去年の年末以降、BenQのXL2546Kと、そして同じくBenQのEX2510Sをメインとして使用しているのであるが、前者はTNとは思えないほど美しい発色を誇っているのに対し、後者はIPSながらそれほど良いとは思えなかった。画質は好みの問題ではあるとは言っても、正直な所色彩だけに限って言えば、以前使用していたASUSのVG259Rや、LGが誇る27インチのNano IPSの方が遥かに好みだった。
特に、後者の発色は素晴らしく、今まで使ってきた中でも断トツの美しさを誇っている。まあ9万以上もするのだから当然かも知れないが、それでもこの機種の画質は群を抜いていると思う。それが何故メインではないかと言うと、単純にゲームには24.5インチが最適だからである。色々なサイズを試してきたのであるが、結局24.5インチが全てにおいて最高だったと言う事だ。
しかし、何故か肝心のLGには24.5インチがない。一度、23.8サイズを使用した事があるのであるが、当然24.5インチと並べると小さく感じるし、またNano IPSに近い画質ではあってもそのものではなかったため、結局手放してしまった。そして、LGのスタンドは上下移動と角度調整、さらにはピボットまで出来るにも関わらず、スイベルが一切不可能だ。ピボットは縦スクロールシューティングのレトロゲームには重宝するが、昨今では横画面であっても違和感なくプレイできてしまうため、余程やりこんでる人でもない限りわざわざ回転させる人は多くはないはずである。なので、それを採用するぐらいならスイベルを、と言いたいのであるが、何故かそれをしない。
当然、それはモニターアームで解決出来る事ではあるのだが、自分は純正品への拘りがあるのと、あとは単純に面倒くさいというのもあるので、使わない主義である。まあ、それ以前に24.5インチがない時点で選択肢からは外れてしまうのだけれども。
そこで、白羽の槍が立ったのが、以前使用していたASUSである。最初は24.5インチかつ280HzのVG259QMにしようかと思ったのであるが、ASUSのIPSもそこまで驚くほど綺麗と思ったことはないので、即決は出来なかった。確かに、ハイスペックのPCを買った今、280Hzには意味がある事なのであるが、正直ガチのFPSプレイヤーではない私にとって、165Hzと240Hzの差を感じるのは非常に難しい。
そこで迷っていた時に突然目に入ったのが、昨年11月発売と比較的新しいXG256Qである。ゲーマーに特化したブランドであるROGの製品なのであるが、同ブランドの製品はハイスペックかつ高価なものばかりなので、これまで買う事はなかった。しかし、待望の24.5インチ、かつFastIPSという、TUF Gamingを上回ると思われるIPS、そして180Hzというリフレッシュレート、そしてポイントを考慮すれば3万円ちょいというリーズナブルさなどが相まって、一瞬でこれだ、と感じたのだ。
そして、さすがはASUSとも言える万能スタンドも装備しているのだから、迷う余地はない。早速楽天で注文し、今日届いたのであるが、結論から言えば十分すぎるほど満足である。
まず、自分は納得いくまでかなり細かく画質調整するのであるが、今回はその必要がないほどプリセットの時点で満足出来る。画質はいかにもIPSという感じで、EX2510Sに似てなくもないのであるが、価格コムのレビューにもあるように、綺麗な赤が出ない。しかし、この機種は見事にYahoo!のロゴが映えるほど、美しい赤を出してくれるし、Nano IPSにはかなわないとは言っても、かなり満足する画質を出すことが出来た。もうこれだけで買って正解である。
ディスプレイのデザインもスタンドも洗練されているし、ASUSのロゴもない。スピーカー非搭載ではあるものの、ゲーミングモニターにそれを求めるのはお門違いだろう。普段使いのブラウジングもとても綺麗だ。これでポイント考慮で3万円ほどというのは抜群のコスパである。きっと買っても後悔はしないだろう。