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ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

これまで何台ものゲーミングモニターを試してきた私であったが、これまで一度も体験した事のないのが量子ドット搭載のものだった。しかし、量子ドット搭載のものはWQHDのものが多く、4Kだと32インチがほとんどだったので候補がなかったのであるが、今回のAmazonのブラックフライデーにおいて、タイトルのMSIの32インチ4K量子ドットモデルが10万切りで売られていたので、思い切って買ってしまった。

 

本機の現物は見た事がないと思うのだが、やはり店頭で32インチモデルを見る度にこれは大きすぎると思い、これまで一度も候補には入ってこなかった。しかし、現在使用しているゲーミングデスクの奥行きが、32インチモニターを置ける最低限の奥行きとされる60センチあったので、これなら大丈夫かなと思ったのも購入に踏み切った理由である。

 

そしていざ設置してみると、その通りサイズ感はぴったりはまった。そして、後ろが壁なので落下する心配もないので、限界まで下げられる。そして何より大きいのは、手前のスペースが最大限に使用出来る事ができ、アケコンとキーボードを縦に並べて置ける事だ。それまでは24.5インチを置いていたのであるが、当然この場合だとモニターを手前側に設置しなければならなかったので、どちらかひとつしか正面に置けなかった。

 

当然、顔も近づけなければ文字も読みづらかったし、つまりは余裕のある姿勢も出来なかった訳である。しかし、この32インチであれば、ゲーミングチェアをリクライニングしても十分ブラウジングが出来る。これを体験してしまったら、もう元には戻せない感じだ。

 

しかし、それでも最も大切なのは当然画質である。最初はPS5を映してみたのであるが、確かに奇麗ではあったものの驚くほどでもなく、しかも画面が異常に暗かった。それもそのはず、デフォルトの輝度がなんと5だったのである。いくらなんでもこれは暗すぎだが、100だとかなり明るいので、実際は50もあれば十分使用に耐えれるレベルとなっている。

 

色合いのデフォルトはPremium Colorとなっているのだが、何がプレミアムなのかはよくわからないものの、第一印象としてはかなり赤みが強いな、と感じた。正直、これまで私が最も高画質と感じたLGのNano IPSとはかなり趣が異なる画質であったので、最初はかなり違和感があったものだ。

 

なので、しばらくそのLGに近づけるために調整したのであるが、MSIのモデルは伝統的にガンマ値や彩度の調整項目がなく、どうしてもそれには近づける事が出来なかった。なので、正直返品も考えてしまったほどであるが、使っていくうちに明らかに量子ドット非搭載モデルとは一線を画す画質の美しさに気付き、ブラウジング、動画、そしてもちろんゲームに関しても改めて本当に美しいと感じるようになっていった。

 

HDRも600と言う事で、標準的な400とは明らかに一線を画す画質である事は一目瞭然だ。これ以上になると10万円超え以上となってしまうし、またコンソールも接続する必然性から60Hzでの入力遅延の少なさも問われてしまうので、そうなると量子ドット搭載としてはやはりMSIが最有力なのかもしれない。とりあえず、現時点では非常に満足なモデルだ。

 

 

 

2023年10月5日

 

予定通り朝早くからKLセントラルへと出発。駅では特別な待合室があり、そこでチケットを通してしばらく待った後、駅員を先導にしてまるで修学旅行のように皆で揃って地下のホームへと向かっていった。日本の特急車両とは異なり、椅子が回転しないので座席の半分は進行方向と逆になるのであるが、私は運良く進行方向への席を予約する事が出来ていた。

 

そして実に4時間20分ほどの鉄道の旅となったのだが、最初こそテンション高かったものの、位置的に景色が見えづらく、しかも見えたとしても延々と森が見えるだけという極めて退屈なものだった。一応、売店などもあったものの大したものは売ってないし、トイレは奇麗なものの異様に待たされるしで、正直最後の方は完全に飽き飽きしていた。飛行機と比べての利点はネットが使えるぐらいであるが、当然電波が悪い場所も多いし、正直もうこれで十分だな、と思ったものだ。

 

それでも無事にバターワース駅に着いた時はまだテンションも高く、さらにマレーシアでは初の船、フェリーと言うのもそれに拍車をかけた。あいにく乗船まで30分待たされたものの、フェリーからの景色はなかなか爽快であり、しかも香港やマカオとは異なりデッキにも出れたので、わずか10分程度の乗船ながら結構楽しめたものだった。

 

しかし、下船したら非日常空間も終わり。マレー鉄道とフェリーに乗る事が目的だったので、要はそれ以上ペナンでやる事もないのである。一応、そこでしか楽しめないアクティビティもあるにはあるのであるが、別にリゾート目的でもない自分はそこまでやる気も移動する気もないし、うだるような暑さもあって一気にテンションが落ちてしまったものだった。

 

仕方ないので、まずは前回も訪れたランドマークであるコムタへと向かう事にした。一応、徒歩で行けない事もなかったのであるが、あまりの暑さしかも車内の寒さ対策でジーパンを履いてきてしまったので、とても歩く気にもならず結局Grabを呼ぶ事にした。ペナン島は鉄道がないので、結局最後までGrabに頼る事となる。

 

しばらくコムタのKFCやマックに滞在した後、予約していたホテルまで歩いて向かった。Macallumという名前のホテルを予約したのであるが、1泊7000円程ながらキッチンや洗濯機までついているという、サービスアパートメント並の豪華なホテルだった。スタッフの対応も素晴らしく、やる事もないのでそこでしばらく夕食の時間まで堪能していった。

 

 

 

 

 

私が参考にしているPCサイトのひとつである「ちもろぐ」さんが、アイ・オー・データのWQHDモニターを絶賛していたので、その姉妹機である4K版を購入した。現在、Amazonで87000円ほどで売られているのであるが、私がすでに所有していたLGのモデルも大体そのぐらいで購入したので、価格的には最低限のクオリティを保っている4Kモニターの平均値と行った所であろう。逆に言えば、それ未満の価格帯はどこかしら劣っている、と言う事である。

 


具体的なレビューや仕様はサイトを見ていただける方が早いのでここでは割愛するが、やはり絶賛されているだけあってその仕様には大満足である。LGのNanoIPSもかなりの高画質なのであるが、このギガクリスタも負けず劣らず素晴らしい画質である。LGは画質こそ完璧なものの、スタンドや入力切替に不満があったものだが、当然このギガクリスタではいずれも文句なし、前者はスイベルもピボットも装備、後者は当然自動で認識してくれる。

 

デザインは比較的オーソドックスなものの、ベゼルレスで下部にロゴがあるというのもシンプルでかっこいいと思うし、電源LEDも分かりやすくて良い。反面、正面からは全く見えない背後のイルミネーションは全く意味がなく、あえて部屋を暗くしても正面からは全く見えないので、この点だけはいささか残念だ。

 


そして、海外メーカーでは当たり前となった十字キーによる調整機能は相変わらず搭載されていないものの、その欠点を補って余りある必殺のリモコンが同梱されている。BenQのXL2546K同梱のコントローラーも確かにやりやすいものの、さすがに無線のリモコンの使い勝手に比べたら比ではない。映像機器にも対応しているというので、普通に動画鑑賞だけでも使えるというまさに万能なモニターだ。

 

そしてHDMI2.1対応でもあるので、当然PS5やXSXSの120Hzにも対応している。入力遅延に関するデータはないものの、元々アイ・オー・データのモニターは入力遅延が非常に優れており、姉妹機であるWQHDモデルも60Hzで3msほどだと言う。16ms未満であればほぼ体感は不可能であるとは言え、優れている事に越した事はない。

 

また、超解像と言う機能もあり、まあいわゆるシャープネスなのであるが、このおかげでHDが最高のSwitchにおいても、かなり締まった映像でプレイ出来るのも大きな利点だ。私はPS5・Steamメインのユーザーではあるものの、それでも任天堂ゲーム以外でも、未だSwitchでしかプレイ出来ないゲームも数多いので、手放せないものである。

 

これまではずっと24.5インチをメインとしてきたのと、LGのモニターは画質が最高な代わりに機能面が今一つだった事もあって、PCでは27インチの4Kモニターの使用は視野に入れていなかった。しかし、このギガクリスタのあまりの使い勝手の良さ、そして遂に4Kでのデュアルモニター環境を手に入れた事もあって、改めてPCでの4Kモニターの使い勝手の良さを実感している所である。

 

ゲーミングモニターと言えばやはり海外勢、特にBenQやASUSと言った台湾勢が強く、当然レビュー数も圧倒的に多いので、得てして自然とそちらを選んでしまいがちになる。私も、最初に買ったゲーミングモニターこそギガクリスタのコンソール向け75Hzだったものの、それ以降はレビュワーの影響もあってほとんどBenQかASUSから選んでしまっていた。しかし、これほどまでの製品を目の当たりにしては、本当これまでアイ・オー・データをスルーして申し訳ない、と言わざるを得ない。WQHDモデルも含め、どのゲーミングモニターにするか迷っているのであれば、まず一押しはこのギガクリスタだ。絶対に後悔しないだけのものはある。

 

 

 

 

 

 

 

2023年10月4日

 

この時点で翌日にペナン島へ行く事を決めていたので、中日のこの日はある程度休む事にしていた。平日はホストが仕事で不在なので、昼間はある程度リビングなど自由に使えるものの、やる事と言えばせいぜい洗濯物を洗う程度であった。しかし、基本的にホテル滞在だと洗濯まではやってくれない事がほとんどなので、部屋で自由に選択が出来るというのはAirBnBの非常に大きな利点であった。

 

私も海外旅行初心者の頃は、まだスーツケースを持っていたのでご丁寧にも滞在日数分の着替えを持って行ったものであるが、LCCである香港エクスプレスを利用し始めた頃から、着替えは必要最低限とし、ある程度たまったら現地の洗濯屋で洗ってもらう事を繰り返していた。香港の滞在先は大抵は重慶大厦か、Mirador Mansionなので、毎回重慶の洗濯屋に頼んでいたし、4月に離れに泊まった時には、最寄りのコインランドリーで済ませていた。

 

6月に台北に泊まった際には最寄りにはなかったものの、ちょうど洗濯物を干せるバルコニーがあったので、毎回シャワーを浴びた際に衣類も同時に洗っていた。と言う訳で、毎回そんな経験をしていたものだから、今回このように部屋で普通に洗濯をして干せるというのは非常に有難かったものである。

 

しかし、洗濯は部屋で出来たとしても、食事のストックはしていなかったので、さすがに1日中部屋には居られない。一応、軽食として毎回現地のポテチとドリンク類だけはストックはしていたので、朝食はそれで凌いで、午後になったら少し出かけて遅いブランチを取る、というのが休息日の常だった。

 

この日はモノレールの終点手前にあるChow Kitまで行き、そこから街並みを歩き、南下して駅前のそごうまで歩いて行った。当然、あの「そごう」なので、建物内は日系デパートそのものだ。わざわざここに来た理由としては、1年前に訪れた際にここで注文したスイカジュースが、安くてかなり美味しかったからである。スイカジュースは南国の定番なのであるが、何故か私の胃腸とは相性が悪く、飲んだらお腹をやられる事が多いのであるが、ここではそうはならなかったのだ。

 

そんな事もあって再度訪れたのであるが、前に来た時と比べてかなり閑散としていた。まあ平日の日中なのだからこんなものか、という感じではあったものの、歩き疲れた事もあって良い休憩となったものだ。その後は最寄りの駅から戻ったのであるが、なんと行く予定の方向は工事中であり、そこから折り返し運転がなされていた。なので、モノレール駅まで向かわなければならなかったのであるが、これが異様に遠くて1キロ近くもあったのだ。

 

結局、そごうが見える位置ぐらいまで戻ってしまったし、大変な時間と体力のロスをしてしまった。そこでもう疲れたので、ブキ・ビンタンにそのまま戻り、ジャラン・アローでパッタイを食べて帰った。パッタイは唐辛子らしきものと混ぜて食うのであるが、当然非常に辛く、美味しいよりもまず辛さが先に来てしまうので、あまり堪能は出来なかった。その後は唐辛子なしで食べていったのであるが、今度は味が薄い。難しいものである。

 

 

 

 

 

2023年10月2日

 

マッサージを終えると、さすがにそれ以上やる事もないし、時間も22時近くだったのでGrabを呼んでホテルまで帰った。この時も、最後のUターン直前が少し渋滞していたぐらいで、10分ちょいぐらいで帰れたかと思う。その後、セブンイレブンでチョコレートのドリンクを買ったのだけれども、これがなかなか美味しく、もっと早く飲んでいればと思ったものだ。まあ、一応マレーシアにも似たようなものはあったのだけれども。

 

2023年10月3日

 

チェックアウトは12時なので、朝は十分ここでゆっくりしていった。もちろん、朝食も頂いていったのであるが、あいにくこの日はパッタイではなく、他の食べ物だった。まあ、それでも十分美味しいから良かったのであるが、前日の食い合わせが悪かったせいかその後腹痛を起こしてしまい、チェックアウトギリギリまでかなり辛かったものだ。おそらくこの時がこの旅行唯一の体調不良だったのであるが、幸いチェックアウト時にはほぼ治っていた。

 

フライト時刻は18時だったので、それまではSIAMや、そしてもちろんMBK4階のガジェットフロアなどを見て回り、再びあの店員さんも見かける事が出来た。その後はしばらくKFCでマックカフェ的なコーヒーを飲んで一休みしていった後、13時半ぐらいに空港へと向かっていった。

 

当然、すでにオンラインチェックインは済ませていたので、すぐに出国手続きを済ませると、一目散にプレミアムラウンジへと向かっていった。ここのラウンジは飛行機と搭乗ゲートが見渡せる場所に位置しているという最高のロケーションであり、さらにご飯も美味しいものばかりが揃っていたのであるが、まだお腹に不安もあったため、腹八分目に抑えていた。

 

そして、搭乗口へと向かっていったのだが、なんとここで私の名前のアナウンスが。これは搭乗口付近ではよく聞くアナウンスでこそあるものの、まさか自分の名前が呼ばれるとは思いもしなかったので、何事やらと思いかなり緊張したものである。すぐに搭乗口へと着くと、何のことはない、ただ紙の搭乗券をくれただけだった。

 

そして無事KLに到着したのであるが、スマホを開くとなんとさっきまで居たSIAM周辺で、発砲事件があり死傷者が出たという大変なニュースが。平和なバンコクで何というニュース、と同時にあの金属探知機はなんだったのか、とも思わざるを得なかったものの、下手したら巻き込まれていたかも知れない訳であり、まさに間一髪という所であった。

 

帰りはいつものようにKLIAエクスプレスで帰ったのだが、マレーシア到着時はGrabを使用したので、実はKLIA1から乗るのはこれが初めてなのであった。KLIA1の駅は2のひとつ後であり、さらに需要の割には車両数が少ないので、空港快速でありながらかなりの人が立ち乗りしているという有様であった。

 

 

 

 

 

2023年10月2日

 

さすがにセットは食べる気しなかったので、チーズスティックなるタイ限定の商品を頼んでいく事にした。もっとも以前NYCに居た時にも似たようなものを食べた事があり、実際中身もほとんど同じ、さらに特段美味しくもなかったので、正直別のものにすればよかったと若干後悔してしまった。

 

また、当然セルフキオスクで注文したのであるが、タイでは最初の注文時に現金かカードかで支払いを選択できるのであるが、私はそれをイートインかテイクアウトだと勘違いしてしまい、そのせいで最後にオーダーシートが出てこず、失敗したかと思ってかなり焦ったものである。

 

そして、別のセルフキオスクでは韓国人カップルも注文していたのであるが、何か英文が良く分かっていなかったようで、わざわざスマホの翻訳機能を使用していた。よくその程度の英語力でカオサンまで来れるな、と逆に感心したものであるが、他にも韓国人がちらほら居たので、もしかしたらツアーか何かだったのかも知れない。しかし、確かに今の時代はスマホがあるとは言っても、さすがにマックのセルフキオスク程度の英語すら理解出来ないのでは、正直海外に来るのは辛いかと思う。

 

その後、案の定食い合わせが悪かったせいか、食欲が完全に消えてしまった。当然他ではパッタイも売っていたので、どこでも買えそうな揚げ物やマックなど食べずにそれに行けばよかった、と完全に後悔したものである。そして、さすがに夜8時も過ぎると大分賑やかになり、ようやくここから本番のカオサン、という感じになっていった。逆に、当然ここまで騒がしいと落ち着ける訳もなく、安宿街、バックパッカーの聖地とまで言われたのは完全に過去の事である、と言う事実も実感したものである。

 

さすがに行き来しているだけではつまらない、しかしそれ以上食べられない、でももうしばらくこの夜を堪能していたい、という訳でマッサージを受ける事にした。もちろん、またダメージを食らうとやばいので足だけである。ここでは東側の入口付近にマッサージ店が集中していて、常に呼び込みが行われている。当然どこが良いのか分からないので、ひとまず賑わっている店に入る事にした。

 

最初は中に通され、会計とトイレを済ましてからマッサージへと入る。当然、店内でも可能なのであるが、ここは一生の思い出のつもりで外で夜空を眺めながら受ける事にした。こんな経験は当然初めてだから、いい記念にはなったものの、やはり夜とは言え若干暑いし、しかも正面のお店から延々と大騒音が流れてくるものだから、少し気分が悪くなってしまった。

 

しかし、今更店内へとも言えないので、90分間外で受け続けた。正直、一般的な足つぼよりもかなりソフトだったし、本当にこれで効いているのかよ、と思いたくもなるほどであったのだが、慣れてないと思われる欧米人が多いという事もあるのだろう。

 

 

 

 

 

2023年10月2日

 

ワット・ポーというのは、かの「ストリートファイターII」のサガットステージでもお馴染みの、寝転がってる巨大な大仏がある場所である。と言っても、実際はゲームとは異なりお堂の中で寝ているんだけども、とりあえずそれもバンコクの大きな目玉であるので、ここも絶対に行く事を決めていた。

 

しかし、実際に入ってみるとどこなのか分からない。目玉なのだからきっとど真ん中の巨大な建物に寝転がっていると思ったら全然そうではなく、そのおかげでここで大分ロスしてしまった。しばらくしてからマップを見てようやく理解出来たのであるが、実際はかなり端っこの方にあるのである。そして、その近くには入口もあるのだが、私は入った場所は真逆の入口だったのだ。

 

ようやくたどり着いてみると、案の定観光客で膨れ上がり、とても長居する気にはなれずにとっと後にしてしまった。その時点ですでに14時近く、一応その近くには王宮もあったのであるが、それ以上見る気も起きなかったので結局市内へと帰る事にした。当然Grabで帰ろうと思ったのだけれども、その辺りは規制が厳しいせいかGrabの待ち合わせ場所も限られていた。なので、そこへ向かっていくうちにMRTの駅に辿り着いてしまったので、そのままそれで帰る事にした。

 

最寄り駅の内装は非常に豪華であり、場所柄か王宮をモチーフとしている感じの豪華なつくりだった。しかし、それは良いのだが相変わらず無駄に広く、そしてトイレのある場所も限られているなど、利便性を後回しにしている感じな所に先進国との差を感じざるを得なかったものだ。

 

そして、その日は夜に時間を割こうと思っていたので一旦宿に帰る事にした。休んでいる最中、最後のバンコクの夜をどこで過ごすかずっと考えていたのであるが、やはりカオサンしかない、という結論になり、19時前にようやく動き出してGrabを呼んだ。行は特に渋滞にもひっかからず、ものの10分程度で着いた。もちろん、それだけ割高ではあるのだが、まともに交通機関を使うと軽く1時間は飛んでしまうので、それしか選択肢はなかった。

 

着いてみると、日曜の夜という事もあるせいか意外とまだ人通りはまばらであり、しかも屋台もそれほど多くなかった。なんかまた拍子抜けな感じに思えたが、とりあえず夕食を屋台で購入していった。確か揚げ物を買ったような気がしたが、ここでは心置きなく英語で注文出来るのは本当に楽に思えたものだ。

 

そして、コーラが飲みたくなったのと、休憩も兼ねて側にあるマックへと行く事にした。

 

 

 

 

 

2023年10月2日

 

思ったより広い敷地内であったが、当然お目当てはインスタ映えするという天井のある建物である。これは、先ほどの私の好きなユーチューバーも動画にしていたので、すぐにたどり着く事が出来た。入口からは靴を脱いで上に階段であがっていくのであるが、さすがに現物を目の当たりにした時は感動したものである。この手の歴史的建造物など特に興味もない自分でさえ感動するのだから、まずほぼ間違いなく誰が来てもそうなるだろう。

 

インスタ映えするのも間違いないな、とも思ったが、正直こんな素晴らしい場所をそんな陳腐な単語で表現してしまうのも失礼なのではないか、とすら思ったものだ。それぐらい素晴らしい光景なので、バンコクに来た際には是非とも寄ってほしい。しかし、そんなインスタ映えなんて言葉が生まれるイコール、バンコクに来る観光客であれば誰もが知る所となるはずだから、案の定これまで見た事がないレベルの日本人観光客と出くわしてしまった。

 

何で同じタイミングでこんなわらわら湧いてくるのか本当不思議であったが、当然交流する気などはさらさらないので、ひたすら避けるようにスルーしていった。しばらく経つと、これまた何故か同時に一気に消えていったのだが、まあイコールツアーという事だったのだろう。確かにGrabでもインストールしていない限り、個人で来るには難易度が高い場所であるから、それもやむなしかも知れないが、海外に来てまで日本人と集団行動するのは、さすがに自分の性格では無理だな、と思ったものである。それをしなければ行けないぐらいなら、正直最初から行かない方がマシだ。

 

まあそれはさておき、連中が消えた後は大分見やすくなったので、その後も結構な時間そこに滞在していた。それぐらい、離れるのを惜しむぐらいに美しい場所だったのである。しかし、ずっと居る訳にも行かないので、下に降りて少し回った後、再びGrabを呼んで今度はワット・アルンへと向かっていった。

 

ここは夕日時に来るのがベストらしいが、そこまで時間調整もする気もないので、すぐに向かっていった。しかし、こちらは比較的アクセスも良いせいか、ワット・パクナムとは比較にならないぐらいに観光客が多く、特に国慶節で来た中国人観光客で埋め尽くされていた。当然情緒も何もないので、一気に回ってすぐに後にした。次のワット・ポーには、そこからフェリーで渡っていくのが最も近道なのだが、そんな余裕もないぐらいに埋め尽くされていたので、仕方なくGrabで遠回りしていった。

 

 

 

 

 

2023年10月1日

 

駐車場の帰りは、1階にマックがあり、オリジナルメニューのエビのバーガーのセットを食べてみた。まあまあ美味しかったのであるが、タイの物価を考えるとマックはかなり高く、日本人的な感覚で言えば、一食に1500円ぐらい払う感覚ではないだろうか。そのせいかは分からないが、どこのマックも比較的空いていた感じであり、居たとしても外国人観光客がほとんどだった気がする。

 

また、タイとシンガポールのマックは、マレーシアのKFCのように客が小皿に自由にケチャップとマスタードを出せるようになっている仕組みである。ポテトにはケチャップを必ずつける自分にとってはありがたいことこの上なかった。

 

その後はBTS周辺駅のナイトスポットに少し寄り道をした後、まっすぐにホステルへと帰っていった。また、この時にネットフリックスを開いてみたのであるが、こちらでもシンガポール同様に普通に見れた。一応、公式サイトによるとその国作成でなければ見れないとされているのであるが、結局見れなかったのはマレーシアだけだった。この仕様は未だに謎だ。

 

2023年10月2日

 

この日はバンコク旅行唯一の一日完全フリーという事なので、観光に全振りする事にした。よって、あさイチで速攻周るつもりであったのだが、朝食の提供があるという事で食堂へと向かった。インスタントコーヒーとティー、あとはパンだけというシンガポールとは異なり、ホテルのランクを考えるとかなり豪華な食事と言えた。当然、ここぞとばかりに食べていったのであるが、特にお気に入りだったのは焼きそばでもなければ、ラーメンでもない独特の麵だった。

 

後で知ったのだが、それがいわゆるタイ独特のパッタイであり、麺だけにも関わらず大変美味しいと思ったものだ。もちろん、それ以外も大変美味しく、もうこれ以上食べられないという所まで腹を膨らませていった。また、その部屋にはPS4も置いてあり、ネットフリックスもそれで見れる、みたいな注意書きがしてあった。

 

そして、最初に向かった先は、とりあえずインスタ映えとして知られる「ワット・パクナム」であった。さすがに電車を通していくとかなりの時間がかかってしまうので、無難にGrabを呼んで移動した。当然、他の交通機関よりもかなり割高となるが、ここはもう時間との闘いのため、1日だけという事もあって完全に割り切る作戦でいた。もちろん、移動そのものも観光を兼ねるため、街並みを見るだけでも楽しめたものだった。

 

そして、少し細い道を抜けていくと、ようやく目的地のワット・パクナムへと到着した。さすがに観光客だらけであり、嫌でもここが観光地だと実感させられていった。

 

 

 

 

 

2023年10月1日

 

ネットで調べてみると、この他にも2ヵ所あると言うのだが、いずれもホテル内で非常に借りづらい場所であった。しかも、片方のホテルはひとつ上の通りにあるのであるが、改装中なのか潰れたのか、入口が閉鎖していて入れない。マックのトイレに戻っても、まだメンテ中だった。

 

これは戻る以外ないのか、そう思ってさらに調べていったら、マックの裏を抜けた先にトイレがある、という記事を見つけた。実は、ここにはもう一つ西側の入口の方にもマックがあり、言われた通りに裏口を抜けると、見事にトイレの看板を見つける事が出来た。当然、有料ではあるものの、入口にはしっかりと両替機まであるし、これで一番の不安は解消した訳である。

 

しかし、一番の懸念は解決こそしたものの、まだまだ外は賑わう前であった。途中、目の前にあった寺院らしき建物に寄ったりしたものの、お腹も空いていなかった自分は特にそれ以上やることもなく、次第に飽きてもきたので仕方なく別のマーケットに行く事にした。

 

さすがに帰りは普通のGrabカーに乗ったのだが、最後の方に渋滞に引っかかっただけで、正味10分程度で着いたものである。その後どこに行ったかと言えば、インスタ映えとしても有名と思われる「タラートロットファイ・ラチャダー」であった。こちらはMRTの駅からすぐに行けるのだが、GPSの精度が悪い事もあってなかなか行く事が出来なかった。どうやら真逆の出口から出てしまったらしく、途中にあった大きなショッピングセンターを通り抜けてようやく着く事が出来た。相変わらずあるあるなミスである。

 

中ではマンゴースムージーが売っていたので、早速買っていったのだが、渡された時にシェーシェーと言われたので、さすがに「No, I'm Japanese!」と連呼した。さすがにそれだけは許容出来ないものである。マンゴー自体は非常に美味しかったし、店員さんも感じは良かったのであるが、その一言のおかげでどうにも気分が悪かったものだ。

 

そして、この市場はデパートの駐車場からの眺めが素晴らしいとの事だったので、わざわざ4階まで上がって見に行ってみた。確かに奇麗であったが、以前のようなカラフルな屋根ではなく白一色だったので、そこまで感動はしなかった。

 

しかも、大分後になって知ったのだが、本当のタラートロットファイ・ラチャダーはコロナで閉鎖後、ここで復活した訳ではなく、実は別の場所で再開していたのだ。つまり、私が寄った市場は、場所こそ同じであれ、経営の母体は全く異なる全く別の市場だったのである。

 

どうりで一部過疎ってるな、と思ったのだが、実はそういう事だったのだ。当然、その事実を知ったのはマレーシアへ戻った後だったので、結局滞在中は寄る事が出来なかった。