久々に乗る羽田行のリムジンバス、前述のように南町田経由という事もあって、やたらと長く感じたものだった。しかし、それでも予定よりも10分ほど早く第3ターミナルに到着したので助かったものだ。しかし、長らくバスに乗っておらず、羽田にはほぼ京急で来ていたので、あの長いエスカレーターに乗る事もなく、いささか物足りなさも残ったものだった。
朝は冷蔵庫に保存していたリアルゴールドとカロリーメイトしか食べていなかったので、いつものようにセブンイレブンで買う事にした。ここで一番安い弁当はミートソースのドリアなのだが、やはり価格がダントツで安い事もあって結局いつもそれにしてしまう。
チェックインは当然スマホで済ませていた。キャセイの公式から予約する際、有料で座席選択が出来るのであるが、48時間以内から可能なオンラインチェックインであれば、無料で選択が可能だ。航空券の高騰もあり、平日のキャセイはほぼ満員になる事もなく、特に後ろはガラガラなので、迷わず一番後ろの通路側を選択した。
しかし、オンラインチェックインをしても、結局羽田ではカウンターで荷物を預けなければならない。今回は割と詰め込んできたのだが、軽量なスーツケースに買い替えた事もあって15キロほどの重量で済み、お土産を買っても20キロは超えないはずである。
その際、グラウンドスタッフから言われたのが「保安検査場は時間がかかるかもなのでお早めに」だった。そう、スタッフ不足なのか2か所ある保安検査場いずれも全ゲートがオープン出来ず、前回4月にここに並んだ際に30分以上も待たされたのだ。当然、ギリギリに並んだ人たちはフライトに間に合わなかった可能性もある訳で、その教訓から今回は8時前に並び始めていった。
ただ、その懸念とは裏腹に、まだ朝早かった事もあるせいか前ほど長蛇の列でもなかった。そこを過ぎればスムーズであり、あっと言う間に出国審査を完了した。因みに、私の前に中国人が並んでいたのであるが、パスポートと顔認証では通過出来ず、在留カードが必要と聞かれて他の列へと移っていった。
まだフライトまで2時間弱はあったので、5月に申し込んだものの、台湾行きのフライトには間に合わず未だ未使用だった「プライオリティパス」をここで初めて使ってみようか、と思い立ち、ラウンジで休む事にした。しかし、PP対応のラウンジはTIATのひとつしかないらしく、ググるもどこにあるのか多少迷ってしまった。
ここで数十分ロスしてしまい、さらに新品であるにも関わらず私のパスの磁気を機械が読み込んでくれず、手打ちとなってしまい面倒をかかせてしまったのであるが、なんとか通ったようで搭乗時刻まで休んでいった。そして驚いた事に、食事も飲料も全て無料、飲み食いし放題だったのである。
プライオリティパス対応なのだからそれも当然なのであるが、それでも初体験の私としては驚きである。イコール、セブンイレブンでドリアを買う必要など全くなかったのである。しかし、当然タダと知ると食わない訳にもいかないので、明らかにカロリーオーバーな量を取ってしまい、搭乗1時間前にお腹一杯になり、機内食はいらないぐらいになってしまったのだ。
そして、案の定搭乗者も少なく、ほぼ遅れる事無く定刻で出発。横に誰にも居ない快適さと共に、遂にまずは最初の目的地である香港へと飛び立ったのである。