. さくらさん(TS)へ、ただただ感謝あるのみ♡

 

 いま私が一番夢中になっているのがTSのさくらさん。

 そう言うと、これまでの私を知っているスト仲間や踊り子さんでさえ、えっ!?と驚くことだろう。でも、それは事実なのだ。そうなったいきさつを話そう。

 

 さくらさんのことは15年前(デビュー週2015年5月11日)から知っている。当時、私は仙台に単身赴任していて、仙台からの遠征としてTSに観劇に行った。当時は、仙台ロックに通っていたのでどうしてもロック系を中心に応援していたこと、また遠征でロック系以外の劇場に行ったときは自分が応援したい踊り子さんを一日で判断していた。その基準は私が渡す手紙にどう反応するかで私との相性を決めていた。しかも毎週のように新人さんがデビューする中で、悩む余裕もなかったし、あまりこだわりもなかった。そうやって、毎週のストリップのスケジュール表を作成していたわけだ。

 たしか、デビューしたばかりのTAERAとさくらさんをTSで一緒に拝見した。なぜかKAERAさんを応援し続けることになり、なぜかさくらさんをはずした。全員の踊り子を応援するつもりもなく、適当に取捨選択していた。たまたま、そのときのポラ対応の違いだったのだろうと思う。私は応援の有無をあまり外見で判断しない。だから、私が応援するかしないかの判断は、たまたまの、極めていい加減なところがある。そういえば、「太郎さんはどうして私のことを応援するようになったの?」と前にKAERAに聞かれたことがある。そのときはうまく手紙で答えたと思うが、かなりいい加減なところがある。(笑) ちなみに、今のように新人がほとんどデビューしなくなると、一年ぐらい時間をかけてじっくり判断している。(笑)

 仙台の単身赴任から戻ってきて、私はTSミュージックをホームに決めた。そのためTS系の踊り子さんを中心に応援するようになる。応援やポラの購入は新人さんとこれまで応援していた人が中心となる。そのため、さくらさんや山咲みみさんは応援対象から外れていた。

 今では恥ずかしい話であるが、私は応援する踊り子としない踊り子とでは観劇の態度がガラリと違う。ポラを買わないだけでなく、ステージ中に居眠りはするわ、席は外すは、本当にマナーの悪い客である。さくらさんも「ひどいお客さんだ」と思っていたことでしょう。心から申し訳ないです。

 私は手紙中心の応援をしているので、つねにどんな手紙を書こうかと考えている。ときに、それが童話になる。応援している踊り子さんはみんな私の手紙を楽しんでくれる。私の手紙に興味がなかったら、私はその踊り子さんを応援しない。それだけの話なのである。

 そんな私が四年ほど前から突然変わった。私はお絵描きブームになった。

 きっかけは羽音芽美さん。私の童話にイラストを描いてくれた。私はそれに感激した。私の童話と踊り子の絵のコラボが実現したのだ。私が感動して、それを他の踊り子に見せた。「私も描いてあげる」と続いてくれたのがKAERAさん、浅葱アゲハさん、虹歩さんの大御所御三家。それからの応援対象は新人からベテランに大きく舵を切った。そして今に至る。

 その間、いろんな出来事が起きる。KAERAさんが山咲みみさんの絵を紹介してくれた。KAERAさんがタッチの絵に奮闘しているのを見て、ささーっと描き加えてくれた。その絵の上手さにびっくりした。次に虹歩さんがさくらさんの絵を紹介してくれた。忘れもしない今年(2020年)の2月11日ミカドの初日、今年の干支ミズミの絵を渡してくれた。私はさくらさんの絵に一目で惚れた♡

そのときに、これまでの非礼を詫びて、お二人を応援させてもらうことになる。

 

 山咲みみさんもそうだが、これまでの私の観劇態度を見ていたら、絶対に私のことを嫌いになっているのが普通だと思う。それなのに、二人とも気持ちよく私のお絵描きのおねだりに応えてくれた。まずは、お二人の優しさというか、懐の深さに脱帽した。これこそ本物の踊り子魂をみた想いがする。

 しかも、正直、お二人の絵の上手さは抜群である。非常に味のある絵を描いてくれる。表現者としてステージで生きている上で、さすがの絵心だと感心させられた。私はお二人の絵にゾッコンになる♡

今や、私がもっとも応援に熱を上げているのが、このお二人なのである。

 ところが、いまさらながら応援しようと思ったら、なかなか会えないのが悩みの種。お二人とも芦原ミュージックの出演が多いから。でも、これまでも辞めないで、しかもこれからも辞めそうにないので(笑)、本当に有難いと心から思っているこの頃である。

 

 最後に、もうひとつ私を感動させてくれたこと。

 さくらさんはたくさん描いてくれるので、ついつい童話のネタをたくさん渡してしまう。しかし、まさか全部を描いてもらえるなんて期待していない。気に入った童話があれば選んで描いてもらえれば十分なのである。ところが、さくらさんの場合、描ききれなかったものを私からの宿題として次に会うときまでに仕上げてきてくれる。こんなことまでしてくれる方はなかなかいない。感謝・感激雨あられである☆

 今週上野の初日7/21(火)に、前々週のミカド楽日7/10(金)に渡した童話にお絵描きしたからと絵を数枚も渡してくれた。なんと前週にあわらみょージックで描いてくれたらしい。今週ご一緒の新井見枝香さんが「さくら姐さん、あわらで太郎さんの宿題をやっていましたよ」と教えてくれた。これには感激した。

しかも有馬美里さんとご一緒だったらしく、有馬さんの絵まで同封されている(私の童話「ちから姫」で天羽夏月さんの肖像画を描いている)。有馬さんは私の童話ファンで、昨年10月結の渋谷に特別出演されていたときに初めて絵を描いてもらう。彼女がお絵描きの娘と知ってびっくり♪ 父親譲りでお絵描きが大好きということで意気投合したことを思い出す。あのとき二日間通った。また有馬ちゃんに会いたいよぉ~♡

 さらに、あわら社長まで天羽夏月さんの肖像画を描いてくれたことに驚き。しかも、めっちゃ上手い。さくらさんの交流関係に感謝である。

 そんなこんなで、さくらさんから離れられない私。今週の上野は四日間通うつもり。

 

                

2020年7月                           シアター上野にて