. さくらさん(TS)へ、ただただ感謝あるのみ♡

 

 いま私が一番夢中になっているのがTSのさくらさん。

 そう言うと、これまでの私を知っているスト仲間や踊り子さんでさえ、えっ!?と驚くことだろう。でも、それは事実なのだ。そうなったいきさつを話そう。

 

 さくらさんのことは15年前(デビュー週2015年5月11日)から知っている。当時、私は仙台に単身赴任していて、仙台からの遠征としてTSに観劇に行った。当時は、仙台ロックに通っていたのでどうしてもロック系を中心に応援していたこと、また遠征でロック系以外の劇場に行ったときは自分が応援したい踊り子さんを一日で判断していた。その基準は私が渡す手紙にどう反応するかで私との相性を決めていた。しかも毎週のように新人さんがデビューする中で、悩む余裕もなかったし、あまりこだわりもなかった。そうやって、毎週のストリップのスケジュール表を作成していたわけだ。

 たしか、デビューしたばかりのTAERAとさくらさんをTSで一緒に拝見した。なぜかKAERAさんを応援し続けることになり、なぜかさくらさんをはずした。全員の踊り子を応援するつもりもなく、適当に取捨選択していた。たまたま、そのときのポラ対応の違いだったのだろうと思う。私は応援の有無をあまり外見で判断しない。だから、私が応援するかしないかの判断は、たまたまの、極めていい加減なところがある。そういえば、「太郎さんはどうして私のことを応援するようになったの?」と前にKAERAに聞かれたことがある。そのときはうまく手紙で答えたと思うが、かなりいい加減なところがある。(笑) ちなみに、今のように新人がほとんどデビューしなくなると、一年ぐらい時間をかけてじっくり判断している。(笑)

 仙台の単身赴任から戻ってきて、私はTSミュージックをホームに決めた。そのためTS系の踊り子さんを中心に応援するようになる。応援やポラの購入は新人さんとこれまで応援していた人が中心となる。そのため、さくらさんや山咲みみさんは応援対象から外れていた。

 今では恥ずかしい話であるが、私は応援する踊り子としない踊り子とでは観劇の態度がガラリと違う。ポラを買わないだけでなく、ステージ中に居眠りはするわ、席は外すは、本当にマナーの悪い客である。さくらさんも「ひどいお客さんだ」と思っていたことでしょう。心から申し訳ないです。

 私は手紙中心の応援をしているので、つねにどんな手紙を書こうかと考えている。ときに、それが童話になる。応援している踊り子さんはみんな私の手紙を楽しんでくれる。私の手紙に興味がなかったら、私はその踊り子さんを応援しない。それだけの話なのである。

 そんな私が四年ほど前から突然変わった。私はお絵描きブームになった。

 きっかけは羽音芽美さん。私の童話にイラストを描いてくれた。私はそれに感激した。私の童話と踊り子の絵のコラボが実現したのだ。私が感動して、それを他の踊り子に見せた。「私も描いてあげる」と続いてくれたのがKAERAさん、浅葱アゲハさん、虹歩さんの大御所御三家。それからの応援対象は新人からベテランに大きく舵を切った。そして今に至る。

 その間、いろんな出来事が起きる。KAERAさんが山咲みみさんの絵を紹介してくれた。KAERAさんがタッチの絵に奮闘しているのを見て、ささーっと描き加えてくれた。その絵の上手さにびっくりした。次に虹歩さんがさくらさんの絵を紹介してくれた。忘れもしない今年(2020年)の2月11日ミカドの初日、今年の干支ミズミの絵を渡してくれた。私はさくらさんの絵に一目で惚れた♡

そのときに、これまでの非礼を詫びて、お二人を応援させてもらうことになる。

 

 山咲みみさんもそうだが、これまでの私の観劇態度を見ていたら、絶対に私のことを嫌いになっているのが普通だと思う。それなのに、二人とも気持ちよく私のお絵描きのおねだりに応えてくれた。まずは、お二人の優しさというか、懐の深さに脱帽した。これこそ本物の踊り子魂をみた想いがする。

 しかも、正直、お二人の絵の上手さは抜群である。非常に味のある絵を描いてくれる。表現者としてステージで生きている上で、さすがの絵心だと感心させられた。私はお二人の絵にゾッコンになる♡

今や、私がもっとも応援に熱を上げているのが、このお二人なのである。

 ところが、いまさらながら応援しようと思ったら、なかなか会えないのが悩みの種。お二人とも芦原ミュージックの出演が多いから。でも、これまでも辞めないで、しかもこれからも辞めそうにないので(笑)、本当に有難いと心から思っているこの頃である。

 

 最後に、もうひとつ私を感動させてくれたこと。

 さくらさんはたくさん描いてくれるので、ついつい童話のネタをたくさん渡してしまう。しかし、まさか全部を描いてもらえるなんて期待していない。気に入った童話があれば選んで描いてもらえれば十分なのである。ところが、さくらさんの場合、描ききれなかったものを私からの宿題として次に会うときまでに仕上げてきてくれる。こんなことまでしてくれる方はなかなかいない。感謝・感激雨あられである☆

 今週上野の初日7/21(火)に、前々週のミカド楽日7/10(金)に渡した童話にお絵描きしたからと絵を数枚も渡してくれた。なんと前週にあわらみょージックで描いてくれたらしい。今週ご一緒の新井見枝香さんが「さくら姐さん、あわらで太郎さんの宿題をやっていましたよ」と教えてくれた。これには感激した。

しかも有馬美里さんとご一緒だったらしく、有馬さんの絵まで同封されている(私の童話「ちから姫」で天羽夏月さんの肖像画を描いている)。有馬さんは私の童話ファンで、昨年10月結の渋谷に特別出演されていたときに初めて絵を描いてもらう。彼女がお絵描きの娘と知ってびっくり♪ 父親譲りでお絵描きが大好きということで意気投合したことを思い出す。あのとき二日間通った。また有馬ちゃんに会いたいよぉ~♡

 さらに、あわら社長まで天羽夏月さんの肖像画を描いてくれたことに驚き。しかも、めっちゃ上手い。さくらさんの交流関係に感謝である。

 そんなこんなで、さくらさんから離れられない私。今週の上野は四日間通うつもり。

 

                

2020年7月                           シアター上野にて

 

. 山口桃華さん(TS)、ついに神秘のベールを脱ぐ♪

 

 2020年6月26日、大和ミュージックで、ついに念願の山口桃華さんの絵をGETした。私の創作童話「雪女」に呼応して、かわいい雪女のイラストを描いてもらった。絵が上手いのは分かっていたものの、改めて眺めると、やはり素晴らしい出来栄えであった。ついに、私のイラストcollectionに新たな一ページが加わった。

 ちなみに、私は前日の25日から大和に行き、童話を渡したのは前日のこと。コロナ明けで三回公演だったので最終公演までいた。午後22時くらいかな。今週は桃華さんがトリだった。桃華さんは私が最終回まで残っていたことにすごく感激していた。ふだんの私は最終回まで残ることは殆どない。今回は三回公演のため例外であった。そんなことが桃華さんの心を打ったのか分からないが、最終のポラタイムで「また明日も来るね」と別れ際の挨拶をしたら桃華さんから「ありがとう。今度必ずお絵描きするからね!」という言葉が返ってきた。

 私は一瞬、その言葉を「えっ! ほんとうかな⁉」と驚きつつ受け止めた。

 そして、翌日26日の一回目ポラのとき、桃華さんから絵が渡された。

 そのとき私は天に上るような気分になった。

 

 実は、私がお絵描きブームになって三年近く経つ。

 新人好きと言われていた私が、今やお絵描きをしてくれる踊り子さんを中心に追いかけている。信じられないが事実である(笑)。そして、そのことは踊り子さんの周知の事実として広まっているはず。「太郎さんに応援してもらいたければお絵描きをする」それが踊り子さんの常識になりつつある。新人にそうアドバイスしているベテランのお姐さんもいるようである。絵が上手い下手は全く関係ない。とにかくお絵描きをしてくれる姿勢があれば私は喜んで応援させてもらっている。

 

桃華さんには三年前から「よかったらお絵描きしてね!」とお願いした。

桃華さんはよくボラの裏に絵を描いてくれていた。めちゃくちゃ上手い。ファンの間で桃華さんは絵の上手い踊り子として評判になっていた。もちろん私も描いてもらったことがある。そのため、お絵描きのおねだりも気さくに行えた。桃華さんも気さくにOKしてくれた。

私は童話と一緒に、たくさんの踊り子さんに描いてもらった絵を同封した。絵を描いてもらうことは私の童話が面白いという証拠になる。興味がなかったら絵は描けないはず。その絵を桃華さんは興味深く眺めた。「みんな上手に描いているわね」と思ったことだろう。そして、さっそく自分も描き始めた。「今日、描いたら渡すね」と言う。私は楽しみに待っていた。ところが上手く描けないようだ。「明日もう一度書き直してみるわ。もう少し待って!」と言う。私は急いでいるわけではないので、いつまでも待つ。桃華さんはきっと上手に描いているのだろうが、どうしても自分で納得しないのだろう。「私はもっと上手く描けるはず」腕に自信があればますますそうなるだろう。私はそんな桃華さんの気持ちがよく分かった。ともあれ、そうなると、桃華さんはなかなか私に絵が渡せなくなった。

私としては上手な絵を求めているわけではない。大好きな踊り子さんである桃華さんの絵を持っていることが自慢なのである。できれば他の人にも見せて自慢したいところ。

私の気持ちが分かっているとは思うが、桃華さんは私に絵を渡すことに慎重になっていく。

 

それから三年の年月が流れた。

 私はお絵描きしてくれる踊り子さんを中心に応援を回っていた。そのためか、まっすぐ桃華さん目当てで劇場に行かなくなった。しかしTS系の劇場に行くことが多いため、桃華さんとはよく会った。会えば必ずポラを買い、お絵描き用の用紙を同封する。

ときに「今年の目標は桃華さんにお絵描きしてもらうことだ」と桃華さんに笑いながら話す。しかし、なかなか実現しないまま年月が過ぎ去った。

 私はお絵描きは過剰サービスだと思っているので、お絵描きしてくれないから応援しないなんて全く思っていない。だから、桃華さんともふつうに接した。不思議と、踊り子を引退する前にいつか描いてくれれば十分だと割り切っていた。

 なんというか、私と桃華さんは、お互いに求めていることは分かっていながら、なんとなくそっけなく接している恋人のような感じに思えた。

 私にとって桃華さんは私の童話を愛してくれている大切な読者である。桃華さんはデビューからもう12年間もずっと私の童話を読んでくれている。しかも、すごく褒めてくれる。私は桃華さんの励ましがどれほど心強かったことか。童話は私自身。いや私以上に私自身だ。その童話を愛してくれていることは間違いなく私も桃華さんから愛されているのだ。

 これまでも桃華さんがお絵描きしてくれそうな気配を感じていた。最初はポラ袋にお絵描きしてくれた。二枚も。そのポラ袋を他の踊り子さんに見せると、みなさん「すごく上手な絵ね。誰が描いたの?」と聞いてくる。それだけ桃華さんの絵は抜群なのだ。ただ、ポラ袋だとコピーして他の人に見せることができない。私としては是非A4用紙に描いてほしいところ。

 今回の大和の前の週に、上野で桃華さんがポラの裏にお絵描きしてくれた。私の童話に沿った、アマビエとちんぽ三兄弟の絵だ。桃華さんが自分で作ったキャラクターだ。これは貴重である。特に、ちんぽ三兄弟のイラストはキャラクターとして採用したいレベルの出来栄えだ。簡潔に描けて、しかもかわいい。これを是非ともA4用紙に描いてほしいよー。そのことを手紙にもお願いしていた。

 そうした状況下、お絵描きが実現する下地ができていたように思える。

 そして、遂に遂に、お絵描きが実現した。

 

 私は夢を見ていた。

 三年間、是非とも付き合ってほしいと求愛を続け、ついに口説き落とした。私と桃華さんは初めての夜を迎えた。そして、二人の愛の結晶が出来上がった。それが今回の雪女の絵なのだ。

 これで私は十分に満足している。

 でも、あわよくば、ふたつ、みっつと愛の結晶を増やしたいとも思う。

 私はこれからもアタックし続けたい。

                                   

2020年6月                        大和ミュージックにて

 

 

 

 

 

 

■絵の管理について

 

 今やものすごくたくさんの絵がストックされている。私のそれぞれの童話に対応して、どの踊り子さんが描いてくれたものかを管理番号を付けて整然と整理している。整理用のファイルがある。私のコレクションは膨大なデータ化されている。事実、そうしないと収拾がつかないのである。しっかり整理しておかないとテキパキと踊り子さんに渡せない。童話など文章の管理だけでも大変なのだが、それに付帯した絵のデータ管理を合わせるとかなりの事務量となっている。毎週毎週、どの劇場に出演している踊り子さんに次にどんな文章と絵を渡すかをスケジュールするだけで膨大な時間を費やしている。それが私の日課なのである。そして執筆とともに、それが私の楽しい時間の過ごし方なのである。

 管理票には、左の欄に所属毎に踊り子の名前を並べ、右に頂いた絵の管理番号を付っていく。どの絵が私の童話に関係するかを別途コード化している。そして、童話ごとに絵の現物をファイルしておく。これが本棚に並んでいる。

最初のうちは絵を描いてくれる踊り子は少なかった。羽音芽美さんを始め、KAERAさん、浅葱アゲハさん、虹歩さん等からスタートしていった。次第にその数が増えていくわけだが、その中でもTS系列の踊り子さんが多いのだが、描いてくれそうな方を最初に名前を羅列していた。そして実際に描いてくれた人にはどんどん絵の管理番号が増えていく。新たに描いてくれた人はどんどん追加されていく。その中で、最初に山口桃華さんは必ず描いてくれるだろうと期待して最初に名前を登録していた。

こうした管理をしている中で、山口桃華さんだけが一枚も絵がたまらなかった。

でも、私はいつかは描いてもらえるものと信じて名前の登録を消さなかった。

 

 

. 愛娘くるるとお絵描きを楽しむ♪

 

 2019年12月中、京都DX東寺に二日間顔を出した。平日だったので、客入りも少ない。最初は10人足らずでスタートするほど。京都の冬は寒いが、広いDX東寺でこれだけ客が少ないと本当に寒く感ずる(笑)。

 今週の香盤は次の通り。①聖京香(ロック)、②くるる(晃生)、③埃(DX東寺)、④愛沢真実(晃生)、⑤ALLIY(ロック) 〔敬称略〕。

 埃さんは昨年末(2018年11月26日)にDX歌舞伎でデビューしているが私と出会ったのは今年に入ってから(2019年2月21日)。だから、くるるさんと合わせて、今年の新人さん二人がそろって私を喜ばせる。二人とも若くて可愛いうえに性格がとてもいい。私の中では今年の新人レースはこの二人を中心に回っていた。

 この二人は、いつも私にお絵描きしてくれる。お絵描きブームの私にとっては嬉しいことこの上ない。今週の公演には、もう一人のお絵描きさん、愛沢真実さんもいたので私にとって最高の香盤になっていた。

 

 埃さんとくるるさんは新人同士なのですぐ仲良くなっている模様。埃さんの方がデビューが半年早いのでお姐さんになる。

 ひとつ事件が発生。

 埃さんの演目「キャベツ」に対して、私は童話「キャベツとおあむし」を書いていた。すごく評判がいい。くるるさんにも見せていて、いつものようにお絵描きしてもらった。童話を書いたばかりとあって、まだ踊り子さんから絵が集まっていない。だから、くるるさんの絵は貴重だった。

 埃さんに喜んでもらおうと、集めたキャベツの絵を見せた。埃さんは「いろんなねーさんたちがキャベツとクラゲのイラスト描いてくれてうれし~」と喜ぶ。もちろん、くるるさんの絵も入っていた。特に、問題だとは思わず躊躇なく入れた。

 すると、ポラタイムで、くるるちゃんから「太郎さん、私の下手な絵を埃ちゃんに見せたでしょー。笑われちゃったよー」と言われてしまった。くるるちゃんの顔はあまり怒っていないように見えた(笑)。一瞬やばいことをしたかなと思ったが、くるるちゃんはその後も変わらずにお絵描きしてくれたのでホッとした。

 

 くるるさんは今年2019年4月中にデビュー。チャーミングな容貌でストリップ界のアイドルとして人気が出ている。外見もいいが、私としてはお絵描きをしてくれるのがたまらなく嬉しい。「お姐さん達みんな絵が上手くて羨ましい。下手な絵だけど太郎さんが喜んでくれると嬉しい!」と言ってくれる。その気持ちが大事。

 くるるちゃんの絵には味がある。上手いか下手かという問題ではない。上手く描ける腕はないかもしれないが、くるるちゃんの絵を見ていると心が和む。私の娘たちが小さい頃にお絵描きしてくれた思い出が蘇る。だから、たまらなく懐かしくもあり嬉しい。くるるちゃんが私の愛娘のように思えて、たまらなく愛おしくなる♡

 くるるちゃんの絵は、時にピカソ級に分からないものもある(失礼↓)  私が愛娘たちとお絵描きを楽しんでいたときは、そんなものだった。ある意味、これこそがお絵描きだと思う。

ただ、私が理解できないものは他の人には見せない。私だけの秘蔵コレクションとしてひっそり楽しんでいる。それに対して、私がユニークに感ずるものは人に見せる。人に見せるかどうかは私自身が峻別している。すごく絵の上手い人もいるので、そういう中に並べると上手さという点では見劣りするかもしれない。でも、私はくるるちゃんから描いてもらったことに重きを置いている。コレクションの中にくるるちゃんの絵が入っていることは、私がくるるちゃんを応援している証なのである。だから外せない。

ちなみに、私が勝手に外すと怒る踊り子さんもいる。TSの宮野ゆかなさんもその一人。彼女も気さくにお絵描きしてくれる。そのたびに「私の絵はいつ採用してくれるの?」「今回の絵は採用レベルだからね」それが彼女の口癖である。(笑)

 

 埃ちゃんは絵心がある。なにを描かせても上手に描く。彼女も私が喜ぶのを見ていつもお絵描きしてくれる。

 埃ちゃんは、くるるちゃんの絵を見て笑ったと聞いたが、絶対に馬鹿にして笑ったのではない。埃ちゃんが性格の悪い子でないのはよく分かる。きっと、仲良くなったくるるちゃんをからかったのだと思う。

 

 いろんなお絵描きさんがいる。私にとっては、お絵描きしてくれる踊り子さんはみんな可愛い。

以前の私は自他ともに認める新人好きと言われた。ところが、最近の私は、お絵描きしてくれる踊り子さんを中心に応援している。踊り子さんの追っかけというより‘絵の追っかけ’と言えるかな。

 くるるちゃんもしっかりその中に入っているよ。

 

 

2019年12月                         京都DX東寺にて

 

 

. 蟹江りんさんの‘どうしても口説きたい’絵の魅力

 

 2019年12月結のライブシアター栗橋で遂に念願が叶った。蟹江りんさんからお絵描きを頂く。ついに憧れの女性を口説き落としたかのような妙な達成感があった。たまらなく嬉しい。今の気持ちとその模様をメモしておきたくなる。

今週の香盤は次の通り。①香山蘭(ロック)、②蟹江りん(栗橋)、③南美光(TS)、④雪見ほのか(ロック)、⑤鈴木ミント(ロック) 〔敬称略〕。

 

蟹江りんは、8月中にライブシアター栗橋でデビュー。私はその週に二日通い、そのとき、りんさんが絵の上手い子であることを知った。他のお客さんのポラをちらっと見て、お絵描きされていたから。しかも、その絵がすごく上手で驚いた。ただ今、お絵描きブームの私の琴線にビンビン触れた。そこで、私も干支である猪の絵をお願いしたらポラの裏側にささっと描いてくれた。私はその絵を一目見たときに一発で彼女の絵に惚れた。その筆タッチから、この娘はどんな題材も自由自在に描ける絵心を持っていると感じた。そして、絶対にこの娘と仲良くなって私の専属お絵描きさんになってほしいと心から思った。

そこで、ポラの裏ではなく、A4のコピー用紙をポラ袋に同封して、それに描いてほしいとさりげなくお願いした。ところがコピー用紙に絵は返ってこない。忙しいとか、気が向かないとか、いろいろあるだろうと思い、また強引な頼み方をしたら嫌われると思って、時間を開けては何度もお願いした。しかし、全く反応がない。なんか私自身、空回りしていた。頭の中で自問自答が始まる。・・・

もしかしたら、蟹江りんさんは警戒心の強いタイプかもしれないと思う。新人だからね。もうしばらく応援して仲良くならなければ描いてくれないのかな・・・と思う。

ときに、もしかしたら私が彼女の嫌いなタイプ(生理的に受け付けないタイプ)かなとも考える。しかし特に私の顔を見て嫌な顔をするわけでもなく、ポラの対応は至って普通だった。私がいつも渡す手紙はちゃんと読んでくれている感じ。先輩の黒井ひとみさんなどが私のことを「先生」と呼んでいるからか、りんさんも私のことを「先生」という敬語を使ってくれている。

私の20年間のストリップ歴では、蟹江りんさんのようなタイプとは絶対に相性がいいはずと思える。

いずれにせよ、どうして彼女はすんなりお絵描きをしてくれないのかなと私自身ずっと悩んでいた。

 

今回、新作(二作目)の観劇レポートを書いてあげるついでに、正直に今の私の気持ちを伝えようと決意した。

なんというか、好きな娘に告白するように妙な気分だった。気に障って逆に嫌われるかもしれない。でも、言わずにいられない。まぁ、私はお客さん側なので、踊り子さんとしては無碍な対応はしないだろうとも思えた。いずれにせよ、嫌われても仕方ないと思いつつ、清水の舞台から飛び降りる覚悟で手紙を書いた。

観劇レポートにかこつけて書いたので、ずいぶん回りくどい言い方になっていた。長い文章になった。深夜遅くまで悶々としながら書いていた。気付いたら朝方4時になっている。私は昔懐かしい恋する青年の気分になっていた。

 

さて、その結果はいかに・・・

りんさんがポラの時に「レポート読みました。驚きました。あのA4の用紙は私にお絵描きしてほしいというものだったんですか。私はてっきりミスって入れてきたものと思っていました。もったいないな~と思って家に持ち帰り落書きしていました。(笑)」と言う。あれあれーって感じ。勘違いもあってか、お互いのやりとりが全くチグハグなものになっていたのだった。

 

その後は、りんさんから「私はお絵描きが大好きなの」と言って、次々にA4用紙にお絵描き作品が返ってきた。めっちゃ上手い。私は涙が出るほど感激した。

 目の前に、りんさんの描いたステキなイラストがある。まさしく念願の私のお宝をGETできた瞬間だった。

 私の心はパーッと晴れた。この四か月間の鬱々とした気分がまるで嘘のようだ。心底うれしかった。なんというか、好きな娘にデートを申し込んで叶った気分みたいだ。りんさんが愛おしくてたまらなくなる♡

 ついに、こんなに可愛いお絵描きさんと仲良くなれた。今までとはまた違った意味で彼女のステージが華やいで観えた。これから蟹江りんさんを本腰を入れて応援させてもらおうと心に誓った。

 

 

2019年12月                       ライブシアター栗橋にて

 

 

. 山咲みみさんの‘ミラクルな’絵の魅力

 

 2019年10月結の池袋ミカド劇場に後半11/29~31の三日間通った。今週の香盤は次の通り。①山咲みみ(TS)、②KAERA(TS)、③玉(TS)、④虹歩(蕨ミニ)、⑤上野綾(東洋)、⑥伊東紅蘭(東洋) 〔敬称略〕。

 今週は、東洋の新人・伊東紅蘭さんが初関東上陸、さらに私の専属お絵描きさんが三人(虹歩さん、KAERAさん、玉さん)もそろった。私にとっては最高に楽しい週だった。

 今週は書き上げたばかりのタッチの童話を三人に披露し、是非ともお絵描きをしてほしいとお願いした。まだ誰も描いていない白紙状態の童話タッチに初タッチしてほしい。是非ともこの三人に一番乗りを頼みたい。

 タッチは人気漫画で誰もが知っている。しかも、ヒロインの浅倉南はアニメヒロインとしてベスト3に入る人気者。必ず描いてもらえると信じていた。

 案の定、この三人全員がタッチに挑戦してくれた。早くも初日の二回目ポラ時に仕上げてきたのが虹歩さん。浅倉南のイメージがよく出ていた。しかし本人としてはあまり自信がないのか「タッチ(?)」と記している。また、初日にKAERAさんが浅倉南の絵に苦戦していた。本人は失敗作と言っていた絵を初日の最後に二枚見せてくれた。明日以降、再挑戦すると言っている。そこで「KAERAさんは犬の絵がうまいのでポンチを描いたらどう?」と私がアドバイスするとKAERAさんがその気になった。ポンチに再挑戦すると言ってくれた。さて、漫画家志望だった玉ちゃんは三日間あるのでじっくり家で描きたいと話してくれる。こりゃ期待十分。こうして、三者三様の三日間のタッチお絵描きが始まった。

 二日目に、KAERAさんから「楽屋で誰がタッチの絵をうまく描けるか競争になっている」という話を聞く。玉さんのポラコメにも「誰が一番上手にタッチ描けるかと楽屋で競争中です。」とある。これは凄いことになったなと内心どきどきした。

 二日目の一回目ステージのポラ時に、KAERAさんからポンチの絵が仕上がってきた。KAERAさんらしい最高の出来である。おや、浅倉南の絵も同封されている。まるで漫画イラストのようにすごく良く描けている。なんと、これは山咲みみさんの絵だった。「犬描いてみてみんなに見せて、みみ姐さんにも描いてもらって、虹歩姐さんや玉ちゃんに見せたら、家でもう一回描いてこよ!  負けないって言ってた(笑) 犬の方が上手く描けたかな!」とのKAERAさんのポラコメ。

 私は、山咲みみさんが描いてくれたこと、また彼女の絵の上手さに腰が抜けるほど驚いた。この話は後ほどじっくりしたい。

 三日目に、玉さんの力作が二枚も頂けた。まさしく漫画家のタッチである。素晴らしいの一言。

 この三日間は本当に楽しく有意義な時間を過ごせた。

 

 さて、肝心な山咲みみさんの話をしよう。

 絵を観た瞬間に、みみさんの絵の筆タッチは別格であると感じた。只今お絵描きブームの私には一瞬で踊り子さんの絵心が識別できるようになった。正直、一目で絵に惚れた♡

 まずは、こんなに素敵な絵を頂いたお礼をみみさんに言わなくてはならない。私はKAERAさんから絵を頂いた次の回に、みみさんのポラ撮影で一番に並んだ。

 私がポラを買うのを見たみみさんの第一声「ミラクルが起きた!

実に私がみみさんのポラを買うのは20年ぶりである。思えば、ちょうど私がストリップにはまった20年前、初めてTSミュージックに行きTSメンバー全員のポラを買い、そのとき私の手紙への反応などを見て応援する対象を絞った。全員を応援するわけにはいかないからね。そのときに、残念ながら(失礼ながら)、みみさんは応援する対象から外した経緯がある。

みみさんはちょうど20年前、1999年7月21日にTSミュージックでデビューした。私が20年前にストリップにはまって、そのときに在籍していたTSメンバーで未だに現役の子はみみさんしかいない。ずっと人気があったかというと、固定ファンはいるものの、人気があるとは言えない。TSのメイン劇場でない芦原ミュージックや今は閉館してしまった沖縄の劇場によくのっていた。関東にあるTSメイン劇場三館(現在は池袋ミカド、シアター上野、大和ミュージック)には穴埋めでのることが多い。彼女の経歴を見ると、本当に苦労している。プロフィールには1977年11月30年生まれとあるから、もうすぐ42歳になる。TS最年長でありながら「まだまだ辞めないわよ」と言っているし、実際、デビュー当時と容貌はほとんど変わっていない。いつも笑顔を絶やさない性格に熱心なTS客は変わらずに応援している。

思えば、みみさんと私はスト歴20年のストリップ同期みたいなもの。

私はみみさんを応援してはこなかったが、私がTSをホームにしていたため、みみさんはTSでも有名客である私のことをよく知っているようだ。私が仲良くしているKAERAさんあたりから私の話はよく聞いているのかもしれない。

踊り子さんは自分を応援してくれて毎回ポラを買ってくれる客を大切にする。ポラを買ってくれない客は相手にしなかったり無視したりするもの。ところが、みみさんは毎回会うたびに「こんにちは」と愛想良く声をかけてくれる。本当に性格のいい子なんだなと思っていた。そのせいか、私こそ、みみさんをミラクルな子と感じていた。(笑)

 

今回20年ぶりのポラ購入。みみさんは「ミラクルが起きた!」と言いながら、愛想よく対応してくれた。みみさんのポラのコメント「わーい!!心からありがとうです。踊り子さんたちの絵みんなすごい上手ですね。個性がでますね。今度、時間があるときにまた絵を描きますね。森のストリップ劇場の話おもしろいです。」

二日目に二度ポラを買う。ラストは預かりポラにする。みみさんは「家でお絵描きしてみるね」と話していたが帰宅したらすぐに寝てしまったたらしい。(笑)

私は、みみさんから頂いたタッチの絵を眺めながら、みみさんはどんな絵も器用に描ける腕を持っているなと直感した。そんな筆タッチだった。

そう思って、三日目のポラ時に、試しにお絵描きに注文を付けてみた。いままで踊り子さんにお絵描きを頼むときには「どんな絵でもいいよ」と特に注文を付けることはしなかった。変に注文をつけて筆が進まなかったら困るからね。でも、みみさんの場合はどんな絵でも器用に描けそうなキャパを感じた。今回お願いしたのはワンピースの絵で、誰も描いていないナミの絵をお願いしてみた。すると見事なイラストが返ってきた。やはり素晴らしい才能を持っていると実感した。私は完全にみみさんの絵の才能に惚れた。

みみさんとの出会い、というのも今さら変だが、彼女の絵の才能に出会えたことが幸せだと思った。これに気づかせてくれたKAERAさんにもめっちゃ感謝したい。

 

早く、みみさんに会って、またお絵描きをおねだりしたい♪

そう思って、改めて香盤表を眺めると、みみさんに会うのは本当に難しい。なんといっても芦原ミュージックの出演が多い。ほとんど芦原ミュージック専属に近い。さすがに芦原まではいけないよなぁ~。関東の劇場で会うのは穴埋めのタイミングを待つしかないのか。直近の香盤表に11月結のシアター上野が入っていたので、そこに行こうとスケジュール調整していた。そうしたら、11月中にシアター上野に行った時、山咲みみさんの香盤が消えてKuuさんに変わっていた。これにはショックを受けた。そうしたら、たまたま11月中の大和に行った時、山咲みみさんが来週のることが分かった。上野から大和に変更していたのだ。今更ながら、みみさんの香盤がころころ変えられるのにも驚いた。追いかけることになって、こうしたことが初めて分かった。本当みみさんも大変だねー↓

でも、みみさんは「私はまだまだ辞めないからね」と言っていた。これから、まだまだ会えると思っている。今頃になってファンになって大変申し訳ないところだが、この言葉に安心させられる。これからは、私の大切な専属漫画家になってほしい。

この手紙は私の20年越しのラブレターです♡ (と言いながら、お気に障ることを書いていたらごめんね~↓)

 

 

2019年10月                         池袋ミカド劇場にて

 

 

. 画家の娘、有馬美里さんとの再会

 

 2019年10月結の渋谷道頓堀劇場に、10月23日(水)三日目に顔を出す。今週の香盤は次の通り。①有馬美里(道劇)、②はな(フリー)、③蟹江りん(栗橋)、④黒井ひとみ(栗橋)、⑤六花ましろ(道劇)、⑥中谷ののか〔敬称略〕。今週は六花ましろさんの誕生日週。私のお気に入りのメンバーが多い。

トップの有馬美里さんが友情出演されていた。有馬さんと六花さんは仲良し。ちなみに、有馬さんは二年前の2017年9月結にここ渋谷道頓堀劇場で引退されている。7年間の踊り子人生だった。

 最近、有馬さんが他の劇場にちょこちょこ特別出演されているのを香盤情報で見て知っていた。私としては、今回の公演で久しぶりに有馬さんと再会できるのを楽しみにしていた。

 

 私は有馬さんが引退したちょうど二年前の2017年10月頭から、踊り子さんにお絵描きをしてもらうようになった。きっかけは羽音芽美さん。それを機に、私は一気に「お絵描きブーム」となり、お絵描きしてくれる踊り子さんの‘絵の追っかけ’を始めた。有馬さんとしては、おそらく私は新人好きのストリップ客というイメージを持っていることだろう。お絵描き好きというイメージは微塵も持っていないはず。

そんな私が、最新作である童話「ちんぽ三兄弟」シリーズを渡した。有馬さんは私の童話ファンであるが、その過激な内容と、それに添付されている踊り子さんのイラストに驚いていた。「お久しぶりです!!そして・・・こんな面白いことに・・・一つのシーンって感じ?! お〇〇〇シリーズ!!私は画家の娘なので参戦したいと思います。(イラスト、)きよ葉姐さんの力作。RCサマのもすてきっ!!」とのポラコメント。私の童話が踊り子さんとコラボしている事実に、ストリップの時代が進化していることを感じ取っている様子。「時代が・・・進んでいるのがよく分かります~!!」「踊り子さんと太郎さんのコラボなインスピレーションの凄さを改めて思い知りました!!」

次に、私が有馬さんのお絵描きに驚く番。「めちゃくちゃ上手い!」有馬さんが画家の娘だなんて全く知らなかった。期待していないところに、この絵を頂き、嬉しい悲鳴。私は一目で有馬さんの絵に惚れた♡

私の童話「ちんぽ三兄弟」シリーズを面白いと、手放しで喜んでくれることに私は歓喜。それだけではなく、お絵描きまで加わる。もう私は有馬美里さんから離れられなくなる。予定を変更して、その日最終回にポラを預け、今週もう一度来る約束をした。

 

10月28日(月)、私として二日目、この日は一日四回ポラを買い、童話「ちんぽ三兄弟」シリーズを全て渡す。そのたびにお絵描きが返ってくる。「私どうしたんでしょ!? 次々と描いちゃうわ」と言って、素敵な絵をどんどん頂き、私は感無量になる。

最近の道劇では、石原さゆみさんや新城希さん(希望のんと改名)が限定復帰している。有馬さんも是非復帰してほしい。そして、私の専属マンガ家になってほしい。水咲カレンさんやきよ葉さん(南美光さんに改名)のように「ボクにお絵描きするために復帰してくれたんだね」と言いたいよぉ~♪

 

2019年10月                          渋谷道頓堀にて

 

 

. JUNさんの絵の魅力とキャラクターじゅんこの魅力

 

 西川口所属の踊り子・JUNさんの絵の魅力について書いておきたい。半分、備忘録のつもりで思いつくまま書くので、お気に障ることがあったらごめんなさい。最初に謝っておきます。

 

只今、踊り子さんから沢山の絵(イラスト)を頂いて、せっせと整理しファイルしている。

パソコンの中で、絵の管理ファイルを作成しているのだが、この2019年10月頭でJUNさんからの絵の枚数が40枚に達し、全踊り子さんの中で一番多くなった。

私の童話と踊り子さんの絵をペアリングさせていて、いまや童話と絵の整理だけでもかなりの作業時間を要す。その分、創作童話の楽しみも倍増している。

たくさんの踊り子さんに私の創作童話を渡しているが、その際、ペアになる絵をその都度確認しながら眺めている。そのため、誰がどんな絵を描いてくれたか全部頭に入っていることと、その絵を眺めながら童話創作の凄い励みになったり新しいインスピレーションが湧いたりしている。その相乗効果たるや、単なるストリップ観劇の楽しみをはるかに凌駕している。誰も私のストリップの楽しみに叶う人はいないと自負できる。(笑)

 

前置きはさて置き、JUNさんの絵が一番多くなり、何度もJUNさんの絵に触れる度に感ずる彼女の絵の魅力をここで書いておきたい。

私が踊り子さんの絵を蒐集し始めたのは丁度二年ほど前になるが、JUNさんはその最初の時期から協力的だった。だから枚数№1にもなるわけだ。ただ、最初にJUNさんは「私はじゅんこしか描けない。それでもよければ描いてあげる」と話してくれた。JUNさんのオリジナル・キャラクター‘じゅんこ’のことは私もよく知っていた。お化けのQ太郎に似たイメージだ。それでも私は「是非にと」お願いした。だから、当然のことながら、具体的にキャラクターは決まっていても、それはじゅんこの絵となって返ってきた。例えば、ルパン三世でも、メーテルでも、かぐや姫でも、全部じゅんこの顔になっている。絵としては面白く出来ている。ところが、他の踊り子さんから貰った絵は具体的なキャラクターの絵になっており、非常にうまくキャラクターを描いている。それらと一緒に並べたとき、JUNさんの絵には違和感を感じた。これをそのまま他の人に見せたらどう思うかなと一瞬躊躇して、他の人に見せる対象から外した。あえて言うが、下手だから外したのではない。私は以前から何度も話しているが、絵は描いた人の個性であり、上手い下手ということは一切気にしない。

一方、JUNさんの絵は、具体的なキャラクターがない場合、例えば「朝食」などでは非常にいい味を出す。じゅんこのほのぼのとしたイメージと、よくお日様などが背景に描かれる。一言で表現すると「牧歌的」で癒される。いま私が精力的にシリーズ化している「ちんぽ三兄弟」はもともと具体的なキャラクターがいないので、JUNさんの絵がとてもマッチしている。他の踊り子さんの中には、具体的なキャラクターがいないので描きずらいと言う方もいるが、JUNさんはどんどん描いてくれる。いまや「ちんぽ三兄弟」シリーズのメインデザインになってくれている。

また、JUNさんの絵にはユニークさがある。本当にいい絵というのはユニークさがあるもの。このユニークさこそがJUNさんの最大の持ち味と言える。絵のセンスの良さと知性を感ずる。

また、最近の特徴として、じゅんこと具体的なキャラクターを絡めて並記するようになってきた。そして、具体的なキャラクターを見ていて、絵がすごく上達しているのに気づく。これには驚きと感心を覚えた。この二年間、しばしば私のために絵を描いてもらっているから、自然と上手くなってきているのかもしれない。もちろん本人の努力もあるだろう。他の踊り子さんの絵が刺激になっているかもしれない。いずれにせよ、私が絵の教師然として存在しているのが大きいかも。人に見せるために描くことは大切。踊りと同じだ。だから私は、JUNさんの絵の才能を開花させたような、すごくいい気分になっているよ。(うぬぼれちゃって失礼↓)

 

話を戻す。最初に、私の創作童話に添付する絵からJUNさんの絵を一旦外させてもらったと言ったが、JUNさんのたくさんの絵を見ていて、このまま外すのはもったいない。あるとき、JUNさんの絵だけをひとまとめに集めて、ひとつの個展みたいにすると非常に面白いことに気づいた。じゅんこのルパン三世、じゅんこの銀河鉄道、じゅんこのかぐや姫、じゅんこのすみっこくらぶなど、それらを並べるととても面白い企画になる。私はこれを「じゅんこアラカルト」と称した。そして、それをJUNさんに提出した観劇レポートと一緒にして、お気に入りの踊り子さんを選んで渡してみた。すごく好評だった。

それを通して、JUNさんの‘じゅんこキャラクター’が既に人気を博していること、なによりJUNさんの人柄に惚れている踊り子仲間がたくさんいることに改めて気づいた。じゅんこの絵と一緒にポラを撮りたがる踊り子さんもいるんだよ。

JUNさんの人柄は、もちろん男性のファンも増やしているが、踊り子仲間の間でもすごく人気があるんだね。

こうした事実をJUNさんに話しておきたい。もう知っているかもしれないが(笑)

 

いま一番、私の中で旬なお絵描きさんがJUNさんなんですよ。

創作童話「STRIP EDEN」を書き上げたときに、一番最初にJUNさんに読んでほしかった。なぜなら、「ちんぽ三兄弟」シリーズを一早く読み上げ、たくさんの絵を提供してくれたのがJUNさんだったから。

もちろん、お絵描きだけでなく、踊り子として、なにより人間としてJUNさんは魅力的なんだと最近つくづく思う。

私もかれこれ20年を超えるストリップ歴となったが、JUNさんのような踊り子とこうして仲良くなれたことがストリップにおける一番の宝物だと思います。心より感謝します。これからも末永くお付き合いさせてほしいと心から願います。

 

 

2019年10月

 

 

●. 私の絵はいつ採用してくれるの?

 

 TSの宮野ゆかなさんとの絵の思い出を書いておきたい。

 

私の絵はいつ採用してくれるの?」それが最近の彼女の口癖になっている。

「私の絵は他の人に見せないでね」という踊り子さんはけっこう多い。こんなに上手いのにどうして見せちゃダメなのかなと思う。私としては、××さんからこんないい絵を描いてもらったんだよー!と自慢したいところなのだがそれができない。すごくジレンマを感じる。しかし、本人からそう言われたら他の人には見せないよう我慢するしかない。

それに対して、宮野さんのように言う方は初めてだった。私にはそれがけっこう新鮮だった。

少し、最初から事の成り行きを話しておこう。

お絵描きがMYブームになっていた私は、ゆかなさんのポラ時に渡す童話に他の踊り子さんの絵を添付した。「みんな、絵が上手だね~」と感心している。そこで、よかったら、ゆかなさんもお絵描きしない?と聞いてみる。すると、ゆかなさんが「太郎さんが見せてくれる絵はみんな上手すぎる。下手な人の絵が見てみたい!」と言うので、ゆかなさんと仲良しのタッキーの絵をこっそり見せた。

そうしたら絵を二つ描いてくれた。忘れもしない2018年8月24日の渋谷道頓堀劇場にて。一回目ポラ時に「何か書いておくねー! みんな上手だね。」とのポラコメに脈を感ずる。そして二回目ポラ時に「私の絵は下手くそだけどどうぞお収め下さい。みんなうますぎー! (笑)」とのポラコメと一緒に遂に絵を頂く。

そのときの絵が「スライム」と「おつかれサンバ」の二枚。初めて拝見した時、絵というよりは記号のような感じだった。「おつかれサンバ」は外枠だけだったので車の標識のように見えた。私はこの最初の絵を見て、ゆかなさんが絵が得意じゃないと思い込んだ。だから他の人に見せたら失礼かなと勝手に思った。

ところが、私はこの時に大いなる勘違いをしていた。私自身が彼女の絵を理解できるレベルになかったのだ。そのことは後になって気づいた。

まずひとつが「スライム」というキャラクターを私が全く知らなかったこと。だから変な絵だと勝手に思ってしまったのだ。その後、ちょうどタイミングよく晃生の望月きららさんがスライムの演目をやっていた。「あれっ⁉ ゆかなさんが描いてくれたものだ!」このとき、ゆかなさんが上手に描いていたことに気づいた。きららさんもスライムのお絵描きをしてくれたので、今度、スライムの童話を書くつもり。その時には、ゆかなさんときららさんの絵を童話に掲載させてもらうね。

もうひとつ、二度目のゆかなさんのお絵描き時に面白いことが起こる。2018年9月18日と20日の池袋ミカド劇場での出来事だ。

そのとき、ゆかなさんが「私の絵、採用してくれた?」と話しながら、続けざまに数枚の絵を描いてくれた。前に頂いた標識のような「おつかれサンバ」が人間の形をしてきた。顔が入り表情が分かるようになる。その絵がどんどん進化していき、最後は「おばサンバ」「おつかれサンマ」などユニークな変化形になっていく。これには私自身、興味がひかれた。そうしたら、一緒にのっていた道劇の桃歌さんが、ゆかなさんの絵に興味をもって、桃歌さんなりの別のタッチで「おつかれサンバ」と「おつかれサンマ」を描いてくれた。色付きだった。これには笑えた。楽屋での二人の盛り上がりが目に浮かぶ。私への絵の対応でこれだけ楽しんでもらえれば私も楽しい。

なによりも、絵というのはユニークさが大切。人を楽しい思いにさせられる絵は上手いに決まっている。私はそれから、ゆかなさんを見る目が変わった。

このミカドで、一気にゆかなさんの絵が全部で五枚貯まった。

お絵描きブームの私は、その後、「踊り子さんはどうして絵がうまいのか」というエッセイを書き、その中で、宮野ゆかなさんの絵五枚と桃歌さんの絵二枚を紹介した。(このエッセイは前に、ゆかなさんに渡している。)

ゆかなさんは、その後、会うたびに「私の絵はいつ採用してくれるの?」と聞いてくる。ほんんど挨拶言葉になっている。

2019年4月9日のミカドでは、さらに「いのしし」と「きりみちゃん」の絵も頂く。今や、ゆかなさんは私の専属マンガ家になってくれている。

そう思っていたら、他の踊り子さんから「楽屋で、ゆかなさんが『太郎さんが私の絵を採用してくれないのよ』と話していたわよ。ちゃんと採用してあげなさいよ」と言われる。私は慌てた。ゆかなさんの「私の絵はいつ採用してくれるの?」は冗談で言っている挨拶言葉だと思っていたので。

先日2019年6月12日のミカドで、ゆかなさんに「もう、とっくに採用しているよー」と話した。まだ疑心暗鬼のご様子だったので、今度このエッセイを見せようと思う。

 

踊り子さんと仲良くなるパターンはいろいろある。私の基本パターンは手紙だった。しかし、最近はこれにお絵描きが入ってきている。このことに凄く意義を感ずる今日この頃。

私が渡す手紙に興味をもって返事をたくさん書いてくれる人もいる。こういう人とはすぐ仲良くなれる。あまりコメントしてくれなくても、楽しく読んでいる方は分かる。ゆかなさんは後者のタイプ。ゆかなさんとはデビューから応援を続けているが、相性がいいのだと勝手に思っている。これだけキレイな方と仲良くなれるのは本当に幸せなことだ。

ゆかなさんは筆まめではないが、こと絵はすごくマメなのに正直驚いた。絵が好きなんだね。私としては、お付き合いの中に絵が入ってきたお陰で、ゆかなさんとのポラ対応が楽しくてたまらなくなってきている。(笑)

 

 

2019年6月

 

 

●. お絵描きは強烈な思い出だ!

 

 晃生の寿恋花さんのことをふと思い出す。親バレらしく、ストリップ界から突然に姿を消した。

 お絵描きしてもらいたかたなぁ・・と今更ながら思う。

 ポラサインの隅っこや、他の踊り子さん達が絵を描いてくれたポラ袋の片隅にさりげなくお絵描きしてもらった。その絵を見てかわいいと思った。是非、A4のコピー用紙に描いてほしいと何度も頼んだ。すぐにのってこなかった。けれど諦めずに長い目で頼んでみようと思っていた。いつかは描いてくれそうな感じであった。ところがその夢は叶わなかった。

 

 私はこれまでたくさんの観劇レポートを書いてきた。なぜか。書いておくと、いつか思い出として読み返せるから。あのときの感動が蘇ってくるのがたまらなく嬉しいから。これが私の特技でもある。

寿恋花さんの観劇レポートもいくつかある。

ただ、お絵描きがないのが残念でたまらない。

 

あえて、お絵描きの効用を考えてみるに、

他の踊り子さんがその絵を見た場合

・私の童話を読んで気に入ってくれた踊り子がこれだけいることが分かる

・太郎さんが応援している踊り子が分かる

・どの踊り子が絵が上手いか分かる (なお絵は上手い下手の問題はない。みんな味がある)

 

・絵を描いてもらったことが強烈な思い出として残る。不思議なことに、とても鮮明に残る。きっと私にとってよほど嬉しいのだと思う。

 だから、たくさん描いてくれている方は私にとって絶対的な存在感として記憶される。

 

 

 

 

2019年5月

 

 

 

ここからは個人的なお手紙になります。手書きでなく、ワープロ書きで失礼します。

 

 

今週二度目です。

新作を中日から披露しているとのことでさっそく駆け付けました。新作を楽しみにしています。また観劇レポートを書きたいので、できたら演目名と曲名を教えて下さいね。

 

先日、デビュー週ぶりにお会いして、成長したうさぎちゃんの姿にびっくり!

ステージも落ち着いていて元気いっぱいだし、ポラタイムでもお客さんと楽しそうに会話しながら応対しているし、ポラのポーズも増え、オープンの解禁など、驚くやら、ファンとしては嬉しいやら。

うさぎちゃんの魅力は、若さはちきれる元気なステージと若さぴちぴちのヌードにあります。新人さんらしく新鮮です。私にとっては、もうひとつ大きな魅力があります。言うまでもなく‘お絵描き’です。

私のお絵描きブームは二年近くなります。もともと踊り子さんに童話を創ってプレゼントしていましたが、一昨年の10月に晃生所属の踊り子・羽音芽美さん(休業中)が私の童話を漫画にしてくれました。続編もリクエストされ、それが「うさぎとカメの森のストリップ劇場」のシリーズに繋がります。

漫画だと大変なので、イラストにしたら、たくさんの踊り子さんが私の童話にお絵描きしてくれるようになりました。お陰で、私も励みになって創作童話がどんどん書けるようになりました。私と踊り子さんのコラボですね。20年のストリップ通いが面白いところに結実しました。

私に絵を描いてくれるのは私の童話ファンの方ばかり。というか、私の応援は手紙中心なので、私の手紙(ストリップに関する観劇レポートやエッセイ、童話など)に興味を示してくれる方のみに限定しています。今では、それにお絵描きが加わりました。ただ、お絵描きが苦手とする方もいて、お絵描きしてくれなくても全く問題はありません。これまで通り応援しています。

お絵描きは踊り子さんの真心だと思っています。私の童話に対する、いや私に対するサービスです。お絵描きは大変なので、ある意味、過剰サービスかもしれませんが、踊り子さんが喜んで描いてくれるのでお願いしているところです。女の子はお絵描きが好きなんですね。だから、お絵描きのサービスが続いているのだと感じています。

 

そんな中、夢乃うさぎさんとの出会いは衝撃的でした。うさぎちゃんがデビューした週、私のお絵描きさんの一人、愛沢真実さんが一緒にのっていて「太郎さん、すごくお絵描きの上手な子がデビューしたわよ。私なんかよりずっと上手だから太郎さん喜ぶわよ。太郎さんがお絵描き好きなことを伝えておくわね。たくさんお絵描きしてもらえるようにね。」と話してくれた。

うさぎちゃんから毎回毎回すばらしい絵が届く。私は歓喜した。私は「この子はストリップの神様が私に与えて下さった‘お絵描きの申し子’だ」と思った。

最初は彼女自身が好きな絵、自画像やうさぎの絵が次々と届く。特に自画像の中にデッサン調のものがあり、絵の心得があるんだなと感じた。私はたまたま書いたばかりの童話、銀河鉄道999とかぐや姫の童話を持っていたので、うさぎちゃんに「できたらメーテルとかぐや姫のイラストを描けないかな」と頼んだら、すぐに素敵なイラストが返ってきた。こんなに素早くかつ上手に描ける人を見たことがない。これにはめちゃくちゃ驚き、かつ嬉しくてたまらなくなった。

おそるおそる「よかったら私の専属漫画家になってほしいな」と手紙に書いたら「太郎さんの専属漫画家になってもいいわよ」との返答。嬉しくて涙が出そうになる。デビュー週は四日間ほど彼女から離れられなくなる。(笑)

このとき、私は、今後はうさぎちゃんの熱烈なファンとして応援することを心に固く誓った。

 

ひとつ、うさぎちゃんに謝っておかなければならないことがある。

私はうさぎちゃんと出会えたことが嬉しくて、私のお絵描きファミリー(お絵描きしてくれる踊り子さんたち)にうさぎちゃんの宣伝をした。そこで、うさぎちゃんの描いてくれた絵を見せた。みなさん「すごく絵の上手な子ね。太郎さんにとって、最高の子を見つけたね。よかったわね。」と一緒に喜んでくれた。

ということで、うさぎちゃんにお断りなく、うさぎちゃんの絵を見せてしまったこと(コピーしてあげてしまったこと)、大変申し訳ないです。

 

先日、うさぎちゃんからもらったコメントに「みんなに見られるの恥ずかしいから、コピーして載っけるのはやめてね!うさぎはお絵描きは好きなのでいっぱい描くけど、太郎さんにしか見せないで描いてるから。載っけちゃだめよ!」と書いてあって「あっ!しまったー」と思いました。本当に申し訳ありません。今後は見せたりしません。

これで気を悪くしないで、今まで通りいっぱい描いてほしいです。よろしくお願いします。

 

最後に、謝りついででこんなことを言うのもなんですが、・・

これまで私は必ず「よかったら、この絵を他の人に見せていいかな?」と事前に本人に確認して了承を得ていました。マナーとして当然のことですね。そして不思議にも今までダメと言われたこともなかった。むしろ「私の絵、不採用にしたらダメよ。ちゃんとみんなに配ってよ。」と言われることがあるほど(笑)。

今回うさぎちゃんの絵を見て、誰よりも上手い!!! これは私が保証します。これだけの絵を‘見せるのNG’にするはずがないと勝手に思い込んでしまいました。「みんなに見られるの恥ずかしい」というのは信じられない。というか、こんなに素晴らしい絵を見せないのはもったいないと思いました。正直言って、うさぎちゃんの絵こそ、私の童話を飾る絵としてアピールしたいと思います。

むしろ、絵はうさぎちゃんの売りとしてアピールすべきだと思いますよ。

よく踊り子さんによっては、「〇〇通信No3」とかいって自分の手書きの新聞をお客に配っている方がいます。自分のセールスポイント、最近のトピックス、新作の情報、今後のスケジュール等を書いているわけですが、絵の得意な人が多く、よくイラストを描き込んでますね。これが彼女の売りなわけです。ブログやツイッターなどは今では当たり前になっていますが、手書きの新聞はけっこう親しみやすくていいものです。ロックでは秋月穂乃果さん、雪見ほのかさん、中条彩乃さん、非ロックでは浅葱アゲハさん、京はるなさん、栗鳥巣さんなどが有名。みなさん絵に味があります。そして、みなさんが自分の特技を駆使して、お客の獲得に邁進しているんだなと感ぜずにはをれません。

最後に余計なことを話してしまったかな。すみませんでした。

 

 

2019年5月17日                         大阪晃生にて