Bootcampで再度Windows10にアップデートする注意点 | スタジオハーミットサテライトBLOG

スタジオハーミットサテライトBLOG

The daily news from STUDIO HERMIT.

2107年9月初頭に、iMacの内蔵HDDの不調傾向が発覚。

HDDを交換、データ移行をしたらWindowsは移行できなかった。

Bootcampに再度Win8.1から無償Win10へのアップデートはできるのか?

今回はその挑戦の備忘録をまとめた。

 

愛機の仕様:

21.5-inch Mid 2011 2.7GHz Core i5

1TB HDD 16GB memory

OSXのバージョンは10.11.6 通称、El Capitan

 

 

仕事メインの愛機のため、すぐに修理に出すことにした。

HDD交換・データ移行、 HDDはこの機会に2TBにアップグレードした。

 

この愛機にはBootcampでWin10を入れており、そちらも大活躍していた。

ところがデバイス交換によるデータ移行では、

「Windowsのライセンスの問題」

でシステム移行はできないとのことが、戻ってきて発覚。

 

そこで再度、BootcampでWindowsをインストールすることになった。

これが結果的に、二ヶ月かかってしまった。

 

まずパーテーションの作成の注意。

 

 

すでに内蔵ストレージを2つ以上のパーテーションを作っているとBootcampでは、3つめのパーテーションに入れることになる。

このようなパターンはNG!

「内蔵ストレージはBootcampエリア含めて合計で2つまでにしないとNGとなる」

これは以前に経験していたので、問題なかった。

 

インストールには前回と同様、リティール版のDVDディスクのWindows8.1。

 

過去の記録資料から、二回でインストール完了。

実は、一回目でも成功していたのだが、以下の理由で再度試したので二回となった。

 

一回目のインストール後。

最初のログイン画面で、次のようなエラーメッセージが出てしまう。

 

MSアカウントに紐付けできない、と警告が出る。

インストールを完結させるためにローカルアカウントで紐付けすることにする。

 

 

インストール完了後、あらゆる手段でMSアカウントと紐付けしようとしたが、できなかった。

 

「Microsoftサービスに接続できませんでした。問題が引き続き発生する場合は、スタート画面で「ネットワークの問題」を検索してください。」

 

どうやってもこの警告メッセージが出て接続できない。

ネットワークには問題が無い。

問題があるとしたら、MS側のサーバーではないだろうか。

 

しかし、MacからのBootcampという負い目とコンプレックスから、気がつかない失敗をしたかも。

そう思い直して、二回目の再インストールトライ。

慎重に手順通りにインストールするも、やはり同じ症状。

調べた結果、インストールには問題ないことがわかった。

この時期、たまたま、Windows8または8.1を再インストールすると同様の症状が出ているユーザーが多い。

MS側のバグであることが判明した。

MSサポートの書き込みでは、すでに大炎上していた。

ところで、MSアカウントの紐付けができないと、どんな問題があるのか?

 

・Microsoftアカウントにログインできない。

・パソコンでのMSアカウント切り替えができない。

・ローカルアカウントでしかパソコンを利用できない。

・クラウド版のオフィスが利用できない。

・one driveなど、データを入れているストレージが利用できない。

 ただし、ブラウザー経由のMSログインサービスは可能。

 

そして、今回のもっとも大きな問題は、無償時のWin10にアップデートできないことだ。

愛機MacのWin10は、2016年の無償アップデート時にインストールしたという状況。

これを復帰させるためには、パソコンがMicrosoftサービスのアカウントに接続できていることが前提である。

MSアカウントに接続できないローカルアカウント利用の状態ではアップデートできない可能性が高い。

有償で新たにWindows10を購入すればアップデートは可能らしいのだが…。

 

この症状のバグは長期間続き、本件のMSサポートは炎上が広がり続けていた。

しばらくWin8.1利用の覚悟を決めた。

しかし、毎回起動、ログアウト時に、アップデートを繰り返す。

BootcampでMacを再起動するにもそうとう時間を待たされる。

さらに不明なドライバー不足のエラーメッセージが毎回表示される。

 

 

「MOM.Implementation、またはその依存関係の1つが読み込みませんでした。指定されたファイルが見つかりません。」

 

ほうっておこうと思ったのだが、年賀状作成アプリをインストールできなくなったユーザー情報が多い。

ということでこれもほうっておけなくなった。

グラフィックドライバーの一部でVistaの頃からあるらしい。

これもWin8以上を再度インストールすると多くのユーザーがかかえている悩みだと知った。

 

今回の当方の環境では、以下の対策で対処できた。

 

 Bootcamp Cドライブに、

 AMDフォルダがある場合。

 AMD > WU-CCC2 > ccc2_install > setup.exe

 クリック、インストールが始まる。

 

 最初に一部のファイルのアンインストール作業が起こり、

 その後、インストールが始まる。

 再起動が必要となり、再起動。

 

 起動時にエラーメッセジが消えた。

 

Windowsは通常、使う頻度が少ないのでバグが治るのを待った。

約一ヶ月後、ようやく一部でバグが治った情報を入手。

ただし現在進行系のようで、Windowsアップデートを最新にし続けることが条件のようだった。

もう少し様子を見るため、それまではアップデートを続けた。

 

そして11月。

解決したと多くのユーザーがサポートにコメントをしていた。

再度トライ。

 

すると、あっけなく、繋がって、Microsoftアカウントでの接続が完了。

問題はこの後。

 

Micorosoftにログインして、アカウント情報でデバイス状況を確認。

予想通り、まだWin8.1なのにマイアカウントのデバイス認証はWin10として認識している。

 

これは、内蔵HDDを交換したため、利用しているデバイスを探すことができていない証拠である。

Win10にした過去があれば、いつでもWin8を再インストール後に、無償でWin10にアップデートできる。

しかし、その条件は「同じデバイス環境」であること。

 

ネットで同様の症状を調べると、Win10へのアップデートは失敗例が多い。

もっとも多い成功例は、Micorosoftサポートに相談したユーザーだった。

MacのBootcamp環境のWindowsインストールに関しても、技術サポートがあるか疑問だった。

しかし成功するなら、一番安心できる味方になると思い、初サポートへの問い合わせをおこなってみた。

 

 

結果、大成功。

とても丁寧かつ、親切かつ、的確かつ、安心かつ、信頼できるサポートの対応。

チャットでの問い合わせだが、アップデート作業なだけに複数回のステップ、時間もかかる。

合計1時間以上も丁寧に対応してくれたサポート。

 

今回のようなチャットの問い合わせを選ぶ場合は、すべての準備を整えておくとよい。

以下を参考にしていただきたい。

 

・BootcampでWin8.1を起動。

・それまでのWindowsアップデートを最新にしておく。

・Win本体でなく、すぐ隣にネット利用できるもう一台のPCを準備。

・基本、チャット問い合わせはこの隣に置いたPCで行なう。

・インストールメディア用のUSBメモリー5GB以上(念のため8GB以上)を用意。

・USBメモリーのフォーマットはデバイスに繋がり認識できればよい。

・インストールメディアを作成時に、再度、インストーラーがフォーマットするとのこと。

・Win8.1で利用していた個人ファイルなどのバックアップ。

・インストールに必要な60分くらいの時間の確保。

 

OSのインストーラーがディスクなどのメディアでなくなり、最近はDL版が多い。

そのためインストール時にしか作成できないインストールメディアを作ることが多い。

当方は信頼のSanDisk製品を常にストックしてある。

(アキバでUSB2仕様のSanDisk16GBなら約500円〜 2017年11月現在)

 

インストールメディアが不要であれば、その手順を飛ばして直接ダウンロードしながらのインストールになる。

その場合は、ネットのスピードによってインストール時間が前後する。

インストールメディアであれば、安定してインストールできる。

インストールメディアを作成しておけば同様の状況時に、ダウンロードせずに再インストールできるメリットがあるので推奨だ。

 

サポートとの相談で、こちらのWin8.1をリモートで遠隔操作してインストールを手伝ってくれると言う。

 

途中でインストールメディアを作成しますか、と聞かれた。

DLしながらインストールかメディア作成後にインストールかの選択ができると言う。

もちろん、お願いした。

 

 

最後はインストールとWindowsファイルの更新を待つだけ。

ここまでくれば、サポートは完了。

問い合わせチャットは終了。

 

無事にWin10のインストールが完了。

Win8.1でインストールしたアプリケーションもそのまま利用できた。

 

この後もとくに不具合もなく、今まで使用していたアプリケーションも問題なく利用できた。

Bootcampではなく、仮想OSを利用するユーザーも多い。

 

当方のiMacでは、

システムパワーに必要以上の負荷をかけたくない。

気分的に完全に切り替えて使用したい。

などの理由から、Bootcampを利用している。

 

ハードディスクデバイスの交換、異なるデバイスにシステムを移行した後。

そんな状況で再びWindowsを再インストールをされる方にお役に立てば幸いである。

 

I’ll be in touch.