これまでの経験上、名古屋から四国あたりで毎回乱気流に見舞われるのだが、今回も例外ではなく、それどころか今まででも最高レベルの乱気流に見舞われてしまった。なにせ、平静をよそわなければならないフライトアテンダントの方々ですら、全員一斉に客席に着席したものだったから、それはそれは気が気ではなかったものである。
九州を抜けたあたりからは安定し始めたので、機内食の提供も始まったのであるが、ラウンジで食べ過ぎたのと、先ほどの揺れもあって食欲が進まず、しかも今回はポーク一択であったこともあって、デザートと蕎麦とパンしか食べる事が出来なかった。まあ色々ありつつも、ほぼ定刻通りに無事に香港国際空港に着陸した。
すでに16回も足を運んできた香港、かつこんなに早い時間に着いたのも久々なのであるが、もちろん今回は13年半ぶりとなる乗り換えオンリーである。しかし、久々過ぎて乗り換え場所をすぐに見つける事が出来ず、15分ほど余計なロスをしてしまった。普通に行けば迷う事はないのであるが、乗り換え用デスクと混同してしまったおかげでする必要のないミスを冒してしまった。
経由であっても当然荷物検査と身体検査はあるのであるが、ここでも顔認証方式となっていた。無事通過した後は、プライオリティパス使用可能なラウンジを検索し、ちょうどゲートの近くであったので2時間ほどそこで休む事にしていった。ここでも磁気が読み込めなかったのはあいにくだったのであるが、羽田のそれとは比較にならないほどの豪華さであった。それに加えて食の天国・香港料理である。言うまでもなく必要以上に食べ過ぎた私は、しばらく満腹感に苦しむのであった。
当然Wi-Fiにも接続可能であったのだが、本来であれば日本国内アカウントでは視聴不可能なネットフリックスも視聴可能であり、当然の事ながらスタジオジブリの映画も視聴可能であった。日本だけが例外という謎仕様なのは本当になんとかしてもらいたいものである。
そしてここでも定刻通りの搭乗となったが、KLまではほぼ海上を飛行する事もあるせいか分からないが、乱気流は皆無の極めて安定した飛行に終始した。搭乗後もまだ満腹感に浸っていたので、それは助かったとしか言いようがないが、案の定機内食は全く食べれなかった。せっかく中華式フィッシュがメインだったのにも関わらずである。
そして、定刻より若干早くクアラルンプール国際空港、通称KLIAに到着した。前回はスクートだったので、ターミナル1に到着は初めての事である。そこで思ったのは、想像以上に奇麗、正直チャンギかと思うぐらいに洗練されて美しかった事だ。正直、ターミナル2は場末の空港かと思うぐらいにあか抜けていなかったので、この違いには正直驚いたものである。しかし、成田のようにイミグレーションまで一直線ではなく、普通に制限エリア内に入っていったので、どこに行けばいいのか少々不安だった。
歩きに歩いて、行きついた先はなんと空港連絡バス乗り場だった。LCCならまだしも、キャセイでターミナル1にも関わらず、こんなアナログ的な移動をするとは想像もしていなかったので、かなり面食らったものである。まあ、イミグレではそう待つ事もなく、荷物もすぐにピックアップ出来た、つうか下ろされて並べて置いてあったので、遂に1年ぶりとなるマレーシア入国を果たしたのである。