竹七海
・楽園のカンヴァス / 原田マハ
・沈黙 / 遠藤周作
・一本の道 / 平山郁夫
・007 カジノ・ロワイヤル [新訳] / I.フレミング
・イッツ•オンリー•トーク / 絲山秋子
・羊と鋼の森 / 宮下奈都
・ペスト / A.カミュ
・蝶々殺人事件 / 横溝正史
・さよならの手口 / 若竹七海
・キャサリンはどのように子供を産んだのか? / 森博嗣
・幽霊を創出したのは誰か? / 森博嗣
・もういちどベートーヴェン / 中山七里
・首都消失 (上下) / 小松左京
・日本庭園の秘密 / E.クイーン
・命ある限り歩き続ける / 五木寛之、横田南嶺
・半沢直樹3, 4 / 池井戸潤
いつの間にか泳いできて、いつのまにか夢の島へ誘われ、、
浮世に目覚めては、さて、どこまで読んだのだろうか? と、そのページを探してる自分がいる、、、
読書の供、それは寝落ち