. 山咲みみさんの‘ミラクルな’絵の魅力

 

 2019年10月結の池袋ミカド劇場に後半11/29~31の三日間通った。今週の香盤は次の通り。①山咲みみ(TS)、②KAERA(TS)、③玉(TS)、④虹歩(蕨ミニ)、⑤上野綾(東洋)、⑥伊東紅蘭(東洋) 〔敬称略〕。

 今週は、東洋の新人・伊東紅蘭さんが初関東上陸、さらに私の専属お絵描きさんが三人(虹歩さん、KAERAさん、玉さん)もそろった。私にとっては最高に楽しい週だった。

 今週は書き上げたばかりのタッチの童話を三人に披露し、是非ともお絵描きをしてほしいとお願いした。まだ誰も描いていない白紙状態の童話タッチに初タッチしてほしい。是非ともこの三人に一番乗りを頼みたい。

 タッチは人気漫画で誰もが知っている。しかも、ヒロインの浅倉南はアニメヒロインとしてベスト3に入る人気者。必ず描いてもらえると信じていた。

 案の定、この三人全員がタッチに挑戦してくれた。早くも初日の二回目ポラ時に仕上げてきたのが虹歩さん。浅倉南のイメージがよく出ていた。しかし本人としてはあまり自信がないのか「タッチ(?)」と記している。また、初日にKAERAさんが浅倉南の絵に苦戦していた。本人は失敗作と言っていた絵を初日の最後に二枚見せてくれた。明日以降、再挑戦すると言っている。そこで「KAERAさんは犬の絵がうまいのでポンチを描いたらどう?」と私がアドバイスするとKAERAさんがその気になった。ポンチに再挑戦すると言ってくれた。さて、漫画家志望だった玉ちゃんは三日間あるのでじっくり家で描きたいと話してくれる。こりゃ期待十分。こうして、三者三様の三日間のタッチお絵描きが始まった。

 二日目に、KAERAさんから「楽屋で誰がタッチの絵をうまく描けるか競争になっている」という話を聞く。玉さんのポラコメにも「誰が一番上手にタッチ描けるかと楽屋で競争中です。」とある。これは凄いことになったなと内心どきどきした。

 二日目の一回目ステージのポラ時に、KAERAさんからポンチの絵が仕上がってきた。KAERAさんらしい最高の出来である。おや、浅倉南の絵も同封されている。まるで漫画イラストのようにすごく良く描けている。なんと、これは山咲みみさんの絵だった。「犬描いてみてみんなに見せて、みみ姐さんにも描いてもらって、虹歩姐さんや玉ちゃんに見せたら、家でもう一回描いてこよ!  負けないって言ってた(笑) 犬の方が上手く描けたかな!」とのKAERAさんのポラコメ。

 私は、山咲みみさんが描いてくれたこと、また彼女の絵の上手さに腰が抜けるほど驚いた。この話は後ほどじっくりしたい。

 三日目に、玉さんの力作が二枚も頂けた。まさしく漫画家のタッチである。素晴らしいの一言。

 この三日間は本当に楽しく有意義な時間を過ごせた。

 

 さて、肝心な山咲みみさんの話をしよう。

 絵を観た瞬間に、みみさんの絵の筆タッチは別格であると感じた。只今お絵描きブームの私には一瞬で踊り子さんの絵心が識別できるようになった。正直、一目で絵に惚れた♡

 まずは、こんなに素敵な絵を頂いたお礼をみみさんに言わなくてはならない。私はKAERAさんから絵を頂いた次の回に、みみさんのポラ撮影で一番に並んだ。

 私がポラを買うのを見たみみさんの第一声「ミラクルが起きた!

実に私がみみさんのポラを買うのは20年ぶりである。思えば、ちょうど私がストリップにはまった20年前、初めてTSミュージックに行きTSメンバー全員のポラを買い、そのとき私の手紙への反応などを見て応援する対象を絞った。全員を応援するわけにはいかないからね。そのときに、残念ながら(失礼ながら)、みみさんは応援する対象から外した経緯がある。

みみさんはちょうど20年前、1999年7月21日にTSミュージックでデビューした。私が20年前にストリップにはまって、そのときに在籍していたTSメンバーで未だに現役の子はみみさんしかいない。ずっと人気があったかというと、固定ファンはいるものの、人気があるとは言えない。TSのメイン劇場でない芦原ミュージックや今は閉館してしまった沖縄の劇場によくのっていた。関東にあるTSメイン劇場三館(現在は池袋ミカド、シアター上野、大和ミュージック)には穴埋めでのることが多い。彼女の経歴を見ると、本当に苦労している。プロフィールには1977年11月30年生まれとあるから、もうすぐ42歳になる。TS最年長でありながら「まだまだ辞めないわよ」と言っているし、実際、デビュー当時と容貌はほとんど変わっていない。いつも笑顔を絶やさない性格に熱心なTS客は変わらずに応援している。

思えば、みみさんと私はスト歴20年のストリップ同期みたいなもの。

私はみみさんを応援してはこなかったが、私がTSをホームにしていたため、みみさんはTSでも有名客である私のことをよく知っているようだ。私が仲良くしているKAERAさんあたりから私の話はよく聞いているのかもしれない。

踊り子さんは自分を応援してくれて毎回ポラを買ってくれる客を大切にする。ポラを買ってくれない客は相手にしなかったり無視したりするもの。ところが、みみさんは毎回会うたびに「こんにちは」と愛想良く声をかけてくれる。本当に性格のいい子なんだなと思っていた。そのせいか、私こそ、みみさんをミラクルな子と感じていた。(笑)

 

今回20年ぶりのポラ購入。みみさんは「ミラクルが起きた!」と言いながら、愛想よく対応してくれた。みみさんのポラのコメント「わーい!!心からありがとうです。踊り子さんたちの絵みんなすごい上手ですね。個性がでますね。今度、時間があるときにまた絵を描きますね。森のストリップ劇場の話おもしろいです。」

二日目に二度ポラを買う。ラストは預かりポラにする。みみさんは「家でお絵描きしてみるね」と話していたが帰宅したらすぐに寝てしまったたらしい。(笑)

私は、みみさんから頂いたタッチの絵を眺めながら、みみさんはどんな絵も器用に描ける腕を持っているなと直感した。そんな筆タッチだった。

そう思って、三日目のポラ時に、試しにお絵描きに注文を付けてみた。いままで踊り子さんにお絵描きを頼むときには「どんな絵でもいいよ」と特に注文を付けることはしなかった。変に注文をつけて筆が進まなかったら困るからね。でも、みみさんの場合はどんな絵でも器用に描けそうなキャパを感じた。今回お願いしたのはワンピースの絵で、誰も描いていないナミの絵をお願いしてみた。すると見事なイラストが返ってきた。やはり素晴らしい才能を持っていると実感した。私は完全にみみさんの絵の才能に惚れた。

みみさんとの出会い、というのも今さら変だが、彼女の絵の才能に出会えたことが幸せだと思った。これに気づかせてくれたKAERAさんにもめっちゃ感謝したい。

 

早く、みみさんに会って、またお絵描きをおねだりしたい♪

そう思って、改めて香盤表を眺めると、みみさんに会うのは本当に難しい。なんといっても芦原ミュージックの出演が多い。ほとんど芦原ミュージック専属に近い。さすがに芦原まではいけないよなぁ~。関東の劇場で会うのは穴埋めのタイミングを待つしかないのか。直近の香盤表に11月結のシアター上野が入っていたので、そこに行こうとスケジュール調整していた。そうしたら、11月中にシアター上野に行った時、山咲みみさんの香盤が消えてKuuさんに変わっていた。これにはショックを受けた。そうしたら、たまたま11月中の大和に行った時、山咲みみさんが来週のることが分かった。上野から大和に変更していたのだ。今更ながら、みみさんの香盤がころころ変えられるのにも驚いた。追いかけることになって、こうしたことが初めて分かった。本当みみさんも大変だねー↓

でも、みみさんは「私はまだまだ辞めないからね」と言っていた。これから、まだまだ会えると思っている。今頃になってファンになって大変申し訳ないところだが、この言葉に安心させられる。これからは、私の大切な専属漫画家になってほしい。

この手紙は私の20年越しのラブレターです♡ (と言いながら、お気に障ることを書いていたらごめんね~↓)

 

 

2019年10月                         池袋ミカド劇場にて