八つ墓村 / 横溝正史[再読] | カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

カーツの歴史散策&御朱印作庭  庭は眺めるものではなく、       出てみるものなのだ、、

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電光影裏斬春風

知っているようで知らない歴史の裏側をそっと、

御朱印帳をたずさえぶらり、ふらり、、つれづれに、、、

日々徒然に

やっとこのカヴァ版を見つけて✨
 
ただ「犬神家の一族」のように、ひょっとして映画販促の帯付きがないかな (もし有ればだけど) と、それも古書店巡りの理由のひとつ、いつ再開出来ることやら、、
 
 
 この二人の伯母というのは双生児で、二人とも生涯良人を持たず、いかず後家として、要蔵の両親なきあと多治見家のいっさいの采配をふるっていた。要蔵には弟が一人あったがこれは母の実家をつぐために、早くから家を出て、姓も里村と名乗っていた。
 
 
ん?里村?? そういう妄想も楽しい◎
 
そして、読了、いやぁ面白かった~✨
 
 
八つ墓村 / 横溝正史
 
まだまだ余韻にひたっているので、次に手に取る小説をなかなか決めることが出来ない、、次に何を読むかはその直前の読後感で決めているからね、しばししばしこのままで... 
 
にしても、
 
月に何十冊も読むという人はこの余韻というものをいったい楽しむということはないのだろうか (゚-゚)?
 
 
「この新しい事業が起こり、近代的技術を身につけた人間が、おおぜいいりこんでくるようになったら、村の人たちのものの考えかたも、いくらか変わってくるだろう。それ以外に、このいまいましい村の、迷信ぶかい人たちの考えかたを矯正する方法はみあたらない。そういう意味でも、私はこの事業を成功させねばならないのだ」
 
 
僕はその迷信ぶかい人たちの多い地方出身者だけれど、このコロナ禍においてもなお旧態然とした差別意識は変わってはいないなぁ... 
 
まぁそういうところが嫌で嫌で出たんだけどね、 ┐(´o`)┌ 
 
 
、、それはそれとして、、、
 
 
何年かぶりの再読は、それがいつだったもすっかりと忘れているけれど、ただ、初読の時よりも格段に面白く読めたよ✨
 
三者三様に描かれる女性は、三者三様のその純粋さ、切なさ もよいなと、、後半はちょい 泣き も入ったり、
 
また、
 
探偵小説ファンとしては、手記という手法 (*1) は、さかのぼればホームズ譜のワトソンの亜種かなぁ?などとも思いながら
映画のロケに使われた屋敷は実家からもそう遠くはないからいつかで行ってみたいなぁ
 
*1:
本文中に、「八つ墓村」の直前に解決したとあった「夜歩く」も手記ものだがこれはこれで驚いた、してやられたというか、、名作の本歌取りというか
 
 
1922+28→1950とするなら「八つ墓村」は凡そ昭和25年くらいの事件として書かれているようで、
それは古書店「京極堂」が開店した年にあたり、そして はその二年後の昭和27年に、横溝正史が実名で登場する は、昭和28年になる、ここらあたりの絡ませて方は、、うーむ、 (近日刊行予定) が楽しみだ✨✨
 
 
あれはたしか、実相寺昭雄展でのトークイヴェントだったか、堀内正美さん、寺田農さんと一緒に登壇された京極さんははっきりおっしゃった、「来年出ます (刊行されます) 」と、、
 
あれから随分と経ったなぁ、、もう10年にはなろうとしている
 
 
しかしそれも、、、
 
 
読み終えた余韻のなかには、そんな思いもあった、あった、、
 
 
 
関連ブログ■
読書遍歴:ひとはなぜ 物語 を読むのか? 2018-11-28
・特に好きな日本の作家さん
・無人島に持っていく五冊
・そして死ぬまでに、XXX を読み終えたい、、
・2018年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2018のまとめ) ) 2019-01-08
・2019年は、こんな本を読んできた ( ひとはなぜ 物語 を読むのか? (2019のまとめ) ) 2020-01-18
** あなたにとって読書とはなんですか? **


 死ねば大好きだったこの大切な本のページはめくれず、
 読み終えたかったという願いは叶わない。

 二都物語 / C.ディケンズ


※2020年に読んだ文庫本など
今昔百鬼拾遺 天狗 / 京極夏彦
・神はいつ問われるのか / 森博嗣
・ヴォイド・シェイパ / 森博嗣 再読
・ブラッド・スクーパ / 森博嗣 再読
・スカル・ブレーカ / 森博嗣 再読
・フォグ・ハイダ / 森博嗣 再読
・マインド・クァンチャ / 森博嗣 再読
暗い越流 / 若竹七海
楽園のカンヴァス / 原田マハ
沈黙 / 遠藤周作
・一本の道 / 平山郁夫
007 カジノ・ロワイヤル [新訳] / I.フレミング
イッツ•オンリー•トーク / 絲山秋子
羊と鋼の森 / 宮下奈都
・ペスト / A.カミュ
・蝶々殺人事件 / 横溝正史
・さよならの手口 / 若竹七海 
キャサリンはどのように子供を産んだのか? / 森博嗣
・幽霊を創出したのは誰か? / 森博嗣 
・もういちどベートーヴェン / 中山七里 
首都消失 (上下) / 小松左京
日本庭園の秘密 / E.クイーン
・命ある限り歩き続ける / 五木寛之、横田南嶺
半沢直樹3, 4 / 池井戸潤



いつの間にか泳いできて、いつのまにか夢の島へ誘われ、、
浮世に目覚めては、さて、どこまで読んだのだろうか? と、そのページを探してる自分がいる、、、
読書の供、それは寝落ち


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