入国出来たとは言っても、当然マンションに着くまでは気が抜けない。当然オーナーが私の到着を待っているので、一秒でも早く向かわなければならないのだ。空港までの行き方は大きく分けて3つあり、まずは定番の鉄道、KLIAエクスプレス。この場合はKLセントラルまで30分ほどで到着するのであるが、マンションまでは乗り継ぎかつ徒歩で行く必要があるため、スーツケースを持ちながら歩くのはやや困難である。
前述したように、マンションはMRTのブキ・ビンタン駅から徒歩でも5分ぐらいの場所にある、かつ最寄りのマッサージ店は何度も通った店でもあるため、土地勘はすでにある。しかし、夜は非常に混雑しているうえ、舗装も日本のようには奇麗ではないため、多少のリスクは覚悟しなければならない。
他の選択肢はバスとタクシー、そしてGrabである。オーナーからのメッセージでも、Grabの使用を強く勧められたので、今回は空港からマンションまで一気に向かう事に決めた。1時間ほどかかるが、機内で多少寝れたおかげもあり体調も悪くはなかったので、大丈夫だろうという確信もあった。
しかし、昨年の旅行ではAhamoのローミングでは接続が悪い事が何度もあったので、今回も万全を期してサブスマホであるXiaomiのRedmi note 11 5G proに現地SIMを使う事にした。もちろん空港で買えるのだが、当然どのキャリアが一番いいか分からないため、1ヵ月20GBのを選択していった。それで日本円で1200円弱ほどなのだからかなり安い。
なので、GrabはXiaomi専用なのであるが、ここで致命的なミスを冒してしまう。車が全然動いてくれないので、数分時間を無駄にしてしまったのであるが、集中モードにしていたのでドライバーからのメッセージに気が付かなかったのである。10分ぐらいしてようやく気付いた私は、待ち合わせ場所を正確に送り、発信から20分後にようやく乗車する事が出来た。
空港からはほぼ高速道路のみなので、車も100キロ前後出してくれたおかげでちょうど1時間で着くことが出来た。出口からマンションまでそれぐらいで着けば、トータルでは電車を使うよりも早くかつ安全である。乗車後はチップを選択出来るのであるが、私のミスのおかげで乗車が遅れてしまった事もあって、最高の10RMを送ってあげた。
到着と同時にオーナーに電話しなければならなかったのであるが、何故かXiaomiからは繋がらない。仕方ないのでiPhoneからしたところ、無事繋がってくれたので、入口で落ち合う事が出来た。そして午後10時半過ぎ、ようやく部屋にたどり着いた私は、自宅を出てから実に18時間という長旅を終える事が出来たのである。