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ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

2023年9月26日

 

いよいよ長年の待望であったシンガポールへの旅立ちの日。午前10時50分のスクートに乗る事にしていたので、朝6時ちょうどぐらいにマンションを出発、そのままKLセントラルからKLエクスプレスに乗り、午前7時半頃にはKLIA2に到着した。このKLIAエクスプレスは、空港まで直行のエクスプレスと、各駅停車のトランジットの2種類があるのだけれども、実は1年前はまだコロナの影響でトランジットのみの運行だったので、エクスプレスに乗れたのは今回が初めてだった。

 

KLセントラルのエクスプレスの駅は、トランジットからは完全に離れているので、当然ここを通っていくのも今回が初めてだった。香港のように、一部のエアラインではここでチェックイン出来るそうなので、その点は日本よりも進んでいる感じである。そして、このKLIAエクスプレスは時速160キロ運行が可能であり、空港まで車で60キロほどあるにも関わらず、わずか28分ほどで到着してしまう。まあ、その代わり運賃は55リンギと、現地の物価を考えたらかなり高いのであるが、それなりの価値はあるというものだ。

 

そして、もちろんスクートもオンラインチェックイン可能なのだが、シンガポールは事前にオンラインで証明書を提出しなければならなかったり、若干入国は厳しい感じであるせいか、それだけでは完結しなかったので、わざわざカウンターに行って搭乗券を貰わなければならなかった。

 

また、ほぼ連日ペースでタイマッサージに通っていたのであるが、自身で洗髪している最中に首筋を痛めてしまい、その間ワトソンズで湿布を買う羽目になってしまった。前日の夜痛めたばかりで、この時も本当に痛かったのであるが、これで多少は和らいだ。

 

そして、搭乗まではかなり時間的な余裕があったので、例によってプライオリティパスのラウンジで時間を潰していった。このKLIA2は、珍しく搭乗手続き前にも対応ラウンジがあるので、まずはそこで休んでいったのであるが、場所が分かりづらいためかスカスカであり、非常に快適だった。

 

ただ、このKLIAでの搭乗手続きは非常に面倒であり、何故か手荷物検査が2度、しかもベルトも外さなければならないので非常に煩わしい。その後のバンコク行きではこの経験を活かして、ジーパンではなくショーツで行ったのであるが、これは本当に面倒だった。ただ、ゲートまでは案外早く、しかも目の前に再びラウンジがあったので、そこでも休んでいった。さすがにもう食事はほどほどであったものの、これだけでも完全にプライオリティパスの元は取れた感じだ。

 

そしていよいよシンガポールへ向けて搭乗である。前回、スクートが良かったので再び選んだのであるが、前回とは異なり通路が一列の小さい機体であり、シートもいかにもLCC仕様で硬い感じであったので、これならわざわざスクートでなくとも良かったというものである。シンガポールまではあっと言う間なので、尚更だった。

 

そして予定よりもかなり早くシンガポール・チャンギ国際空港に到着し、入国審査も難なく通過、遂に長年の念願であったシンガポールの地に正式に足を踏み入れたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年9月25日

 

前日はシティールートしか回れなかったので、この日はガーデンルートを回る事にした。運良く、1台目がちょうどそのルートであり、しかも平日という事もあってか前日よりもかなり空いていたので、好きな位置に座る事が出来た。大まかに言うと、最初はチャイナタウン辺りからぐるっと回り、KLセントラルからブリックフィールズ、ナショナルパレスをぐるっと回り、そして最後は有名なムルデカ・スクウェアからチョウキットまで行って終わるのであるが、歴史的な建造物はこちらの方が多いので、それが目当てであればこちらの方が楽しめるかと思う。

 









しかし、ナショナルパレスで5分ほど休憩がとられるのであるが、この前後でちょうど雨にたたられてしまった。スコールではなく小雨だったので、最後まで外に居たのであるが、さすがに多少は屋根の下に移動したい衝動に駆られたものである。

 

最終地点は同じなので、そのままパビリオンへと向かい、上階にある東京ストリートへと1年ぶりに向かった。読んで字の如く、日本に関するレストランやお店が集まった所なのだが、見覚えがあるのはDaisoぐらいしかなく、あとはマレーシアオリジナル?の店が並んでいるだけである。日本食なので当然割高であり、そもそも余程長期でもない限り日本食は恋しくもならないので、寄るだけで終わった。

 







その後は地下のレストラン街へと向かうが、ここにはHong Kong Jordanレストランがあったので、気になったのでここで昼食をとる事にした。香港料理という事で高いのを覚悟したが、実際はそうでもなく安心。無難にミルクティーと、炒飯を注文したのだが、前者はさすがに鉄板だったのに対し、後者は別にまずくもないけど特別美味しくもない、という感じだった。正直、香港のCentralの大家樂で食べた炒飯の味には到底かなわない。

 

そして翌日はいよいよシンガポールへの出発の日という事で、早めに帰って休んだ。

 

 

 

 

 

2023年9月24日

 

このタイムズスクウェアの近くには、スマホやPCの店が集まるロウ・ヤッ・トプラザというビルがあるので、そこにも寄ってみた。ビル自体はさほど大きくはないものの、一部レストランを除き、全ての階がスマホとPCで埋め尽くされているのはなかなか壮観である。一部店舗では家庭用も扱っており、当然SwitchやPS5も普通に売られていた。



店員にはインド系も多いのだが、やはりというかこの方たちはどこに居ても呼び込みがうざい。香港の重慶大厦でもそうだったが、この人たちというのは呼び込んでないと死んでしまうのだろうか。正直こんなことされても物色出来ないだけである。

 

この後には、モノレールのインビ駅をさらに西に寄った場所にある「ららぽーと」にも足を運んでみた。しかし、日曜日で各地のモールが賑わっている中、こちらはかなり閑散としていた。まだかなり新しいらしいが、一応駅と直通はしているとは言えブキ・ビンタンからはわざわざ来るような所でもないし、何より一駅先にはタイムズスクウェアという強敵が居るので、なかなか難しいのだろう。一度通えば十分と言った感じであり、特にみるべきものはなかった。

 

しばらく部屋で休んだ後、ジャラン・アローの食堂で夕食をとる事にした。無難に炒飯を選んだのだが、注文ミスなのか一向に商品がやってこず、さらに一緒に買ったコーヒーとの合計が15.5リンギだったのに、17リンギ要求された。最初はサービス料かなと思ってそのまま支払ったのだが、その後はどこの店も額面通りの価格しか要求して来なかったので、ボラれたのだろう。いきなり最悪な思い出を作ってしまった。

 

その後は、夜景スポットとして有名なサロマ・ブリッジへと行く事にした。ブキ・ビンタンからはややアクセスが面倒なので、最初はGrabで行くつもりであったのだが、なかなかヒットしてくれないので、仕方なく地下鉄で行く事にした。しかし、実際に目の当たりにしたサロマ・ブリッジは予想以上に美しく、わざわざ来た甲斐があったというものだった。そのままKLCCまで歩き、ツインタワーと噴水の夜景を堪能した後、再び地下鉄に戻り家路についた。










 

 

 

 

2023年9月24日

 

KLにも香港のようにオープントップバスがあるのであるが、実はこれまでどこの都市においても一度も乗った事はなかった。いかにも観光客向けという感じであり、私の性格的にどうしても無理だったのである。特に、香港などは交通機関が非常に発達しているし、本当にMTRとバスでどこにでも行ける、という感じだったから、尚更だった。

 

しかし、香港ほど発達してはいないKLにおいては、それだけで全てを網羅するのは難しい。不可能ではないのだが、どうしても必要以上に時間を食ってしまうためだ。そのせいもあって、昨年はまだまだ回り切れていない場所も多かった。なので、旅行中はお金を余計に払ってもいいから回れる所は回れるべき、という事をそれで学んだ私は、今回は割り切ってそれに乗る事にした。

 

チケットは24時間有効と、48時間有効の2種類があり、有効期限内であればいくらでも、どこからでも乗り放題というのが最大の特徴だ。つまり、観光としてだけではなく、普通に日常の足としても使えるのである。前者は約2000円、後者は2900円ほどであり、一度乗ったらまた乗りたくなるだろう、と思った私は後者を選択していった。

 

最初の乗り場はちょうどブキ・ビンタンのスンガイワンプラザの目の前にあるので、アクセスは抜群だ。朝マックを食べた後に向かったのだが、あいにくの日曜日という事もあって、席はほぼ満席だったのだが、かろうじて屋根なしの部分に座る事が出来た。最初は知らずのうちにシティールートへと乗っていたのであるが、2階席から見る展望は素晴らしく、そして改めてKLが自分の思っている以上の大都会である事にようやく気付く事が出来た。

 




しかし、1ルートだけでも1時間半を費やすのと、最後までノンストップで乗っていた事もあって、最後の方は飽きて疲れてしまった。また、最後にはアロー通り近くまで回っていくのであるが、最後のストップがなんとマンションから徒歩1分の場所であった。もちろん、ここから乗った所でスンガイワンプラザに行くだけなのであるが、まさかこんな狭い道をあんなバスが通るとは夢にも思わなかったものである。

 

降りた後は、再び昨日訪れたベジーマーケットへと向かった。今回は中華風のラーメンを食べたのであるが、これも非常に美味しかったものだ。もちろん、華人の女性は最初はおそらく普通話ではない中国語で話しかけてきたのであるが、英語に切り替えたら即あちらも切り替えてくれ、しかも大変に流暢だった。英語力ではさすがにシンガポールの方が上だと思っていたが、全くひけを取らないレベルだった。まさにマレーシア華人の語学力恐るべしである。

 

 

 

 

2023年9月23日

 

前回KLに来た際にハマったのが、久々の本場仕様のサブウェイであった。アメリカに居た頃にしょっちゅう食べていたのであるが、その後は香港国際空港で食べたのを最後に、最低でも5年以上は食べれないままでいた。なので、前回KLに来た際、ホテル近くのNUセントラルのサブウェイにほぼ毎日のように通ったものである。

 

なので、今回もそれを非常に楽しみにしてきたのであるが、あいにくこの便利なブキ・ビンタン周辺にはあまり多くはない。一番最寄りの店が、アロー通りよりも南に行った先のタイムズ・スクウェア内にあるという事なのだが、徒歩では結構距離がある。しかし、それでも食べない訳にはいかないので、昼食をとりにわざわざ向かっていった。

 

ここは来るのは初めてだったのだけれども、とにかく何処にあるか分かりづらく、店に来るまでかなりの時間を費やしてしまった。一応食べれたのであるが、元々高めの設定とは言え、円に直すと860円を超えてしまう。さすがにたまの海外とは言え、これを毎日は辛いので、これを書いている現時点ではこの一回きりである。




その後はしばらく中を回ってみたが、なんと屋内遊園地的なものまであった。さすがに自分には意味のない場所とは言え、KL市内にこんなアトラクションがあるとは思いもしなかったものである。


そしてもうひとつ、サブウェイ以上に前回ハマった食べ物が、KFCのチージーウェッジだ。モスバーガーのようなポテトの上に、黄色と白の甘いクリームがかけられているのであるが、これが異常なまでに美味いのだ。しかも、店舗によって多少の価格の差はあるとは言え、大体250円前後で収まってしまう。さらに、当然ミロも飲めるという訳で、サブウェイを食べた後にも関わらず、同建物のKFCまで向かっていった。1年ぶりに食べるこれはやはり美味しかったが、なんと今まで行った事のある国で存在するのはマレーシアだけなのである。なので、もしマレーシアに来る事があったら、絶対にお勧めしたい一品だ。

 

さすがにお腹が膨れたので、もう帰ろうと思いエントランスに向かった所、華人らによるベジーフェスティバルが行われていた。読んで字の如く、野菜だけの料理のイベントなのであるが、前回出来なかったマレー華人との交流が出来ると思い、適当に物色していた所、ひとつ気になるものがあったので、立ち止まって見た。

 

最初はおそらく普通話でも、広東語でもない中国語で話しかけられたのであるが、こちらが英語で質問するとすぐに流暢な英語に切り替えてくれた。このあたりの言語能力の高さはやはりさすがである。食べ物自体はよく分からないものであったが、さすがに美味しくまたコスパも高かったので満足した。

 

別の所では、ボトルに入ったチョコレートのドリンクを買っていった。香港をはじめ、中華圏ではチョコレート味のドリンクはメジャーなのであるが、日本ではコーヒー牛乳の文化が根強いせいかほとんど見かける事がないので、どうか日本でも発売してほしいものである。





2023年9月22日

 

しかし、英語表記なのには感心したとは言え、元からまるで魚には興味のない私にとってはそれだけだった。一応、ここの目玉は最後に海中トンネルというのがあるのだが、つくりは凄いとは思うもののやはり本質は魚なので、途中で飽きるとさっさと出て行ってしまった。

 

その建物を先へと進むと、KLのシンボルであるペトロナスツインタワーが佇んでおり、毎回ここを訪れる度にクアラルンプールに来たんだなと思い知らされる。ただ、すでに何度も足を運んではいるものの、未だに展望台には登った事がない。詳細はググればわかると思うのだが、要するに私の性格では面倒くさすぎるのだ。

 




そこからはブキ・ビンタンまでは徒歩では戻らず、KLCCからケラナ・ジャナ・ラインで懐かしのKLセントラルまで戻っていった。ここの駅の側には、私のお気に入りであるサブウェイと、KFCの両方があるのであるが、さすがにKLCCなので他の店舗よりも割高となってしまっている。

 

部屋に戻って行って休息した後は、夕食を求めてジャラン・アローへと向かったのだが、まだ時間があったのでチャイナタウンまで行ってみる事にした。チャイナタウンのあるプタリン・ストリートは、KLで最も新しくそして奇麗なMRTで2駅なのでとても近い。KLセントラルからブキ・ビンタンまでは直通のモノレールが出ているのであるが、乗り換えが必要なものの、ケラナ・ジャナ・ラインでチャイナタウン最寄りのパサール・セニでMRTに乗り換えた方が実は早い。

 

プタリン・ストリートは雰囲気的には香港の女人街に近いのであるが、土産屋の店員はチャイナタウンと言いながらもインド系ばかりである。正直、一回来れば十分な場所なのだが、とりあえず飯はさすがに中華なので、途中にあるフードコートでチャーハンを頼んだ。コーラと一緒に頼んで17リンギ、大体550円ぐらいだから日本で食べるよりかは若干安いぐらいだろう。

 






駅から若干離れたのでGrabで帰ろうかと思ったのだけれども、なかなか来ないので断念しMRTで帰った。その時、初めて女性専用車を見たのであるが、なんと境目が車両の中に敷かれていたのは驚きだった。まるで香港の西九龍駅のようである。

 

 

 

 

 

 

ホストのAさんは華人の方であったが、まず驚いたのは非常に英語が堪能な事であった。もちろんマレーシアでは広く英語が通用し、これまでもほぼ英語で困る事は皆無なのであったのだが、実は華人とまともに会話した事がなかったのだ。彼らの多くは中国語方言を母語としているので、英語は話せるにしてもネイティブやシンガポール華人ほどまでは堪能ではないだろう、というイメージを持っていた。

 

なので、あまりにもネイティブ並みの流暢な英語で話してきたので、まずそれに追いついていくのが大変だった。いくらこの前言った台湾のように言語障壁がないとは言っても、ここまで速く話されるとこちらも焦ってしまうものである。そして案内された部屋は非常に奇麗であり、長期間過ごすには何の問題もなく、牢獄のような部屋での生活を強いられた過去2回の経験を考えたら、まさに地獄から天国に来たような気持だった。なので、特に香港、重慶大厦のような部屋に泊まると、「こんな部屋に1週間も泊まるのか」と鬱になってしまうものであるのだが、今回はそのような気持ちには一切ならなかった。

 

すでに現地時刻で23時前、つまり起床してすでに20時間近く経っていたのですぐにシャワーを浴びて寝る準備をした。しかし、無事にマレーシアに到着したら当然次はシンガポール行きの準備をしなければならない。なので、深夜2時ぐらい前にスクートやブッキングドットコムのサイトで検索をして、やっと眠りにつく事が出来た。

 

2023年9月22日

 

昨年KLに来た際、パビリオンからKLCCへの直通歩道を一回も渡る事がなかった、そもそもその時点では存在すら知らなかったので、まずはそこへ向かう事に決めた。すでに11時を回っていたので、朝メニューは終わっていたのであるが、交差点の目の前にあるマクドナルドで、現地オリジナルのスパイシーダブルチーズバーガーと、ドリンクはミロを注文した。

 

これは前回来た時もあったメニューなのであるが、スパイシーソースとの相性がなかなかよく、今回も楽しみにしていた。そして、もうひとつのお目当てがミロである。マレーシアは世界最大のミロの消費地という事であり、至る所でミロを売っているのであるが、マックやKFCも例外ではなく、セットメニューでミロを頼めるのだ。当然、こんな国は滅多にない訳であり、いつもなら海外では大抵コーラを頼む私も、今回はミロを頼んだ。





パビリオンからKLCCへの道はたやすく見つけられたのだが、やはり前回のリトル・インディア街近くのホテルに泊まった時と比べると、なんとも多種多様な民族がいるものだ、と実感させられた。たまに海外のユーチューバーたちが、KLをNYC in Southeast Asiaなどと呼称したりしているが、決して誇張ではないと思う。

 

空中歩道の先は、コンベンションセンターへと繋がっているのであるが、最初はそこがKLCCへの抜け道だとは気付かず、余計な時間を食ってしまった。その入口へ入ると、ちょうど前回行かなかった水族館があったので、魚に全く興味がないのにも関わらず、わざわざ2000円ほどの入場料をネットで払って見に行った。案の定、魚を見た所で何も思う事はなかったのであるが、解説や案内がほぼ英語だったので、やはり英語がほぼ公用語レベルというのは強みだなと思ったものである。





 

 

 

入国出来たとは言っても、当然マンションに着くまでは気が抜けない。当然オーナーが私の到着を待っているので、一秒でも早く向かわなければならないのだ。空港までの行き方は大きく分けて3つあり、まずは定番の鉄道、KLIAエクスプレス。この場合はKLセントラルまで30分ほどで到着するのであるが、マンションまでは乗り継ぎかつ徒歩で行く必要があるため、スーツケースを持ちながら歩くのはやや困難である。

 



前述したように、マンションはMRTのブキ・ビンタン駅から徒歩でも5分ぐらいの場所にある、かつ最寄りのマッサージ店は何度も通った店でもあるため、土地勘はすでにある。しかし、夜は非常に混雑しているうえ、舗装も日本のようには奇麗ではないため、多少のリスクは覚悟しなければならない。

 

他の選択肢はバスとタクシー、そしてGrabである。オーナーからのメッセージでも、Grabの使用を強く勧められたので、今回は空港からマンションまで一気に向かう事に決めた。1時間ほどかかるが、機内で多少寝れたおかげもあり体調も悪くはなかったので、大丈夫だろうという確信もあった。

 

しかし、昨年の旅行ではAhamoのローミングでは接続が悪い事が何度もあったので、今回も万全を期してサブスマホであるXiaomiのRedmi note 11 5G proに現地SIMを使う事にした。もちろん空港で買えるのだが、当然どのキャリアが一番いいか分からないため、1ヵ月20GBのを選択していった。それで日本円で1200円弱ほどなのだからかなり安い。

 

なので、GrabはXiaomi専用なのであるが、ここで致命的なミスを冒してしまう。車が全然動いてくれないので、数分時間を無駄にしてしまったのであるが、集中モードにしていたのでドライバーからのメッセージに気が付かなかったのである。10分ぐらいしてようやく気付いた私は、待ち合わせ場所を正確に送り、発信から20分後にようやく乗車する事が出来た。

 

空港からはほぼ高速道路のみなので、車も100キロ前後出してくれたおかげでちょうど1時間で着くことが出来た。出口からマンションまでそれぐらいで着けば、トータルでは電車を使うよりも早くかつ安全である。乗車後はチップを選択出来るのであるが、私のミスのおかげで乗車が遅れてしまった事もあって、最高の10RMを送ってあげた。


到着と同時にオーナーに電話しなければならなかったのであるが、何故かXiaomiからは繋がらない。仕方ないのでiPhoneからしたところ、無事繋がってくれたので、入口で落ち合う事が出来た。そして午後10時半過ぎ、ようやく部屋にたどり着いた私は、自宅を出てから実に18時間という長旅を終える事が出来たのである。

 

 

 

 

 

 

これまでの経験上、名古屋から四国あたりで毎回乱気流に見舞われるのだが、今回も例外ではなく、それどころか今まででも最高レベルの乱気流に見舞われてしまった。なにせ、平静をよそわなければならないフライトアテンダントの方々ですら、全員一斉に客席に着席したものだったから、それはそれは気が気ではなかったものである。

 

九州を抜けたあたりからは安定し始めたので、機内食の提供も始まったのであるが、ラウンジで食べ過ぎたのと、先ほどの揺れもあって食欲が進まず、しかも今回はポーク一択であったこともあって、デザートと蕎麦とパンしか食べる事が出来なかった。まあ色々ありつつも、ほぼ定刻通りに無事に香港国際空港に着陸した。

 


すでに16回も足を運んできた香港、かつこんなに早い時間に着いたのも久々なのであるが、もちろん今回は13年半ぶりとなる乗り換えオンリーである。しかし、久々過ぎて乗り換え場所をすぐに見つける事が出来ず、15分ほど余計なロスをしてしまった。普通に行けば迷う事はないのであるが、乗り換え用デスクと混同してしまったおかげでする必要のないミスを冒してしまった。

 

経由であっても当然荷物検査と身体検査はあるのであるが、ここでも顔認証方式となっていた。無事通過した後は、プライオリティパス使用可能なラウンジを検索し、ちょうどゲートの近くであったので2時間ほどそこで休む事にしていった。ここでも磁気が読み込めなかったのはあいにくだったのであるが、羽田のそれとは比較にならないほどの豪華さであった。それに加えて食の天国・香港料理である。言うまでもなく必要以上に食べ過ぎた私は、しばらく満腹感に苦しむのであった。

 



当然Wi-Fiにも接続可能であったのだが、本来であれば日本国内アカウントでは視聴不可能なネットフリックスも視聴可能であり、当然の事ながらスタジオジブリの映画も視聴可能であった。日本だけが例外という謎仕様なのは本当になんとかしてもらいたいものである。

 

そしてここでも定刻通りの搭乗となったが、KLまではほぼ海上を飛行する事もあるせいか分からないが、乱気流は皆無の極めて安定した飛行に終始した。搭乗後もまだ満腹感に浸っていたので、それは助かったとしか言いようがないが、案の定機内食は全く食べれなかった。せっかく中華式フィッシュがメインだったのにも関わらずである。

 

そして、定刻より若干早くクアラルンプール国際空港、通称KLIAに到着した。前回はスクートだったので、ターミナル1に到着は初めての事である。そこで思ったのは、想像以上に奇麗、正直チャンギかと思うぐらいに洗練されて美しかった事だ。正直、ターミナル2は場末の空港かと思うぐらいにあか抜けていなかったので、この違いには正直驚いたものである。しかし、成田のようにイミグレーションまで一直線ではなく、普通に制限エリア内に入っていったので、どこに行けばいいのか少々不安だった。

 

歩きに歩いて、行きついた先はなんと空港連絡バス乗り場だった。LCCならまだしも、キャセイでターミナル1にも関わらず、こんなアナログ的な移動をするとは想像もしていなかったので、かなり面食らったものである。まあ、イミグレではそう待つ事もなく、荷物もすぐにピックアップ出来た、つうか下ろされて並べて置いてあったので、遂に1年ぶりとなるマレーシア入国を果たしたのである。

 

 

 

 

 

 

久々に乗る羽田行のリムジンバス、前述のように南町田経由という事もあって、やたらと長く感じたものだった。しかし、それでも予定よりも10分ほど早く第3ターミナルに到着したので助かったものだ。しかし、長らくバスに乗っておらず、羽田にはほぼ京急で来ていたので、あの長いエスカレーターに乗る事もなく、いささか物足りなさも残ったものだった。

 

朝は冷蔵庫に保存していたリアルゴールドとカロリーメイトしか食べていなかったので、いつものようにセブンイレブンで買う事にした。ここで一番安い弁当はミートソースのドリアなのだが、やはり価格がダントツで安い事もあって結局いつもそれにしてしまう。

 

チェックインは当然スマホで済ませていた。キャセイの公式から予約する際、有料で座席選択が出来るのであるが、48時間以内から可能なオンラインチェックインであれば、無料で選択が可能だ。航空券の高騰もあり、平日のキャセイはほぼ満員になる事もなく、特に後ろはガラガラなので、迷わず一番後ろの通路側を選択した。

 

しかし、オンラインチェックインをしても、結局羽田ではカウンターで荷物を預けなければならない。今回は割と詰め込んできたのだが、軽量なスーツケースに買い替えた事もあって15キロほどの重量で済み、お土産を買っても20キロは超えないはずである。

 

その際、グラウンドスタッフから言われたのが「保安検査場は時間がかかるかもなのでお早めに」だった。そう、スタッフ不足なのか2か所ある保安検査場いずれも全ゲートがオープン出来ず、前回4月にここに並んだ際に30分以上も待たされたのだ。当然、ギリギリに並んだ人たちはフライトに間に合わなかった可能性もある訳で、その教訓から今回は8時前に並び始めていった。

 

ただ、その懸念とは裏腹に、まだ朝早かった事もあるせいか前ほど長蛇の列でもなかった。そこを過ぎればスムーズであり、あっと言う間に出国審査を完了した。因みに、私の前に中国人が並んでいたのであるが、パスポートと顔認証では通過出来ず、在留カードが必要と聞かれて他の列へと移っていった。

 

まだフライトまで2時間弱はあったので、5月に申し込んだものの、台湾行きのフライトには間に合わず未だ未使用だった「プライオリティパス」をここで初めて使ってみようか、と思い立ち、ラウンジで休む事にした。しかし、PP対応のラウンジはTIATのひとつしかないらしく、ググるもどこにあるのか多少迷ってしまった。

 

ここで数十分ロスしてしまい、さらに新品であるにも関わらず私のパスの磁気を機械が読み込んでくれず、手打ちとなってしまい面倒をかかせてしまったのであるが、なんとか通ったようで搭乗時刻まで休んでいった。そして驚いた事に、食事も飲料も全て無料、飲み食いし放題だったのである。

 

プライオリティパス対応なのだからそれも当然なのであるが、それでも初体験の私としては驚きである。イコール、セブンイレブンでドリアを買う必要など全くなかったのである。しかし、当然タダと知ると食わない訳にもいかないので、明らかにカロリーオーバーな量を取ってしまい、搭乗1時間前にお腹一杯になり、機内食はいらないぐらいになってしまったのだ。

 

そして、案の定搭乗者も少なく、ほぼ遅れる事無く定刻で出発。横に誰にも居ない快適さと共に、遂にまずは最初の目的地である香港へと飛び立ったのである。