電子書籍
昨日になるが、NHK首都圏ネットワークで電子書籍の話題をやっていた。
以前から思っているのだが、この番組はこと「コンピュータ」と「英語」が絡むと手放しで賞賛してしまうところがある。おそらくプロデューサーかディレクターが、そういったものにコンプレックスの強い団塊世代なのだろう。今回も、メインキャスターが「やはり本というのは紙で」と言うと、台本通りに「若い人の意識に合わせて変わっていく」と別のアナウンサーが締めていた。
電子書籍には賛否両論があるが、私ははっきり言って「否」である。
「何冊も置くスペースがパソコン一台ですむ」と言うが、これは詭弁である。もともとパソコンを本棚に置く人はいないだろう。
「携帯電話で手軽に読める」……手軽ならば文庫本が手軽である。何よりも、携帯の画面では表示文字数が少なすぎるのである。人間が文章を読む時は、一文字づつ字を追って読んでいるのではなく、画面内を部分部分の塊で捉えて読んでいるのである。携帯の画面ではそれができない。そのために全体の把握というものができなくなり、結果として複雑な筋のあるものは敬遠されるようになる。感覚的な作品や内容の無いレベルの低いものばかりがはびこるようになってしまうのだ。新聞、週刊誌の記事といったものは電子化と相性はいいが、小説、論文といったものは絶対電子書籍には向かないのだ。ネットの中で流行っているものがブログのような気軽なものなのも、そのためである。
さらに憂えるのは、絵本をパソコンで見るというものである。幼稚園だろうか、大きなパソコン画面の前に子供を並べて画面を見せている。画面には絵本が映され、マウスクリックでページをめくるエフェクトがあって画面が切り替わる。声優の語りや効果音まで入るという凝りよう……これはテレビのアニメと同じではないか。アニメならアニメといえばいいものを、本といってごまかそうとするのが姑息過ぎる。テレビに子どものお守りをさせることを、本読みだといって正当化しているだけである。
製作会社の人間が、「本のようにぼろぼろになりませんし」と言うに至っては、忌々しさで気分が悪くなりそうであった。
こんな物を作った人間や、これを使おうという人間には、ぼろぼろになるまで読み込まれた本の持つ重みというものが分からないのだ。電子書籍を誉めそやす人も、本を読んだことがない人なのだ。本に思い入れのない人に、本のことに関わってほしくない。
ディスプレイ画面は紙媒体とは別のものである。パソコンが普及するとオフィスから紙がなくなるといっていた話を思い起こしてみるがいい。
以前から思っているのだが、この番組はこと「コンピュータ」と「英語」が絡むと手放しで賞賛してしまうところがある。おそらくプロデューサーかディレクターが、そういったものにコンプレックスの強い団塊世代なのだろう。今回も、メインキャスターが「やはり本というのは紙で」と言うと、台本通りに「若い人の意識に合わせて変わっていく」と別のアナウンサーが締めていた。
電子書籍には賛否両論があるが、私ははっきり言って「否」である。
「何冊も置くスペースがパソコン一台ですむ」と言うが、これは詭弁である。もともとパソコンを本棚に置く人はいないだろう。
「携帯電話で手軽に読める」……手軽ならば文庫本が手軽である。何よりも、携帯の画面では表示文字数が少なすぎるのである。人間が文章を読む時は、一文字づつ字を追って読んでいるのではなく、画面内を部分部分の塊で捉えて読んでいるのである。携帯の画面ではそれができない。そのために全体の把握というものができなくなり、結果として複雑な筋のあるものは敬遠されるようになる。感覚的な作品や内容の無いレベルの低いものばかりがはびこるようになってしまうのだ。新聞、週刊誌の記事といったものは電子化と相性はいいが、小説、論文といったものは絶対電子書籍には向かないのだ。ネットの中で流行っているものがブログのような気軽なものなのも、そのためである。
さらに憂えるのは、絵本をパソコンで見るというものである。幼稚園だろうか、大きなパソコン画面の前に子供を並べて画面を見せている。画面には絵本が映され、マウスクリックでページをめくるエフェクトがあって画面が切り替わる。声優の語りや効果音まで入るという凝りよう……これはテレビのアニメと同じではないか。アニメならアニメといえばいいものを、本といってごまかそうとするのが姑息過ぎる。テレビに子どものお守りをさせることを、本読みだといって正当化しているだけである。
製作会社の人間が、「本のようにぼろぼろになりませんし」と言うに至っては、忌々しさで気分が悪くなりそうであった。
こんな物を作った人間や、これを使おうという人間には、ぼろぼろになるまで読み込まれた本の持つ重みというものが分からないのだ。電子書籍を誉めそやす人も、本を読んだことがない人なのだ。本に思い入れのない人に、本のことに関わってほしくない。
ディスプレイ画面は紙媒体とは別のものである。パソコンが普及するとオフィスから紙がなくなるといっていた話を思い起こしてみるがいい。
西部戦線異状なし?
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大戦の和解、最終確認=ロ大統領、対テロ協調呼び掛け-モスクワで対独戦勝式典
【モスクワ9日時事】第2次世界大戦でのナチス・ドイツに対する連合国側の勝利を祝う対独戦勝60周年記念式典が9日、56カ国・国際機関の首脳が参加して、ロシアの首都モスクワで行われた。プーチン大統領は「赤の広場」での軍事パレードで演説、新たな戦争や冷戦の排除を訴えるとともに、「目の前にテロの現実的脅威が存在する」と述べ、対テロ戦での国際協調を訴えた。
式典にはブッシュ米大統領、シラク仏大統領、胡錦濤中国国家主席ら旧連合国側首脳や、旧枢軸国側の小泉純一郎首相、シュレーダー独首相、ベルルスコーニ伊首相も出席。戦勝国、敗戦国双方の首脳が一堂に会し、欧州の冷戦終結を踏まえた戦後の和解を最終確認した。
(時事通信) - 5月9日23時0分
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過日、モスクワで行われたヨーロッパ戦線の終結記念祭典。「ベルリンでやるべきなのではないかな?」とも思うが、ベルリン一番乗りがソビエト兵だったことを考えると、モスクワでもいいのかもしれない。勝者の特権というやつである。
それにしても、これになぜ日本の首相が列席しているのか。ドイツと同盟は組んでいたとはいえ、ヨーロッパ戦線にはまったくかかわっていないというのに。(第一次大戦時ならば、地中海に駆逐艦を派遣したりしているからまだ分かる)まあ、世界的行事ということで顔を出したのだろうが、それならばローマ法王の葬儀のときにも行くべきだったろうね小泉さん。
資料を紐解くと、第二次大戦時に日本が大陸で仮想敵としていたのは、中国ではなくてソビエトであった。確かに、満州国境で国民党軍とのいざこざはあった。それは国民党軍側にしてみれば辛亥革命の仕上げのようなものであって、清朝の最後の砦を落とすという行動である。日本は最初の政策通り、満州安保に励んでいればよかったのだ。南の中国と北のソ連を同時に相手にするのは無理であることは明白だったのだし、さらにアメリカとの間に遠からず戦争が起こる可能性も認識されていたのだから、国力分散の意味からも南下しての日中戦争は誤りであった。日ソ不可侵条約を結んだことで安心してしまい、中国を相手にするという愚を犯してしまったことでは、当時の政府に政策失敗の罪が確かにある。
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ソ連の対日参戦に感謝=中国主席、ロ大統領と会談
【モスクワ9日時事】訪ロ中の胡錦濤中国国家主席は9日、ロシアのプーチン大統領と会談し、「ソ連は中国の日本侵略者との戦いで多大な貢献をした。中国人民は永久に忘れない」と述べ、旧ソ連軍の対日参戦に感謝した。
ソ連は1945年8月9日、日ソ中立条約に違反して対日参戦し、旧満州(中国東北部)を制圧した。胡主席の発言は、対独戦勝60周年の機会に際して、歴史問題で中国の日本批判にロ>シアを同調させる狙いもあるとみられる。
(時事通信) - 5月9日23時1分
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中国はこのようなことをいっているが、実際に日中戦争においてソビエトは牽制勢力以外の何の役目も果たしていない。対独戦が終結するまで、スターリンはそちらにかかりきりで、極東は意識の外であった。ソビエト軍が満州に侵攻してきたときには、日本はすでに降伏に向かって動いていたのである。(原爆が終戦を早めたというアメリカの理論もおかしい。原爆投下はポツダム宣言受け入れの発表のわずか一週間前である。すでに日本は降伏に向けての下準備を始めていた)
多大な貢献というのならば、中国はアメリカに感謝するべきである。もっとも今回の胡錦濤氏の発言は政治的なもので、歴史の事実を踏まえたものではないから言うだけ無駄なのであるが。
そして中国が自国の権益拡大ばかり狙った外交を進めている間、日本のほうは……
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小泉首相、プーチン大統領に北朝鮮の6カ国協議復帰の説得を要請
対独戦勝60周年式典への出席のためモスクワ訪問中の小泉首相はクレムリンで、ロシアのプーチン大統領と短時間の会談を行った。同大統領の訪日見通しが話し合いの焦点となったものの、訪日の具体的な日程は決まらなかった。
日本の外務省の報道官は会談後に記者団に対し、「小泉首相は、6カ国協議再開の重要性を強調し、北朝鮮の説得におけるロシアの働きを頼りにしているとロシア大統領に伝えた」とし、「プーチン大統領は、日本の懸念を十分に理解し、この問題に取り組みたい、と答えた」と語った。
(ロイター) - 5月10日8時22分
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意外なことにほとんどの人は知らないようであるが、日本が戦後連合国と結んだサンフランシスコ講和条約に、ソビエトの名は並んでいない。日本はソ連との間で第二次大戦の講和を結んでいないのである。ソビエトが一方的に中立条約を破って侵攻してきたこと、北方領土やシベリア抑留者の問題等があったからであるが、小泉首相はそういったことでソビエト政府を引き継いだロシア政府に抗議するつもりはないようだ。今はそれよりも北朝鮮という鬼子を何とかしようというのであろうが、講和について一言ぐらいは触れておいたほうがよかったのではないであろうか。中国が前述のような政治的取引を持ちかけることを読んでいて、プーチン大統領が簡単に同意しないようあえて日ソ時代からの問題点を国際的に注目される場で取り上げなかったという高度な判断あってのことだと考えたいが……
中国が歴史を改竄して自国の正当性を必死になって取り繕うとしているところは、以下の記事にも見て取れる。
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【中国】外交部:抗日勝利記念に日本招待の意義強調
中国外交部の劉建超・報道官は10日の定例記者会見で、「抗日戦争勝利60周年」の記念活動について、「関連部門が検討中だ。(日本側を招待するかなど)詳細については、適宜公表する」と発言。また、「こうした活動は道理にかなっていないとの意見もあるが、抗日戦争は『世界反ファシスト戦争』の重要な一部だ。世界的にみても、歴史的な意義を持つ」と述べた。
劉・報道官は、「抗日戦争の勝利は、中国人民だけでなくアジア各国、そして日本国民を甚大な苦痛から解放させたもの。日中両国がともに記念するべきだ」「両国国民が、歴史を明確に認識することで、日中の友好関係を一層重視するようになる」などと主張。記念活動の実施を機に、日中関係の進展を推進していく方針を示した。
(編集担当:田村まどか)(サーチナ・中国情報局) - 5月11日9時48分
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何度も書いているように、日中戦争の発端は清朝の遺産を巡っての中華民国と大日本帝国の利益争奪戦である。さらに今の北京政府は日本軍と戦った主力ではない。「国共合作」とはいうものの、対日戦争を行っていたのは国民党軍で、共産軍は国民党軍に対するゲリラ活動をやらなくなったという程度で、後ろに隠れていただけである。戦後、主敵であった日本がなくなった途端牙をむき、中華民国政府から政権を簒奪した。核の力を背景に国連安保理の座を中華民国から奪い、あまつさえ中華民国を国連から追い出した政府である。
台湾問題、朝鮮問題は、未だ残っている第二次大戦の負の遺産である。どちらも中国が絡んでいるところに、日本はもっと国際的な目を向かせなくてはならない。悲しいことに、現在の世界は「みんな仲良く手をつなぎ」ではないのである。「俺が一番。みんな俺のもの」という国がある以上、そういった国の力を削ぐことは悪ではない。日本は武力で叩くことをよしとしていないので、国際的に追い詰めるよう仕向ける肝要である。そのための外交力がないのがネックであるが……
ところで、しばらく前のNHK海外ニュースでやっていたのだが……日本の首相が先のAA会議で国際的に前大戦の謝罪を表明したのは周知のことであるが、常任理事国入りを目指している四カ国のうち、ドイツはフランスやポーランドに前大戦の謝罪行脚をし、ブラジルはアフリカ諸国に奴隷売買の謝罪行脚をしていたという。インドは当時イギリスの植民地であったので国家そのものがなかったのでこういうことはしていないが、第二次大戦以前から独立国家であった国は、皆すねに何らかの傷を持っているのである。日本だけが極悪非道な悪の帝国で、未来永劫謝り続けなくてはならないといっているどこぞの国とそれに同調する反日左翼団体には、正しい歴史を学ぶようご忠告させていただく。
それにしても、戦勝国は強気である。当時の認識を現在の道徳で裁くことの愚を表しているということでは正論をいっているのであるが、同じことを日本がいったらどうなることであろうか。
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<プーチン大統領>「バルトは大国の小銭」ソ連併合を正当化
【モスクワ杉尾直哉】ソ連の対独戦勝利について、バルト3国が「ナチに代わるソ連支配の始まりだった」と反発している問題で、ロシアのプーチン大統領は10日、「当時、弱小国・弱小民族は、(大国の)密約で使われた小銭だった」と語り、独ソ不可侵条約(39年)の秘密議定書で、バルト3国のソ連併合が決まった歴史を正当化した。プーチン大統領は「残念ながら、それが当時の現実だった。欧州各国による植民地支配、米国の奴隷労働と同じだ」と語った。発言は、バルト3国や欧米の反発を強めそうだ。
(毎日新聞) - 5月11日19時53分
ロシア大統領、バルト3国の領土要求を批判
[モスクワ 10日 ロイター] ロシアのプーチン大統領は10日、バルト3国はロシアへの政治的嫌悪感をあおっているとして、これは「政治的扇動主義だ」と非難した。
大統領は、欧州連合(EU)との首脳会議に臨み、EUとロシアの関係改善に向けた合意に調印した後、「われわれは、エストニアとラトビアとの間で国境に関する合意に調印する用意がある。これらの国が領土についてばかげた要求を持ち出さないことを願う」と語った。
(ロイター) - 5月11日12時23分
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このようなことをいっている以上、北方領土解決の意思もないことは明らかである。もう一度世界的な混乱が起こって、戦勝国、敗戦国がない状態にならないかぎり、すべての国が素直に相手を尊重する国になることは不可能なのだろうか……
大戦の和解、最終確認=ロ大統領、対テロ協調呼び掛け-モスクワで対独戦勝式典
【モスクワ9日時事】第2次世界大戦でのナチス・ドイツに対する連合国側の勝利を祝う対独戦勝60周年記念式典が9日、56カ国・国際機関の首脳が参加して、ロシアの首都モスクワで行われた。プーチン大統領は「赤の広場」での軍事パレードで演説、新たな戦争や冷戦の排除を訴えるとともに、「目の前にテロの現実的脅威が存在する」と述べ、対テロ戦での国際協調を訴えた。
式典にはブッシュ米大統領、シラク仏大統領、胡錦濤中国国家主席ら旧連合国側首脳や、旧枢軸国側の小泉純一郎首相、シュレーダー独首相、ベルルスコーニ伊首相も出席。戦勝国、敗戦国双方の首脳が一堂に会し、欧州の冷戦終結を踏まえた戦後の和解を最終確認した。
(時事通信) - 5月9日23時0分
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過日、モスクワで行われたヨーロッパ戦線の終結記念祭典。「ベルリンでやるべきなのではないかな?」とも思うが、ベルリン一番乗りがソビエト兵だったことを考えると、モスクワでもいいのかもしれない。勝者の特権というやつである。
それにしても、これになぜ日本の首相が列席しているのか。ドイツと同盟は組んでいたとはいえ、ヨーロッパ戦線にはまったくかかわっていないというのに。(第一次大戦時ならば、地中海に駆逐艦を派遣したりしているからまだ分かる)まあ、世界的行事ということで顔を出したのだろうが、それならばローマ法王の葬儀のときにも行くべきだったろうね小泉さん。
資料を紐解くと、第二次大戦時に日本が大陸で仮想敵としていたのは、中国ではなくてソビエトであった。確かに、満州国境で国民党軍とのいざこざはあった。それは国民党軍側にしてみれば辛亥革命の仕上げのようなものであって、清朝の最後の砦を落とすという行動である。日本は最初の政策通り、満州安保に励んでいればよかったのだ。南の中国と北のソ連を同時に相手にするのは無理であることは明白だったのだし、さらにアメリカとの間に遠からず戦争が起こる可能性も認識されていたのだから、国力分散の意味からも南下しての日中戦争は誤りであった。日ソ不可侵条約を結んだことで安心してしまい、中国を相手にするという愚を犯してしまったことでは、当時の政府に政策失敗の罪が確かにある。
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ソ連の対日参戦に感謝=中国主席、ロ大統領と会談
【モスクワ9日時事】訪ロ中の胡錦濤中国国家主席は9日、ロシアのプーチン大統領と会談し、「ソ連は中国の日本侵略者との戦いで多大な貢献をした。中国人民は永久に忘れない」と述べ、旧ソ連軍の対日参戦に感謝した。
ソ連は1945年8月9日、日ソ中立条約に違反して対日参戦し、旧満州(中国東北部)を制圧した。胡主席の発言は、対独戦勝60周年の機会に際して、歴史問題で中国の日本批判にロ>シアを同調させる狙いもあるとみられる。
(時事通信) - 5月9日23時1分
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中国はこのようなことをいっているが、実際に日中戦争においてソビエトは牽制勢力以外の何の役目も果たしていない。対独戦が終結するまで、スターリンはそちらにかかりきりで、極東は意識の外であった。ソビエト軍が満州に侵攻してきたときには、日本はすでに降伏に向かって動いていたのである。(原爆が終戦を早めたというアメリカの理論もおかしい。原爆投下はポツダム宣言受け入れの発表のわずか一週間前である。すでに日本は降伏に向けての下準備を始めていた)
多大な貢献というのならば、中国はアメリカに感謝するべきである。もっとも今回の胡錦濤氏の発言は政治的なもので、歴史の事実を踏まえたものではないから言うだけ無駄なのであるが。
そして中国が自国の権益拡大ばかり狙った外交を進めている間、日本のほうは……
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小泉首相、プーチン大統領に北朝鮮の6カ国協議復帰の説得を要請
対独戦勝60周年式典への出席のためモスクワ訪問中の小泉首相はクレムリンで、ロシアのプーチン大統領と短時間の会談を行った。同大統領の訪日見通しが話し合いの焦点となったものの、訪日の具体的な日程は決まらなかった。
日本の外務省の報道官は会談後に記者団に対し、「小泉首相は、6カ国協議再開の重要性を強調し、北朝鮮の説得におけるロシアの働きを頼りにしているとロシア大統領に伝えた」とし、「プーチン大統領は、日本の懸念を十分に理解し、この問題に取り組みたい、と答えた」と語った。
(ロイター) - 5月10日8時22分
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意外なことにほとんどの人は知らないようであるが、日本が戦後連合国と結んだサンフランシスコ講和条約に、ソビエトの名は並んでいない。日本はソ連との間で第二次大戦の講和を結んでいないのである。ソビエトが一方的に中立条約を破って侵攻してきたこと、北方領土やシベリア抑留者の問題等があったからであるが、小泉首相はそういったことでソビエト政府を引き継いだロシア政府に抗議するつもりはないようだ。今はそれよりも北朝鮮という鬼子を何とかしようというのであろうが、講和について一言ぐらいは触れておいたほうがよかったのではないであろうか。中国が前述のような政治的取引を持ちかけることを読んでいて、プーチン大統領が簡単に同意しないようあえて日ソ時代からの問題点を国際的に注目される場で取り上げなかったという高度な判断あってのことだと考えたいが……
中国が歴史を改竄して自国の正当性を必死になって取り繕うとしているところは、以下の記事にも見て取れる。
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【中国】外交部:抗日勝利記念に日本招待の意義強調
中国外交部の劉建超・報道官は10日の定例記者会見で、「抗日戦争勝利60周年」の記念活動について、「関連部門が検討中だ。(日本側を招待するかなど)詳細については、適宜公表する」と発言。また、「こうした活動は道理にかなっていないとの意見もあるが、抗日戦争は『世界反ファシスト戦争』の重要な一部だ。世界的にみても、歴史的な意義を持つ」と述べた。
劉・報道官は、「抗日戦争の勝利は、中国人民だけでなくアジア各国、そして日本国民を甚大な苦痛から解放させたもの。日中両国がともに記念するべきだ」「両国国民が、歴史を明確に認識することで、日中の友好関係を一層重視するようになる」などと主張。記念活動の実施を機に、日中関係の進展を推進していく方針を示した。
(編集担当:田村まどか)(サーチナ・中国情報局) - 5月11日9時48分
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何度も書いているように、日中戦争の発端は清朝の遺産を巡っての中華民国と大日本帝国の利益争奪戦である。さらに今の北京政府は日本軍と戦った主力ではない。「国共合作」とはいうものの、対日戦争を行っていたのは国民党軍で、共産軍は国民党軍に対するゲリラ活動をやらなくなったという程度で、後ろに隠れていただけである。戦後、主敵であった日本がなくなった途端牙をむき、中華民国政府から政権を簒奪した。核の力を背景に国連安保理の座を中華民国から奪い、あまつさえ中華民国を国連から追い出した政府である。
台湾問題、朝鮮問題は、未だ残っている第二次大戦の負の遺産である。どちらも中国が絡んでいるところに、日本はもっと国際的な目を向かせなくてはならない。悲しいことに、現在の世界は「みんな仲良く手をつなぎ」ではないのである。「俺が一番。みんな俺のもの」という国がある以上、そういった国の力を削ぐことは悪ではない。日本は武力で叩くことをよしとしていないので、国際的に追い詰めるよう仕向ける肝要である。そのための外交力がないのがネックであるが……
ところで、しばらく前のNHK海外ニュースでやっていたのだが……日本の首相が先のAA会議で国際的に前大戦の謝罪を表明したのは周知のことであるが、常任理事国入りを目指している四カ国のうち、ドイツはフランスやポーランドに前大戦の謝罪行脚をし、ブラジルはアフリカ諸国に奴隷売買の謝罪行脚をしていたという。インドは当時イギリスの植民地であったので国家そのものがなかったのでこういうことはしていないが、第二次大戦以前から独立国家であった国は、皆すねに何らかの傷を持っているのである。日本だけが極悪非道な悪の帝国で、未来永劫謝り続けなくてはならないといっているどこぞの国とそれに同調する反日左翼団体には、正しい歴史を学ぶようご忠告させていただく。
それにしても、戦勝国は強気である。当時の認識を現在の道徳で裁くことの愚を表しているということでは正論をいっているのであるが、同じことを日本がいったらどうなることであろうか。
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<プーチン大統領>「バルトは大国の小銭」ソ連併合を正当化
【モスクワ杉尾直哉】ソ連の対独戦勝利について、バルト3国が「ナチに代わるソ連支配の始まりだった」と反発している問題で、ロシアのプーチン大統領は10日、「当時、弱小国・弱小民族は、(大国の)密約で使われた小銭だった」と語り、独ソ不可侵条約(39年)の秘密議定書で、バルト3国のソ連併合が決まった歴史を正当化した。プーチン大統領は「残念ながら、それが当時の現実だった。欧州各国による植民地支配、米国の奴隷労働と同じだ」と語った。発言は、バルト3国や欧米の反発を強めそうだ。
(毎日新聞) - 5月11日19時53分
ロシア大統領、バルト3国の領土要求を批判
[モスクワ 10日 ロイター] ロシアのプーチン大統領は10日、バルト3国はロシアへの政治的嫌悪感をあおっているとして、これは「政治的扇動主義だ」と非難した。
大統領は、欧州連合(EU)との首脳会議に臨み、EUとロシアの関係改善に向けた合意に調印した後、「われわれは、エストニアとラトビアとの間で国境に関する合意に調印する用意がある。これらの国が領土についてばかげた要求を持ち出さないことを願う」と語った。
(ロイター) - 5月11日12時23分
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このようなことをいっている以上、北方領土解決の意思もないことは明らかである。もう一度世界的な混乱が起こって、戦勝国、敗戦国がない状態にならないかぎり、すべての国が素直に相手を尊重する国になることは不可能なのだろうか……
盗用
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TBSのHP、読売夕刊コラム盗用…おわびし削除
TBSの公式ホームページに掲載されているコラム「DUGOUT」が、読売新聞の4月25日夕刊の1面コラム「よみうり寸評」を盗用していたことが10日、分かった。
TBSは同日、本社に謝罪するとともにコラムを削除し、HP上におわびを掲載した。
問題のコラムは4月27日に更新されたもので、「黄金週間」のタイトルが付けられていた。7段落で構成されており、大学、社会人を経たプロ野球選手で初めて2000本安打を達成したヤクルトの古田敦也捕手について書いた2段落分が、「よみうり寸評」(40行)のうち約30行と表現が同一、または酷似していた。
このコラムはHPのトップから「スポーツ」を選択し、「編集長コラム『DUGOUT』」を選択すると閲覧できる。
TBSの説明によると、執筆は3人の外部ライターに委託しており、更新は不定期。問題のコラムは、30代の男性フリーライターが執筆したが、同社は盗用が確認されたため契約を打ち切った。
◆TBS広報部の話「二度とこうしたことがないよう、厳正に対処したい。関係者の皆様におわび申し上げます」
(読売新聞) - 5月10日22時9分
TBS公式HPの盗用さらに4本、コラム全面削除
TBSの公式ホームページで掲載しているコラム「DUGOUT」が読売新聞のコラムを盗用していた問題で、TBSは11日、ほかに少なくとも4件の本紙記事やコラムを盗用していたことを認め、コラムを掲載していた「DUGOUT」コーナーをHPから削除した。
新たに盗用が発覚したコラムは「フィールド オブ ドリームス」(今年2月4日)、「数字(2)」(同4月8日)、「月見草」(同4月15日)、「セカンドライフ」(2004年12月10日)のタイトルが付いた4本。
「フィールド~」は、本紙03年7月28日夕刊の「名作JOURNEY」を、「数字(2)」は、02年7月27日朝刊1面コラム「編集手帳」を、「月見草」は今年4月7日朝刊の連載「新日本語の現場」を、「セカンドライフ」は04年11月25日朝刊スポーツ面の記事をそれぞれ盗用していた。
TBSによると、いずれのコラムも、10日に本紙夕刊1面コラム「よみうり寸評」からの盗用が発覚した30代前半の男性フリーライターが執筆していたとみられる。社内調査に対し、「盗用したのは1件だけ」と説明していた。ところが、10日夜、新たに読売新聞の指摘を受けて調査したところ、ほかにも盗用があったことが確認された。
TBSでは、他の全国紙からの盗用も含めて調査を進めている。
TBS広報部の話「(「DUGOUT」コーナーに掲載した)すべてのコラムについて厳密に検証します。大変申し訳ありませんでした」
(読売新聞) - 5月11日12時57分
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私のように趣味でブログを書いているものですら、自分の書いたものをアップして、「トラックバック張らせてもらえるようなところはあるかな」と見ているときに似たような表現を見かけると、「あちゃ~」となるというのに、金をもらって書いている人間が盗用をするというのだから言語道断である。しかも記事によると一回だけではなく、合計で五回もやっていたというのだから、これはもう締め切りに追われて苦し紛れにというのではなく、はじめから自分で書くことを放棄していると言ってもいい。
まったく恥ずかしいことである。
日本はこれまで、盗用については甘かった。本歌取り、というものがある国柄でもあるのだろう。エンターテイメントのように売れることがある程度必要な分野は特に顕著で、欧米作品のプロットをそのまま日本に置き換えたようなテレビドラマを作っておいて、「参考にしました」ですんでいた。有名作家の小説でも、「これは外国の何某が書いたものと同じじゃないか」というようなものが多くある。その点では、韓国ドラマのことをいろいろいえたものではない。
しかし盗用、翻案は本家を超えることはできない。本歌取りというのはただ真似をしてなぞるものではない、とてつもなく高度な仕事なのだ。
それにしても、読売新聞のコラムというような大きなところから盗用してばれないと思っていたのだろうか? 何かが麻痺しているようにしか思えない。
これだけ文章が世にあふれるようになると、似た表現が出てくるのはしょうがないところもある。しかし、それを避けるよう、自分の意見、表現を持つのは、文章を書く人間が肝に命じておかなくてはならないことである。
追記・先ほどのニュースで、コラムの盗用は17件に上るという。しかも書いたのはフリーライターではなくてTBSの社員だったと。盗用をした上に人のせいにして逃げようなど、物書きとしてだけではなく人間として恥ずかしい。ここに来ても名前も出さず、自分は出てこないで上の者が謝るというのはどうだろう。潔く本人が表に出てきて「私がやりました。すみません」とするべきではないのだろうか? このままうやむやで済まそうとするならば、まさに「破廉恥漢」である。
TBSのHP、読売夕刊コラム盗用…おわびし削除
TBSの公式ホームページに掲載されているコラム「DUGOUT」が、読売新聞の4月25日夕刊の1面コラム「よみうり寸評」を盗用していたことが10日、分かった。
TBSは同日、本社に謝罪するとともにコラムを削除し、HP上におわびを掲載した。
問題のコラムは4月27日に更新されたもので、「黄金週間」のタイトルが付けられていた。7段落で構成されており、大学、社会人を経たプロ野球選手で初めて2000本安打を達成したヤクルトの古田敦也捕手について書いた2段落分が、「よみうり寸評」(40行)のうち約30行と表現が同一、または酷似していた。
このコラムはHPのトップから「スポーツ」を選択し、「編集長コラム『DUGOUT』」を選択すると閲覧できる。
TBSの説明によると、執筆は3人の外部ライターに委託しており、更新は不定期。問題のコラムは、30代の男性フリーライターが執筆したが、同社は盗用が確認されたため契約を打ち切った。
◆TBS広報部の話「二度とこうしたことがないよう、厳正に対処したい。関係者の皆様におわび申し上げます」
(読売新聞) - 5月10日22時9分
TBS公式HPの盗用さらに4本、コラム全面削除
TBSの公式ホームページで掲載しているコラム「DUGOUT」が読売新聞のコラムを盗用していた問題で、TBSは11日、ほかに少なくとも4件の本紙記事やコラムを盗用していたことを認め、コラムを掲載していた「DUGOUT」コーナーをHPから削除した。
新たに盗用が発覚したコラムは「フィールド オブ ドリームス」(今年2月4日)、「数字(2)」(同4月8日)、「月見草」(同4月15日)、「セカンドライフ」(2004年12月10日)のタイトルが付いた4本。
「フィールド~」は、本紙03年7月28日夕刊の「名作JOURNEY」を、「数字(2)」は、02年7月27日朝刊1面コラム「編集手帳」を、「月見草」は今年4月7日朝刊の連載「新日本語の現場」を、「セカンドライフ」は04年11月25日朝刊スポーツ面の記事をそれぞれ盗用していた。
TBSによると、いずれのコラムも、10日に本紙夕刊1面コラム「よみうり寸評」からの盗用が発覚した30代前半の男性フリーライターが執筆していたとみられる。社内調査に対し、「盗用したのは1件だけ」と説明していた。ところが、10日夜、新たに読売新聞の指摘を受けて調査したところ、ほかにも盗用があったことが確認された。
TBSでは、他の全国紙からの盗用も含めて調査を進めている。
TBS広報部の話「(「DUGOUT」コーナーに掲載した)すべてのコラムについて厳密に検証します。大変申し訳ありませんでした」
(読売新聞) - 5月11日12時57分
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私のように趣味でブログを書いているものですら、自分の書いたものをアップして、「トラックバック張らせてもらえるようなところはあるかな」と見ているときに似たような表現を見かけると、「あちゃ~」となるというのに、金をもらって書いている人間が盗用をするというのだから言語道断である。しかも記事によると一回だけではなく、合計で五回もやっていたというのだから、これはもう締め切りに追われて苦し紛れにというのではなく、はじめから自分で書くことを放棄していると言ってもいい。
まったく恥ずかしいことである。
日本はこれまで、盗用については甘かった。本歌取り、というものがある国柄でもあるのだろう。エンターテイメントのように売れることがある程度必要な分野は特に顕著で、欧米作品のプロットをそのまま日本に置き換えたようなテレビドラマを作っておいて、「参考にしました」ですんでいた。有名作家の小説でも、「これは外国の何某が書いたものと同じじゃないか」というようなものが多くある。その点では、韓国ドラマのことをいろいろいえたものではない。
しかし盗用、翻案は本家を超えることはできない。本歌取りというのはただ真似をしてなぞるものではない、とてつもなく高度な仕事なのだ。
それにしても、読売新聞のコラムというような大きなところから盗用してばれないと思っていたのだろうか? 何かが麻痺しているようにしか思えない。
これだけ文章が世にあふれるようになると、似た表現が出てくるのはしょうがないところもある。しかし、それを避けるよう、自分の意見、表現を持つのは、文章を書く人間が肝に命じておかなくてはならないことである。
追記・先ほどのニュースで、コラムの盗用は17件に上るという。しかも書いたのはフリーライターではなくてTBSの社員だったと。盗用をした上に人のせいにして逃げようなど、物書きとしてだけではなく人間として恥ずかしい。ここに来ても名前も出さず、自分は出てこないで上の者が謝るというのはどうだろう。潔く本人が表に出てきて「私がやりました。すみません」とするべきではないのだろうか? このままうやむやで済まそうとするならば、まさに「破廉恥漢」である。
人質事件発生!
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英ハート社から齋藤昭彦氏がイラクで行方不明との連絡受けた=外務省
外務省は、在ロンドン日本総領事館が日本時間未明、英国のハート・セキュリティ社から、同社イラク支店のコンサルタント、齋藤昭彦氏(44歳)がイラクで行方不明になったとの連絡を受けた、と発表した。
外務省では10日午前2時に、この件に関する対策本部を立ち上げた。
(ロイター) - 5月10日8時22分更新
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こんな時期にイラクで何を、と思っていたら、この人は警備会社に勤める人で、決してちゃらちゃらした感情でイラク入りした人ではなかったようだ。元自衛隊員で、フランス外人部隊に21年いた猛者ということだが、同僚たちとともに武装勢力と交戦、大怪我をして連れ去られた……欧米人やイラク人の同僚たちは殺されたということだが、なぜこの人だけ連れて行かれたのか、謎である。アラブ地域では、日露戦争でロシアを破ったということと日本赤軍の困った活躍のおかげで日本びいきの人間も多いと聞くが、今回はそんな勢力に連れ去られたのであろうか? 大怪我をした人間をわざわざ連れて行ったのだから、改めて殺すことはしないと思うのだが……
未だに何の要求もないということだが、また自衛隊撤退といってくるのであろうか? 自衛隊は十二月に撤収の方向で動いているので、ここでおかしな行動をとって話をこじらせる必要もないと思うのだが。
それにしても、最初の三人の時にはニュース速報前から騒いですぐさま大規模な署名活動まで展開したが、「身内」ではない香田氏の時にはまったく騒がなかった左翼団体は、今度はどのような反応をするのか少しばかり見ものである。このごろイラクのテロは、このような警備会社の人間や警察官を狙うなど、明らかに社会の混乱を狙って行っており、平和な社会になると活動できなくなる犯罪集団が行っていることである。これを正義のレジスタンスと言い放つ勢力がいるぐらいであるから、また日本政府が悪いというのだろうか?
う~む。現在進行中でまったく様子の見えない事件について書いても内容が無い。やめておくべきであった。
英ハート社から齋藤昭彦氏がイラクで行方不明との連絡受けた=外務省
外務省は、在ロンドン日本総領事館が日本時間未明、英国のハート・セキュリティ社から、同社イラク支店のコンサルタント、齋藤昭彦氏(44歳)がイラクで行方不明になったとの連絡を受けた、と発表した。
外務省では10日午前2時に、この件に関する対策本部を立ち上げた。
(ロイター) - 5月10日8時22分更新
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こんな時期にイラクで何を、と思っていたら、この人は警備会社に勤める人で、決してちゃらちゃらした感情でイラク入りした人ではなかったようだ。元自衛隊員で、フランス外人部隊に21年いた猛者ということだが、同僚たちとともに武装勢力と交戦、大怪我をして連れ去られた……欧米人やイラク人の同僚たちは殺されたということだが、なぜこの人だけ連れて行かれたのか、謎である。アラブ地域では、日露戦争でロシアを破ったということと日本赤軍の困った活躍のおかげで日本びいきの人間も多いと聞くが、今回はそんな勢力に連れ去られたのであろうか? 大怪我をした人間をわざわざ連れて行ったのだから、改めて殺すことはしないと思うのだが……
未だに何の要求もないということだが、また自衛隊撤退といってくるのであろうか? 自衛隊は十二月に撤収の方向で動いているので、ここでおかしな行動をとって話をこじらせる必要もないと思うのだが。
それにしても、最初の三人の時にはニュース速報前から騒いですぐさま大規模な署名活動まで展開したが、「身内」ではない香田氏の時にはまったく騒がなかった左翼団体は、今度はどのような反応をするのか少しばかり見ものである。このごろイラクのテロは、このような警備会社の人間や警察官を狙うなど、明らかに社会の混乱を狙って行っており、平和な社会になると活動できなくなる犯罪集団が行っていることである。これを正義のレジスタンスと言い放つ勢力がいるぐらいであるから、また日本政府が悪いというのだろうか?
う~む。現在進行中でまったく様子の見えない事件について書いても内容が無い。やめておくべきであった。
正義の左翼
ここ数日、日本のマスコミのあきれた正義感的体質が目立っているが、あきれた体質といえば、やはり韓国の新聞のほうが上であった。
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「日本をさすらった徴用者の魂」77年ぶりに帰還
「数十年を待っていた家族の気持ちが、どんなに辛かったことでしょうか」。日本の市民団体「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」の代表、殿平善彦氏は9日、強制に徴用され、犧牲になった朝鮮人の遺骨写真と遺品の写本を遺族に渡す心情を、このように語った。
1928年に亡くなったこれら強制徴用犠牲者の魂は、77年間も九天をさすらい、写真の形で故郷に帰ってきたわけだ。70年代から強制徴用犠牲者の遺骨を探し、返還する運動を繰り広げている殿平代表は最近、北海道室蘭市の光昭寺で、ク・ヨンソック氏(死亡当時17歳)など朝鮮人3人の遺骨と遺品を発見した。
この遺骨と遺品は、日本が敗戦した直後、日本製鉄の社員がプサンに奉安しようとしたが、はっきりしない理由で韓国へ送れず、光昭寺で60年間保管されてきた。「犧牲になった時点が、昭和20年、すなわち1928年だが、当時、みな17~18歳の青少年でした。遺骨を発見する瞬間、故郷(韓国)にいる両親の苦痛が伝わり、返還すべきだと決心し、写真を撮って韓国に来ました」。
殿平代表は、朝鮮人名簿で確認した朝鮮人犠牲者3人の遺族がいるキョンサンナムドのハドン、サチョン(8日)、チンヘ(9日)を相次いで訪問、遺族を確認した後、遺骨を見つけた経緯を説明し、遺骨送還について話し合う計画だ。
中央日報 2005.05.08 17:24:25
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年号のおかしさや徴用の時期について突っ込みどころ満載の記事である。昭和20年が正しいのか、1928年(昭和3年)が正しいのか。「77年も」と煽っているのだから1928年に亡くなった方だとすると、その時期は徴用どころか朝鮮からの渡航が制限されていた時期である。(1920年「朝鮮人内地渡航制限法」これが緩和されたのは1939年の「朝鮮人内地移送計画」から。「自由募集」1939/9~、「官斡旋」1942/2~。この間32万人の労働者が渡日。この32万人は1945からの帰国船で優先的にほとんど帰国済み)何より、朝鮮人の徴用が始まったのは1944年の9月からである。
別のところを調べてみると、この三人は1945年7月にアメリカ軍の空襲を受けて死んだことになっているようだ。ならば60年振りとすればいいものを、わざわざ嘘の日付をつけて大げさに書こうとするところに悪意がある。もっともそのおかげで記事がおかしくなって自爆してしまっているのだが……
そもそも二次大戦中の朝鮮人戦没者の遺骨については、韓国が引き取りを拒否しているという事実がある。上記の記事を書いた中央日報自身が、四ヶ月前紙面に載せているのである。
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政府、日本に「韓国人無縁故遺骨の恒久埋葬」を要請
韓日条約締結翌年の1966年、パク・ジョンヒ政府は、植民支配時代(1910~45年)当時、日本に徴兵・徴用され亡くなった韓国人無縁故遺骨を日本領土に恒久的に埋葬するよう、日本側に要請していたことが、25日明らかになった。
だが、日本側は、無縁故者の遺族があらわれ得るうえ、日本国民の感情上困るとし、かえって韓国政府が一括的に引き受けるよう提案していたことが分かった。こうした事実は、外交通商部が今月20日に秘密を解除した外交文書「在日本韓国人遺骨奉還、1974」を通じて確認された。
それによると、66年2月21日、韓国政府は、遺骨送還と関連、北朝鮮出身者を考慮し、次善の策として無縁故者の遺骨を日本内に埋葬するよう、日本側に要請した。当時まで韓国政府は、南北(韓国・北朝鮮)出身を問わず、無縁故遺骨を「一括奉還」という一貫した立場を堅持してきた。日本側は「北朝鮮出身者は引き渡し難いが、韓国出身者の場合、韓国政府が責任を取るならば、遺骨奉還に反対しない」との立場を伝えていた。
ところが、こうした時点に、韓国政府がたとえ次善の策だと前提にしたものの、韓国出身者まで日本領土に埋葬する案を日本側に打診したのだ。これについて、政府当局者は「当時、難航中だった遺骨奉還の交渉を進展させるための苦肉の策だったもよう」だとし「だが、それ以降の交渉で、こうした案がそれ以上具体化されてはいない」と説明した。
その後、日本側は、遺族確認が済む場合「遺族主義」に基づいて、遺骨を韓国側に引き渡す、との立場を明らかにし、結局、69年の第3回韓日閣議で「縁故関係が明らかな遺骨は、縁故者の要請によって個別的に奉還する」とのことで合意した。
中央日報 2005.01.25 19:03:49
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記憶力がないのであろうか……
この記事の中でも「日本国民の感情上困る」とまるで日本が悪いような書き方をしている。何が困るというのだろうか? 靖国神社にも朝鮮人兵士は祀ってある。もし寺が嫌がったというのならば、それは戦後傍若無人に振舞った在日朝鮮人のおかげで朝鮮のイメージがひどく悪くなっていたためではないのか?
日韓の国民感情が険悪になっている原因の一つは、間違いなく韓国マスコミのこういった報道姿勢にある。
そしてそれ以上に悪辣なのが、それを煽ろうとする日本の左翼団体である。最初の記事に出ている市民団体「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」は、調べるとピースボートやら「拉致はでっち上げ」と言い放った親北朝鮮の学者やらとのつながりがわらわら出てくる。すでに40年も前に扱いが決着していることを「最近発見」とか「はっきりしない理由で韓国に送れず」とか、嘘のご注進を行い、韓国紙と一緒になって日本が悪い日本が悪いと騒ぎ立てている。はっきりしない理由どころか、「縁故関係が明らかな遺骨は、縁故者の要請によって個別的に奉還する」となっているのである。いまさら自分の手柄面してしゃしゃり出てきて、日本政府に言われなき非難を浴びせるとは、まったく盗人猛々しいとはこのことである。
昨日、「正義面したマスコミ」ということを書いたが、もしかすると、「正義面した左翼主義者がマスコミの主要部を占めている」と言う方が正しいのかもしれない。
ところで、後の記事の中の「韓国政府は南北問わず一括して返還を」というのは、「朝鮮半島にある正当な政府は大韓民国政府だけである」という日韓基本条約の精神にも合致しているので、日本政府が「北朝鮮出身者は引き渡し難い」というのが分からない。ここはさっさとまとめて返還して、下駄を韓国政府に預けてしまったほうが得策だったのではないだろうか? そうすればこんな左翼団体に利用されずにすんだのである。どうも日本は外交の手管が下手である。
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「日本をさすらった徴用者の魂」77年ぶりに帰還
「数十年を待っていた家族の気持ちが、どんなに辛かったことでしょうか」。日本の市民団体「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」の代表、殿平善彦氏は9日、強制に徴用され、犧牲になった朝鮮人の遺骨写真と遺品の写本を遺族に渡す心情を、このように語った。
1928年に亡くなったこれら強制徴用犠牲者の魂は、77年間も九天をさすらい、写真の形で故郷に帰ってきたわけだ。70年代から強制徴用犠牲者の遺骨を探し、返還する運動を繰り広げている殿平代表は最近、北海道室蘭市の光昭寺で、ク・ヨンソック氏(死亡当時17歳)など朝鮮人3人の遺骨と遺品を発見した。
この遺骨と遺品は、日本が敗戦した直後、日本製鉄の社員がプサンに奉安しようとしたが、はっきりしない理由で韓国へ送れず、光昭寺で60年間保管されてきた。「犧牲になった時点が、昭和20年、すなわち1928年だが、当時、みな17~18歳の青少年でした。遺骨を発見する瞬間、故郷(韓国)にいる両親の苦痛が伝わり、返還すべきだと決心し、写真を撮って韓国に来ました」。
殿平代表は、朝鮮人名簿で確認した朝鮮人犠牲者3人の遺族がいるキョンサンナムドのハドン、サチョン(8日)、チンヘ(9日)を相次いで訪問、遺族を確認した後、遺骨を見つけた経緯を説明し、遺骨送還について話し合う計画だ。
中央日報 2005.05.08 17:24:25
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年号のおかしさや徴用の時期について突っ込みどころ満載の記事である。昭和20年が正しいのか、1928年(昭和3年)が正しいのか。「77年も」と煽っているのだから1928年に亡くなった方だとすると、その時期は徴用どころか朝鮮からの渡航が制限されていた時期である。(1920年「朝鮮人内地渡航制限法」これが緩和されたのは1939年の「朝鮮人内地移送計画」から。「自由募集」1939/9~、「官斡旋」1942/2~。この間32万人の労働者が渡日。この32万人は1945からの帰国船で優先的にほとんど帰国済み)何より、朝鮮人の徴用が始まったのは1944年の9月からである。
別のところを調べてみると、この三人は1945年7月にアメリカ軍の空襲を受けて死んだことになっているようだ。ならば60年振りとすればいいものを、わざわざ嘘の日付をつけて大げさに書こうとするところに悪意がある。もっともそのおかげで記事がおかしくなって自爆してしまっているのだが……
そもそも二次大戦中の朝鮮人戦没者の遺骨については、韓国が引き取りを拒否しているという事実がある。上記の記事を書いた中央日報自身が、四ヶ月前紙面に載せているのである。
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政府、日本に「韓国人無縁故遺骨の恒久埋葬」を要請
韓日条約締結翌年の1966年、パク・ジョンヒ政府は、植民支配時代(1910~45年)当時、日本に徴兵・徴用され亡くなった韓国人無縁故遺骨を日本領土に恒久的に埋葬するよう、日本側に要請していたことが、25日明らかになった。
だが、日本側は、無縁故者の遺族があらわれ得るうえ、日本国民の感情上困るとし、かえって韓国政府が一括的に引き受けるよう提案していたことが分かった。こうした事実は、外交通商部が今月20日に秘密を解除した外交文書「在日本韓国人遺骨奉還、1974」を通じて確認された。
それによると、66年2月21日、韓国政府は、遺骨送還と関連、北朝鮮出身者を考慮し、次善の策として無縁故者の遺骨を日本内に埋葬するよう、日本側に要請した。当時まで韓国政府は、南北(韓国・北朝鮮)出身を問わず、無縁故遺骨を「一括奉還」という一貫した立場を堅持してきた。日本側は「北朝鮮出身者は引き渡し難いが、韓国出身者の場合、韓国政府が責任を取るならば、遺骨奉還に反対しない」との立場を伝えていた。
ところが、こうした時点に、韓国政府がたとえ次善の策だと前提にしたものの、韓国出身者まで日本領土に埋葬する案を日本側に打診したのだ。これについて、政府当局者は「当時、難航中だった遺骨奉還の交渉を進展させるための苦肉の策だったもよう」だとし「だが、それ以降の交渉で、こうした案がそれ以上具体化されてはいない」と説明した。
その後、日本側は、遺族確認が済む場合「遺族主義」に基づいて、遺骨を韓国側に引き渡す、との立場を明らかにし、結局、69年の第3回韓日閣議で「縁故関係が明らかな遺骨は、縁故者の要請によって個別的に奉還する」とのことで合意した。
中央日報 2005.01.25 19:03:49
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記憶力がないのであろうか……
この記事の中でも「日本国民の感情上困る」とまるで日本が悪いような書き方をしている。何が困るというのだろうか? 靖国神社にも朝鮮人兵士は祀ってある。もし寺が嫌がったというのならば、それは戦後傍若無人に振舞った在日朝鮮人のおかげで朝鮮のイメージがひどく悪くなっていたためではないのか?
日韓の国民感情が険悪になっている原因の一つは、間違いなく韓国マスコミのこういった報道姿勢にある。
そしてそれ以上に悪辣なのが、それを煽ろうとする日本の左翼団体である。最初の記事に出ている市民団体「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」は、調べるとピースボートやら「拉致はでっち上げ」と言い放った親北朝鮮の学者やらとのつながりがわらわら出てくる。すでに40年も前に扱いが決着していることを「最近発見」とか「はっきりしない理由で韓国に送れず」とか、嘘のご注進を行い、韓国紙と一緒になって日本が悪い日本が悪いと騒ぎ立てている。はっきりしない理由どころか、「縁故関係が明らかな遺骨は、縁故者の要請によって個別的に奉還する」となっているのである。いまさら自分の手柄面してしゃしゃり出てきて、日本政府に言われなき非難を浴びせるとは、まったく盗人猛々しいとはこのことである。
昨日、「正義面したマスコミ」ということを書いたが、もしかすると、「正義面した左翼主義者がマスコミの主要部を占めている」と言う方が正しいのかもしれない。
ところで、後の記事の中の「韓国政府は南北問わず一括して返還を」というのは、「朝鮮半島にある正当な政府は大韓民国政府だけである」という日韓基本条約の精神にも合致しているので、日本政府が「北朝鮮出身者は引き渡し難い」というのが分からない。ここはさっさとまとめて返還して、下駄を韓国政府に預けてしまったほうが得策だったのではないだろうか? そうすればこんな左翼団体に利用されずにすんだのである。どうも日本は外交の手管が下手である。