4Kゲーミングモニター Optix MPG321UR-QDを語る。 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

これまで何台ものゲーミングモニターを試してきた私であったが、これまで一度も体験した事のないのが量子ドット搭載のものだった。しかし、量子ドット搭載のものはWQHDのものが多く、4Kだと32インチがほとんどだったので候補がなかったのであるが、今回のAmazonのブラックフライデーにおいて、タイトルのMSIの32インチ4K量子ドットモデルが10万切りで売られていたので、思い切って買ってしまった。

 

本機の現物は見た事がないと思うのだが、やはり店頭で32インチモデルを見る度にこれは大きすぎると思い、これまで一度も候補には入ってこなかった。しかし、現在使用しているゲーミングデスクの奥行きが、32インチモニターを置ける最低限の奥行きとされる60センチあったので、これなら大丈夫かなと思ったのも購入に踏み切った理由である。

 

そしていざ設置してみると、その通りサイズ感はぴったりはまった。そして、後ろが壁なので落下する心配もないので、限界まで下げられる。そして何より大きいのは、手前のスペースが最大限に使用出来る事ができ、アケコンとキーボードを縦に並べて置ける事だ。それまでは24.5インチを置いていたのであるが、当然この場合だとモニターを手前側に設置しなければならなかったので、どちらかひとつしか正面に置けなかった。

 

当然、顔も近づけなければ文字も読みづらかったし、つまりは余裕のある姿勢も出来なかった訳である。しかし、この32インチであれば、ゲーミングチェアをリクライニングしても十分ブラウジングが出来る。これを体験してしまったら、もう元には戻せない感じだ。

 

しかし、それでも最も大切なのは当然画質である。最初はPS5を映してみたのであるが、確かに奇麗ではあったものの驚くほどでもなく、しかも画面が異常に暗かった。それもそのはず、デフォルトの輝度がなんと5だったのである。いくらなんでもこれは暗すぎだが、100だとかなり明るいので、実際は50もあれば十分使用に耐えれるレベルとなっている。

 

色合いのデフォルトはPremium Colorとなっているのだが、何がプレミアムなのかはよくわからないものの、第一印象としてはかなり赤みが強いな、と感じた。正直、これまで私が最も高画質と感じたLGのNano IPSとはかなり趣が異なる画質であったので、最初はかなり違和感があったものだ。

 

なので、しばらくそのLGに近づけるために調整したのであるが、MSIのモデルは伝統的にガンマ値や彩度の調整項目がなく、どうしてもそれには近づける事が出来なかった。なので、正直返品も考えてしまったほどであるが、使っていくうちに明らかに量子ドット非搭載モデルとは一線を画す画質の美しさに気付き、ブラウジング、動画、そしてもちろんゲームに関しても改めて本当に美しいと感じるようになっていった。

 

HDRも600と言う事で、標準的な400とは明らかに一線を画す画質である事は一目瞭然だ。これ以上になると10万円超え以上となってしまうし、またコンソールも接続する必然性から60Hzでの入力遅延の少なさも問われてしまうので、そうなると量子ドット搭載としてはやはりMSIが最有力なのかもしれない。とりあえず、現時点では非常に満足なモデルだ。