そんな経緯で日程と航空券、そして宿が決まったのであるが、当然自宅から羽田までの行き方も考えなければならなかった。つまりはリムジンバスで行くか、電車で行くかである。今回は2017年以来の大型スーツケース~楽天で購入した新品~ありなので、移動の際の負担を考えたらやはりバスである。しかし、それには一抹の不安も残った。
2014年2月、大雪が降った際に香港に渡航した際に、初めて羽田行のリムジンバスに乗ったのであるが、当時は相模大野から1時間ちょいで行けたにも関わらず、今現在は第3ターミナルまで1時間半以上はかかってしまう。それは何故か、それは経由地がひとつ増えているからにほかならず、南町田のグランベリーパーク駅を経由してしまうからそれだけ時間が余分にかかってしまうのだ。
イコールそれだけ早い便に乗らなければならないのだが、にも関わらず羽田行きのバスにはトイレがついていないのだ。これは個人的には非常に大きな懸念としてあったので、時間に余裕がありもちろん途中でトイレに行く事も出来る電車と、どちらにしようかかなり悩んだものだった。しかし、4月に香港に渡航した際、大体同じような時間に乗ったのであるが、京急で朝ラッシュに思いっきり被ってしまい、電車を一本飛ばさなければならない事態に陥ってしまったのだ。
それでも十分間に合う時間だったのであるが、やはり朝ラッシュ時に大型の登山用リュックは邪魔で仕方がなく、これがスーツケースなら言わずもがなだ。さらに、電車には万が一の人身事故という避けられない宿命もある。決して近場ではないマレーシアという事を考えると、絶対に逃す事は許されない。過去一度も遭遇したことや、遅れた事はないとは言っても、やはり万全を期さなければならない、という訳で今回は久々のリムジンバスを選択した。
朝10時発の便だったのと、羽田の国際線ターミナルの小ささを考えたら朝8時に着けば十分間に合うのであるが、やはり慎重派の自分としてはそうも言っておられず、朝535相模大野駅出発の便を選択した。本当は旧伊勢丹の横にある車庫まで行けば、トイレも待合室もあって良いのであるが、そこまで歩くのも面倒なので、今回は駅前を選択した。
そして運命の当日。無事に4時に起きれた私は、4時50分に自宅を出発した。始発から2本目の電車なのであるが、にも関わらずそこそこ人が乗ってきた事には驚いたものだった。そしてバス停に向かうと、すでに20人近い先客が居た。これまで、相模大野発はほとんどが成田便だったので、満員になる事はなかったのであるが、今回はさすがに羽田行という事で人が多い。イコール、隣に誰か座る確率が高い、という事である。結局その予感は当たり、町田で家族連れが乗り込んでた際にそうなってしまった。